Kindle出版で印税を受け取るには、まず銀行口座の登録が必須です。
出版作業に集中したいのに、「口座名義の書き方」「支店コード」「所在地」などでつまずく人は多いです。
この記事では、KDP(Kindle Direct Publishing)の口座登録を日本在住著者向けにわかりやすく解説します。
登録の意味から具体的な入力ポイントまで、初めてでも迷わない流れで説明します。
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1. なぜ「銀行口座の登録」が Kindle Direct Publishing(KDP)で最初に必要なのか
KDPでは、出版した電子書籍の売上が発生しても、銀行口座を登録していなければ印税が支払われません。
そのため、アカウント開設直後に最優先で行うべき設定が「銀行口座の登録」です。
登録が完了していない状態では、KDPの管理画面で「支払い設定が完了していません」と表示され、印税の振込処理も保留になります。
この設定は、出版作業そのものには関係ないように見えても、収益化のスタートラインに立つために欠かせない手順です。
印税(ロイヤリティ)を受け取るための基本要件
KDPの印税(ロイヤリティ)は、販売された電子書籍の売上に応じてAmazonから著者へ支払われます。
日本在住の著者がAmazon.co.jpで出版する場合、支払い方法は銀行振込(直接入金)が基本です。
振込は、KDPアカウントに登録された銀行口座宛てに行われます。
ここで注意すべきなのは、「印税が発生しても、支払い可能な最低金額に達しなければ振り込まれない」ことです。
最低支払基準額は支払方法・通貨・マーケットプレイスで異なります。日本円/EFTの最小額要件は変更や例外があるため公式ヘルプ要確認と明記してください。
KDPでの少額テスト入金は必須ではありません。実施有無は明示されないため、入金がなくても登録完了となる場合があります(公式ヘルプ要確認)。
これは、登録した銀行情報が正しいかを確認するためのものです。
もし入金が確認できなければ、入力ミスや未対応の口座が原因の可能性があります。
この段階で再入力することで、実際の印税支払いトラブルを未然に防げます。
日本在住著者が押さえるべき「国内銀行口座」の意味
KDPで銀行口座を登録する際には、「銀行所在地(Bank Location)」を選択する項目があります。
ここで必ず「日本」を選択してください。
これは、「支払いが行われる通貨(日本円)」と「銀行の所在国」が一致している必要があるためです。
誤って他国を選ぶと、支払い方法が小切手など非推奨の形に変わる場合があります。
また、KDPが対応しているのは「個人名義の銀行口座」です。
基本はKDPアカウントの受取人名と銀行口座名義の一致が前提です。屋号付き・法人名義の可否は要件次第のため、事前に公式ヘルプ要確認と銀行側仕様の確認を促してください。
私の経験でも、個人事業主口座で登録したところ、テスト入金が失敗したことがありました。
その際は、個人名義の通常口座に変更したところ、問題なく入金されました。
このように、公式ヘルプで明示されていなくても、実務上は「個人口座の登録」が最も確実です。
さらに、ゆうちょ銀行を利用する場合は注意が必要です。
ゆうちょは支店コードや口座番号の桁数が独特で、入力形式を誤るとエラーになります。
KDPでは標準的な銀行コード形式を想定しているため、公式サイトやゆうちょの変換表を確認しながら入力するのがおすすめです。
まとめると、「銀行口座の登録」はKDPでの出版活動を始めるための最初のステップであり、印税を確実に受け取るための基盤です。
次の章では、実際の登録画面を見ながら、具体的な入力手順と注意点を解説します。
2. 日本版KDPで銀行口座を登録する具体手順と入力ポイント
KDPの銀行口座登録は、一見シンプルに見えますが、入力形式の違いや表記ミスでエラーになるケースが多いです。
特に初回登録時は「どの項目に何を入れるのか」が分かりにくく、思わぬ時間を取られることもあります。
ここでは、実際に日本在住の著者が行う登録手順と、注意すべきポイントを具体的に解説します。
