のべ600名以上・累計5,000冊以上の出版を支援してきた石黒秀樹が解説します。
多くの人が「自分の本を出してみたい」と思う一方で、出版社からの出版はハードルが高いと感じる方も多いでしょう。
そんな中で、アマゾンの「KDP(Kindle Direct Publishing)」を利用した自費出版が注目を集めています。
費用をほとんどかけずに、自分のペースで本を世に出せる仕組みが整っているからです。
この記事では、アマゾンで自費出版を始める前に知っておくべき基本と仕組みを、初心者にもわかりやすく解説します。
経験者の立場から、実際に出版を行う際の注意点や、よくある誤解についても触れていきます。
▶ 初心者がまず押さえておきたい「基礎からのステップ」はこちらからチェックできます:
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なぜ「自費出版+アマゾン」が注目されているのか
アマゾンでの自費出版が広がっている背景には、「誰でも出版社を通さずに本を出せる時代」になったことがあります。
これまでは数十万円の費用をかけて印刷会社や出版社に依頼するのが一般的でしたが、今では個人でもデジタル上で完結できます。
特に在庫を持たずに販売できるKDPの仕組みは、多くの人にとって大きな魅力です。
電子書籍なら即日公開も可能で、紙書籍でも「オンデマンド印刷(POD)」を使えば、注文ごとに1冊から印刷・配送してくれます。
この気軽さが、アマゾンを通じた自費出版の人気を後押ししています。
自費出版と従来の出版の違いとは
従来の出版は、出版社が選んだ著者と契約を結び、編集や販売を代行してくれる仕組みでした。
そのため、出版までのハードルが高く、採用されるまでに時間もかかります。
一方、自費出版は「自分で費用を負担して出版する方法」です。
中でもアマゾンKDPのようなデジタル自費出版では、初期費用がほぼかからず、販売や印税の受け取りも自動で行われます。
ただし、出版社による校正や販売支援がないため、原稿の完成度や販促は自分で行う必要があります。
この「自由度の高さ」が魅力でありながら、初心者にとっては少し難しく感じる部分でもあります。
実際、最初の段階でつまずく多くの人が「電子書籍の形式が違う」「目次が反映されない」などの初歩的なミスを経験しています。
こうした失敗を防ぐためにも、仕組みを理解した上で進めることが大切です。
Kindle Direct Publishing(KDP)を使うメリット・特徴
KDP(Kindle Direct Publishing)は、アマゾンが提供するセルフ出版サービスです。
最大の特徴は「無料で始められ、世界中の読者に販売できる」ことです。
電子書籍(Kindle本)はもちろん、紙の本(ペーパーバック)もオンデマンド印刷で販売できます。
著者は原稿データと表紙データをアップロードし、販売価格を設定するだけで出版が可能です。
印税(ロイヤリティ)は販売価格に応じて自動で計算され、月ごとに振り込まれます。
また、販売地域や価格を自由に設定できるため、海外市場にも手軽に挑戦できます。
ただし、内容がアマゾンのガイドラインに違反している場合、公開が保留されることがあります。
たとえば、著作権や誤情報に関する点は慎重に確認する必要があります。
「公式ヘルプを読んでも少し分かりにくい」と感じる人も多いですが、基本的には「読者にとって安全で有益なコンテンツであるか」が判断基準です。
実務的には、まず小規模でもいいので1冊出してみることが、KDPの流れを理解する一番の近道です。
自分で操作してみると、マニュアルだけでは分からない細かな仕様(プレビューの挙動や表紙サイズの違いなど)も見えてきます。
経験を重ねることで、より完成度の高い作品を安心して公開できるようになります。
アマゾンで自費出版を始めるための基本ステップ
アマゾンで自費出版を行うには、いくつかの準備と手続きが必要です。
ただし、手順は思ったよりもシンプルで、慣れれば数時間ほどで出版まで進めることも可能です。
この章では、KDPアカウントの登録から原稿データの準備、販売価格の設定まで、初心者が迷いやすいポイントを中心に解説します。
私自身も初めて出版したときは「どこから始めればいいのか」が分からず戸惑いましたが、正しい順序を押さえればスムーズに進められます。
KDPアカウント登録と基本設定の流れ
まず最初に行うのは、Kindle Direct Publishing(KDP)のアカウント登録です。
Amazonの通常アカウントを持っていれば、そのままKDPにログインできます。
登録後は、著者情報・支払い口座・税務情報の入力が求められます。
ここで注意したいのが税務情報(税に関するフォーム)の部分です。
「米国源泉徴収の扱いを適切にするためには、居住国を正しく申告し、税務情報を正確に入力することが大切です(日本在住の場合はマイナンバー等の取り扱いについて公式ヘルプ要確認)。」
この設定を誤ると、報酬から余分な税金が引かれる場合があるため、最初に慎重に確認してください。
また、KDPでは「電子書籍(Kindle)」と「ペーパーバック(紙書籍)」の両方を同じアカウントで管理できます。
