基本・始め方

Kindle出版の設定とは?初心者が最初に行う3つの基本手順を徹底解説

Kindle出版を始めるときに最初につまずきやすいのが、「設定」です。

アカウント登録や税情報、書籍情報の入力など、最初のステップを正しく行わないと、出版が保留になったり、支払いが止まったりすることがあります。

この記事では、Amazon.co.jpのKDP(Kindle ダイレクト・パブリッシング)を使って電子書籍を出版するために、まず理解しておくべき基本の流れを整理します。

初心者でも迷わないように、公式ルールと実際の操作体験を踏まえて解説していきます。

 

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Kindle出版の設定とは?まず理解すべき基本と全体の流れ

 

Kindle出版をスムーズに進めるためには、まず全体像を把握することが大切です。

KDPの設定は「とりあえず登録すればいい」と思われがちですが、実は最初の段階で今後の出版スピードや収益管理に大きく影響します。

ここでは、KDPの仕組みと目的、出版までの流れ、そして日本版KDPならではの特徴を順に見ていきましょう。

 

KDP(Kindleダイレクト・パブリッシング)の仕組みと目的

 

KDPとは、Amazonが提供する電子書籍出版サービスです。

個人でも法人でも、無料で本を登録・販売できるのが大きな特徴です。

出版社を通さずに出版できるため、企画から販売までを自分の手で管理できます。

KDPの目的は「著者自身が主導して出版・販売を行える環境を提供すること」にあります。

特別な契約や初期費用も不要で、自分の書いた文章を直接Amazonで販売できるという点が最大の魅力です。

ただし、Amazonの審査を通るためにはガイドラインに沿った内容である必要があり、ここを軽視すると出版が保留になることもあります。

公式では数日で審査が完了するとされていますが、実際には内容や画像の不備で1週間以上かかるケースもあります。

そのため、最初の設定段階で丁寧に入力しておくことが大切です。

 

電子書籍出版の全体像:登録から販売までの流れ

 

KDPで出版する流れは、大きく分けて次の6ステップです。

1. アカウント登録とサインイン設定
2. 税情報と支払い口座の登録
3. 書籍情報(タイトル・著者名・キーワードなど)の入力
4. 原稿と表紙のアップロード
5. 価格とロイヤリティの設定
6. 審査・公開

この中で最も重要なのが最初の3ステップです。

アカウントと税情報の設定を正確に行うことで、支払いトラブルを防ぎ、スムーズに出版が進みます。

実務上は、登録情報が不完全なままでもドラフト保存はできますが、税情報を未登録のまま出版申請すると審査が止まることがあります。

また、書籍データをアップロードする際に文字化けやレイアウト崩れが起きるケースもあるため、WordやEPUBなどの推奨形式で作成することが安全です。

出版完了後はAmazon.co.jp上に商品ページが生成され、数時間から1日程度で販売が開始されます。

 

Amazon.co.jp向けKDP設定の特徴と海外仕様との違い

 

日本向けのKDP(Amazon.co.jp)と、海外版(例:Amazon.comなど)ではいくつかの仕様が異なります。

たとえば、税情報の登録画面や支払い通貨、販売対象地域の設定方法が微妙に異なります。

日本のKDPでは、源泉徴収率が軽減される日米租税条約に基づく処理が自動化されていますが、入力を誤ると米国税率(30%)が適用される場合があります。

公式では「税務情報インタビュー」の指示に従うことで自動判定されますが、住所表記の英語入力や個人番号(マイナンバー)の扱いで迷う人が多い部分です。

また、米国KDPでは紙版(ペーパーバック)の印刷拠点や通貨設定が異なりますが、日本では電子書籍を主軸として扱うのが基本です。

もし海外でも販売する場合は、言語設定や著作権の扱いを確認し、公式ヘルプを必ず参照してください。

Amazon.co.jpのKDPは、日本語書籍を中心に安心して出版できる仕組みになっているため、まずは国内仕様を理解することから始めるのがおすすめです。

 

