Kindle出版の準備を進めていると、「保存できない」「審査が終わらない」「出版ボタンが押せない」といった状況に直面する人が少なくありません。
最初はシステムの不具合だと思いがちですが、実際には入力内容の不一致や審査上の要因など、著者側で修正できる原因がほとんどです。
この記事では、KDP(Kindle ダイレクト・パブリッシング)で「できない」と表示される仕組みと、その背景にある典型的な理由を、初心者にも分かりやすく整理します。
実際の出版経験と公式ヘルプの両方をもとに、「焦らず・確実に」出版を進めるための理解を深めていきましょう。
▶ 規約・禁止事項・トラブル対応など安全に出版を進めたい方はこちらからチェックできます:
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なぜ「Kindle出版 できない」状況が起きるのか
KDPで出版が止まる原因は、複数のステップに分かれています。
「エラーが出て先に進めない」状態にもいくつかのタイプがあり、どの段階で止まっているかを整理することが、解決の第一歩になります。
ここでは、「できない」とは何を指すのかを明確にし、どのタイミングでつまずきやすいのかを見ていきます。
「出版できない」とはどんな状態か定義する
「出版できない」という言葉には、主に3つの意味があります。
1つ目は、KDPの画面で出版ボタンがグレーになって押せない状態。
2つ目は、出版申請をしたのに「審査中」のまま進まない状態。
3つ目は、審査が終わっても「販売開始されない」または「差し戻された」状態です。
これらはいずれも、システムの不具合ではなく、入力情報やデータ内容の不備が原因であることがほとんどです。
特に初めて出版する場合は、登録情報が複数箇所で矛盾していたり、KDPの規約上NGな要素が含まれていたりすることが多いです。
Amazonの審査システムは自動と人手の併用のため、エラー文言が出ないケースもあります。公式ガイドに沿って1つずつ確認することが大切です。
登録が止まる主なタイミング:銀行口座/税情報/審査
KDPの登録で最も多い「止まりポイント」は3つあります。
まず銀行口座情報。ここで入力ミスがあると、支払い関連が未設定扱いになり、出版申請がブロックされます。
銀行名・支店名・口座名義の表記が、登録者名と一致していないことがよくある原因です。たとえば「株式会社」「カブシキガイシャ」などの略記揺れにも注意が必要です。
次に税情報。税務情報が未完了だと申請が保留・支払い設定未完了の表示となり、出版フローが進みません(文言は状況により異なるため公式ヘルプ要確認)。
特に米国との租税条約に関する選択で誤入力があると、審査が一時停止することがあります。公式ヘルプの該当ページで内容を確認してください。
最後は審査プロセス。原稿や表紙に規約違反の疑いがあると、審査が長引いたり差し戻されたりします。
たとえ自作の画像でも、素材サイトの利用条件を満たしていなければ著作権面でNGになるケースもあります。
これらは時間を置けば解決するものではなく、原因を突き止めて修正するしかないタイプの停止です。
電子書籍出版(Amazon.co.jp)の流れと詰まりやすいポイント
KDPの電子書籍出版は、大きく「アカウント設定 → 書籍登録 → 審査 → 販売開始」という流れです。
それぞれの段階で詰まりやすい箇所を把握しておくと、トラブルの未然防止になります。
アカウント設定では、先ほど述べた銀行口座と税情報が最も多い落とし穴です。
書籍登録では、原稿や表紙ファイルの形式(EPUBやJPG)が不適切で、エラーになることがあります。
特にWordから変換したファイルは、余計なスタイルタグが残っていてプレビューで崩れるケースがよく見られます。
審査段階では、タイトル・著者名・説明文などの「メタデータ」に一貫性がないと、販売開始が遅れることがあります。
たとえば、タイトル欄と表紙タイトルが完全一致していない場合、差し戻しの対象になります。
こうした細かい仕様を理解しておくことで、スムーズな出版が実現できます。
公式ヘルプにも記載がありますが、実務上は「1〜2日で販売開始される人」と「1週間以上かかる人」に分かれます。これは、入力内容の正確さと整合性による違いです。
手続きが進まない具体的な原因と対処法
Kindle出版で「できない」と表示されるとき、多くはシステムエラーではなく入力や設定の問題です。
公式ヘルプだけでは分かりにくい部分もあるため、ここでは実際の出版経験を踏まえて、原因と解決策を具体的に説明します。
焦らずに、一つずつ確認していきましょう。
銀行口座登録で名義・支店・カタカナ入力が合わないケース
KDPで最も多いつまずきポイントが、銀行口座情報の入力です。
登録画面ではカタカナ表記で入力しますが、口座名義が登録者名と完全一致していないと承認されません。
例えば、「スギムラ コウイチ」と「スギムラ コウイチ(全角スペース違い)」でも弾かれることがあります。
また、「株式会社」など法人名を略して入力すると、KDP側では別名義と認識されてしまいます。
支店名や銀行名も正式名称で入力するのが原則です。
ゆうちょ銀行の場合は「記号・番号」ではなく、KDP指定の形式に変換する必要があります。公式ヘルプの「日本の銀行口座情報の入力例」を参照するとスムーズです。
