Kindle出版でBL作品を出そうとすると、最初に多くの方が気にするのが「そもそも出せるのか」「どんなルールがあるのか」という点です。
特にBL(ボーイズラブ)作品は、表現の線引きやカテゴリ設定が重要です。
この記事では、KDP(Kindle ダイレクト・パブリッシング)でBL作品を安全に出版するための基本ルールを、初心者にもわかりやすく解説します。
「公式の説明が難しくて理解できない」「どこまでがOKか不安」という方も、この記事を読めば出版前に押さえておくべきポイントを整理できます。
▶ 規約・禁止事項・トラブル対応など安全に出版を進めたい方はこちらからチェックできます:
規約・審査ガイドライン の記事一覧
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Kindle出版でBL作品を出す前に知っておきたい基本ルール
BL作品をKDPで出版する際は、一般的な電子書籍の流れと同じように進められます。
ただし、ジャンル特性上、カテゴリ・表現・メタデータ(タイトルや紹介文)の扱いには注意が必要です。
KDPでは「出版できるが、すべての内容が許可されるわけではない」という前提を理解しておくことが大切です。
BL作品もKDPで出版できる?仕組みと基本の流れ
結論から言うと、BL作品はKDPで出版できます。
Amazonの公式ガイドライン上でも、BLというジャンル自体が禁止されているわけではありません。
実際、Amazon.co.jpのストアには多くのBL作品が並んでおり、個人でも問題なく出版されています。
ただし、気をつけたいのは「表現内容がKDPガイドラインに違反していないか」という点です。
BLというテーマそのものではなく、作品中の描写や表現が“成人向け判定”に該当するかどうかが審査の焦点になります。
私自身も最初にBL短編を出したとき、表紙画像や説明文の言葉選びで何度かリジェクトされました。
「作品の魅力を伝えたい」と思うあまり、少し強い表現を使ってしまうケースが多いです。
公式ヘルプにもあるように、読者に誤解を与えるような表現は避けましょう。
また、登録の流れは一般作品と同じで、KDPの本棚から「新しいタイトルを追加」→「電子書籍の詳細」→「原稿」→「価格設定」の順に入力していきます。
表現やカテゴリを適切に設定すれば、BL作品も安心して出版可能です。
Amazon.co.jpとKDPの関係|販売の仕組みを簡単に解説
KDP(Kindle Direct Publishing)は、Amazonが提供する出版プラットフォームです。
著者がKDP上で原稿と表紙をアップロードすると、Amazon.co.jpで自動的に販売ページが作られます。
つまり、KDPは「出版の管理画面」、Amazon.co.jpは「実際に本を売る場所」と考えるとわかりやすいです。
KDPの審査に通過した時点で、Amazonの販売ページに反映され、読者は通常のKindle本と同様に購入できます。
販売形態は電子書籍が中心ですが、希望すればペーパーバック(紙の本)としても登録可能です。
この連携は非常にスムーズで、修正や価格変更もKDPの管理画面から行えます。
ただし、Amazon.co.jpでは日本向け独自の規約があるため、海外向けの記事や体験談をそのまま参考にしないことが重要です。
電子書籍とペーパーバック、どちらで出すべき?