Kindle出版で最初に行う3つの基本設定

 

Kindle出版を始める際に、まず行うべきなのが「アカウント登録」「税情報登録」「支払い設定」の3つです。

この3つは、出版そのものというよりもKDPを使うための“土台”のようなものです。

ここでミスがあると、どんなに良い原稿を作っても公開が遅れたり、印税の支払いが止まったりします。

実際、私が初めて登録したときも、税情報の一部を日本語で入力してしまい、承認に時間がかかりました。

設定は一度済ませれば頻繁に変更するものではないため、最初に正確に行うことが大切です。

 

1. KDPアカウント登録とサインイン設定(2段階認証の重要性)

 

KDPを使うには、AmazonアカウントをもとにKDP専用ページ([https://kdp.amazon.co.jp)にアクセスし、アカウント登録を行います。](https://kdp.amazon.co.jp)にアクセスし、アカウント登録を行います。)

ここでAmazonアカウントを持っていれば、そのままサインインできますが、出版専用に別アカウントを作成する人もいます。

特にチームや外注を使う予定がある場合は、個人の買い物用アカウントと分けておくと安全です。

登録後、最初に設定しておきたいのが「2段階認証」です。

これは不正アクセスを防ぐための仕組みで、スマートフォンのSMSや認証アプリを利用してログインを確認するものです。

KDPでは銀行口座情報や税情報など、個人データを扱うため、セキュリティを強化しておくことが必須です。

実務上、2段階認証をオンにしておくと、ログインのたびに少し手間は増えますが、アカウント停止や乗っ取りのリスクを大幅に減らせます。

もし複数端末からアクセスする場合は、メインデバイスを固定しておくのが安心です。

 

2. 税情報の登録方法と注意点(TIN・源泉徴収・支払い保留防止)

 

税情報の登録は、KDP設定の中でも特に重要なステップです。

ここで入力を間違えると、米国での源泉徴収が自動的に30%適用される可能性があります。

日本在住の個人の場合は、日米租税条約によってこの税率が軽減されます。

そのため、登録時に「税務情報インタビュー(Tax Interview)」の案内に従い、正確に入力してください。

「個人/法人」「住所(英語表記)」「TIN(日本のマイナンバー)」を求められます。

このTIN欄に誤ってハイフンを入れたり、日本語住所を入力してしまうと、審査がエラーになることがあります。

実際、私も初回登録時に「丁目・番地」をそのまま日本語で入力し、再申請が必要になりました。

英語表記に直す際は「Tokyo-to Minato-ku」などの形式で問題ありません。

また、登録完了後に「税務情報が承認されました」というメールが届くまでは、出版手続きを進めない方が安心です。

公式ヘルプでは即時反映とありますが、実務では数日かかる場合もあるため、余裕をもって設定しておきましょう。

税情報が未承認のまま出版すると、支払いが保留されることがあるので注意が必要です。

 

3. 銀行口座・支払い設定の入力手順とよくある間違い

 

最後に、印税を受け取るための銀行口座を登録します。

KDPの「支払い設定」画面で、受取通貨と口座情報を入力します。

日本の場合は「JPY(日本円)」を選び、通常の国内銀行口座で問題ありません。

ただし、口座名義は必ず半角ローマ字表記にしてください。

全角文字や日本語で入力すると、登録エラーが出るケースがあります。

また、振込先の銀行によってはSWIFTコードが求められる場合があります。

主要都市銀行(みずほ・三菱UFJ・りそななど)であれば、公式サイトで確認可能です。

一方で、ネット銀行の場合はKDPでの受け取りに対応していない場合もあるため、事前確認をおすすめします。

経験上、最初に口座登録を済ませておくと、出版申請後の支払いサイクルがスムーズになります。

KDPの支払いは売上月の60日後に行われるため、正確な口座情報を入力しておかないと、初回入金が遅れる原因になります。

もし登録後に変更が必要な場合でも、KDPの「アカウント設定」ページからいつでも修正できます。

ただし、変更後の初回支払いが一時保留になることがあるため、タイミングには注意してください。

 