私の経験上、入力を何度修正しても通らない場合は、銀行名義の登録名(カタカナ)を通帳・アプリ画面で確認するのが確実です。
「大文字・半角・スペース」など、意外な箇所が原因のことも多いです。
税に関する情報が未登録・誤入力で審査待ちになる場合
KDPでは税務情報を登録しないと出版が承認されません。
特に初めての人が迷いやすいのが、「米国との租税条約に関する質問」です。
誤って「米国居住」と入力したり、TIN(納税者番号)を空欄にしたまま保存すると、「審査中」のまま進まないケースが多いです。
また、提出後に内容を修正した場合は、再確認に時間がかかることもあります。
日本在住の個人はW-8BENの入力が必要です。外国TIN(マイナンバー)の扱い・条約適用条件は変更や例外があるため、最新の公式ヘルプ要確認。
入力が完了したら「税務情報インタビュー」で「ステータス:承認済み」となっているか確認しましょう。
もし数日たっても変化がない場合は、アカウント情報に不整合がないか再確認し、必要に応じてKDPサポートに問い合わせましょう。
サポートへの連絡フォームは日本語で送信できます。
原稿・表紙に規約違反の可能性:電子書籍出版ガイドライン要確認
出版手続きが止まる原因の一つに、「コンテンツの審査差し戻し」があります。
これは、原稿や表紙にKDPコンテンツガイドライン違反が含まれている場合です。
たとえば、公序良俗に反する内容や、誤解を招く表現、第三者の著作物を無断使用している場合などです。
特に注意すべきは、無料素材サイトの画像使用です。
商用利用可でも、ライセンス条項(帰属表示・改変可否・再配布禁止等)を満たさないと差し戻しの原因になります。Amazon固有の明示許可が必須とは限りません(公式ヘルプ要確認)。
また、タイトルや説明文に過度な宣伝表現や比較表現を含むと、販売ページで非表示になることもあります。
私の経験では、「タイトルに数字や記号を多用しただけで差し戻された」という例もあります。
ガイドラインは随時更新されるため、出版前に必ず公式ヘルプの「コンテンツガイドライン(日本語版)」を確認してください。
内容の修正後に再提出すれば、数日で承認されるケースがほとんどです。
カテゴリーや対象年齢設定・商品ページ要素の不備が掲載を妨げる
出版ボタンを押せても、実際の販売ページに反映されない場合があります。
その多くはメタデータ設定の不備です。
カテゴリーを誤って選択したり、対象年齢を適切に設定していないと、Amazon.co.jpの検索結果に表示されません。
特に「児童向け」ジャンルを選ぶときは、読者年齢の範囲を明確に指定する必要があります。
また、シリーズ作品なのにシリーズ情報を未登録のまま出版すると、システム側で関連付けができず、ページが分断されます。
商品説明文にリンクや特殊文字を入れると、審査段階で止まることもあるので注意しましょう。
最初のうちは、既存の同ジャンル作品のページ構成を参考にするのもおすすめです。
販売ページに正しく反映されないときは、「KDPヘルプ>販売ページが表示されない」を確認し、原因別のチェックリストに沿って修正してください。
実際に「出版できなかった」事例とそれを超えた対策
KDPでは公式ヘルプを見ても原因が特定できない「できない状態」に陥ることがあります。
ここでは、実際の著者が直面したトラブルをもとに、どうやって解決に至ったのかを具体的に紹介します。
同じような状況で悩んでいる方は、自分のケースと照らし合わせながら確認してみてください。
銀行名義の一致で止まった著者のケーススタディ
最も多いのが「銀行名義の不一致」による登録エラーです。
ある著者の例では、KDPの銀行口座登録画面でエラーが出続け、出版申請ができませんでした。
原因を調べたところ、銀行口座名義が「スギムラ コウイチ」ではなく「スギムラ コウイチ」(全角スペースあり)になっていたことが判明しました。
ほんの1文字の違いでも、Amazonのシステムは別名義と認識します。
このようなケースでは、通帳やオンラインバンクの「振込用名義」をそのままコピーして入力するのが最も確実です。
また、ゆうちょ銀行を利用していた別の著者は、KDPの指定フォーマットを知らずに「記号・番号」を入力していたため登録が完了しませんでした。
ゆうちょ口座は「店名」「口座番号」に変換した形式で入力しなければ登録できません。
公式ヘルプの指示どおりに修正したところ、翌日に出版申請が通ったそうです。
実際には「名義」「支店名」「半角・全角」「スペース」など、わずかな差で止まることが多いため、入力内容を目視で確認するのが早道です。
登録が通らないまま放置すると出版全体が保留になるので、早めの対応を心がけましょう。
審査差し戻しとなった原稿の修正ポイント集
もう一つ多いのが「審査差し戻し」です。
原稿や表紙に不備があると、メールで「修正が必要です」と通知されます。
ただし、内容が具体的に書かれていないことも多く、初めての方には分かりにくい部分です。
私が見てきた中で特に多いのは、以下の3パターンです。
1. **タイトルと表紙が一致していない**
例:「〇〇入門」と登録したのに、表紙に「〇〇ガイド」と書かれているケース。