BL作品を出すなら、まずは電子書籍から始めるのが安全です。
理由はシンプルで、電子版のほうが審査基準や販売スピードが明確だからです。
ペーパーバック(紙書籍)は、表紙裏やページ構成の基準が追加で求められるため、少し手間が増えます。
また、BLジャンルの場合は、印刷物としての取り扱い基準が電子版よりも厳しくなる傾向があります。
そのため、初回出版では電子書籍で仕組みを理解し、問題がなければ紙版に挑戦するのがおすすめです。
電子書籍はKDPの操作画面からすぐに修正や再申請ができる点も大きなメリットです。
出版経験が少ない方は、まずKindle版で安全運用を体験し、読者層の反応を確認してから次のステップに進みましょう。
KDPでBL作品を出版するときのカテゴリとジャンル選択
BL作品をKindle出版で出すとき、まず迷うのが「どのカテゴリに入れるべきか」です。
KDPではジャンル分けが売れ行きや審査結果に直結します。
カテゴリ設定を間違えると、読者に届きにくくなったり、最悪の場合は審査で保留になることもあります。
正しいカテゴリ設定は、作品を“安全に公開し、見つけてもらう”ための第一歩です。
BL小説・BLマンガのカテゴリの違いと設定手順
KDPでは、小説とマンガで登録カテゴリが異なります。
BLマンガはKindle本>マンガ配下で『ボーイズラブ』等のカテゴリを選択できます。『インディーズマンガ』の中に限定の専用BL枠があると断定せず、実際の選択肢は画面で確認してください(公式ヘルプ要確認)。
対して、BL小説には専用の「BL」カテゴリはなく、「文芸」や「恋愛小説」などの中から近いジャンルを選びます。
そのため、小説として登録する場合は、カテゴリ設定とキーワードの整合性でBL作品であることを伝える必要があります。
たとえば、「文芸・恋愛」カテゴリを選び、「ボーイズラブ」「男性同士の恋愛」などをキーワードとして追加する形です。
実際に登録画面で設定するときは、
「電子書籍の詳細」→「カテゴリを設定」→「小説・フィクション」などの階層から適切な項目を選びます。
また、カテゴリは複数設定可能ですが、上限や名称は時期やUIで変わるため、最新のKDPヘルプと登録画面で確認してください(公式ヘルプ要確認)。
(例:主軸が恋愛要素なら「恋愛小説」、社会的テーマを扱うなら「ヒューマンドラマ」など)
カテゴリを無理にBLと明示するよりも、自然に読者が検索しやすい範囲で整合性を取るのが実務上のコツです。
小説カテゴリでBLを出す場合のキーワード設定ポイント
BL小説を出す際は、キーワード設定が重要です。
KDPでは「作品の内容を正確に表す語句のみ」を入れるルールがあり、過度に宣伝的・挑発的な語はNGです。
検索対策として無関係な単語や過激なワードを詰め込むと、KDPの審査で非表示やリジェクトの対象になることがあります。
安全なのは、BLという表現を使いつつ、一般的な言い換えも組み合わせる方法です。
例:「BL」「ボーイズラブ」「男性同士の恋愛」「友情から始まる恋」「短編連作」など。
読者が安心して検索できる語を選ぶと、自然に上位表示されやすくなります。
また、タイトルや紹介文にもキーワードを1〜2個自然に含めるとSEO上も有利です。
ただし、繰り返しますが、「過剰なキーワード挿入」「無関係な語句」はスパム扱いになります。
実際、私が最初に登録したときも、商標ワードをうっかり入れて非表示になった経験があります。
KDPのメタデータポリシーは厳格なので、必ず公式ガイドラインを確認しておきましょう。
カテゴリの整合性が取れないと審査落ちの原因に?
カテゴリと内容が一致していない場合、審査で「メタデータ不一致」と判断されることがあります。
これは、作品の内容と登録情報(タイトル・説明・カテゴリ)が矛盾している場合に起こります。
たとえば、「児童書カテゴリ」で大人向けの恋愛要素を含んでいたり、「ノンフィクション」としてフィクションを登録しているなどです。
BL作品の場合、恋愛描写が中心であっても「成人向け」要素があると判断されるケースもあります。
そのため、カテゴリ・キーワード・年齢区分を一貫して設定することが大切です。
私自身、カテゴリと説明文の整合が取れていないときに「販売保留」になった経験があります。
KDPは機械審査と人の確認を併用しており、文章や画像のトーンからも判断されるようです。
「読者が誤解しない」構成にすることが、結果的に審査をスムーズに通す近道です。
—
BL作品をKDPで出版する際の規約・審査・年齢区分の考え方
BL作品を出版するときに最も注意が必要なのが「表現の線引き」です。
どこまでが許され、どこからが成人向け扱いになるのか。
この判断を誤ると、出版が保留されたり、アカウントに警告が入ることもあります。
