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KDPの表紙エラーとは?原因と正しい直し方を徹底解説

Kindle出版のコミュニティ運営&サポート歴5年。
のべ600名以上・累計5,000冊以上の出版を支援してきた石黒秀樹が解説します。

KDPの表紙エラーは、多くの著者が最初につまずくポイントです。

とくに、画像の形式や色設定が原因でアップロードが通らないケースが非常に多く、時間をかけた表紙デザインが「アップロードできません」という一文で止まってしまうのは本当にもったいないことです。

この記事では、Amazon.co.jp 向けのKDPで発生する表紙エラーを最短で解決するための具体的なポイントを、実務経験を踏まえて解説します。

また、電子書籍を中心に、ペーパーバックで混同しやすい点にも軽く触れながら、初心者でも再現できる手順を整理しています。

 

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KDPの「表紙エラー」を最短で解決する結論と、本記事の対象(日本向け・電子書籍中心)

目次

 

KDPの表紙エラーは、実は複雑な設定や特別なツールを使わなくても解決できるケースが大半です。

ポイントは「画像ファイルの形式とデータ内容をKDPの仕様に合わせること」、そして「表紙に書かれた文字情報を登録内容と完全に一致させること」。

この2点を確認するだけで、9割のエラーは解消します。

経験上、「画像の解像度を上げた」「JPEGに変えた」「タイトル表記を修正した」などの基本対応でそのまま通る例が多いです。

ただし、KDPの審査や自動チェックは随時アップデートされるため、細部は公式ヘルプで確認しながら作業するのが安全です。

 

最初に直すのは「画像の型(形式・色空間・寸法・容量)」と「タイトル等メタデータの一致」

 

まず確認すべきは、画像の「型」と「一致」です。

「型」とは、KDPが求める技術的条件に合っているかどうか。

電子書籍の表紙はJPEGまたはTIFF形式で、RGB色空間、ファイルサイズは50MB以下が基本です。

意外と多いのが、印刷向けのCMYKカラーモードのままアップロードして弾かれるケース。

PhotoshopやCanvaなどのデザインツールではCMYKが初期設定になっていることもあるので、書き出し前にRGBへ変更しましょう。

また、KDP推奨の縦横比(2560×1600ピクセル程度)を守らないと、縦長すぎたり小さすぎたりして警告が出ることがあります。

「エラーではなく警告だから大丈夫」と放置すると、サムネイル表示で切れたり、販売ページでぼやけたりする原因になるので注意が必要です。

次に「一致」。

これは、表紙画像に記載したタイトルや著者名が、KDPの登録情報と完全に同じであるかを確認することを指します。

わずかな違い(例:「!」や「・」の有無)でも、審査で差し戻されることがあります。

KDPの自動審査は日本語表記の細部にも敏感です。

登録情報をコピーして表紙テキストに貼り付けるぐらいの慎重さで作ると安全です。

 

この記事の対象:KDPで電子表紙をアップするとエラーや差し戻しが出る著者(Amazon.co.jp前提)

 

この記事は、KDPで電子書籍を出版する日本在住の著者向けです。

とくに「Canvaで作った表紙がアップロードできない」「警告文の意味が分からない」「KDP公式ヘルプを見てもピンとこない」と感じた方に向けています。

電子書籍(Kindle版)を前提に説明しますが、ペーパーバックでも表紙の仕様チェックは同様の考え方で応用できます。

ただし、紙版は背表紙の幅や塗り足し(ブリード)など追加要素があるため、別章で簡単に補足します。

本記事を読み進めれば、単に「エラーを消す」だけでなく、Amazon側で見栄えの良い表紙を安定して公開するための考え方も身につきます。

「とりあえず通す」ではなく「長く売れる見た目を作る」。
そのための最初の一歩が、この表紙エラー対策です。

 

日本版KDPの電子表紙の必要条件まとめ(公式準拠のチェック観点)