複数の本を出す場合でも、アカウントは一つで問題ありません。
ただし、銀行口座名義とアカウント名が一致していないと振込エラーになることがあるので注意しましょう。
電子書籍・紙書籍データの準備とフォーマットのポイント
KDPで出版するには、原稿データと表紙データをそれぞれアップロードします。
電子書籍はWord、EPUB、KPF形式に対応しており、一般的にはWordで作成してアップロードすれば問題ありません。
紙書籍の場合はPDF形式が必要になります。
ここでの落とし穴は「余白とページサイズの設定」です。
公式ガイドラインではサイズ指定(例:A5やB6など)が記載されていますが、実際にはページ数や厚みによって印刷見え方が変わるため、プレビュー画面で必ず確認してください。
また、本文フォントは読みやすい明朝体やゴシック体を選び、特殊文字や絵文字の使用は避けましょう。
KDPの審査では、誤字脱字や装飾の乱れがあるとリジェクトされるケースもあります。
表紙はJPEGまたはTIFF形式でアップロードできます。
表紙画像は最初に読者の目に入る要素なので、デザインの完成度は重要です。
もし自作する場合は、CanvaやAdobe Expressなどのツールを使うと仕上がりが整いやすく、テンプレートを活用すれば初心者でもプロのように仕上げられます。
価格設定・ロイヤリティ・販売地域の決定
出版データを登録したら、最後に販売価格とロイヤリティを設定します。
「KDPでは販売価格をある程度自由に設定でき、一定の価格帯では70%ロイヤリティ、それ以外では35%ロイヤリティが適用されます(具体的な条件は時期や地域で変わる可能性があるため、公式ヘルプ要確認)。」
紙書籍の場合は印刷コストが自動で差し引かれる仕組みになっており、販売価格から印刷費とアマゾン手数料を引いた額が著者の印税になります。
この点は「販売額がそのまま収益になる」と誤解しやすいので注意が必要です。
販売地域は「すべてのAmazonマーケットプレイス」に設定するのが一般的です。
特に海外向け出版を考えている人は、ドルやユーロ価格も自動換算されるため、別途設定する必要はありません。
ただし、現地通貨で価格が端数になる場合もあるため、プレビュー時に確認すると良いでしょう。
経験上、価格を極端に低く設定すると「安すぎて読まれない」こともあります。
内容のボリュームや専門性に合わせて、読者が納得できる価格を意識すると良い結果につながります。
また、キャンペーン機能や無料配信を活用すると、新規読者を獲得しやすくなります。
「まずは1冊目を出してみる」ことで、次にどんな改善が必要かが見えてくるでしょう。
費用・手間を抑えながら出版を成功させるための実践ポイント
アマゾンでの自費出版は、費用をかけずに始められる点が大きな魅力です。
しかし、無料で始められるとはいえ、実際には見落としやすいコストや、時間のかかる部分もあります。
ここでは、KDPでできるだけ出費を抑えつつ、完成度の高い出版を実現するための実践的なコツをまとめました。
実質無料で始められるケースとその条件
KDPの最大の特徴は、初期費用が一切かからないことです。
登録料も出版料も不要で、原稿と表紙データを用意すれば誰でも出版できます。
実際、私が初めて出版したときも、パソコンと無料ソフトだけで完成までたどり着けました。
ただし、完全に「ゼロ円」で進めるには条件があります。
まず、自分で原稿を作成・編集できること。
次に、表紙デザインを無料ツール(Canvaなど)で自作すること。
さらに、KDPが提供する「無料ISBN」を利用することで、ISBNの購入費も不要になります。
また、販売後も在庫を持つ必要がなく、紙書籍の場合はオンデマンド印刷(POD)で注文ごとに印刷・配送されます。
このため、印刷費や保管費も一切発生しません。
注意したいのは、校正・編集・挿絵などを外注する場合には、その分の費用が発生することです。
外注は作品の完成度を高める上では有効ですが、「まずは出してみたい」という段階では、無料ツールや自分のスキルで十分に対応できます。
公式でも「基本機能は無料」と明示されていますが、実際には自分の目的に応じてどこまで外注するかを決めることが、無駄な出費を防ぐ鍵になります。
表紙デザイン・原稿校正などで見落としやすい落とし穴
出版準備の中で特に多いのが、「表紙デザイン」と「原稿校正」でのつまづきです。
表紙は読者の第一印象を決める重要な要素ですが、ここでよくある失敗が「文字が小さすぎる」「背景と同化して読めない」といった視認性の問題です。
KDPのサムネイル表示は小さいため、スマホでもはっきり見えるデザインを意識しましょう。
フォントは明朝体やゴシックなど、見慣れた書体を使うのが無難です。
また、原稿の校正では、Wordの自動チェック機能だけに頼るのは危険です。
誤字脱字だけでなく、章の重複や句読点のリズムも確認しておくと、読後感がぐっと良くなります。
私自身も最初の出版時に、誤字を1か所見落としただけで修正版を再アップロードすることになりました。
再提出自体は簡単ですが、審査が再度行われるため、公開までに数日かかることがあります。