ここでは、実際の審査経験も交えて、規約と実務上の違いを整理します。
成人向け判定の基準と表現の線引き(公式ヘルプ要確認)
KDPでは、わいせつ・過度な性的描写を含むコンテンツは公開できません。
これはBLに限らず、一般の恋愛小説や写真集でも共通のルールです。
ただし、恋愛や人間関係の描写自体は問題ありません。
焦点は「性的刺激を目的としているかどうか」です。
物語の流れの中で自然に描かれる恋愛表現は許容されますが、性的興奮を主目的とした描写はリジェクトの対象になります。
この基準は公式でも明記されていますが、実際には曖昧なケースも多いです。
たとえば、暗示的な言葉でも繰り返し使うと成人向け扱いになることがあります。
私の経験では、「やや控えめに描く」ことを意識するだけで審査が格段に通りやすくなります。
迷った場合は、公式ヘルプの「成人向けコンテンツポリシー」を確認し、不安ならAmazonサポートに相談するのが確実です。
審査で落ちやすいケースと回避のコツ
審査で落ちやすいのは、表現よりも「説明文」や「表紙」のほうです。
表紙画像に露出度の高いイラストや、挑発的なテキストが含まれると、成人向け判定を受けやすくなります。
また、紹介文で過度に刺激的なフレーズを使うと、「成人向け」として販売ページから除外されることもあります。
実務上の対策としては、作品内容よりも「見た目」や「メタデータ」で慎重に線を引くことです。
たとえば、表紙では構図や服装を落ち着いたデザインにし、説明文は淡々としたトーンでまとめます。
感情的な言葉を多用しないだけでも、審査の通過率が上がります。
特にAI生成の画像を使う場合は、「AI生成」と明記し、KDPのポリシーに従いましょう。
私自身も、AI表紙を使ったときは申告を忘れて一度リジェクトされた経験があります。
小さな注意ですが、信頼性を保つために欠かせません。
表紙・タイトル・紹介文に使ってはいけない言葉とは
KDPのメタデータ(タイトル・説明文・キーワード)には、禁止語があります。
たとえば、「性的に露骨な表現」「過度な宣伝語」「他ブランド名(商標)」などです。
また、Amazonでは成人向け判定を自動で行っており、刺激的な単語が含まれているだけで機械的に制限されることがあります。
タイトルに煽るような言葉を入れるのは避けましょう。
紹介文では、物語の内容を淡々と説明し、誇張的な形容詞や連想を控えるのが安全です。
「感情的なコピーを入れたい」と思う気持ちはわかりますが、KDPでは慎重な言葉選びが信頼につながります。
公式のメタデータガイドラインを読み、迷う表現があれば必ず「公式ヘルプ要確認」として照合しましょう。
最終的に大切なのは、「Amazonで安心して読める本」として登録されることです。
そのためにも、BL作品だからこそ、より丁寧な言葉選びと構成が求められます。
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BL作品出版で注意すべきメタデータとAI利用の申告
BL作品をKDPで出版するときに、最も軽視されがちなのが「メタデータ」と「AI利用の申告」です。
どちらも直接的な表現内容ではないため、見落としやすい部分ですが、ここでの設定ミスが審査落ち・販売停止の原因になることが少なくありません。
特に最近はAI生成コンテンツに関するルールが強化されており、正確な申告が求められています。
以下でそれぞれのポイントを整理します。
タイトル・説明文・キーワードの設定ミスを防ぐ方法
KDPでは、作品のタイトル・説明文・キーワードを「メタデータ」と呼びます。
メタデータは、作品の中身と同じくらい重要です。
検索結果での露出や、読者にどう見えるかを決める“作品の顔”だからです。
ここで注意すべきは、KDPでは「誤解を招く・過度に刺激的・過剰に宣伝的」な表現は禁止されている点です。
たとえば、「禁断」「過激」などの言葉を繰り返すと、BLの内容に関係なく成人向け判定やリジェクト対象になることがあります。
実際に筆者も、紹介文の中で感情的なコピーを使ったところ、数日後に「メタデータ再審査」というメールを受け取った経験があります。
安全に通すためには、以下のように整理するとよいでしょう。
* タイトル:作品名+シリーズ名(煽り文句は避ける)
* 説明文:あらすじを簡潔に、感情語は最小限に
* キーワード:内容を正確に表すものを7語以内で
また、商標を含む言葉(例:他社名・ブランド名など)も禁止されています。
一見問題なさそうでも、自社商標の保護範囲にかかる可能性があるため、確証がなければ避けましょう。
AI生成コンテンツの申告ルールと安全な書き方
2024年以降、KDPではAI生成コンテンツの申告が必須になっています。