KDPの表紙エラーを避けるためには、まず「KDPが求める表紙の技術的条件」を正確に理解することが大切です。

ここでは、Amazon.co.jp向けの電子書籍(Kindle版)で求められる基本仕様と、混同しやすい「マーケ用表紙画像」と「本文内カバー」の違いを整理しておきます。

これを押さえておくだけで、アップロード時のエラーの多くを事前に防ぐことができます。

 

画像形式・色空間・縦横比・ファイル容量の要件(公式ヘルプ要確認)

KDPが指定している電子表紙の基本条件は、主に4つです。

それは「画像形式」「色空間」「寸法」「容量」。
どれもシンプルですが、実際にはここでつまずく方がとても多いです。

まず形式ですが、KDPではJPEGまたはTIFF形式のみが正式に対応しています。

PNGやPDFなどはアップロード時に拒否されることがあるため、形式を変換してから提出しましょう。

 

表紙サイズの最適値を詳しく確認したい場合は『Kindle出版の表紙サイズと作り方とは?初心者が失敗しない完全ガイド』も参考になります。

 

次に色空間。

印刷用データでは一般的なCMYKは非対応です。

KDPではRGB色空間が必須です。

「RGB」はパソコンやスマホなどの画面表示に最適化された色設定のこと。

CMYKのままだと、「アップロードできない」または「色味がくすむ」といったトラブルが起こります。

寸法(解像度)については、KDP公式の推奨値は「長辺2560ピクセル以上、縦横比1.6:1(例:2560×1600)」です。

ただし、必ずしもこのサイズで固定する必要はなく、比率と画質が適正であれば問題ありません。

経験的には、画像サイズを小さくしすぎるとサムネイルがぼやけるため、2000ピクセル以上を意識すると安心です。

最後にファイル容量。

50MBを超えるとアップロード時にエラーが出る可能性があるため、圧縮ツールなどを使ってサイズを調整しましょう。

とくに高解像度画像や文字エフェクトを多用すると、ファイルが重くなりがちです。
この部分で失敗する方が意外と多いので注意が必要です。

 

なお、KDPの電子表紙はピクセル数が主要基準です。dpi指定は明確でないため、長辺2560px以上を目安に最新の公式ヘルプ要確認。

KDPでは自動でリサイズが行われるため、若干余裕を持たせた設定にしておくと安心です。

ここまでの4要素は、いわば「技術的な通行証」です。

どれか1つでも欠けるとエラーの原因になるため、アップロード前に必ずチェックしておきましょう。

 

「マーケ用表紙画像」と本文内カバーの違いと提出タイミング

KDPには、「マーケ用表紙画像」と「本文内カバー」という2種類の表紙データがあります。

この2つは名前が似ているため、初めての方は混乱しがちですが、実際には役割がまったく異なります。

「マーケ用表紙画像」は、販売ページに表示されるいわゆる“書影”です。

Kindleストアや検索結果に並ぶ表紙画像がこれにあたります。

一方、「本文内カバー」は、読者が本を開いたときに最初に表示される内部ページのことです。

 

公式仕様上、KDPにアップロードする際は「本文内カバーを原稿データ内に含める」か「KDP側で自動生成させる」かを選択できます。

自分でデザインした表紙を使う場合は、原稿ファイル(WordやEPUB)内にカバーを1ページ目として入れておくと良いでしょう。

ただし、マーケ用表紙画像と本文内カバーのデザインが大きく異なると、審査で修正を求められることがあります。

KDPのガイドラインでは「表紙と内容情報(タイトル・著者名・サブタイトルなど)は一致している必要がある」と明記されています。

経験的に言うと、本文内カバーに余計なロゴや宣伝文句を入れると差し戻されやすいです。

Amazonは販促目的のテキストを好まないため、デザインはできるだけシンプルに統一しておくのが安全です。

 