Amazonは読者の混乱を避けるため、タイトル・サブタイトル・著者名を完全一致で求めます。
2. **説明文(商品ページ)の禁止表現**
たとえば「世界一」「唯一無二」「収益保証」など、誇張表現や誤解を招く言葉は規約違反になる場合があります。
公式には明記されていませんが、誇張的・誤解を招く表現は非承認や表示制限の対象になり得ます。具体基準や措置はガイドラインと審査結果で確認(公式ヘルプ要確認)。
3. **画像サイズや比率の不適合**
特に表紙画像が「2560×1600px」未満だったり、縦横比がずれていると差し戻されます。
強引に拡大すると画質が落ちるため、推奨サイズで作り直したほうが確実です。
審査落ちした際は、通知メールを全文確認し、疑問点があればKDPサポートに日本語で質問できます。
「再提出しても通らない」という相談を受けたこともありますが、その多くは同じファイルを再送しているパターンでした。
修正した箇所を明確に変更し、プレビューで反映を確認してから提出すると通りやすくなります。
また、電子書籍はアップデート扱いで再審査されるため、修正版でも最短1〜2日、長いと3日ほどかかることがあります。
焦らず、メールとプレビューの内容を丁寧に照らし合わせることが大切です。
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初心者が陥りやすい誤解と防止のためのチェックリスト
KDPは操作画面がシンプルな反面、仕組みを正しく理解していないと「思っていたのと違う」と感じる部分があります。
ここでは、実際に多くの初心者が誤解しやすい2つのポイントを整理し、出版をスムーズに進めるためのチェックリストを紹介します。
どちらも、私自身が初期に経験したり、他の著者から頻繁に相談を受ける内容です。
「提出すればすぐ出版される」の誤解とその落とし穴
KDPでは、原稿と表紙をアップロードして「出版」ボタンを押しても、すぐに販売開始されるわけではありません。
実際には、Amazon側でのコンテンツ審査(内容確認)が行われ、その結果が承認されて初めて販売がスタートします。
公式には「最大72時間以内」とされていますが、経験上、初回出版では3〜5日かかることもあります。
特に土日をまたぐと審査が遅れる傾向があります。
この審査では、表紙画像・タイトル・説明文・目次リンク・書籍構造など、細かい点までチェックされます。
私が以前サポートした著者の中には、「表紙の文字が端に寄っているだけで修正要請が来た」という例もありました。
KDPの自動審査はかなり厳格で、Amazonの「読者保護ポリシー」に反する部分があると、自動的に保留されます。
「提出=即公開」ではなく、「審査を経て正式公開」という流れを理解しておくと安心です。
また、修正対応中に再アップロードを繰り返すと、審査がリセットされる場合もあるため、落ち着いて一度の修正で整えるのがポイントです。
出版後もタイトル・著者名を自由に変えられると思い込む誤り
もう一つのよくある誤解が、「出版後に自由にタイトルや著者名を変えられる」というものです。
結論から言うと、出版後に大きなタイトル変更はできません。
Amazonのデータベースでは、ISBNの代わりにASIN(商品番号)が割り当てられています。
このASINは書籍タイトル・著者名などの基本情報と紐づいているため、完全に別の内容に変えることは「別の本」とみなされてしまいます。
その場合は「新しい本として再出版」が必要になります。
ただし、誤字修正やサブタイトルの微調整など、軽微な修正であればKDPサポートに申請することで変更が認められることもあります。
一方で、「著者名の変更」も原則不可です。
ペンネームを統一したい場合や、共同著者を追加したい場合は、旧データを非公開にして新規として再登録するのが安全です。
特に商業出版経験がある方ほど「紙のように後から修正できる」と考えがちですが、電子書籍はデータ上の管理構造が異なります。
事前にタイトル・著者名・シリーズ名などを決めてから登録することが、後のトラブルを防ぐ最大のコツです。
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まとめ:登録できず止まったときの正しい次の一手
KDPで出版が止まったとき、多くの人は「システムエラーかも」と感じますが、実際は入力内容の不一致や審査上の指摘が原因です。
焦って再申請を繰り返すよりも、まず「どの段階で止まっているか」を明確にしましょう。
銀行口座・税情報・原稿データ・審査メールなどを一つずつ確認すると、必ずヒントが見つかります。
また、KDPの公式ヘルプページには「よくあるエラー」の一覧があり、更新頻度も高いです。
不明点がある場合は、遠慮せずKDPサポートに日本語で問い合わせましょう。
私も何度か問い合わせていますが、通常1営業日以内に返信が来ます。
Amazonはシステムが整備されているため、指示に従えば解決できるケースが大半です。
最後に、KDP出版は「一度つまずくと不安になる」工程ですが、原因を切り分けていけば必ず前に進めます。
落ち着いて確認し、手順を守ることで、あなたの本もきっと読者のもとに届くはずです。
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