AI生成を含む場合は申告が必要です。可否は内容基準にも左右されるため、申告=自動許可ではありません(公式ヘルプ要確認)。
一方、構成案や文体調整など「アシスト(補助)」の範囲で使った場合は申告不要です。
実際の登録画面では「AI生成コンテンツを含みますか?」というチェック項目があるので、該当すれば「はい」を選択します。
ここで多いミスは、「AIで一部だけ作ったから不要だろう」と思い、申告を省いてしまうことです。
この場合、後でAmazonから確認メールが届くことがあります。
安心なのは、「どの範囲にAIを使ったか」を明確に伝えることです。
たとえば、説明文に「本書の一部はAIツールで補助的に作成しています」と添える形が無難です。
AI生成を正直に申告しても販売制限を受けることはありません。
むしろ正確な申告が信頼性を高めるポイントになります。
著作権・商標・他作品引用に関する注意点
BL作品では、他の作家の作品や商業シリーズを参考にするケースも多いと思います。
ただし、他者の文章・設定・キャラ名を引用すると著作権侵害にあたる可能性があります。
KDPでは、著作権を侵害していると判断された場合、作品削除・アカウント停止の対象になります。
特にAIツールを使う場合、生成物の中に既存作品の特徴が混ざることもあるため注意が必要です。
商標についても、「BL」「ボーイズラブ」など一般語は問題ありませんが、ブランド化されたシリーズ名や出版社名は避けましょう。
筆者の経験上、リジェクトの多くは「知らないうちに誰かの商標を含んでいた」パターンです。
迷ったときは、J-PlatPat(特許情報プラットフォーム)で検索して確認しておくと安心です。
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実際の出版手順:BL作品を安全にKDPへアップロードする流れ
ここまでルール面を整理してきましたが、次は実際の出版手順です。
登録作業自体はシンプルですが、入力項目の選び方ひとつで審査結果が変わるため、慎重に進めましょう。
KDPアカウント登録から原稿アップロードまでの手順
まず、Amazonアカウントを使ってKDPにログインします。
初回は「著者名・銀行口座・税務情報」を登録する画面が表示されるので、ここを丁寧に入力します。
完了後、「新しいタイトルを追加」から出版を開始します。
* ステップ1:電子書籍の詳細(タイトル・著者・カテゴリ)
* ステップ2:原稿(WordやEPUB形式をアップロード)
* ステップ3:価格設定
原稿はWord(.docx)またはEPUBで問題ありません。
ただし、改行や段落が崩れるケースがあるため、事前に「Kindleプレビュー」で確認しておくのがおすすめです。
表紙も同時にアップロードできます。
表紙サイズは推奨比率1.6:1(例:1600×2560px)。
KDP公式テンプレートを使うと失敗が少ないです。
出版情報入力時に注意すべき設定項目(カテゴリ・年齢区分)
出版情報の入力では、カテゴリと年齢区分の設定が非常に重要です。
BL作品の場合、恋愛系カテゴリを選んで問題ありませんが、性的描写が強い場合は「成人向け」を選ぶ必要があります。
これは公式ヘルプにも明記されています。
成人向け設定を避けて登録すると、一時的に公開されても後日非表示になるケースがあるため注意してください。
また、BLマンガの場合は「インディーズマンガ」カテゴリでBLを選択できます。
小説形式の場合は、「文芸・恋愛」などを選んだ上で、キーワードでBL要素を補うのが一般的です。
年齢区分は作品内容に応じて慎重に設定しましょう。
実際には、軽い恋愛描写でも「成人向け」扱いになることがあります。
安全策として、「曖昧なら成人向け寄りに設定する」ほうがトラブルを避けられます。
公開後のチェックポイントと修正方法
出版後は、販売ページとKDP管理画面の両方を確認します。
販売ページでタイトル・説明文・カテゴリが意図通りになっているかをチェックし、誤りがあればすぐ修正しましょう。
KDPでは、一度公開した本でも再編集が可能です。
「本棚」→該当作品→「電子書籍を編集」から再申請できます。
また、レビューや検索順位を確認して、キーワードが適切に機能しているかも見ておくと良いです。
筆者の経験では、初回公開後に軽微な修正を行うだけで、露出が改善したケースもあります。
修正しても再審査は通常1〜2日で完了します。
焦らず、公式ガイドラインに沿って改善を重ねることが長期的な安定につながります。
よくある質問とトラブル対処法
KDPでBL作品を出版すると、初回はほぼ必ず何らかの“壁”にぶつかります。
多いのは「保留」「非公開」などの通知や、ガイドラインに関するメールです。