また、提出のタイミングも混乱しやすい点です。

マーケ用表紙画像は「KDPのアップロード画面」で設定しますが、本文内カバーは原稿ファイルに含めておく必要があります。

この2つを同時に登録しておくと、公開までの処理がスムーズです。

KDPの審査では、「販売ページの表紙」と「本文内の表紙」が一致しているかを自動で確認していると考えられます。

そのため、どちらか一方を後から修正する場合は、再アップロードして再審査を受ける覚悟が必要です。

 

もし迷ったときは、KDPの公式ヘルプ内の「電子書籍の表紙ガイドライン」を必ず確認しましょう。

ガイドラインの更新が入ることもあり、「以前は通った設定が今は通らない」というケースも少なくありません。

公式情報をベースに、最新の仕様を踏まえて制作することが、安定した出版への近道です。

 

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よくある技術系エラー原因と直し方(KDP 表紙 エラー 原因と対処)

KDPの表紙エラーの多くは、難しい専門知識を必要とするものではありません。

実際には、画像ファイルの形式やサイズなど、ほんの小さな設定ミスが原因でアップロードが止まってしまうケースが大半です。

ここでは、経験上もっとも多い3つの技術的なエラー原因と、その具体的な直し方を解説します。

作業を進める前に、ファイルをバックアップしてから試すのがおすすめです。

 

形式・色空間の不一致(例:PNGやCMYKで弾かれる)を正しい型に揃える

KDPで最も多いエラーのひとつが、「ファイル形式」と「色空間」の不一致です。

公式仕様では、電子書籍の表紙はJPEGまたはTIFF形式かつRGB色空間で作成する必要があります。

それ以外の形式、たとえばPNGやPDF、CMYKカラーなどはアップロード時にエラーになります。

 

実際に「Canvaで作ったPNG画像をそのままアップしたらエラーになった」「印刷向け設定のまま出力したら色が変わっていた」といった例は非常に多いです。

CMYKは印刷用の色設定なので、画面表示には不向きです。

一方、RGBはスマホやKindle端末などデジタル機器の表示用。

RGBで保存すれば、端末上で本来の色に近い見た目で表示されます。

もし手元のデザインツールでCMYKしか選べない場合は、書き出し時に「RGBカラーで保存」や「Web用に書き出し」などのオプションを使いましょう。

また、JPEGの圧縮率を上げすぎると画質が荒れるため、「高品質(80〜90%程度)」を目安に設定しておくと安心です。

 

縦横比・寸法・解像度・容量の不適合を“推奨基準”にリサイズする

次に多いのが、縦横比やサイズがKDPの推奨基準に合っていないケースです。

KDPの推奨サイズは「縦2560×横1600ピクセル」、比率1.6:1(縦長)です。

この比率を大きく外れると、自動調整で余白ができたり、端が切れたりして警告が出ることがあります。

ただし、KDPは厳密に「この数値でなければならない」というわけではありません。

経験的には、縦横比1.5〜1.7の範囲で高画質な画像なら問題なく通ることが多いです。

 

容量にも注意が必要です。

ファイルが50MBを超えると、KDPが読み込みを拒否する場合があります。

特に、表紙に写真やテクスチャを多用していると、意外とすぐ上限を超えることがあります。

画像圧縮ツール(TinyJPGなど)を使うと、品質を保ったまま容量を減らせます。

解像度は300dpiが目安ですが、KDPではdpi値よりも実際のピクセル数を重視しています。

つまり、「2560×1600ピクセルで作成していればdpiが違っても問題ない」ことも多いです。

このあたりは公式ヘルプに明確な記述がないため、最終確認はKDPプレビュー画面で表示を確認するのが確実です。

 

画像の圧縮・メタ情報・レイヤー等が原因の品質低下や読み込み失敗を避ける

ファイル形式やサイズが正しくても、画像の内部情報が原因で読み込みに失敗することがあります。

とくに、PhotoshopやIllustratorで作成した表紙をそのまま保存した場合、「レイヤー情報」や「不要なメタデータ」が残っていると、KDPで処理エラーが起きることがあります。

