KDPの「小切手による支払い」とは?日本在住著者の正しい設定方法を徹底解説
のべ600名以上・累計10,000冊以上の出版を支援してきた石黒秀樹が解説します。
KDPでKindle出版を始めたばかりの方が戸惑いやすいのが、「支払い方法の設定」です。
特に、KDP(Kindle Direct Publishing)の画面で「小切手による支払い」という表示を見て、「日本でも小切手で印税を受け取るの?」と不安になる方は少なくありません。
結論からいうと、日本在住で日本の銀行口座を登録できる場合は、通常は銀行振込(EFT:Electronic Funds Transfer)を利用するのが基本です。
ただし、「小切手」と表示される理由は単純に銀行口座が未登録だからとは限りません。
KDPでは、銀行口座の所在地と販売マーケットプレイスによって利用できる支払い方法が決まるためです。
この記事では、KDPの「小切手による支払い」とは何か、日本在住著者がEFTで印税を受け取る方法、小切手表示が出る場合の確認ポイントまで初心者向けに解説します。
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KDPの「小切手による支払い」とは?
目次
- 1. KDPの「小切手による支払い」とは?
- 2. 日本在住著者は銀行振込(EFT)が基本
- 3. KDPで銀行振込を設定する方法
- 4. EFTのメリット
- 5. KDPのロイヤリティはいつ振り込まれる?
- 6. 「小切手しか選べない」と表示された場合の確認ポイント
- 7. Amazon.co.jpだけでなく海外売上も同じ銀行口座で受け取れる?
- 8. 小切手支払いのデメリット
- 9. 小切手からEFTへ変更する方法
- 10. 銀行口座の変更時は支払いスケジュールに注意
- 11. 支払い設定と税務情報は別の項目
- 12. 小切手表示でよくある誤解
- 13. KDPで支払いが来ない場合はPayment Reportも確認する
- 14. KDPサポートへ問い合わせた方がいいケース
- 15. よくある質問
- 16. まとめ|日本在住ならEFTを設定するのが基本
KDPでは、ロイヤリティの支払い方法として、銀行口座の所在地などに応じて次の方法が用意されています。
- 銀行振込(EFT/Direct Deposit)
- 電信送金(Wire Transfer)
- 小切手(Check)
すべての著者が自由に3種類から選べるわけではありません。
登録する銀行口座がある国・地域によって、KDP側で利用可能な支払い方法が決まります。
小切手は一部の国・地域向けの支払い方法
小切手は、EFTや電信送金が利用できない一部の国・地域で使われる支払い方法です。
KDP公式でも、EFTが利用できる場合は、より速く安全な方法として銀行振込を推奨しています。
そのため、日本在住で日本の銀行口座を利用できる著者が、積極的に小切手を選ぶ必要は通常ありません。
「小切手」と表示されたからエラーとは限らない
ここは誤解されやすいポイントです。
「小切手による支払い」という表示が出ても、必ずしもKDPのエラーやアカウント異常という意味ではありません。
登録している銀行口座の所在地や、そのマーケットプレイスで利用できる支払い方法によって、小切手が表示されることがあります。
まずは「銀行口座の所在地」と「利用できる支払い方法」を確認することが重要です。
日本在住著者は銀行振込(EFT)が基本
日本の銀行口座を利用してKDPの印税を受け取る場合、銀行振込(EFT)が基本になります。
EFTとは、Amazonから登録した銀行口座へ直接ロイヤリティを送金する方法です。
KDPではDirect Depositとも表記されます。
EFTには原則として最低支払額がない
KDPのEFTでは、原則として最低支払額が設定されていません。
Amazon.co.jpについても、EFTの支払基準額は0円です。
つまり、「100円以上にならないと振り込まれない」という仕組みではありません。
一方、小切手や電信送金にはマーケットプレイスごとに最低支払額があります。
小切手には最低支払額がある
小切手の場合、一定額までロイヤリティが貯まらないと支払いが行われません。
