出版・販売戦略

Kindle出版の主なマーケットプレイスとは?設定手順と注意点を徹底解説

 

Kindle出版を進めるときに、最初の原稿作成や表紙デザインと並んで必ず目にするのが「主なマーケットプレイス」という項目です。

主なマーケットプレイスは価格入力の基準通貨を決める設定で、日本向け出版なら**Amazon.co.jp(円)**が基本です。

一見すると何気ない設定ですが、ここを適切に理解していないと価格設定や販売通貨に思わぬズレが生じることがあります。

特に、初めてKDPを使う方にとっては「マーケットって国のこと?」「どこを選べばいいの?」と迷うポイントの一つです。

この記事では、日本のAmazon(Amazon.co.jp)を主軸に、Kindle出版における「主なマーケットプレイス」の意味と設定方法を初心者向けにわかりやすく解説します。

 

出版作業を「自分で」やる時代は終わりです📘
AI×外注で、時間も労力もかけずにKindle本を量産する仕組みをまとめた
『フル外注AI式Kindle出版 実践マニュアル』を無料プレゼント中👇

無料で受け取る

Kindle出版の「主なマーケットプレイス」とは?初心者がまず知るべき基本

 

KDP(Kindle ダイレクト・パブリッシング)では、電子書籍を出版する際に「主なマーケットプレイス(Primary Marketplace)」を選択する必要があります。

この設定は販売対象を限定せず、価格入力の基準となる通貨・国(価格の基準点)を決める項目です。

つまり、ここで選んだマーケットが「価格設定の基準点」となり、他の国や通貨での価格は自動的に換算されて表示されます。

 

私自身も最初に出版したとき、この意味をよく理解せずに米国(Amazon.com)を選んでしまい、最終的に日本円の価格が中途半端な数字になってしまったことがあります。

その後、日本(Amazon.co.jp)を選ぶことで、読者にとってわかりやすい円建ての価格設定が可能になりました。

こうした小さな設定の違いが、販売後の印象や価格の見え方に意外と大きな影響を与えます。

 

「主なマーケットプレイス」の意味と役割を一言で解説

 

「主なマーケットプレイス」とは、販売価格を決める際の基準となるAmazonの国・地域のことです。

ここで設定したマーケットをもとに、他のマーケットの価格が為替レートによって自動換算されます。

出版後に「日本の価格が中途半端な数字になっている」といったズレを防ぐためにも、まずこの仕組みを理解しておくことが重要です。

 

KDPで設定する“主マーケット”は価格基準通貨を決める項目

 

KDPの価格設定画面では、主マーケットを選んだあと、その通貨で価格を入力します。

たとえば、主マーケットを「Amazon.co.jp(日本)」に設定すると、価格は円で入力する形になり、他国向けの販売価格はシステムが自動換算します。

逆に米国を選んでドルで入力した場合、日本向けの販売価格はドルから円に自動換算されるため、端数が生じやすくなります。

公式ヘルプ要確認ですが、実務では「どの通貨をベースに価格を管理したいか」を軸に主マーケットを選ぶのが現実的です。

 

私の場合、日本人読者をメインターゲットとしているため、最初から日本を主マーケットに設定しておくと、価格戦略を考える上でも非常に管理がしやすくなりました。

 

Amazon.co.jpで出版する場合は「日本(円)」設定が基本

 

日本の著者がAmazon.co.jpでKindle本を販売する場合、主マーケットは「日本(円)」を選ぶのが基本です。

これは単に読者の多くが日本にいるというだけでなく、価格を円ベースで管理できるため、値付けのコントロールがしやすいからです。

 

たとえば、主マーケットを米国にしてドルで価格を設定すると、日本円に換算された価格が「476円」や「831円」など、半端な数字になりやすいです。

一方、日本を選んで最初から円で価格を設定すれば、「480円」「830円」といったキリのよい価格にできます。

 

なおKDPのロイヤリティ(印税率)の適用可否は、主に価格帯・対象地域・配信手数料などで判定されます(主マーケットは価格入力の基準として作用)。詳しい条件は公式ヘルプ要確認です。

最初の段階でしっかり設定しておくことで、後から修正する手間を減らせます。

 

