Kindle出版を英語で行いたい人が増えています。
けれども、いざ始めようとすると「日本のKDPで英語本を出していいの?」「言語設定って何をすれば?」といった疑問にぶつかる方が多いです。
この記事では、日本のAmazon.co.jpで英語版の電子書籍を出版する際に知っておくべき基本と注意点を、初心者にもわかりやすく解説します。
英語での出版は難しそうに見えますが、仕組みを理解すれば十分に可能です。
自分の作品を世界に広げたい人にも役立つ内容です。
▶ 出版の戦略設計や販売の仕組みを学びたい方はこちらからチェックできます:
販売戦略・集客 の記事一覧
出版作業を「自分で」やる時代は終わりです📘
AI×外注で、時間も労力もかけずにKindle本を量産する仕組みをまとめた
『フル外注AI式Kindle出版 実践マニュアル』を無料プレゼント中👇
英語版Kindle出版とは何か?──まず知るべき基礎知識
英語版のKindle出版とは、日本の著者が「主要言語を英語」に設定して電子書籍を販売することを指します。
Amazon.co.jpでも英語書籍の登録は可能ですが、いくつかの設定や審査基準が日本語作品と異なります。
まずは「何が違うのか」を理解しておくことが大切です。
「Kindle出版+英語版」の意味とメリット
英語版のKindle出版とは、KDP(Kindle Direct Publishing)上で主要言語を英語に設定し、英語の本文・表紙・タイトルで販売する形態です。
最大のメリットは、読者層を日本以外にも広げられる点です。
「配信は権利設定と配信地域の指定により各国ストアへ展開できます。初期設定を確認し、必要に応じて対象国を選択してください。」
また、英語教育や海外在住日本人向けのジャンルでは一定の需要があり、レビューを通して海外読者からのフィードバックを得られることも魅力です。
ただし、「英語圏の読者を意識した内容・品質」が求められます。
日本語のまま自動翻訳をしただけの原稿では審査で止まることもあります。
そのため、AI翻訳を使う場合でも、最終的なチェックは必ず人間の目で行うことが大切です。
日本のKDP(Amazon.co.jp)で英語版を出す際の制限と注意点
日本のKDPでも英語書籍は登録可能ですが、いくつかの注意点があります。
まず、KDPでは「書籍の主要言語」と「原稿内の言語」が一致していることが必須です。
主要言語を英語にしたのに本文が日本語混じりだと、審査が保留になるケースがあります。
また、タイトル・表紙・キーワードも、設定した言語と整合している必要があります。
たとえば表紙が英語でもタイトル欄に日本語が残っていると、審査で指摘されることがあります。
もう一つ注意したいのは、電子書籍のファイル形式と表示方向です。
英語書籍は「左から右への横書き」が基本で、対応形式はePubやWordが推奨されています。
縦書きやPDFは英語作品では非推奨の場合があるため、公式ヘルプの対応形式を必ず確認してください。
また、成人向けやセンシティブなテーマを扱う場合は、ガイドライン上の制約が厳しくなります。
KDPのポリシーは頻繁に更新されるため、「公式ヘルプ要確認」として常に最新情報をチェックすることが安全です。
英語版出版と日本語出版の違い:言語や読者・流通視点から
英語版と日本語版の違いは、単なる言語の違いにとどまりません。
まず、読者層が大きく変わります。
英語作品は海外ストアでも販売されるため、レビュー文化や購買傾向も異なります。
価格設定や表現のトーンも、海外読者の感覚に合わせる必要があります。
また、Amazon.co.jpでは日本語書籍が中心ですが、英語書籍も検索で表示されます。
ただし、国内ユーザー向けに販売したい場合は、書籍説明や紹介文に日本語の補足を入れると親切です。
流通や販売アルゴリズムの観点でも、日本語版とは挙動が異なる場合があります。
たとえばランキングやおすすめ表示は、読者のアカウント設定(地域・言語)に依存するため、英語版を出すと国内での露出はやや下がる傾向があります。
そのため、初めて英語出版に挑戦する場合は、最初から世界展開を狙うよりも、「英語学習者向け」や「日英対訳エッセイ」など、日本の読者にも届くテーマから始めるのがおすすめです。
出版準備:英語版電子書籍を出すためのステップ
英語版Kindle出版を進めるうえで、最も大切なのは「英語化の正確さ」と「設定の一貫性」です。
どれだけ内容が良くても、言語やファイル設定がズレていると、審査で止まってしまうケースがあります。