そのため、書き出し時は「レイヤーを統合」「余分なメタデータを削除」「sRGBで保存」を意識してください。

 

また、圧縮率を下げすぎるとファイルが大きくなりすぎますし、上げすぎると文字のエッジがぼやけます。

私の経験では、JPEGの品質設定を80〜85%にするのがバランスが良く、エラーも少ないです。

さらに、画像名に日本語を使うとアップロード時に文字化けすることがあります。

ファイル名は「cover.jpg」のように英数字で統一するのがおすすめです。

最後に、アップロード後はKDPの「プレビュー」で表示を確認しましょう。

画面上で色味やトリミングが崩れていなければ、ほぼ問題ありません。

公式のKDPプレビュー機能は、実際の端末表示にかなり近いため、出版前の最終チェックとして非常に有効です。

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非技術系の差し戻し要因(表紙と商品ページの不一致・禁止要素)

KDPの表紙エラーには、画像形式やサイズのような技術的な原因だけでなく、「表紙の内容そのもの」が原因で差し戻されるケースもあります。

特に多いのが、登録時に入力したタイトルや著者名と、実際の表紙デザインの記載がわずかに異なるパターンです。

KDPの審査は、画像の中の文字情報を自動で解析しており、「ほんの少しの違い」でも不一致と判断されてしまいます。

また、Amazonのポリシーに抵触する表現(過剰な誇張・価格表記・センシティブなワードなど)も、非承認の原因になりやすい点に注意が必要です。

 

表紙のタイトル・著者名・シリーズ名が商品ページと完全一致しているかを確認

最も多い非技術系エラーは、表紙とKDP登録情報の不一致です。

たとえば、商品登録では「KDP出版の基本」と入力しているのに、表紙では「KDP出版の“完全”ガイド」と書いている場合。

この“完全”という一語の違いだけで、KDPの審査で「タイトル情報の不一致」として差し戻されます。

 

著者名についても同様です。

「山田太郎」と「Taro Yamada」は別名扱いになります。

ペンネームを併用したい場合は、KDPの著者名欄も同じ表記に統一しましょう。

シリーズ本の場合は、「シリーズ名+巻数」の整合性にも注意が必要です。

例:「KDP出版講座(第1巻)」と登録しているのに、表紙では「KDP出版講座vol.1」としているとエラーが出ることがあります。

実際に私が関わった案件でも、この表記ゆれが原因で再提出になった例は多いです。

英文や数字表記の違い、全角・半角の混在、句読点の有無など、細部まで目視確認するのが一番確実です。

 

タイトル以外にも、「副題」や「サブタイトル」がズレていることもあります。

KDPの自動チェックは、販売ページのテキストと表紙画像のテキストをAI的に照合していると考えられます。

そのため、内容の意味が近くても、文字列が違えば“別物”と認識されてしまうのです。

もし修正が必要な場合は、KDPの登録情報の方を表紙に合わせるのではなく、表紙側を修正するのが基本です。

登録データの修正には再審査が入り、出版までの時間が延びるためです。

 

販売価格・過度な訴求・規約に抵触しうる表現の記載は避ける(教育・注意喚起の範囲で)

KDPの表紙では、技術的には通っても、内容的に審査で止まるケースがあります。

代表的なのは「販売価格」や「キャンペーン文句」を表紙に入れてしまうことです。

たとえば、「今だけ99円!」「期間限定セール中!」などの記載は、Amazonの販売価格ポリシーに違反する可能性があります。

 

また、「ランキング1位」「絶対に儲かる」「最強」「永久保存版」など、誇張的な訴求も避けましょう。

これらは広告的な表現とみなされ、審査で却下されることがあります。

KDPは教育的・情報提供的な出版を重視しており、表紙はあくまで内容を正確に伝えるための要素として扱われています。

そのため、販売促進目的の文言は慎重に扱う必要があります。

さらに、Amazon全体のコンテンツガイドラインにより、センシティブなテーマや性的・暴力的表現が疑われるデザインも審査対象になります。

これは成人向け作品の規制とは別に、「一般販売ストアで安全に表示できるか」を基準にしているためです。

 