主なマーケットプレイスの設定が重要な理由

 

KDPでの出版作業では、タイトルや原稿、表紙といった「目に見える部分」ばかりに意識が向きがちですが、実は主なマーケットプレイスの設定は価格戦略の土台になる非常に重要な項目です。

設定を適当に済ませてしまうと、販売価格やロイヤリティ(印税)の計算に思わぬズレが生じ、後から修正する手間が発生することも少なくありません。

 

価格換算・端数処理・ロイヤリティ計算の基準になる

 

KDPでは、主なマーケットプレイスで選んだ通貨と価格が、他マーケットの自動換算の基準として用いられます。

たとえば、日本を主マーケットに設定して480円と入力した場合、米国や欧州など他国の販売価格は、この480円を為替レートで自動換算した金額が表示されます。

逆に米国を基準にして4.99ドルと設定すると、その金額が円に自動換算されるため、日本での販売価格は「742円」など端数のある価格になりがちです。

 

さらに、ロイヤリティの計算もこの基準価格をもとに行われます。

KDPでは70%ロイヤリティを適用するには一定の価格帯や条件がありますが、その判定も主マーケットで設定した通貨価格が基準になります。

つまり、どの国を基準にするかによって、最終的な価格と印税額が変わる可能性があるということです。

 

設定を間違えると価格の自動換算で手戻りが発生する

 

主マーケットの設定を誤ったまま出版してしまうと、後から価格を調整しようとしたときにすべての通貨を手動で修正する羽目になります。

私も初期のころ、うっかり米国を基準にしたまま出版してしまい、日本円の価格が中途半端な数字になっていました。

販売後に気づいて修正したのですが、各マーケットごとに個別設定をやり直す必要があり、意外と時間を取られてしまいました。

 

価格はいつでも修正できますが、反映まで時間差が出る場合があります。キャンペーン時期と重なる場合は十分余裕をもって調整しましょう。

初期設定の段階でしっかり選んでおけば、こうした無駄な手戻りは避けられます。

 

米国設定のまま放置する“あるあるミス”に注意

 

特に初心者に多いのが、KDPアカウント作成時の初期設定が米国(Amazon.com)になっているのをそのまま放置してしまうパターンです。

KDPの管理画面は英語がベースになっているため、気づかないまま進めてしまうケースがよくあります。

 

そのまま出版すると、日本での価格がドル換算のままになり、読者から見ると「値付けが不自然な本」に見えてしまいます。

さらに、値段がキリの悪い数字だと、キャンペーン設定や価格調整を行うときにも細かい計算が必要になり、思った以上に手間が増えます。

 

日本で販売を主軸に考えているなら、最初に主マーケットをAmazon.co.jp(日本)に設定しておくことが基本です。

この一手間で、後々の価格調整や印税計算がぐっとスムーズになります。

 

出版作業に時間をかけたくない方へ⏳
AI+外注で、自分は手を動かさずに出版を進める仕組みを手に入れませんか?
『フル外注AI式Kindle出版 実践マニュアル』を今だけ無料で配布中です👇

無料で受け取る

KDPで主なマーケットプレイスを設定する手順

 

KDPの管理画面では、出版時にいくつかのタブを順番に設定していきます。

その中で「価格設定」タブにある主なマーケットプレイスの設定は、印税や価格換算に直結する非常に重要な項目です。

初めての方は見落としやすい部分なので、ここで正しい設定方法を手順通り確認しておきましょう。

 

KDP本棚から対象の本を選び「価格設定」タブを開く

 

まずはKDPの「本棚(Bookshelf)」にアクセスし、マーケットプレイスを設定したい書籍のタイトルを探します。

該当する本の右側にある「…」メニュー、または「コンテンツを編集」をクリックし、手順を進めていきます。

出版済みの本でも、後から再設定が可能です。

 

次に表示されるメニューの中から「価格設定」タブをクリックします。

このタブではロイヤリティ、販売価格、主なマーケットプレイスをまとめて設定します。

初期状態で米国(Amazon.com)が選択されている場合があるため、出版前に日本(Amazon.co.jp)へ切替してから価格入力するのが安全です。

 