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書籍情報(メタデータ)の設定方法とポイント

 

KDPで出版する際に欠かせないのが「書籍情報(メタデータ)」の設定です。

これは本の顔とも言える部分で、Amazonの商品ページに表示される情報の多くがここで入力した内容になります。

メタデータの完成度は、読者の検索結果での見つかりやすさや購入率に直結します。

一見単純な入力項目のようですが、実際にはルールや表記の制約があり、気づかないうちにガイドライン違反となるケースもあります。

ここでは、タイトルや著者名、カテゴリー設定、説明文など、それぞれのポイントを具体的に解説していきます。

 

タイトル・著者名・シリーズ名の設定ルール

 

タイトルは読者が最初に目にする情報です。

Amazonでは検索結果一覧にタイトルの一部しか表示されないため、最初の20〜25文字で内容の魅力が伝わる構成を意識しましょう。

タイトルには、過度なキーワード詰め込みや誇張表現を避ける必要があります。

たとえば「完全版!100%稼げるKindle出版入門」といった表現は、ガイドライン上NGとなることがあります。

公式では「読者を誤解させる表現は禁止」と明記されています。

サブタイトルは、メインタイトルで伝えきれない補足情報を加える場所として使うと効果的です。

例として、「Kindle出版入門:はじめてでも30日で電子書籍を出す方法」のように、目的や期間を具体的に書くとわかりやすくなります。

 

著者名は、Amazon上で表示される「著者ブランド」そのものです。

本名でもペンネームでも登録できますが、一貫性が重要です。

1冊ごとに名前を変えると、著者ページが分散されてしまい、読者から見えづらくなります。

また、法人名義や共同著者を登録する場合は、著作権表示やクレジットのルールに注意しましょう。

シリーズ名は、同じテーマの本を複数出版する際に設定します。

公式ルールでは「シリーズ名+巻番号」が推奨されており、たとえば「KDP実践講座 第1巻」のように入力します。

シリーズ登録をしておくと、関連書籍が自動的にシリーズ一覧として表示され、読者の回遊率が上がります。

 

カテゴリー・キーワード選びで読者に届く本にするコツ

 

カテゴリー選びは、販売に直結する大切な設定です。

KDPでは、最大2つまでカテゴリーを設定できます。

ただし、公式の一覧にあるジャンルから選ぶだけでは十分ではありません。

Amazon上では、実際に販売ページで表示される「ストアカテゴリ」と、KDP管理画面の「出版カテゴリ」が完全には一致していないためです。

実務的には、出版後に「KDPサポート」に連絡して、希望のカテゴリへの変更依頼を行うのが一般的です。

私もビジネス書を登録した際、最初は「ビジネス→経営」に分類されましたが、問い合わせをして「ビジネス→副業」に変更してもらうことで、表示順位が大きく改善しました。

 

キーワード設定では、最大7個まで登録できます。

読者が実際に検索する言葉を意識することが大切です。

「Kindle出版」「副業」「在宅ワーク」など、検索されやすい語を自然に含めると効果的です。

ただし、関係のない単語や他作品のタイトル、著名人の名前を入れるのは規約違反となるため避けましょう。

公式ヘルプでは「作品内容に直接関係のある語句のみ使用可能」と明記されています。

また、意外と見落とされがちなのが「英語と日本語の両方を使う」方法です。

日本語での検索だけでなく、「kindle self publishing」など英語で検索されることもあるため、両方を適度に混ぜると読者層を広げられます。

 

書籍の説明文(ブックディスクリプション)の書き方

 

