のべ600名以上・累計5,000冊以上の出版を支援してきた石黒秀樹が解説します。
Kindle出版に興味はあるけれど、「スマホだけで本当にできるの?」と思う方は多いのではないでしょうか。
結論から言えば、スマホだけでもKindle出版は可能です。
ただし、パソコンを使うよりも作業の自由度が限られるため、注意点を理解しておくことが大切です。
この記事では、Amazonの公式サービス「KDP(Kindle Direct Publishing)」を前提に、スマホで出版する方法と前提条件をわかりやすく解説します。
これから初めて挑戦する方でも安心して読めるよう、専門用語もかみ砕いて説明します。
▶ 初心者がまず押さえておきたい「基礎からのステップ」はこちらからチェックできます:
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スマホだけでKindle出版は本当にできる?結論と前提条件
スマホでKindle出版を進める場合、基本的な流れはパソコンと同じです。
つまり「原稿を作る → 表紙を用意する → KDPに登録してアップロードする」という3ステップになります。
ただし、スマホは画面や操作の制約があるため、効率よりも手順の理解と慎重な確認が重要になります。
ここでは、まずKDPの基本から順に整理していきましょう。
Kindle出版とは?Amazon KDPの基本仕組みをやさしく解説
Kindle出版とは、Amazonが提供する「KDP(Kindle Direct Publishing)」というサービスを使って、誰でも自分の電子書籍を販売できる仕組みのことです。
パソコンがなくても、スマホのブラウザからKDPサイトにアクセスすれば、アカウント登録や書籍データのアップロードが可能です。
KDPでは、テキスト中心の本(エッセイ・実用書・小説など)が主流で、画像や装飾を多用するデザイン重視の本は少し工夫が必要です。
また、販売価格や印税率(35%または70%)も自分で設定できます。印税計算は地域や配信コストによって異なるため、Amazon公式ヘルプで最新情報を確認するのがおすすめです。
KDPの審査は通常1〜3日ほどで完了し、承認されるとAmazon.co.jp上で販売が開始されます。
スマホだけで出版は「可能」だが注意点あり
スマホでもKDPにアクセスして出版手続きを完了できますが、実際にはいくつかの課題があります。
まず、原稿作成ではWordやGoogleドキュメントなどのアプリを使うことが多いですが、レイアウトの崩れや文字化けが起きやすい点に注意が必要です。
特に見出しや改行の位置が、スマホアプリ上ではきれいでもKDPプレビューではズレることがあります。
また、表紙画像の推奨サイズ(例:2560×1600ピクセルなど)をスマホで正確に作成するのは難しく、画像の解像度が足りないケースも見られます。
そのため、可能であれば表紙だけはPCやCanvaのWeb版で調整すると安心です。
さらに、KDPの入力画面は英語表記の箇所もあるため、翻訳アプリを併用するのも有効です。
要するに、スマホ出版は「できる」けれど、「やってみると手間がかかる」部分が多いのです。
スマホ出版が向いている人・向いていない人
スマホでの出版は、文章中心の本を出したい人には向いています。
例えば、「日記エッセイ」「詩集」「体験談」「短編小説」など、文字メインの構成なら問題なく対応できます。
一方で、画像や表・図解を多く使う実用書、レイアウトにこだわりたいデザイン書などは、スマホ操作では限界があります。
また、スマホ出版に向いている人の特徴としては、
・短時間でもコツコツ作業できる人
・アプリ操作やクラウド保存に慣れている人
・多少のトライ&エラーを楽しめる人
が挙げられます。
逆に、作業効率を重視する人や一度に複数冊を出版したい人には、PC環境のほうが適しています。
いずれの場合も、最初の1冊をスマホで出してみるのは良い経験になります。
実際に操作してみることで、KDPの流れや審査基準、プレビューの挙動が理解でき、次に活かしやすくなるからです。
Kindle出版のやり方(スマホ版)|初心者向け5ステップ
スマホだけでKindle出版を進める場合も、基本的な流れはパソコンと同じです。
手順を整理して順に進めれば、初めてでも問題なく出版できます。
ここでは、初心者の方がつまずきやすい部分や、実際の経験から感じたコツを交えながら、5つのステップで解説します。