経験上、微妙なケースでは、デザインのトーンを落とす・抽象的なイラストに変更する・テキストを削除するなどの対応で通過することが多いです。

たとえ明示的なNGワードがなくても、「受け手がどう感じるか」を基準に見直してみてください。

不確かな場合は、KDP公式ヘルプの「コンテンツガイドライン」や「出版ポリシー」を確認するのが最も確実です。

出版前の数分の確認が、差し戻しで数日失うリスクを防ぎます。

 

KDP上の設定・運用の落とし穴(エラー表示が曖昧なときの見直し)

KDPの表紙エラーは、必ずしも「ファイル自体の問題」とは限りません。

ときどき、KDP側の設定や内部処理の状態が原因でエラーが出ることもあります。

しかも、その場合は「具体的な理由が表示されない」「同じファイルでも翌日は通る」など、原因を特定しにくいのが特徴です。

ここでは、経験者でも見落としがちな3つの“運用上の落とし穴”を整理し、再現しやすい手順で解決策を解説します。

 

「表紙作成ツール」ONのまま独自表紙を上げて衝突していないかを確認

KDPのアップロード画面には、「表紙を自分でアップロードする」か「KDPの表紙作成ツールを使う」かを選ぶ項目があります。

この設定を誤ったまま進めると、システムが混乱し、アップロードした表紙が正しく反映されないことがあります。

 

実際に多いのが、「表紙作成ツール」がONのまま独自のJPEGファイルをアップしたケースです。

この状態だと、ツールの仮デザインとアップロードファイルが競合し、処理中に止まってしまうことがあります。

KDPでは、両方の方法を同時に使うことはできません。

必ずどちらか一方だけを選びましょう。

独自デザインを使う場合は、「自分の表紙をアップロードする」を選択し、表紙作成ツールをOFFにしてください。

もし誤って設定してしまった場合は、編集画面でツールを無効にして再度アップロードすると正常に進みます。

この設定変更だけでエラーが解消することも多く、原因を特定しにくいトラブルの中でも“盲点”になりやすいポイントです。

 

本文処理前に表紙を作ろうとして背表紙計算と不整合になっていないか(紙は補足)

電子書籍ではあまり問題になりませんが、ペーパーバック(紙の本)を同時に設定している場合、本文のページ数が確定する前に表紙をアップするとエラーが出ることがあります。

KDPのシステムでは、背表紙の幅を本文ページ数から自動計算しており、ページ数が変わると背表紙サイズも変化します。

 

そのため、本文ファイルをアップロードする前に表紙を先に上げてしまうと、「本文と表紙の厚みが合わない」という内部エラーが発生するのです。

とくに、PDF形式の完全版カバーを使うときは注意が必要です。

本文の最終版が確定してから、KDPが提示するテンプレートサイズに合わせて表紙を作成してください。

電子書籍のみを出版する場合は、この制約は基本的に関係ありません。

ただし、紙版と電子版を同時に登録していると、紙側の設定が干渉して電子の審査が止まるケースもあるため、念のため確認しておくと安心です。

 

処理中・キャッシュ残り・一時的不具合時の再試行手順(時間を置く・再ログイン等)

KDPのシステムは安定していますが、アップロード作業の途中で「処理中から動かない」「エラーが消えない」といったケースもあります。

この場合、ファイル自体が悪いのではなく、ブラウザやキャッシュが原因のことが多いです。

 

まず試してほしいのは、単純に「時間を置いて再試行」することです。

一時的にKDP側の処理が詰まっているだけのケースも多く、30分〜1時間ほど経つと正常に通ることがあります。

それでも直らない場合は、以下の手順を試してください。

1. ブラウザのキャッシュを削除
2. KDPに再ログイン
3. 別ブラウザ(Chrome → Edgeなど)で試す
4. ファイル名を英数字に変更(例:cover01.jpg)
5. 回線が安定した状態で再アップロード