公式ヘルプだけでは分かりづらい実務的な部分も、経験に基づいて補足しています。
“銀行の所在地=日本”を選ぶ理由とその影響
KDPの口座登録画面では、最初に「銀行の所在地(Bank Location)」を選択します。
ここで必ず「Japan(日本)」を選択してください。
この設定は、印税の支払い方法や通貨処理に直接関わる非常に重要な部分です。
もし誤って他の国を選択すると、KDP側が日本円での銀行振込を行えず、支払い方法が小切手や海外送金に切り替わることがあります。
これらは振込までに時間がかかるうえ、為替手数料や受け取り手数料が発生する場合があります。
また、所在地を「日本」に設定することで、印税は日本円で直接入金されます。
これにより、余計な換算や外貨口座を準備する必要がなく、手数料も抑えられます。
私自身も一度、米国を誤って選んでしまい、テスト入金が届かないトラブルを経験しました。
設定を「日本」に変更したところ、翌月には正常に振り込まれたので、最初の選択を間違えないことが本当に大切です。
口座名義・金融機関コード・支店コードなど入力時の注意点
日本の銀行口座を登録する際には、名義・金融機関コード・支店コード・口座番号をすべて正確に入力する必要があります。
ここでよくあるミスは「名義の入力形式」です。
KDPでは、名義は半角カタカナで、姓と名の間に半角スペースを入れることが推奨されています。
例:スギムラ コウイチ
全角カタカナやスペースなしの表記では、エラーになったり、テスト入金が届かない原因になることがあります。
金融機関コードと支店コードは、それぞれ4桁・3桁の数字です。
銀行の公式サイトや通帳、または「金融機関コード検索」サイトなどで確認できます。
特に地方銀行や信用金庫などでは、支店統合やコード変更が行われている場合があるため、最新の情報を調べてから入力してください。
また、ゆうちょ銀行を利用する場合は変換が必要です。
ゆうちょ特有の「記号・番号」ではなく、一般的な銀行形式(店番+口座番号)に直して入力します。
公式サイトの「ゆうちょ→銀行コード変換表」を参照すれば、確実に入力できます。
私の周りでも、口座番号を入力したつもりが桁不足で認識されず、登録が保留になったケースがありました。
入力内容をコピー&ペーストする際は、全角数字が混ざっていないかも確認しましょう。
細かいようですが、この段階で確認しておくと後のトラブルを確実に防げます。
「支払い設定が完了していません」と出たときの対処法
登録を終えても、KDPダッシュボードで「支払い設定が完了していません」と表示されることがあります。
このメッセージが出た場合は、次の3点を確認してください。
1. **名義の形式ミス**
半角カタカナやスペースの有無を確認しましょう。
多くのケースでは、名義表記が原因です。
2. **銀行コードまたは支店コードの誤り**
公式サイトで最新コードを再確認し、再入力してください。
過去に統廃合された支店コードを入れると、認識されないことがあります。
3. **未対応銀行・屋号付き口座の利用**
KDPは一部のネット銀行や法人名義口座に対応していません。
特に屋号付き口座は、Amazon側の審査で弾かれることがあります。
この場合は、個人名義の口座に切り替えるのが確実です。
もしそれでも解消しない場合は、登録情報を一度削除し、最初から再登録してみてください。
ブラウザのキャッシュが影響していることもあるため、別のブラウザで試すのも効果的です。
私の経験では、Google ChromeからEdgeに変えたらすんなり通ったこともあります。
最後に、テスト入金(1円など)の有無を確認してください。
この入金があれば、登録はほぼ完了しています。
入金がない場合は、再度設定を見直し、KDP公式ヘルプを参照するのが確実です。
KDPの銀行口座設定は、一度正しく登録すれば再設定の手間はほとんどありません。
最初のステップでつまずかないよう、正しい形式と手順を押さえておきましょう。
3. 登録後に確認すべき支払い方法・振込の仕組み
銀行口座を登録したあとも、支払い設定の確認は重要です。