たとえばAmazon.co.jpの小切手支払いでは、KDP公式の支払い基準表で100米ドルの最低基準が設定されています。
基準に達しなかったロイヤリティは翌月以降へ繰り越されます。
この点でも、利用できるならEFTの方が分かりやすいでしょう。
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KDPで銀行振込を設定する方法
銀行口座の登録はKDPアカウントから行います。
1.KDPへログインする
KDPへログインし、アカウント設定を開きます。
現在のKDPでは、二段階認証を行ったうえで支払い設定へ進みます。
2.「支払いを受け取る」から銀行口座を追加する
支払い設定の項目から銀行口座を追加します。
KDPの画面では「Getting Paid」「Add a bank account」などと表示される場合があります。
3.銀行口座の所在地を選択する
銀行口座がある国・地域を選択します。
日本の銀行口座を使う場合は、日本を選びます。
ここで選んだ銀行口座所在地によって、利用できる支払い方法や通貨が決まります。
4.KDP画面の指示どおり銀行情報を入力する
銀行名・口座情報など、表示された項目を入力します。
必要な入力項目は国や銀行口座の種類によって異なるため、KDP画面に表示される内容に従ってください。
「銀行名は必ず英語表記」「必ずこの形式で入力」と一律に覚える必要はありません。
5.保存して支払い方法を確認する
銀行口座を登録したら保存し、支払い方法が正しく設定されているか確認します。
利用可能なマーケットプレイスではEFTとして表示されます。
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EFTのメリット
KDPもEFTを推奨しており、日本在住著者にとって利用しやすい支払い方法です。
最低支払額が原則ない
EFTでは、マーケットプレイスごとのロイヤリティが少額でも支払い対象になります。
小切手のように、一定額になるまで長期間待つ必要がありません。
小切手より早く受け取れる
KDP公式では、EFTによる支払いは通常、送金後1〜5営業日程度で銀行口座へ反映されると案内しています。
一方、小切手は郵送のため、到着まで2〜4週間程度かかる場合があります。
小切手を換金する手間がない
EFTなら銀行口座へ直接入金されるため、届いた小切手を銀行へ持ち込んで換金するといった手続きは不要です。
KDPのロイヤリティはいつ振り込まれる?
KDPのロイヤリティは、通常売上が発生した月の末日から約60日後に支払われます。
たとえば1月の売上は、通常3月末ごろの支払い対象になります。
これは「翌月末に必ず振り込まれる」という仕組みではありません。
また、実際に銀行口座へ反映されるまでには、EFTの場合1〜5営業日程度かかることがあります。
「小切手しか選べない」と表示された場合の確認ポイント
銀行振込にしたいのに小切手しか表示されない場合は、次の点を確認します。
銀行口座の所在地を確認する
最も重要なのは、販売先ではなく登録する銀行口座の所在地です。
KDPの支払い方法は銀行口座所在地によって変わります。
「Amazon.comで販売しているから小切手になる」「Amazon.co.jpをメインにすればEFTになる」という単純な仕組みではありません。
登録している銀行口座がEFT対応か確認する
KDP側ではEFTに対応していても、利用する銀行や口座種別によって条件が異なる場合があります。
銀行情報を入力できない、登録時にエラーになる場合は、入力内容とKDPが要求する口座条件を確認してください。
銀行口座情報を確認する
口座番号や銀行情報に誤りがあると、正常に支払いを受け取れない可能性があります。
登録後は、KDPアカウントに表示される口座情報を再確認しておきましょう。
KDP公式の支払い対応表を確認する
KDPでは、銀行口座所在地ごとに、どのマーケットプレイスからどの通貨・方法で支払いを受けられるかを公開しています。
仕様は変更される可能性があるため、支払い方法に違和感がある場合は最新の公式表を確認するのが最も確実です。
Amazon.co.jpだけでなく海外売上も同じ銀行口座で受け取れる?