焦らず原因を整理すれば、ほとんどのケースは数日で解決できます。
ここでは、実際に著者がつまずきやすいトラブルと、その対処法を紹介します。
出版申請後に「保留」や「非公開」になった場合の原因
KDPのステータスが「保留(In Review)」や「非公開(Unpublished)」になった場合、
まず確認すべきはメタデータの不整合です。
カテゴリと内容、タイトルと本文が一致していない場合に、審査が長引く傾向があります。
特にBL作品では、恋愛要素の扱い方によって年齢区分の判断が変わることがあり、
その確認で保留が続くケースが少なくありません。
また、表紙のAI生成画像や刺激的な文言が検知されると、自動的に再審査に回ることもあります。
経験上、「保留」の段階では削除やペナルティにはつながらないので、
一度内容を見直し、心当たりがあれば修正して再申請すればOKです。
もし3営業日以上動きがない場合は、KDPサポートに英語で問い合わせるとスムーズに確認してもらえます。
私も以前、成人向け判定の確認で5日間止まったことがありましたが、
問い合わせ後に即日承認されたことがあります。
「止まった=落ちた」ではないため、慌てず対応しましょう。
ガイドライン違反の通知が来たときの対応方法
ガイドライン違反のメールが届くと驚くかもしれませんが、 多くの場合は軽度の修正で再公開が可能です。
まず、通知メールの文面をよく確認し、どの部分が問題とされたかを特定します。
よくあるのは以下の3つです。
* タイトル・紹介文が刺激的すぎる
* 表紙画像が規約に触れる(露出・AI未申告など)
* キーワードが不適切または商標を含む
修正後は、KDP管理画面で「再申請」すれば再審査が行われます。
公式では「24〜72時間で再公開」とされていますが、実際は内容次第で前後します。
また、同じ違反を繰り返すとアカウントへの影響が出る場合もあるため、
再申請時に「修正内容の説明」を英語で簡単に添えるのが安全です。
例:「I have modified the metadata to comply with KDP guidelines.」
もし原因が不明な場合は、Amazonの「コンテンツガイドライン」ページを参照し、
該当しそうな項目を照らし合わせると見つかりやすいです。
ペーパーバックで出す場合の注意点(補足)
BL作品を紙書籍(ペーパーバック)で出す場合は、電子書籍よりも基準がやや厳しくなります。
印刷物として流通するため、表紙・奥付・本文の一部における描写制限が強めに設定されています。
とくに表紙イラストは、Kindle版では問題ないものでも「成人向け」と判断されることがあります。
また、ページ数が24ページ未満だと出版できません。
この点は電子書籍と異なるので注意しましょう。
筆者の感覚では、BLマンガのペーパーバック化は「内容とターゲットを明確に説明できる」段階で取り組むのが理想です。
初回出版では、まずKindle版で安定的に販売できてから紙版に移行するほうが安全です。
—
まとめ|BL作品をKindle出版で安全に届けるために
ここまで、KDPでBL作品を出版する際のルールや注意点を解説してきました。
BLというジャンルは人気も高く、個人出版でも十分に通用します。
ただし、Amazonでは「自由な表現」と「ガイドライン遵守」の両立が求められます。
焦らず、公式ルールを確認しながら進めることが最も確実です。
守るべきルールを押さえればBL出版は十分可能
KDPのガイドラインを正しく理解していれば、BL作品の出版はまったく問題ありません。
むしろ、読者層が明確なジャンルなので、シリーズ化や固定ファンを作りやすいのが魅力です。
大切なのは、表現の自由を守りつつ、公式ルールに沿って“安全な枠”で創作することです。
カテゴリやキーワード、説明文を丁寧に整えるだけで、審査もスムーズになり、
販売ページも見やすく仕上がります。
BLというテーマを理由に諦める必要はありません。
むしろ正しく運用できれば、長期的に安定した出版活動が可能です。
ガイドラインとカテゴリの整合を常に確認しよう
出版を続けていく中で、Amazon側のポリシーや審査基準が更新されることもあります。
特にAI関連・成人向け判定・メタデータルールは年ごとに細かく変わる傾向があります。
そのため、定期的に公式ヘルプをチェックし、 カテゴリ・表現・メタデータが一貫しているかを見直すことが重要です。
また、他の著者の成功事例や、KDPフォーラムの最新情報を追うのも効果的です。
KDPは一度慣れれば自由度が高く、創作の幅が広がります。
あなたの作品が読者に安心して届くように、ルールを理解し、丁寧に対応していきましょう。
AI×外注で出版したい方向けに、限定動画や実践マニュアルも公開しています。