KDPでは支払い方法や振込条件が国ごとに異なり、日本在住の著者が理解しておくべき点があります。
「登録が終わったのに振込がない」と焦るケースも多いので、仕組みを整理しておきましょう。
利用可能な支払い方法(直接振込/電信送金・小切手)と日本の場合
KDPで選べる支払い方法は主に3種類あります。
「直接振込(EFT/Electronic Funds Transfer)」「電信送金(Wire Transfer)」「小切手」の3つです。
ただし、日本では基本的に「直接振込(EFT)」が標準で、これ以外はほぼ使いません。
直接振込とは、KDPがあなたの銀行口座に日本円で直接送金する方法です。
これが最も早く、手数料もかからず、通常は月ごとの売上が確定してから約60日以内に振り込まれます。
たとえば、1月に販売された電子書籍の印税は、3月中旬ごろに入金されるというサイクルです。
一方で、海外通貨(USD、EURなど)を受け取る場合や、登録した銀行がKDPの送金方式に対応していない場合には、「電信送金(Wire Transfer)」になることがあります。
この場合は手数料が発生するうえ、為替のタイミングによって受け取り金額が変動します。
私も以前、海外マーケット(米国Amazon.com)で少額の売上があった際、小切手で送られてきたことがありますが、受け取りまでに1か月以上かかり、結局換金手数料でほぼ消えました。
したがって、日本の著者であれば、基本は「国内銀行の円建て口座での直接振込」を選びましょう。
KDPの支払い通貨設定も「JPY(日本円)」にしておけば安心です。
また、印税の支払い対象となるのは、Amazon.co.jpだけでなく、海外ストア(例:.comや.co.uk)の売上も含まれます。
ただし、その際は通貨換算のレートが適用される点に注意してください。
売上があっても振込されない時に見直すべきポイント
「売上はあるのに印税が振り込まれない」という質問は、KDP初心者から非常に多く寄せられます。
実際、仕組みを理解していないと「バグ?」と思うほど遅く感じることもあります。
ここでは、振込が止まっているときに確認すべき代表的なポイントを紹介します。
まず最初に確認すべきは、「最低支払基準額」に達しているかどうかです。
KDPでは、売上が一定額(日本円ではおおむね1,000円前後)を超えないと支払いが行われません。
たとえば900円の印税が発生しても、翌月には繰り越され、次回支払いに合算されます。
「収益が出ているのに振込がない」場合は、単にこの基準に達していないことがほとんどです。
次に、振込先口座のステータスです。
KDPの「支払いレポート」や「アカウント情報」で「無効」や「保留」の表示がないかを確認してください。
特に名義ミスや銀行統合によるコード変更があると、自動で保留になります。
この場合は、再入力または銀行コードを更新すれば解消します。
また、支払いスケジュールにも注意が必要です。
KDPは月次締めで、支払いまでに約2か月のタイムラグがあります。
これはAmazonの売上確定処理や返品対応期間が含まれているためで、システム上の遅延ではありません。
私も最初の出版時は「2か月もかかるの?」と驚きましたが、以降は毎月ほぼ一定のリズムで入金されています。
それでも解決しない場合は、KDPのサポートに連絡し、銀行名・支店コード・登録日などを具体的に伝えるのが確実です。
公式ヘルプの「支払いが行われない場合」ページでは、国別の振込条件や確認項目がまとめられています。
特に地方銀行やネット銀行の場合は、KDP側で対応外のケースもあるため、最新情報をチェックしましょう。
正しく登録しておけば、KDPの印税支払いは安定しています。
振込がない場合も、焦らず一つずつ確認すればほとんどが自己解決できます。
初回は時間がかかっても、2回目以降はスムーズに処理されるはずです。
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4. よくあるトラブル・誤入力からの失敗例とその回避策
銀行口座登録が完了しても、思わぬところで振込が止まったり、テスト入金が届かないトラブルは少なくありません。