ステップ1:原稿を書く(おすすめアプリと形式)
原稿作成は、スマホアプリの「Googleドキュメント」または「Microsoft Word」がおすすめです。
どちらも自動保存機能があるため、データを失う心配が少なく、外出中でも執筆が続けられます。
特にGoogleドキュメントは、クラウド上で保存されるため、パソコンとの併用もしやすいです。
KDPでは、Word形式(.docx)またはEPUB形式のファイルが推奨されています。
スマホでEPUBを作るのはやや難易度が高いので、最初はWord形式で十分です。
段落や見出しはシンプルにして、余分な改行や装飾は控えめにするのがポイントです。
装飾を多用すると、Kindle端末で文字サイズを変更したときに崩れやすくなります。
また、「スマホのメモ帳で下書き → Googleドキュメントで清書」という流れが効率的です。
スマホキーボードで長文を打つのは疲れやすいため、音声入力を活用するのもおすすめです。
一度入力したら、プレビューで改行や句読点の位置を確認しておきましょう。
ステップ2:表紙を作る(無料アプリやCanvaを活用)
表紙は、読者の第一印象を左右する重要な要素です。
スマホでも無料アプリ「Canva」を使えば、プロ並みのデザインが作れます。
Canvaでは「Kindle本 表紙」と検索すると、推奨サイズ(例:2560×1600px)に近いテンプレートが表示されるため、それをベースに作成すると良いでしょう。
文字を多く入れすぎると読みにくくなるため、タイトルと著者名を中心に配置します。
背景画像は明るい色のほうがサムネイル表示でも目立ちやすいです。
写真を使う場合は、著作権フリー素材を選ぶようにしましょう。
また、画像の解像度が低いとKDP審査で警告が出ることがあるため、完成後にCanvaで解像度を「高」に設定して保存してください。
表紙を作る際のコツとして、スマホでは画面が小さいため、細かい調整が難しいです。
見出しの位置や余白などは、プレビューで確認しながら微調整しましょう。
ステップ3:Amazon KDPアカウントを作成する
「次に、Amazon KDPにアクセスしてアカウントを作成します。」
Amazonの通常アカウントを持っている方は、そのままログイン可能です。
初回登録時には、氏名・住所・銀行口座情報・税務情報(外国人扱いになるため、通常はW-8BENフォームの入力)などを設定します。
これらの設定は一度済ませれば再入力の必要はありません。
KDPの画面はスマホでも閲覧できますが、入力フォームが細かいため、ピンチ操作で拡大しながら進めると良いでしょう。
登録中にブラウザを閉じるとデータが消える可能性があるため、こまめに保存を押すのがおすすめです。
税務関連の項目は英語表記が多いですが、KDPの日本語ヘルプページに対応例が掲載されていますので、迷ったらそちらを参照しましょう。
ステップ4:KDPに原稿と表紙をアップロードする手順
KDPの「本棚」から「新しいタイトルを追加」を選び、作品情報を入力していきます。
ここで設定する項目は「タイトル」「サブタイトル」「著者名」「説明文」「キーワード」などです。
ジャンル(カテゴリ)もここで選びます。
説明文はAmazonの商品ページにそのまま表示されるため、読者にとってのメリットを意識した内容にしましょう。
その後、原稿ファイル(WordやEPUB)と表紙画像をアップロードします。
スマホではファイルの場所を間違えやすいので、事前に「ダウンロード」または「Googleドライブ」にまとめておくとスムーズです。
アップロードが完了したら、自動プレビュー機能で文字のズレや改行を確認します。
特に見出しや目次部分の表示崩れは起こりやすいため、丁寧にチェックしましょう。
ステップ5:プレビューと審査・公開までの流れ
KDPのプレビュー画面では、読者が実際に見る画面とほぼ同じ状態で確認できます。
フォントや改行のずれが気になる場合は、原稿を修正して再アップロードすればOKです。
内容に問題がなければ、販売地域や価格を設定します。
日本向け(Amazon.co.jp)で販売する場合は、日本円で設定でき、印税率は35%または70%を選択可能です。
設定が完了すると、Amazonの審査が始まります。
通常は1〜3営業日ほどで結果が届き、承認されると販売開始となります。