 

特に、ブラウザのキャッシュや古いCookieが原因でアップロードが途中で止まることはよくあります。

これは「再ログインしたら直った」という体験談が多く、KDPフォーラムでも頻繁に報告されています。

また、KDPのサーバーメンテナンス中はアップロード処理が遅くなる傾向があります。

公式ヘルプやTwitterで障害情報が出ていないかも確認してみましょう。

最後に、同じファイルを何度試しても失敗する場合は、ファイル名を変更して再アップロードすると通ることがあります。

KDPが一時的に古いキャッシュを保持していることがあり、ファイル名を変えるだけで処理が再開することも珍しくありません。

 

エラーの原因が不明確なときは、まず「自分の操作」ではなく「KDPの状態」を疑ってみることが大切です。

焦らず、一呼吸置いてから環境を整えるだけで、スムーズに解決できるケースは意外と多いものです。

 

実例とチェックリスト(KDP 表紙 アップロードできない時の最短フロー)

ここでは、実際の制作現場でよく使われているツールや確認手順をもとに、「最短でエラーを解決するための実践的チェック方法」を紹介します。

KDPの表紙エラーは、感覚的に対処するよりも「順番を決めて確認する」方が早く解決します。

デザインツール別の設定、アップロード直前の確認リスト、エラーメッセージの読み方まで、実務経験を踏まえて整理しました。

 

Canva利用の具体手順は『Kindle出版+Canvaで失敗しない表紙作成徹底解説』で確認できます。

 

Canva等のデザインツールでの書き出し設定例(電子向け:形式・色・サイズ・品質)

CanvaやPhotoshopなどのツールで作成した表紙をアップする場合は、まず「書き出し(エクスポート)」の設定を正しく行うことが重要です。

Canvaを使う場合、以下の設定がKDPの電子表紙に最も安定します。

* ファイルタイプ:**JPEG(推奨)**
* カラーモード:**RGB**(自動設定でOK)
* サイズ:**2560×1600ピクセル前後**
* 品質:**高画質(100%)または画質優先**

 

Canva Proを使っている場合は、「サイズをカスタム設定」で2560×1600に指定し、「透明背景」はOFFにしてください。

透明部分があると、KDPで背景色が黒く塗りつぶされる場合があります。

Photoshopの場合は、[ファイル]→[書き出し]→[Web用に保存]で「JPEG・高品質・sRGB」を選択。

この方法なら自動で不要なメタ情報も削除され、ファイル容量も軽くなります。

経験的に言うと、PNGは電子表紙のアップロード形式として非対応です。JPEGまたはTIFFで書き出してください。

JPEGで出力し、鮮明さを維持したいときは「高画質(80〜90%)」を目安に設定しましょう。

 

アップロード前の60秒チェックリスト:形式/色空間/寸法/容量/一致

アップロードのたびに迷わないために、最終確認はこの「60秒チェックリスト」を使うと便利です。

以下の5点を順にチェックすれば、ほとんどのエラーを防げます。

1. **形式:** JPEGまたはTIFFになっているか
2. **色空間:** RGB(CMYKではない)になっているか
3. **寸法:** 縦横比1.6:1前後(例:2560×1600)で作られているか
4. **容量:** 50MB以内か(理想は10MB以下)
5. **一致:** 表紙のタイトル・著者名がKDP登録内容と完全一致しているか

 

この5つのうち1つでも欠けると、KDPでは「アップロードできません」「エラーが発生しました」と表示されます。

このエラー文は非常にあいまいで、具体的な原因は表示されません。

私自身も過去に、「形式もサイズも合っているのに通らない」ことがありましたが、原因はファイル名に日本語が含まれていたことでした。

ファイル名は「cover.jpg」のように半角英数字にしておくと安全です。

チェックリストを一度テンプレート化しておくと、次の出版でも迷わず再利用できます。

 