主なマーケットプレイスを「Amazon.co.jp」に変更する

 

価格設定タブを開くと、上部に「主なマーケットプレイス(Primary Marketplace)」という項目があります。

ここで「Amazon.co.jp」を選択することで、日本円を基準とした価格設定と印税計算が行われるようになります

初期状態ではAmazon.com(米国)が選ばれている場合があるため、そのまま出版してしまうと米ドル基準での自動換算が行われ、意図しない価格設定になることがあります。

 

特に、端数が出やすい価格になってしまうと、後で調整する際に全マーケットを手動修正する手間が発生します。

この設定は出版前の段階でしっかり確認しておくのがおすすめです。

 

日本円で希望価格を入力し、他国価格を自動換算で設定する

 

主マーケットをAmazon.co.jpに設定したら、日本円で販売価格を入力します。

例えば「480円」などキリの良い数字にしておくと、キャンペーン設定やロイヤリティ計算もしやすくなります。

 

その下には「他のマーケットプレイスの価格を自動で設定する」ボタンがあります。

このボタンを押すと、日本円価格を為替レートで換算した金額が、米国・欧州などの各国マーケットに自動で反映されます。

すべてを手動で設定することも可能ですが、初心者のうちは自動換算の方がミスが少なく、時間もかかりません。

 

なお、為替レートは変動するため、他国の価格は日によって若干異なる数値になる場合があります。

気になる場合は、出版後に個別に調整することも可能です。

ただし、基本は日本を基準にしておけば大きな問題は発生しません。

 

この3ステップをしっかり押さえておけば、価格設定でつまずくことはほとんどありません。

慣れてしまえば1分ほどで完了する作業ですが、ここを疎かにすると後で思わぬ手戻りになることもあるので、最初のうちに正しい流れを身につけておきましょう。

 

主マーケットの設定で初心者がつまずきやすいポイント

 

KDPの「主なマーケットプレイス」の設定は、出版の手順の中では小さな一項目に見えますが、意外と多くの人がここで手戻りを経験します。

特に初めて出版する場合は、慣れない画面や通貨設定の違いに戸惑いやすく、ちょっとした見落としが後の価格調整や再設定の原因になることも珍しくありません。

以下では、初心者がよくつまずく3つのポイントを実例を交えて紹介します。

 

米ドル基準で価格を入力してしまうケース

 

もっともよくあるのが、主マーケットを変更せずに「Amazon.com(米国)」のまま出版を進めてしまい、米ドルで価格を入力してしまうケースです。

KDPの初期設定では米国が基準になっているため、そのまま価格欄に「500」などと入力すると、米ドルで500ドルという設定になってしまいます。

申請段階で気づかないと、価格の再設定と再反映が必要になり、想定より時間を要することがあります。

申請前チェックを習慣化しましょう。

 

実務的には、最初に主マーケットを「Amazon.co.jp」に変更してから、日本円で価格を入力するのが基本です。

この順番を逆にしてしまうと、あとで再設定が必要になり、二度手間になるので注意してください。

 

自動換算後の価格が端数になり、修正が必要になる

 

主マーケットを正しく設定していても、他国のマーケット価格を「自動換算」で一括設定したあとに、端数が発生してしまうケースがあります。

たとえば、日本円で480円と設定した場合、為替レートに基づいて米国やヨーロッパの価格が自動計算されますが、その結果「$3.67」や「€4.92」のような中途半端な価格になることがあります。

 

この状態でも出版は可能ですが、端数が気になる場合は各国マーケットの価格を個別に手動で調整する必要があります。

実際、多くの著者は日本以外では自動換算のままにしているため、特に大きな問題にはなりません。

ただし、マーケットによっては「端数価格が目立つ=プロ感がない」と感じられる読者もいるため、見栄えを重視したい人はここでひと手間かけると良いでしょう。

 

ペーパーバックと電子書籍で設定画面が微妙に異なる(補足)

 

最後に補足ですが、ペーパーバック(紙の本)の場合、価格設定画面の構成が電子書籍と少し異なります。

具体的には、印刷コストや最低価格の表示欄が追加されており、主マーケットの選択位置もやや下の方に配置されています。

 