説明文は、Amazonの商品ページで「商品の説明」として掲載される部分です。

ここでは、単に本の内容をまとめるのではなく、読者が「読みたい」と思うような構成を意識します。

公式の文字数上限は約4,000文字ですが、実際には500〜800文字程度が最も読みやすく効果的です。

おすすめは、「導入→問題提起→解決→読後の変化」という流れです。

たとえば、
「Kindle出版に挑戦したいけれど何から始めればいいのかわからない」
という読者の悩みを提示し、
「本書では、登録から販売までを1冊で完結できるようにまとめました」
といった形で答えるとスムーズです。

 

改行を適切に入れることでスマホでも読みやすくなり、離脱率を下げることができます。

また、説明文にはHTMLタグの一部(
など)が使用可能です。

見出しや段落を使って構成にメリハリをつけると、印象が大きく変わります。

最後に、SEOの観点から「Kindle出版」「電子書籍」「入門」「初心者向け」などのキーワードを自然に盛り込むと、検索結果でも見つかりやすくなります。

ただし、詰め込みすぎると不自然になるため、「1文に1つの主要キーワード」を意識するとバランスが取れます。

この説明文がしっかりしているだけで、購入率が数倍変わることも珍しくありません。

最初の数行に“心をつかむ”一文を置くのがポイントです。

 

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ロイヤリティと価格設定:70%と35%の違いを正しく理解する

 

Kindle出版で印税(ロイヤリティ)を決める際、多くの人が迷うのが「70%と35%、どちらを選ぶべきか」という点です。

この設定は、KDPで出版する上で収益に直接影響する最も重要な項目の一つです。

単に「70%の方が得だから」と選ぶと、条件を満たしていなかったり、想定より利益が少なくなるケースもあります。

ここでは、ロイヤリティ率の違いを理解し、実際に設定する際の注意点と価格の考え方を解説します。

 

ロイヤリティ70%の条件と選び方(価格・地域・独占条件)

 

KDPでは、ロイヤリティ率を「70%」か「35%」のどちらかから選べます。

ただし、70%を選ぶにはいくつかの条件があります。

まず、価格設定が250円〜1,250円(税込)であることが前提です(※米ドルでは2.99〜9.99ドル)。

この範囲を外れると自動的に35%になります。

また、販売対象地域として「Amazon.co.jpを含む70%ロイヤリティ適用国」を選択する必要があります。

日本、アメリカ、カナダ、EU諸国など主要地域が該当しますが、すべてではないため注意してください。

 

さらに、70%を選ぶ場合は「配信手数料」が発生します。

「配信手数料はマーケットごとに定額/MBで設定されます。日本円の単価や計算は最新の公式表に従ってください(公式ヘルプ要確認)。」
たとえば、写真集やイラスト集のようなデータ容量が大きい書籍では、35%を選んだ方が手取りが多くなることもあります。

「70%が得」とは限らず、ジャンルとデータ量によっては35%の方が現実的な場合もあるという点は、実務経験者ほどよく理解しています。

また、KDPセレクト(電子書籍の独占配信プログラム)に登録していなくても70%を選択できますが、対象国が限られるため、迷った場合は公式ヘルプで最新リストを確認してください。

 

価格設定の考え方と売れやすい価格帯の傾向

 

価格設定は、出版するジャンルや読者層によって戦略が変わります。

KDPの販売価格は著者が自由に決められますが、読者にとって「妥当だと感じる価格」が非常に重要です。

私の経験では、個人のノウハウ系・エッセイ系の電子書籍は400〜700円台が最も購入されやすい価格帯でした。

安すぎると内容が軽く見られ、高すぎるとサンプルだけで離脱されやすくなります。

 

また、Amazonの検索結果では「Kindle Unlimited(読み放題)」対象かどうかも価格評価に影響します。

Kindle Unlimited登録者が多いため、定額サービス内で読まれる書籍は、価格よりもタイトルと内容で選ばれる傾向があります。

そのため、まずはUnlimited対象にして読者数を増やし、その後に価格調整を行う方法も有効です。

公式的には価格を何度でも変更できますが、変更が反映されるまで数時間〜1日程度かかる点にも注意してください。

価格の変更履歴は読者には表示されないため、試行錯誤しながら最適価格を探ることができます。

 