ここでは、実際に出版前に確認すべきステップを順を追って紹介します。
初心者でも迷わないように、現場でつまずきやすいポイントも併せてお伝えします。
原稿を英語化する際のポイントと品質チェック(翻訳/ネイティブ校正)
英語版出版で最初のハードルは「翻訳の精度」です。
自動翻訳ツールを使う人も多いですが、そのままでは不自然な表現や文化的な誤用が残ることがあります。
特に、日常会話や感情表現のニュアンスは機械翻訳だけでは伝わりにくい部分です。
可能であれば、英語に慣れた人やネイティブスピーカーに一度チェックしてもらいましょう。
実際の経験として、AI翻訳をベースにしながら、自分の言葉で修正を加えた作品のほうが読者の反応が良い傾向にあります。
「英語らしさ」よりも「伝わりやすさ」を重視すると、読みやすい作品になります。
また、スペルミスや文法の誤りは、KDPの審査では大きな減点にはなりませんが、読者の信頼を下げてしまいます。
出版前には必ず「見直し→音読→再チェック」の流れを取り入れてください。
翻訳精度を上げるコツとしては、元の日本語をシンプルにすることも効果的です。
冗長な表現を減らすだけで、英語翻訳が格段にスムーズになります。
特に「比喩」や「感覚的な言葉」は、文化の違いで誤訳されやすいため注意しましょう。
KDPの言語設定、読書方向、ファイル形式(ePub/Word等)を正しく設定する方法
KDPの設定画面では、出版時に「書籍の主要言語」を選択します。
英語で出版する場合は、ここで「English」を選びます。
この設定は単なるラベルではなく、Amazonのシステムが販売対象や読者層を判断する基準になります。
本文や表紙の言語と一致していないと、審査でエラーが出ることもあります。
「主要言語と原稿内容の整合性」は最も見落とされやすいポイントです。
「主要言語は書籍全体で統一が原則です。注釈の一部混在が許容される場合もありますが保証はなく、審査保留の原因になり得ます(公式ヘルプ要確認)。」
ただし、あくまで例外的な対応なので、基本はすべて英語で統一するのが安全です。
次に注意したいのが読書方向です。
英語は横書き・左から右への表示が基本です。
縦書き設定のままアップロードすると、本文が崩れたり文字化けすることがあります。
特にWord形式でアップロードする場合は、段落の左右配置を事前に確認しておくと安心です。
ファイル形式は、KDPが推奨しているePubかWord(.docx)を使うのが無難です。
「電子書籍はePubまたはWord(.docx)の使用が推奨です。PDFは電子書籍では原則非推奨の場面が多いため、用途と対応可否は公式ヘルプ要確認。」
「見た目の美しさ」よりも「可読性の高さ」を優先するのがポイントです。
公式ヘルプで対応形式を随時確認し、更新情報を見逃さないようにしましょう。
タイトル・表紙・目次・キーワード・カテゴリー設定で「英語版」という読者意識に立つ
出版設定の仕上げとして、メタデータ(タイトル・説明文・キーワードなど)を整えます。
この段階で多いのが「タイトルは英語だけど説明文が日本語のまま」というケースです。
これでは、Amazonの検索アルゴリズムがどの国の読者向けかを正しく判断できません。
タイトル・説明文・著者名・キーワードを英語で統一し、読者がどの言語圏を想定しているか明確にしましょう。
カテゴリー選びも重要です。
「Amazon.co.jpではブラウズノードに基づきカテゴリが決まります。英語書籍でも日本のノード体系から最適なカテゴリを選択してください。」
日本語版で慣れている分類と異なるため、似たジャンル名でも中身を確認して選ぶようにしましょう。
もし迷った場合は、Amazon.comの同ジャンル書籍を参考にすると方向性がつかみやすいです。
また、表紙デザインも読者の印象を左右します。
英語圏では文字を大きく、シンプルなレイアウトが好まれます。
日本の「雰囲気重視」の表紙とは少し異なり、伝えたいテーマを一目で理解できるデザインが効果的です。
最後に、キーワード登録では「検索されやすさ」と「内容の正確さ」を両立させましょう。
たとえば「English learning」「motivational essay」など、実際の英語圏で使われる言い回しを意識することが大切です。
不正確なワードや過剰なキーワード詰め込みは、審査保留の原因になるため避けてください。
この段階で作品全体をもう一度見直し、英語としての一貫性を確保しておくと、スムーズに出版できます。
公開・販売後に気を付けるべき「つまずき」ポイント