「公式の仕様として、審査や再審査には一定の時間がかかるとされていますが、混雑状況や週末を挟むかどうかによって前後することがあります(目安時間は公式ヘルプ要確認)。そのため、公開日には余裕を持って準備しましょう。」
さらに、画像を多く使う作品(写真集・イラスト集など)は、ファイルサイズが大きくなりやすく、アップロード時にエラーが出ることもあります。
「KDPではファイルサイズが大きすぎるとアップロード時にエラーや警告が出る場合があります(具体的な上限値は公式ヘルプ要確認)。画像は圧縮して軽くしておくのがおすすめです。」
このような細かな部分を意識することで、無料でも完成度の高い出版が実現できます。
特に初出版では、完璧を目指すより「まず一冊出して、改善していく」姿勢が大切です。
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実際に自費出版+アマゾンで出した人の事例・注意点
KDPを使って出版した人の体験を見てみると、うまくいったケースとつまずいたケースの両方に共通点があります。
この章では、実際に在庫を持たずに販売を始めた成功例と、著作権やガイドラインで注意が必要な点を紹介します。
経験者の声を参考にすることで、これから出版する方が安心して準備を進められるでしょう。
成功した例:在庫なしで販売スタートできた著者の体験
私が関わったある著者の方は、趣味で書きためていたエッセイをKDPで出版しました。
特別なデザインソフトを使わず、WordとCanvaのみで制作したシンプルな一冊です。
それでも、出版から数日後にはアマゾン上で検索表示され、在庫リスクゼロで販売をスタートできました。
ポイントは「POD(オンデマンド印刷)」と「電子書籍」を併用したことです。
電子書籍で読者を集めつつ、紙書籍を「欲しい人だけに販売する」という形で無理のない流通を実現していました。
また、レビューを通じて改善点を得られるのも大きな利点です。
読者の反応を受けて、誤字修正や章構成の見直しを行い、第二版を再出版したところ、売上が安定したそうです。
このようにKDPでは、出版後も柔軟に更新できるのが強みです。
「印刷してしまったら修正できない」という従来の出版の悩みがないのは、著者にとって大きな安心材料になります。
トラブルになりがちな著作権・ガイドライン違反の注意点
KDPでは、原稿や表紙データがアマゾンのコンテンツガイドラインに沿っているかどうかが厳しくチェックされます。
この審査に通らないと出版が保留になり、修正依頼が届くこともあります。
特に注意すべきは、以下の3点です。
1つ目は「他人の著作物をそのまま使わないこと」。
引用は許可されていますが、出典を明示し、著作権法の範囲内で行う必要があります。
2つ目は「商標・ブランド名の扱い」。
特定の製品名や会社名をタイトルや表紙に含める場合、商標権に抵触する可能性があります。
実際に、タイトルに商品名を入れたことで販売停止になった例もあります。
そして3つ目は「成人向けや過激な内容の扱い」です。
教育的・文学的な目的であっても、表現によっては成人指定カテゴリーに分類され、販売地域が制限される場合があります。
この点は公式ヘルプで詳細を確認しておくと安心です。
また、AI生成の画像や文章を使用する場合も、出典の明示やオリジナリティの確認が求められます。
「ChatGPTなどを使ってもいいの?」と質問を受けることもありますが、KDP公式では「近年、AI生成コンテンツの扱いについてもKDPのガイドラインが整備されつつあり、AI生成の画像や文章を使用する場合は、その扱いについて最新の公式ヘルプを確認し、必要に応じて申告することが推奨されます。
見た目は同じように見えても、申告がないとアカウント停止になることがあるため、慎重に対応しましょう。
最終チェックとして、出版前に「コンテンツガイドライン(日本語版)」を一度読み直すことを強くおすすめします。
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まとめ:自費出版+アマゾンで安全に本を出すために
アマゾンのKDPを使えば、初心者でも費用をかけずに本を出版できます。
大切なのは、手順を正しく理解し、ガイドラインを守りながら着実に進めることです。
とくに「最初から完璧を目指さず、一冊出してみる」という姿勢が成功の鍵になります。
実際に公開してみると、操作の流れや審査の仕組みが肌で理解でき、次の作品ではよりスムーズに進められます。
また、表紙・価格設定・読者レビューの反応などを観察することで、自分の作品を磨くヒントも得られます。
出版は「一度きりの挑戦」ではなく、何度でも改善できるプロセスです。
ルールを守りながら積み重ねていけば、確実に経験と信頼が育っていくでしょう。
KDPは、クリエイターが自分の言葉を世界に届けるための、最も開かれた手段の一つです。
ぜひ、自分の作品を形にする第一歩を踏み出してみてください。
【著者:石黒秀樹のプロフィール】
Kindle出版サポート歴5年。
これまでに、のべ600名以上の出版をサポートし、
サポートメンバー全体で累計5,000冊以上の出版実績があります。(2025年時点)
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