配信地域と税金の関係(日本と海外販売の違い)

 

KDPでは、世界中のAmazonマーケットプレイスで販売が可能です。

日本(Amazon.co.jp)で出版すると、基本的に自動で海外ストアにも登録されます。

ただし、価格や税金の扱いは国ごとに異なります。

日本では消費税10%が自動的に上乗せされ、税込み価格として表示されますが、アメリカやEUでは販売価格に税が含まれないケースもあります。

 

米国の読者向け販売では、税務情報インタビューで「日米租税条約の軽減措置」が承認されていれば、原則10%の源泉徴収が適用されます(未登録の場合は30%)。

一方、EU圏では「VAT(付加価値税)」が自動的に加算され、ロイヤリティ計算前に控除されます。

これらはすべてAmazonが自動処理しますが、販売国別の税率はKDPレポートで確認できます。

 

実務上、日本人著者にとって最も重要なのは、銀行口座を日本円で設定しておくことです。

為替変動による影響を避けられ、安定した支払いを受けやすくなります。

もし海外でも積極的に販売したい場合は、価格を「自動換算」ではなく「個別設定」に変更することで、国ごとの相場感に合わせることができます。

たとえば、米国では2.99ドル〜4.99ドル、日本では400〜700円が最も一般的な価格帯です。

税制や為替の変化を考慮しながら、定期的に価格を見直すのがおすすめです。

 

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電子書籍ファイルと表紙の設定手順(Kindle Create・表紙画像)

 

Kindle出版で原稿と表紙を設定する段階は、いわば「本を形にする」最終工程です。

ここまでの設定が順調でも、ファイル形式やデザインを誤ると審査で差し戻されることがあります。

出版の品質は、この段階で決まるといっても過言ではありません。

公式ルールを理解しつつ、実際の操作画面に即した流れを知っておくとスムーズです。

ここでは、原稿ファイルの形式、Kindle Createの使い方、表紙画像の設定までを実務目線でまとめました。

 

原稿ファイルの形式とアップロード手順(Word・EPUBなど)

 

KDPでは、原稿ファイルをアップロードして出版データを作成します。

対応形式はWord(.docx)、EPUB(.epub)、HTML(.zip)などがありますが、最も手軽でトラブルが少ないのはWord形式です。

特に見出しや段落の自動変換がうまくいくため、初心者にはWordでの入稿をおすすめします。

 

アップロード前に必ず「目次」を設定しておきましょう。

Wordの「見出し1」「見出し2」スタイルを適用しておくと、自動で目次が生成されます。

もし手動で作成すると、リンクが機能しない場合があります。

また、文字化けを防ぐためにフォントは標準の「MS明朝」や「游明朝」など、KDPがサポートしている日本語フォントを使うのが安全です。

 

EPUB形式を使う場合は、レイアウト自由度が高い反面、HTML構造の知識が必要になります。

私は初めての出版時にEPUBで挑戦しましたが、改ページ位置がずれて再アップロードを繰り返すことになりました。

その経験から、初回出版はWord形式で仕上げ、慣れてきたらEPUBに移行する方法をおすすめします。

アップロード後は「Kindleプレビューツール」でプレビューし、改ページや行間の崩れがないかを必ず確認しましょう。

 

Kindle Createの使い方と日本語対応の注意点

 

Kindle Createは、Amazonが提供する無料の書籍作成ツールです。

Word原稿を読み込んで、電子書籍向けに自動フォーマットしてくれるのが特徴です。

公式サイトからダウンロードし、PCにインストールすればすぐに使えます。

ファイルを開くと、章ごとに自動区分され、目次やタイトルデザインも設定できます。

 

ただし、日本語書籍の場合はいくつかの注意点があります。

まず、縦書きに完全対応していません(※2025年時点)。

そのため、縦書きの作品を作りたい場合はEPUB形式の方が確実です。

また、フォント指定を細かく変更するとレイアウトが崩れる場合があります。

Kindle Createでは、基本テンプレートを活かして調整しすぎない方が安定します。

私の体感では、テンプレートの「Modern」または「Classic」を選ぶと、和文でも読みやすい体裁になります。

 