英語版のKindle出版は、公開後にも気を抜けません。
実際に販売を始めてから、思わぬトラブルや集客面での課題に気づく方も多いです。
ここでは、出版後に発生しやすい3つの「つまずき」ポイントと、その回避方法をまとめます。
どれも私自身が英語版の出版で経験したり、他の著者のケースを通して見てきたものです。
言語不一致による審査遅延・公開保留の事例と回避方法
もっとも多いのが、「主要言語」と「本文内容」が一致していないケースです。
たとえば、言語設定をEnglishにしているのに、本文の一部に日本語の章や注釈が残っていると、KDP側で「言語不一致」と判断され、公開が保留されることがあります。
この場合、KDPの審査チームから修正依頼が届き、再提出までに数日〜1週間ほどかかることも珍しくありません。
実際、私の知人はタイトルと表紙を英語にしていたものの、奥付だけが日本語のままだったために再提出になりました。
公式ガイドライン上では、書籍全体で主要言語を統一することが求められています。
そのため、本文だけでなく「表紙・目次・著者情報・説明文」まですべて英語で統一しておくのが安全です。
特に注意したいのは、AI翻訳を使った原稿でのミスです。
英語に変換したつもりでも、一部の文が日本語のまま残っていることがあります。
KDPの自動審査は文字コードや言語構成を検知するため、想定外の混在があるとエラーが出る可能性があります。
公開前に「全文検索」や「プレビュー」で確認し、修正漏れを防ぎましょう。
英語版ならではのキーワード・カテゴリー選びの落とし穴
英語版を公開する際、よくある誤解が「日本語版のカテゴリー設定をそのまま使える」というものです。
実際には、英語作品の場合、Amazon.co.jp上でも内部的に海外カテゴリー体系が適用されるため、ジャンルの分類が微妙に異なります。
たとえば「自己啓発(Self-Help)」は日本語版の「ビジネス・経済」と別階層にあり、分類を誤ると検索で表示されにくくなります。
また、キーワードも重要です。
英語圏では「motivation book」「short essay」「daily mindfulness」など、自然な英語フレーズが検索されやすい傾向にあります。
日本語での感覚のまま単語を選ぶと、検索意図がずれてしまい、露出が減ることもあります。
たとえば「healing」という単語も、文脈によっては医療分野に分類されることがあります。
このように、キーワードの使い方次第で露出範囲が大きく変わるのです。
コツとしては、Amazon.comや英語圏のKindleストアで似たテーマの書籍を検索し、上位に出ている作品のキーワードを参考にすることです。
また、キーワードは最大7件まで登録できますが、無理にすべて埋めるよりも、内容と一致するワードを厳選するほうが効果的です。
収益化・プロモーション:電子書籍としての発見性を高める工夫
英語版出版の最大の課題は「見つけてもらうこと」です。
どれだけ良い本を作っても、検索やレコメンドで埋もれてしまうと売上につながりません。
まず意識すべきは、「タイトルと説明文で検索に引っかかるか」です。
特に説明文(ブックディスクリプション)はSEOに直結します。
1〜2段落目にキーワードを自然に入れつつ、読み手に伝わるストーリー性を意識してください。
また、KDPセレクトに登録して「Kindle Unlimited」で読まれる機会を増やすのも有効です。
英語圏では、無料で読める書籍からファンがつくことが多く、レビューを通じて販売が伸びるケースもあります。
一方で、収益はページ単価制になるため、読まれる分量と継続率を意識した構成にすると効果が高まります。
SNSやブログなど、外部での告知も欠かせません。
特に英語学習者や海外在住者のコミュニティでは、英語エッセイや日英対訳本への関心が高く、読者の口コミで広がることがあります。
もし自身の体験や想いを英語で書いているなら、SNS投稿やnoteの記事と連動させて読者を導線に乗せるのもおすすめです。
最後に、レビュー管理にも注意を払いましょう。
低評価レビューがついた場合は落ち込むよりも、内容を分析し改善する機会と捉えることが大切です。
「改訂により説明文やレビュー指標が改善されると、結果的に露出が高まる可能性があります。効果は状況によるため断定はできません。」
英語版出版は一度出して終わりではなく、販売後の運用が次の成功を左右します。
出版作業に時間をかけたくない方へ⏳
AI+外注で、自分は手を動かさずに出版を進める仕組みを手に入れませんか?