ただし、内容が未完成・重複・不適切と判断された場合は修正依頼が届くため、その際は落ち着いて再提出しましょう。
また、販売開始後でも、原稿や表紙の差し替えは可能です。
更新後も再審査が入ることがあるため、時間に余裕をもって手続きするのが安心です。
初めての出版では時間がかかるように感じますが、一度流れを理解すれば次からはスムーズに進められます。
焦らず一歩ずつ進めていきましょう。
スマホだけで出版するときの注意点とよくあるトラブル
スマホだけでKindle出版を行う場合、操作そのものはシンプルですが、思わぬトラブルが起こりやすいのも事実です。
小さな画面で作業するため、入力ミスやファイルの不整合、画像の解像度不足などに気づきにくいことがあります。
ここでは、よくある失敗例とその防止策を中心に、実体験を交えながら解説していきます。
レイアウト崩れや文字化けを防ぐ方法
スマホで作成した原稿をKDPにアップロードした際、改行位置やフォントがずれてしまうケースがあります。
原因の多くは、アプリごとの自動整形機能や、見た目を整えるためにスペースを多用してしまうことです。
とくにGoogleドキュメントは、スマホ表示とPC表示で改行位置が変わることがあるため注意が必要です。
レイアウト崩れを防ぐには、「見た目」より「構造」を整える意識が大切です。
具体的には、段落は「改行1つ」、見出しは「スタイル設定」で統一する、などの基本を守りましょう。
また、アップロード後は「Kindleプレビュー」で必ず確認を行い、改行や文字化けがないかをチェックします。
この作業を省くと、公開後に読者から「文字が重なって読みにくい」というレビューを受けることもあります。
文字化けが起きる原因として、全角スペースや特殊記号を多用するケースもあります。
スマホ入力では絵文字や機種依存文字が混ざりやすいので、変換時に注意してください。
もし崩れが発生した場合は、Wordファイルに変換して再アップロードすると安定しやすいです。
画像の解像度・サイズ・比率の注意点
スマホで表紙や挿絵を作成する場合、最も多いトラブルが「解像度不足」です。
KDPでは推奨サイズを満たしていないと警告が出ることがあります。
「カバー画像は長辺や推奨比率に関する要件があります。最新の推奨値は公式ヘルプを確認してください(公式ヘルプ要確認)。」
スマホアプリで作る場合は、必ずエクスポート時に「高画質」または「PNG形式」を選ぶようにしましょう。
JPEG形式は圧縮で劣化しやすく、特に文字入りの画像ではにじみが出ることがあります。
また、画面比率が崩れないよう、縦横比を「1.6:1(例:2560×1600)」で固定すると安定します。
もう一つ見落とされがちなのが「ファイルサイズ制限」です。
「カバー画像はファイルサイズ上限(例:50MB)があります。本文ファイルの上限条件とは区別してください(公式ヘルプ要確認)。」
Canvaなどで作った表紙をそのまま高画質で保存すると超過することもあるため、圧縮アプリで5〜10MB程度に調整しておきましょう。
KDP画面で入力ミスしやすい項目(タイトル・価格・著者名)
KDPの登録画面は、スマホでは入力欄が小さく、入力ミスが起こりやすいです。
特にタイトルや著者名、価格設定の誤りはそのまま販売ページに反映されるため、注意が必要です。
タイトルは途中で変更すると審査がやり直しになるため、最初にしっかり決めておきましょう。
副題やサブタイトルを追加する際は、全角・半角の混在に注意してください。
また、著者名の入力ミス(スペル違い・空白の有無)は修正に時間がかかるため、慎重に確認します。
「価格は各マーケットの通貨で個別設定できます。他マーケット価格は自動換算のため差が出る場合があります(公式ヘルプ要確認)。」
日本向け販売が中心なら「Amazon.co.jp」を基準に価格を入力し、印税率(35% or 70%)の条件も確認しましょう。
公式ヘルプでは自動計算式が公開されていますが、実際は端末配信コストや税率の影響で多少の差が出ることがあります。
出版申請後の修正と再提出の流れ
出版申請後に間違いを見つけた場合でも、KDPでは修正・再提出が可能です。
ただし、すでに販売中の作品を修正する場合は、再審査が必要になる点に注意してください。
再審査では通常1〜2日ほどで反映されますが、タイトル変更や内容差し替えを伴う場合は3日以上かかることもあります。
焦って再送信を繰り返すと審査が遅れることがあるため、1回の修正でまとめるのが理想です。