書籍の見た目を整える際は、章タイトルの書体やサイズを統一することが重要です。

統一感のあるレイアウトは、プロっぽさを演出する最大のポイントです。

完成したファイルは「.kpf」という形式で保存し、そのままKDPにアップロードできます。

ファイルサイズは自動で圧縮されますが、画像を多く使う場合は50MB以下を目安に調整しましょう。

 

表紙画像の推奨サイズとデザイン上の注意点

 

表紙は読者が最初に目にする「本の看板」です。

Amazonの検索一覧では小さく表示されるため、文字や構図をはっきり見せることが重要です。

KDP公式の推奨サイズは、縦2,560ピクセル × 横1,600ピクセル(縦横比1.6:1)です。

「電子書籍表紙はピクセル寸法(例:2560×1600px)が主基準です。dpiは印刷物での目安で、電子では表示ピクセルの確保を優先します。」

 

デザイン上のポイントとして、背景と文字色のコントラストを強めにすることを意識しましょう。

淡い色調はおしゃれに見えますが、小さなサムネイルでは可読性が下がります。

タイトル文字を中央に寄せる、または上部に配置すると視線が集まりやすいです。

また、フォントは商用利用可能なものを使用してください。

Google FontsやAdobe Fontsなどのライセンス付きフォントを使うと安心です。

 

「表紙画像はJPEGまたはTIFFのみ対応です。PNGはアップロード不可です(公式ヘルプ要確認)。」

ファイルサイズは50MB以内に収める必要があります。

背景透過画像は非対応のため、透明部分は白や淡いグレーで塗りつぶしておくと無難です。

 

実務的には、CanvaやPhotopeaなどの無料ツールを使ってデザインする人が多いです。

私自身も最初はCanvaでテンプレートを利用しましたが、ロゴや筆記体フォントを使いすぎると印刷時に文字化けが起きたことがあります。

表紙は、見た目よりも「伝わるデザイン」を意識する方が結果的に売れます。

タイトル・サブタイトル・著者名がすぐに読めること、それが何より大切です。

 

公開前チェックとよくある設定ミス

 

出版直前の確認は、KDP作業の中でも特に重要な工程です。

どんなに原稿が良くても、設定ミスで「非公開」や「販売停止」になるケースは少なくありません。

最終チェックを丁寧に行うことが、安心して公開するための最大のポイントです。

ここでは、プレビュー確認の方法から公開保留の原因、そして修正手順までを順に解説します。

 

出版前のプレビュー確認(Kindleプレビューツールの使い方)

 

出版ボタンを押す前に必ず行いたいのが「プレビュー確認」です。

KDPの管理画面には、ブラウザ上で使える「オンラインプレビュー」と、専用アプリの「Kindleプレビューツール(Kindle Previewer)」があります。

どちらも無料で利用できますが、より正確な表示を確認したい場合はKindle Previewerの使用がおすすめです。

 

このツールでは、Kindle端末やスマートフォンなど複数のデバイスでの見え方を再現できます。

改ページや画像サイズ、ルビのズレなどは、この段階で気づくことが多いです。

特にWord原稿をそのままアップロードした場合、段落間の余白が広くなりすぎたり、目次リンクが機能しないことがあります。

私も初期の出版時に、改ページのミスで章が途中で切れてしまった経験があります。

プレビュー段階での確認は「修正できる最後のチャンス」と思って、丁寧に確認しましょう。

 

設定ミスによる公開保留・非公開の原因と対処法

 

「出版ボタンを押したのに公開されない」「ステータスが保留のまま」という場合、いくつかの原因が考えられます。

最も多いのは、**著作権・タイトル・内容の不一致**です。

たとえば、原稿内のタイトルとKDP設定画面のタイトルが少しでも違うと、審査で止まることがあります。

また、他サイトで無料公開している内容をそのまま転載した場合も、「重複コンテンツ」と判断されて公開が遅れるケースがあります。

 