『フル外注AI式Kindle出版 実践マニュアル』を今だけ無料で配布中です👇
ケーススタディ:日本著者が英語版で成功・改善した実例
実際に英語版のKindle出版に挑戦した日本人著者の中には、うまく読者層を広げた人もいれば、初期設定のミスから学びを得た人もいます。
ここでは、2つの実例を通して成功のパターンと改善のプロセスを紹介します。
どちらも特別なスキルがあったわけではなく、「正しい方向に手を加えた」結果として成果が出たケースです。
成功例:英語版出版で読者層を拡大したパターン
ある日本人著者は、もともと日本語でエッセイをKindle出版していました。
しかし、「海外の読者にも自分の言葉を届けたい」という思いから、英語版を制作。
最初の1冊は、既存の日本語原稿をベースに英語翻訳を依頼し、表紙も海外向けに一新しました。
結果として、Amazon.comやUKストアでレビューがつき、月に数十冊ペースで安定した販売につながりました。
この著者が工夫したポイントは、「翻訳で終わらせなかった」ことです。
英語圏の文化や読者心理に合わせてタイトルを変更し、説明文にも「日本人作家が語る心のエッセイ」といったフレーズを入れました。
つまり、翻訳ではなく“ローカライズ(現地化)”を意識したのです。
こうした姿勢が英語圏読者の共感を呼び、作品が自然とSNSでシェアされる流れを生みました。
さらに、レビューへの返信も英語で丁寧に行い、読者との関係性を築いたことが信頼につながったと語っています。
英語力が完璧でなくても、誠実な対応は読者に伝わります。
このように、「作品」ではなく「読者」と向き合う姿勢が成功の鍵となりました。
改善例:言語設定ミスから立て直したケースと学び
一方、別の著者は英語版出版を急ぐあまり、主要言語設定を誤って登録してしまいました。
本文は英語だったものの、主要言語を「日本語」にしていたため、KDP審査で公開が保留。
修正依頼の通知が届くまでに数日を要し、発売日がずれ込む結果となりました。
このケースで印象的だったのは、「KDPの管理画面では気づきにくい」という点です。
設定ミスは誰でも起こり得ますが、プレビュー画面を細かく確認しておけば防げたものです。
著者はその後、正式に「English」に変更し、表紙や商品ページのテキストも全て英語に統一。
再審査を経て無事に公開されました。
改善後は、Amazon.comでの露出が明らかに増え、レビューも付き始めたとのこと。
この経験をもとに、「急がず丁寧にチェックすることが最も大切」と感じたそうです。
KDPは自動処理が多いため、小さな設定ミスが大きな遅延につながることもあります。
特に言語・表紙・キーワードの整合性は、出版前に確認しておくことをおすすめします。
AI×外注で出版したい方向けに、限定動画や実践マニュアルも公開しています。
まとめ:英語版Kindle出版で押さえるべき3つの鍵
英語版Kindle出版を成功させるためには、3つのポイントを意識することが重要です。
1つ目は「正しい言語設定」です。
主要言語と本文・表紙を一致させ、KDPのガイドラインに沿って登録することで、審査遅延を防げます。
2つ目は「読者目線のローカライズ」です。
単に翻訳するのではなく、英語圏の文化や読者が共感しやすい表現に調整しましょう。
タイトルや説明文の一言で反応が変わることもあります。
3つ目は「継続的な改善と発信」です。
出版して終わりではなく、レビューやデータを見ながら定期的にブラッシュアップする姿勢が、長期的な成果につながります。
また、SNSやブログで作品背景を共有することで、ファン層を広げることも可能です。
英語版出版は最初の一歩が少し難しく感じるかもしれません。
しかし、一度仕組みを理解すれば、日本語版よりも自由度が高く、世界中の読者に届く魅力的な手段です。
焦らず、一歩ずつ丁寧に進めていきましょう。
AI×外注で出版したい方向けに、限定動画や実践マニュアルも公開しています。