エラーメッセージ別の確認早見表(不明確な文言は公式ヘルプ要確認)

KDPで表示されるエラーメッセージは、明確なようでいて実は曖昧なことが多いです。

代表的な例と、それぞれの対応策を以下にまとめました。

エラーメッセージ 主な原因 対処法
アップロードできませんでした ファイル形式・容量・色空間の不一致 JPEG/RGB/50MB以下に再出力
ファイル形式がサポートされていません PNGやPDFをアップした JPEGに変換
ファイルが破損しています メタ情報・レイヤー・保存不完全 レイヤー統合後に再保存
プレビューでエラーが発生しました 一時的なKDP処理不具合 再ログイン後に再試行
表紙が本文と一致しません タイトル・著者名の不一致 表紙テキストを修正

 

特に「アップロードできませんでした」は、KDPで最も多く出る汎用エラーです。
この場合は焦らず、前項のチェックリストを順に見直してください。

もし何度試しても解決しない場合は、KDP公式サポートに問い合わせるのも一つの手です。
アップロード時のログをもとに調査してもらえるため、自己解決より早いケースもあります。

 

エラーメッセージは翻訳の関係で微妙な言い回しになっていることもあります。
そのため、不明確な文言が出たら、必ず「KDP公式ヘルプ」で該当の英語原文を確認することをおすすめします。

少しの手間で、再提出の手間を大きく減らせます。

 

(補足)ペーパーバックで表紙エラーが出るときの見分け方

電子書籍中心で出版している方でも、最近は「電子と紙を同時に出したい」というニーズが増えています。

ただ、ペーパーバックでは表紙の要件が電子版と大きく異なるため、同じデータを使うとエラーになることがよくあります。

ここでは、紙版で特に起こりやすい表紙エラーと、電子版との違いを整理しておきます。

 

紙版カバーの作り方は『Kindle出版で紙の本を出すには?ペーパーバックの条件と手順を徹底解説』で詳細に説明しています。

 

ブリード・マージン・背表紙幅の基礎と、電子表紙トラブルとの違い

ペーパーバックの表紙データは、電子書籍の単純な「1枚画像」とは異なり、**表1(表紙)・背表紙・裏表紙を1枚にまとめたカバー全体**をアップロードする形式です。

そのため、仕上がりサイズだけでなく「ブリード(塗り足し)」「マージン(余白)」「背表紙幅」の設定が必要になります。

この3つが不正確だと、KDPで「カバーサイズが本文と一致しません」「テンプレートに適合しません」といったエラーが出ます。

 

**ブリード(Bleed)**とは、断裁時に白い余白が出ないよう、仕上がり線の外側まで背景を広げる部分です。
KDPでは、四方に**3.2mm(約0.125インチ)以上**の塗り足しを付ける必要があります。

**マージン(Margin)**は、印刷の安全領域のこと。
タイトル文字やロゴを端ぎりぎりに配置すると切れてしまうため、少なくとも上下左右に5mm以上の余白を取りましょう。

**背表紙幅**は、本文ページ数と用紙の厚みから自動計算されます。
この値を間違えると、背表紙のテキストがずれたり、PDFアップロード時にエラーが出たりします。

 

経験上、最も確実なのはKDPの「カバーテンプレート」機能を使うことです。
本文のページ数を入力すれば、正確なブリード・マージン込みのテンプレートPDFを自動で作成してくれます。
そのテンプレート上にデザインを重ねる形で作成すれば、寸法ミスによるエラーをほぼ防げます。

電子表紙との違いは、「1枚画像」か「展開画像」かの違いに尽きます。
電子はサムネイル前提で、単ページ・RGB・JPEGが基本。

ペーパーバックは展開カバーのPDF推奨です。色空間はCMYKまたはRGBが許容される場合があり、詳細は最新の公式ヘルプ要確認。

この仕様の違いを理解せず、電子用のJPEGをそのままアップすると、確実に弾かれます。

 