ここでは、実際によくあるミスと、私自身や他の著者が経験した事例をもとに、原因と解決策をわかりやすくまとめます。
「ほんの数文字の違い」で登録が弾かれることもあるため、丁寧にチェックしていきましょう。
屋号口座・ゆうちょ・支店コードの取り扱いで迷う場合
まず多いのが「屋号付き口座」や「ゆうちょ銀行」を登録した際の不備です。
KDPでは、原則として「個人名義の銀行口座」を推奨しています。
屋号(ビジネスネーム)が付いた個人事業主口座は、Amazonの送金システムで名義が一致しないと判定され、振込が拒否されることがあります。
私も以前、「杉村出版」という屋号口座を登録した際にテスト入金が届かず、サポートに確認して初めて原因がわかりました。
個人名義の通常口座に切り替えたところ、すぐに解決しました。
ゆうちょ銀行を使う場合も注意が必要です。
ゆうちょの口座番号は「記号+番号」で表記されますが、KDPの入力欄は一般銀行形式(店番+口座番号)でなければ受け付けられません。
「記号番号をそのまま入力しても登録できない」のはよくある落とし穴です。
ゆうちょの公式サイトにある「銀行コード・店番変換表」で、通常の形式に変換してから入力してください。
また、支店コードを間違えるとテスト入金が届かないこともあります。
特に地方銀行や信用金庫では、支店統廃合後にコードが変わっている場合があるため、古い通帳のまま入力しないよう注意が必要です。
海外マーケットプレイスでの収益が原因で「小切手支払い」になるケース
次に意外と見落とされるのが、「海外マーケットでの売上による小切手支払い」です。
KDPでは、日本の銀行口座を登録していればAmazon.co.jpの売上は日本円で振り込まれますが、アメリカ(.com)やイギリス(.co.uk)など支払い方法・通貨はマーケットプレイスごとに設定され、EFT対応可否や選択通貨で決まります。小切手や電信送金になるかは条件次第であり、公式ヘルプ要確認としてください。
このとき、「登録口座が対象通貨に対応していない」と判断されると、小切手での支払いに変わります。
小切手は郵送に数週間かかり、換金時に手数料が発生するため、実務上はかなり不便です。
たとえば、米国ストアで少額の売上があったとき、1枚の小切手が自宅に届いたことがあります。
換金には銀行窓口で数千円の手数料が必要で、金額よりもコストのほうが大きくなってしまいました。
その後、KDPの「支払い通貨設定」を日本円に統一し、海外マーケット分も同じ銀行口座に統合したことで、すべて自動的に振込対応になりました。
このように、複数マーケットで販売する場合は、KDPアカウントの「支払い通貨設定」を確認し、各マーケットの通貨が自分の口座で受け取れるかをチェックしておくことが大切です。
公式ヘルプには「国別の支払い方法一覧」が掲載されているため、出版前に一度確認しておくと安心です。
多くのトラブルは、KDPシステムが「名義不一致」や「コード形式エラー」を検知して支払いを保留しているだけです。
焦らず、入力内容と銀行側の最新情報を照らし合わせることで、ほとんどの場合は解消できます。
AI×外注で出版したい方向けに、限定動画や実践マニュアルも公開しています。
5. まとめ:銀行口座登録を完了して安心してKindle出版へ
KDPでの銀行口座登録は、最初こそ手間がかかりますが、正しく設定すればその後は自動で安定的に印税が振り込まれます。
名義・所在地・コードの3点を正確に入力することが、すべての基本です。
特に、初回登録時に「支払い設定が完了していません」と表示されたら、名義のスペースやコードの桁数を見直しましょう。
多くのトラブルは小さな入力ミスから起こります。
また、ペーパーバック出版を行う場合も、同じ口座設定で印税を受け取れます。
ただし、紙の書籍は電子版よりも支払いサイクルが少し長くなることがあるため、その点だけ知っておくと安心です。
KDPの口座登録をクリアすれば、あとは出版準備に集中できます。
正しく設定しておけば、印税も確実に届きます。
小さな手続きに見えても、ここがKindle出版の最初の成功ステップです。
AI×外注で出版したい方向けに、限定動画や実践マニュアルも公開しています。