再提出の際は「前回との変更点」をメモしておくとスムーズです。
KDPのサポートに問い合わせが必要になった場合も、どの部分を修正したかを明確に伝えられます。
また、修正後に出版ステータスが「レビュー中」から変わらない場合は、通信環境を確認し、ブラウザのキャッシュをクリアして再ログインすると改善することがあります。
最後に、出版後に誤字脱字が見つかることは誰にでもあります。
その際は落ち込むより、迅速に修正して更新する方が信頼につながります。
スマホだけでも十分に管理できるので、こまめなチェックを心がけましょう。
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スマホでKindle出版を成功させるコツ
スマホでKindle出版を進めるうえで重要なのは、ただ「手順どおりにやる」ことではありません。
限られた環境の中でも、効率よく・正確に・読者に伝わる作品を仕上げる工夫が必要です。
ここでは、実際にスマホで出版を行った経験をもとに、成功率を高めるための具体的なコツを紹介します。
原稿はクラウド連携アプリで管理する
スマホ出版で最も多いトラブルのひとつが「データ紛失」です。
書いていた原稿がアプリの不具合で消えてしまったり、ファイルを上書きしてしまうケースは意外と多くあります。
そのため、原稿は必ずクラウド対応のアプリで管理するようにしましょう。
具体的には、「Googleドキュメント」や「Notion」「Dropbox Paper」などが便利です。
これらは自動保存機能があるため、スマホのバッテリーが切れてもデータが守られます。
また、クラウドに保存しておくと、後からパソコンやタブレットでも同じ原稿を開ける点も大きなメリットです。
加えて、クラウド管理にしておくと、KDP登録時に原稿ファイルをアップロードする際もスムーズです。
メールで送るより安全で、誤送信のリスクも減ります。
執筆時には、Wi-Fi環境が不安定な場所でもオフライン編集できる設定を有効にしておくと安心です。
スマホで確認しにくい部分はPCプレビューでチェック(可能なら)
スマホだけで原稿やレイアウトを確認すると、見落としが起こりやすいです。
とくに改行や画像位置、目次リンクの動作などは、スマホ画面では問題なく見えてもKindle端末では崩れることがあります。
そのため、最終チェックだけでもPCの「Kindle Previewer」で確認するのがおすすめです。
Kindle PreviewerはAmazon公式が提供している無料ツールで、実際のKindle端末での見え方を再現できます。
スマホ中心で作業している場合も、プレビュー確認だけはパソコンを使うと完成度が一気に上がります。
もしPCがない場合は、友人や家族に一時的に借りる方法でも構いません。
また、プレビュー時に「文字が小さい」「行間が詰まりすぎている」と感じたら、原稿側で改行位置を調整して再アップロードしましょう。
こうした微修正を怠ると、読者の離脱率に直結するため、見た目の快適さも意識することが大切です。
ジャンル選びとタイトル設計のポイント
スマホ出版で成功するかどうかは、ジャンル選びとタイトル設計に大きく左右されます。
「書きやすいテーマ」と「読まれやすいテーマ」は必ずしも一致しません。
自分の得意分野や体験談をベースにしつつ、検索されやすいキーワードを取り入れるのがポイントです。
たとえば、「スマホ副業」「子育てエッセイ」「ミニマリスト生活」など、ニッチだけど需要のある分野は狙い目です。
タイトルは、読者が検索したときにすぐ内容が伝わるように、「誰のための本か」「どんな効果があるか」を明確にしましょう。
公式的にはタイトル変更も可能ですが、審査が再度必要になるため、なるべく最初の段階で決めておく方が安心です。
また、副題(サブタイトル)を活用して検索キーワードを自然に入れると、Amazon内の検索でも上位に表示されやすくなります。
「〇〇したい人のための〜」という形式は、多くの著者が実際に効果を感じている方法です。
出版後の売上確認と修正の方法
KDPで出版後は、売上やページ閲覧数を「レポート」画面から確認できます。
「売上はKDPのレポート(Webダッシュボード)で確認できます。公式の専用モバイルアプリは確認できません(公式ヘルプ要確認)。」