背表紙に文字を入れられる最小ページ数はおおむね79ページ前後が目安です(用紙等で変動・公式ヘルプ要確認)。

これより薄い本では、背表紙幅が確保できず、文字を入れるとエラーになります。

この制限を知らずに背表紙にタイトルを配置している方は意外と多く、KDPでは「背表紙要素がページ幅に収まりません」という警告で差し戻されます。

 

最後に、紙のカバーエラーと電子表紙エラーを見分けるポイントを簡単にまとめます。

種類 主な原因 ファイル形式 よくある対処法
電子書籍 形式・色空間・タイトル不一致 JPEG(RGB) 形式変更・再出力
ペーパーバック ブリード・背表紙幅・マージン PDF(CMYK) テンプレートで再作成

 

どちらも「KDP公式ヘルプ要確認」ですが、特にペーパーバックは数値ミスが致命的になりやすいため、テンプレート利用が最も安全です。

 

電子と紙を併売する場合は、データを完全に分けて管理しましょう。

1枚画像(電子)と展開画像(紙)は性質がまったく違うため、「片方が通ってももう片方で止まる」のはむしろ自然です。

KDPの仕様を理解しておくことで、再提出を防ぎ、出版スケジュールを確実に進めることができます。

 

まとめ:KDPの表紙エラーは「型」と「一致」の2点で解消する

KDPで発生する表紙エラーの多くは、複雑なものではなく、基本に立ち返ることで解消できます。

根本的なポイントは「型(=KDP仕様に合ったデータ形式)」と「一致(=登録情報との整合性)」の2つです。

この2点を押さえるだけで、エラーの9割は防げます。

 

具体的には、まずKDP公式ヘルプに記載されている要件を確認します。

形式がJPEG/TIFFであるか、RGB色空間か、サイズが推奨範囲に収まっているかをチェックします。

それでも通らない場合は、タイトルや著者名などのメタデータを照合し、販売ページと完全に一致しているかを見直しましょう。

 

表紙の再書き出しを行うときは、余分なレイヤーやメタ情報を削除し、ファイル名を英数字に統一するのが安全です。

アップロード直後にプレビューで確認し、サムネイルの切れや色味の変化がないかもチェックしてください。

焦って原因を探すよりも、「公式要件 → 一致 → 再書き出し → 再アップ」という手順で落ち着いて見直す方が確実です。

 

また、KDPの仕様や審査基準は時期によって細かく更新されることがあります。

過去に通った設定でも、現在は非推奨になっている場合があるため、出版前には最新の公式ガイドラインを一度確認しておくのが理想です。

最終的には、「なぜ通らないのか」を経験として蓄積しておくことが、次の出版の大きな時短につながります。

表紙エラーは誰もが通る道ですが、基本を押さえておけば、KDP出版はぐっとスムーズになります。

 

迷ったら公式要件→メタデータ一致→再書き出し→再アップの順で確認する

最後にもう一度整理すると、KDP表紙エラーの解決手順はシンプルです。

1. **公式要件を確認**(形式・色空間・サイズ・容量)
2. **メタデータの一致を確認**(タイトル・著者名・シリーズ名)
3. **再書き出しを実施**(JPEG/RGBで保存・レイヤー統合)
4. **再アップロード**(ファイル名を英数字に変更・プレビュー確認)

 

この流れで対応すれば、ほとんどのエラーは再提出なしで解決します。

それでも解消しない場合は、焦らず公式サポートに問い合わせるのが最短ルートです。

Amazon.co.jpのKDPチームは対応が丁寧で、具体的な原因を教えてくれることもあります。

最後にもう一言。

エラーの多くは、KDP側からの「よりよく見せるためのヒント」でもあります。

正しい形式と整合性を意識して作れば、作品の信頼性も上がり、読者にとっても見やすい本になります。

 

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