そのため、電子書籍の感覚で設定を進めると「どこで主マーケットを変更するのかわからない」と戸惑うことがあります。

ペーパーバックも基本的な考え方は同じで、日本で販売する場合は「Amazon.co.jp」を基準に設定すればOKです。

ただし、印刷コストや最低価格の制限があるため、希望価格を入力してもエラーになるケースがある点は電子書籍との違いとして押さえておくと安心です。

 

このように、主マーケットの設定では「初期状態のまま米国基準で進めてしまう」「自動換算後の端数を放置して見栄えが悪くなる」「ペーパーバックで画面に戸惑う」という3点が特にありがちな落とし穴です。

一度覚えてしまえば数分で対応できる内容なので、最初の出版時にしっかり確認しておきましょう。

 

主なマーケットプレイス設定の実例とベストプラクティス

 

主マーケットの設定は、KDPの価格戦略や販売の基準になる大事な部分です。

慣れてしまえば数分で設定できますが、最初に正しい型を押さえておくかどうかで、その後の出版作業の効率が大きく変わります

ここでは、実際の設定例を交えながら、日本市場向けの標準的な設定パターンと、米国マーケットを活用する場合の補足を紹介します。

 

日本市場向け出版の標準設定パターン(例付き)

 

日本の読者向けにKindle本を出版する場合、主マーケットは「Amazon.co.jp」に設定するのが基本です。

ここを米国のままにしてしまうと、価格設定がドル基準になり、あとから修正する手間がかかってしまいます。

 

たとえば、販売価格を480円に設定したい場合は、主マーケットを「Amazon.co.jp」に変更し、日本円で「480」と入力します。

他の国の価格は「自動換算」にチェックを入れておけば、為替レートに基づいて自動的に各国の価格が計算されます。

この方法であれば、特別な理由がない限り、細かい調整は不要です。

 

実際、私も最初の数冊は米国マーケットのまま進めてしまい、申請時に価格エラーになって再設定した経験があります。

設定順序を間違えると、いったん申請を取り下げて再度審査を待つ必要が出てくるので、最初の段階で「主マーケット=日本」にしておくことが何よりも重要です。

 

米国マーケットを活用する場合の補足(海外販売があるケース)

 

一方で、日本向け出版が中心でも、米国(Amazon.com)など海外マーケットからの売上が発生するケースもあります。

この場合、主マーケット自体は「Amazon.co.jp」のままで構いませんが、米国価格を手動で設定しておくと販売ページの見栄えや収益の管理がしやすくなります。

 

たとえば、日本円で500円に設定した場合、自動換算では約$3.67のような端数になることがあります。

この価格を「$3.99」など、区切りの良い価格に変更しておくと、現地の読者にもわかりやすく、心理的な購入ハードルが下がります。

 

また、米国では読者層や競合の価格帯も日本とは異なるため、ジャンルによっては少し高めの価格設定が効果的なこともあります。

特にビジネス書や専門書では、$4.99〜$6.99程度に設定している著者も少なくありません。

ただし、米国マーケットを主にする場合は、税務・TIN登録などの追加対応が必要になることもあるため、そこは公式ヘルプを事前に確認しておきましょう。

 

まとめ|主なマーケットプレイス設定は最初に必ず確認しよう

 

主マーケットの設定は、一見地味に見える項目ですが、価格やロイヤリティ、販売戦略に直結する重要な設定です。

特に初回出版では、設定を忘れて米ドル基準のまま進めてしまうミスが非常に多く見られます。

 

日本で販売する場合は、まず「Amazon.co.jp」を主マーケットに設定し、日本円で価格を入力する。

そのうえで、必要に応じて他国マーケットを整える、という流れを覚えておくと、スムーズに出版できます。

小さなひと手間ですが、これだけで後の修正作業が大きく減り、安定した販売設定が可能になります。

 

AIと外注で“自分が作業しなくても印税を稼げる仕組み”を手に入れませんか?
『フル外注AI式Kindle出版 実践マニュアル』を今だけ無料プレゼント中📘

フル外注AI式Kindle出版 実践マニュアル 今すぐ無料でダウンロードする