ただし、反映には最大で1〜2日ほどのタイムラグがあるため、リアルタイムで確認するのは難しい点を理解しておきましょう。
売上が思ったより伸びない場合は、タイトルや説明文、キーワード設定の見直しが有効です。
また、読者レビューを定期的にチェックして、修正点を抽出することも大切です。
KDPでは出版後でも原稿や表紙の更新が可能なので、改善点を反映してブラッシュアップしていきましょう。
再アップロード後は再審査が行われますが、通常は1〜3営業日ほどで反映されます。
作品を「出して終わり」にせず、読者の反応を見ながらアップデートを続けることが、長期的な成功につながります。
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【参考】ペーパーバック出版を考える場合の補足
電子書籍中心の記事ですが、紙の本に興味がある方向けに要点だけ補足します。
スマホ主体で作業する場合の難所も合わせて整理します。
ペーパーバックは体裁要件が増えるため、準備の粒度が電子より細かくなります。
紙の本はページ数・余白設定・PDF入稿が必要
ペーパーバックは本文ページ数の下限があり、一般的に24ページ以上が目安です。
正確な条件は都度の公式ヘルプで確認してください。
本文サイズ(判型)と余白は、KDPの推奨値に従って設定します。
とくに内側の余白(ノド)と上下左右のマージンは、綴じ方向を意識して決めます。
本文ファイルはPDF入稿が基本です。
フォントは埋め込みが必須で、未埋め込みだと再現性が落ちます。
図や表を多用する本は、画像の解像度と線の太さを紙向けに最適化します。
スマホ閲覧前提の細い線は、印刷で掠れることがあります。
表紙は「表一・背・表四」を一枚に展開するフルラップ式です。
背幅はページ数と用紙の厚みで変わるため、KDPのカバーテンプレートや計算ツールを使います。
背幅が合わないと、背文字のズレや裁ち落ちの不具合が起きやすくなります。
公式ではガイドに沿えば問題ないとされていますが、実務では微小な誤差で仕上がり印象が変わることがあります。
スマホのみでのペーパーバック対応は非推奨(公式ヘルプ要確認)
スマホだけでも理屈上は可能ですが、現実には非推奨です。
理由は、余白や背幅などの数値調整をミスしやすく、細部の確認が難しいためです。
また、PDFのプリフライトチェックやフォント埋め込みの検証は、PCツールのほうが確実です。
どうしてもスマホ中心で進める場合は、設計だけはPCで行い、入稿前の最終確認もPCで行うのが安全です。
公式ガイドどおりでも、ローカル環境の違いで表示差が出ることがあります。
試し刷りのつもりで初回は少部数で検証し、問題点を洗い出すと失敗コストを抑えられます。
まとめ|スマホでのKindle出版は「手軽+丁寧さ」が鍵
スマホ出版は、思い立ったときに着手できる手軽さが最大の魅力です。
一方で、表示崩れや入力ミスなど、小さな齟齬が成果を左右します。
最小手順で進めつつ、確認工程だけは丁寧に時間を割く。
このバランスが、はじめての一冊を良い体験にします。
最初の1冊は電子書籍で経験を積もう
初回は電子書籍から始めると、KDPの流れを短時間で学べます。
電子は修正と更新がしやすいため、改善サイクルも回しやすいです。
紙を想定していても、先に電子で内容を固めてから移行すると全体が整います。
読者の反応をもとに章構成やタイトルを磨くのも有効です。
KDP公式ヘルプを常に確認し、正しい情報で進める
KDPは仕様や表記が更新されることがあります。
迷ったら日本版の公式ヘルプを優先して確認してください。
ブログ記事や動画の情報は便利ですが、公開時期が古いと齟齬が出ます。
公式の推奨値と自身のプレビュー結果の両方を見て判断するのが安全です。
最後に、出版は「出して終わり」ではありません。
読者の声を反映し、タイトルや説明文、本文を継続的に磨いていくことで、作品は育っていきます。
小さく始めて、丁寧に直す。
この姿勢が、次の一冊をより良いものにしてくれます。
【著者:石黒秀樹のプロフィール】
Kindle出版サポート歴5年。
これまでに、のべ600名以上の出版をサポートし、
サポートメンバー全体で累計5,000冊以上の出版実績があります。(2025年時点)
フル外注とAI活用により、初心者でも安心して出版できる再現性の高いステップをお伝えしています。
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