もう一つのよくある原因は「税情報や銀行情報が未設定」になっていることです。

KDPの登録が途中で止まっていると、自動的に出版が保留される仕組みになっています。

この場合は、KDPトップページ右上の「アカウント」→「支払い情報」または「税務情報インタビュー」から確認してみましょう。

特に、TIN(納税者番号)の入力を忘れると、米国での源泉徴収が30%のままになり、支払いが一時停止することもあります。

 

その他、ファイル形式の不具合(EPUB・KPFエラー)や、表紙画像のサイズ違いも審査ストップの原因です。

エラーメッセージが出た場合は、「再アップロード」ボタンから修正版を差し替えれば問題ありません。

基本的に、Amazon側の審査は24〜72時間ほどで完了します。

それ以上経っても動きがない場合は、KDPサポートに問い合わせると状況を確認してもらえます。

 

タイトル・説明文の修正はいつでも可能?変更手順の概要

 

KDPでは、**公開後でもタイトルや説明文の修正は可能**です。

ただし、反映には数時間〜1日ほどかかる場合があります。

特にタイトル変更は慎重に行いましょう。

Amazonの検索システムはタイトル情報を元にSEOを構築しているため、頻繁に変更すると検索順位が不安定になることがあります。

 

変更方法は簡単で、KDPの「本棚」画面から対象の書籍を選び、「電子書籍の詳細を編集」ボタンをクリックします。

タイトル、著者名、説明文、カテゴリー、キーワードなど、すべての情報を修正可能です。

修正後は再度「保存して続行」→「出版」ボタンを押すことで、再審査が始まります。

 

「電子書籍はASINで管理されます。タイトル変更のみで新ASINになるとは限りませんが、重大な変更時は再審査が入ります(公式ヘルプ要確認)。」

たとえば「〜入門」と「〜完全ガイド」に変更しただけでも、新刊として扱われるケースがあるため注意が必要です。

一方、説明文の微調整やカテゴリー変更は柔軟に行えるため、アクセス数や読者層を見ながら少しずつ最適化していくのがおすすめです。

私自身も、発売後に説明文をリライトしたところ、クリック率が2倍近く改善したことがあります。

公開後もデータを見ながら育てていく感覚で調整していくと良いでしょう。

 

ペーパーバック出版を検討する場合の補足(電子書籍との違い)

 

Kindle出版は基本的に電子書籍が主流ですが、最近では紙の本(ペーパーバック)を同時に出版する人も増えています。

Amazon上で「電子版」と「紙版」をセットで販売できるため、読者にとっても選びやすくなります。

ただし、電子書籍とは仕様や手順が少し異なります。

ここでは、ペーパーバック出版の基本的な条件と注意点を紹介します。

 

紙の出版に必要なページ数と注意点(24ページ以上など)

 

ペーパーバックを出版するためには、最低24ページ以上の本文が必要です。

これは印刷の都合上、ページが少なすぎると製本できないためです。

写真集や詩集のような薄い本を作る場合でも、余白ページを含めて24ページを確保する必要があります。

 

また、電子書籍とは違い「見開きページのズレ」や「背表紙の厚み」も考慮しなければなりません。

Word原稿をそのまま流用すると、余白が片寄ってしまうことが多いです。

KDPが提供している「テンプレートファイル(裁ち落とし・余白込み)」を使用すると、初回でも比較的スムーズに仕上げられます。

私の経験では、テンプレートを使わずに独自で作成した場合、印刷プレビューで何度も差し戻しになりました。

最初は公式テンプレートを利用するのが安全です。

 

ペーパーバックでは「インクのにじみ」や「画像の解像度」も審査対象になります。

表紙デザインに濃い背景色を使うと、黒ずんで印刷されることがあります。

そのため、淡めのトーンや高解像度(300dpi以上)の画像を使用するのがポイントです。

また、電子書籍では不要だったページ番号やノンブルも、紙の場合は読者の読みやすさに関わるため、手動で設定しておきましょう。

 