KDPでは世界各国のAmazonマーケットプレイスで販売できます。
海外マーケットプレイスのロイヤリティも、登録した銀行口座所在地に応じた支払い方法で受け取ります。
「海外で売れたから必ず海外小切手になる」というわけではありません。
日本の銀行口座に対してEFTが対応しているマーケットプレイスであれば、海外売上も電子送金で受け取れます。
小切手支払いのデメリット
小切手は利用可能な地域では正式なKDPの支払い方法ですが、日本在住著者が積極的に利用するメリットは大きくありません。
支払い基準額がある
小切手ではマーケットプレイスごとに最低支払額があります。
ロイヤリティが基準額に届かなければ、支払いは翌月以降へ繰り越されます。
届くまで時間がかかる
KDP公式では、小切手が届くまで2〜4週間程度かかる場合があると案内しています。
換金方法を自分で確認する必要がある
外国小切手を受け取った場合、日本国内の銀行で取り扱えるかどうかは金融機関によって異なります。
手数料・受付条件も銀行ごとに違うため、実際に小切手を利用する場合は金融機関へ確認する必要があります。
小切手からEFTへ変更する方法
現在小切手で支払いを受けていても、銀行口座所在地がEFTに対応していれば変更できます。
基本的な流れは次のとおりです。
- KDPアカウントを開く
- 二段階認証を行う
- 支払い設定を開く
- 新しい銀行口座を追加する
- 銀行口座所在地を選択する
- 必要な銀行情報を入力する
- 保存する
設定後は、KDPアカウント上で支払い方法を確認してください。
銀行口座の変更時は支払いスケジュールに注意
KDPでは銀行口座を変更できますが、支払い処理中のタイミングなどによっては、新しい口座情報が次回以降の支払いから適用される場合があります。
支払日直前に慌てて変更するのではなく、口座変更が必要になったら早めに設定するのがおすすめです。
支払い設定と税務情報は別の項目
KDPでは、銀行口座の支払い設定とは別に税務情報の登録があります。
日本在住の個人著者の場合、米国税務インタビューなどを通じて必要な税務情報を提出します。
「小切手表示=税務情報に問題がある」という意味ではありません。
支払い方法と税務情報は分けて確認しましょう。
小切手表示でよくある誤解
「小切手表示=銀行口座未登録」とは限らない
銀行口座が未登録の状態だけでなく、銀行口座所在地によって小切手が利用されるケースがあります。
Amazon.co.jpを選べば必ずEFTになるわけではない
販売マーケットプレイスだけでなく、銀行口座所在地によって支払い方法が決まります。
日本円を選べば必ず解決するわけではない
KDP側で利用できる通貨は銀行口座所在地とマーケットプレイスの組み合わせによって決まります。
著者が自由に「JPYにすればEFTになる」と設定する仕組みではありません。
EFTには100円の最低支払額があるわけではない
Amazon.co.jpのEFT最低支払額は0円です。
少額のロイヤリティだから支払われないという仕組みではありません。
KDPで支払いが来ない場合はPayment Reportも確認する
支払い予定になっているのに銀行口座へ入金されない場合は、KDP ReportsのPayment Reportも確認してください。
Payment Reportでは、マーケットプレイスごとの支払い状況などを確認できます。
支払い方法の問題なのか、まだ支払日になっていないだけなのかを切り分けやすくなります。
KDPサポートへ問い合わせた方がいいケース
次のような場合は、KDPサポートへ確認するのがおすすめです。
- EFT対応のはずなのに銀行口座を登録できない
- 銀行情報を正しく入力してもエラーになる
- 支払い方法が想定と違う
- Payment Reportでは支払い済みなのに長期間入金されない
- 小切手からEFTへ変更できない
問い合わせる際は、銀行口座番号そのものなどの機密情報をメール本文へ不用意に書かず、KDPサポートの案内に従ってください。
よくある質問
KDPで「小切手による支払い」と表示されたら小切手が届きますか?
支払い方法として小切手が設定され、さらにそのマーケットプレイスの最低支払額を超えていれば、小切手による支払いが行われます。
単に表示を見ただけで、すぐ小切手が発送されるわけではありません。
日本在住ならEFTを使えますか?
日本の銀行口座はKDPのEFTに対応しています。
利用する銀行・口座の条件については、KDPの入力画面と銀行側の条件も確認してください。
EFTはいくらから振り込まれますか?
KDPのEFTには原則として最低支払額がありません。
Amazon.co.jpについても最低基準は0円です。
KDPの印税はいつ振り込まれますか?
通常は売上月の末日から約60日後です。
EFTの場合、その後1〜5営業日程度で銀行口座へ反映される場合があります。
海外で売れたら小切手になりますか?
必ずしもなりません。
支払い方法は登録銀行口座の所在地とマーケットプレイスによって決まります。
まとめ|日本在住ならEFTを設定するのが基本
KDPの「小切手による支払い」は、KDPが正式に用意している支払い方法の一つです。
ただし、日本在住で日本の銀行口座を利用できる場合は、通常はEFT(銀行振込)を利用するのが分かりやすく、KDPも推奨しています。
- KDPにはEFT・電信送金・小切手がある
- 利用できる方法は銀行口座所在地などによって決まる
- 日本の銀行口座はEFTに対応している
- EFTには原則として最低支払額がない
- Amazon.co.jpのEFT最低支払額は0円
- 小切手・電信送金には最低支払額がある
- 小切手表示は必ずしもエラーではない
- Amazon.co.jpを選ぶだけで支払い方法が決まるわけではない
- 海外売上でもEFTを利用できる場合がある
- 通常のロイヤリティ支払いは売上月末から約60日後
「小切手」と表示されたときは、まず銀行口座の所在地とKDPが提示している支払い方法を確認すること。
日本の銀行口座を利用できる場合はEFTを設定し、支払い方法が想定と異なる場合のみKDPサポートへ確認するとスムーズです。
【著者:石黒秀樹】
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