電子書籍設定との共通点と異なる部分(ISBN・印刷費など)

 

ペーパーバック出版では、基本設定の流れは電子書籍とほぼ同じです。

タイトル、著者名、説明文、カテゴリーなどの入力画面は共通しています。

違いが出るのは、「ISBN」「印刷費」「ロイヤリティ」の3点です。

 

まず、KDPではAmazonが無料のISBNを自動付与してくれます。

個人でISBNを取得する必要はありません。

ただし、出版社名を自由に設定したい場合は、外部で独自のISBNを取得して登録することも可能です。

この場合、出版者として自分の屋号を表示できます。

 

印刷費はページ数とインクカラー(白黒・カラー)によって異なります。

出版時にKDPが自動で計算し、ロイヤリティから印刷費を差し引いた金額が報酬となります。

一般的に、白黒印刷の方がコストを抑えられます。

「印刷費はページ数・インク種別・マーケットで変動します。実額はKDPの印刷費計算式・表示に従って都度確認してください(公式ヘルプ要確認)。」
価格設定の際はこの印刷費を考慮しておくことが重要です。

 

最後にロイヤリティ率ですが、ペーパーバックは固定で60%(印刷費差引後)です。

電子書籍のように70%/35%を選ぶ仕組みではありません。

この点を理解しておかないと、思ったより利益が少なく感じることがあります。

とはいえ、紙の本は「手に取ってもらえる信頼性」があり、ブランディング効果も高いです。

実務上は電子書籍を先に公開し、読者反応を見てからペーパーバック化する流れが最も効率的です。

 

まとめ:Kindle出版の設定を正しく行い、スムーズに出版を進めよう

 

Kindle出版の設定は一見複雑に見えますが、流れを理解すれば難しくありません。

重要なのは「アカウント」「書籍情報」「価格」「ファイル」の4段階を正確に進めることです。

そして、どの段階でも焦らず、プレビュー確認を怠らないことが成功の鍵になります。

 

設定段階でつまずかないためのチェックリスト

 

最後に、出版前に確認しておきたい基本のチェックポイントをまとめます。

以下の項目を一つずつ確認していけば、大きなミスは防げます。

 

* KDPアカウント登録と税情報は完了しているか
* 銀行口座・支払い情報は正しく登録されているか
* 書籍タイトル・著者名・説明文に誤字がないか
* 表紙サイズ・ファイル形式はKDP推奨条件を満たしているか
* プレビューでレイアウト崩れがないか確認したか
* 価格設定は販売国とロイヤリティ条件を満たしているか

 

これらを確認するだけで、公開後のトラブルを大幅に減らせます。

特に税情報やタイトル不一致は初心者が見落としやすい部分なので、最後まで丁寧に見直しましょう。

 

次に学ぶべきステップ(ロイヤリティ最適化・プロモーション設定)

 

出版設定が完了したら、次のステップは「販売を伸ばす工夫」です。

KDPセレクトに登録すると、Kindle Unlimited対象にできるほか、無料キャンペーンや割引販売も行えます。

これにより読者の目に触れる機会が増え、ランキング上位に入るチャンスが広がります。

 

また、ロイヤリティの最適化も重要です。

販売国ごとに価格と還元率が異なるため、国別設定を活用すると収益を最大化できます。

たとえば、日本では700円前後、アメリカでは2.99ドル〜4.99ドルが売れやすい価格帯です。

 

Kindle出版は「設定して終わり」ではなく、「公開後に育てていくプロジェクト」です。

アクセスデータを見ながら説明文や価格を改善していくことで、継続的に成果を高められます。

最初の1冊を出すまでが一番大変ですが、そこを越えれば次の出版は格段にスムーズになります。

焦らず一歩ずつ、あなたの本を世界に届けていきましょう。

 

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