印税・収益化

KDPの印刷コストとは?計算方法と赤字回避のポイントを徹底解説

Kindle出版のコミュニティ運営&サポート歴5年。
のべ600名以上・累計5,000冊以上の出版を支援してきた石黒秀樹が解説します。

KDPで紙書籍(ペーパーバック)を作るとき、最初に多くの人がつまずくのが「印刷コスト」です。

ページ数やインクの種類によって印刷代が変わる仕組みを知らないまま価格を決めてしまうと、せっかく売れても利益がほとんど残らないことがあります。

この記事では、KDP(Kindle Direct Publishing)の日本版における印刷コストの基本と、価格設定で損をしないための考え方を、初心者にもわかりやすく解説します。

経験者の視点から、「公式の説明ではわかりづらいけれど、実務上ここを押さえておくと安心」というポイントも交えながら進めます。

 

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印刷コストとは何か?KDP(紙書籍)で知るべき基礎知識

目次

印刷コストとは、紙書籍をAmazonのオンデマンド印刷サービスで製造する際にかかる実際の印刷代(製造原価)のことです。

KDPでは販売ごとにこの印刷コストが差し引かれたうえで、ロイヤリティ(印税)が計算されます。

つまり、印刷コストを把握していないと、正確な利益を見積もることができません。

ここでは、まずその基本構造を整理しましょう。

 

「印刷コスト」の一言定義と日本版の位置付け

印刷コストとは、紙の本1冊を印刷・製本するためのコストを指します。

この金額は、Amazon.co.jp上でペーパーバックを販売する場合、KDPの日本版公式ヘルプで定められたページ数とインク種別のテーブルに基づいて決まります。

一般的に、

* 白黒印刷(ブラックインク)は固定費+ページ単価の計算式
* プレミアムカラー印刷は固定費+ページ単価(カラー版は単価が高い)
の形式で設定されています。

KDPではこの印刷コストを基準に、最低販売価格(Minimum List Price)が自動的に決まる仕組みです。

つまり「この価格を下回る設定はできない」という、コストの基礎ラインを意味します。

 

なぜ印刷コストを知らないと売値設定で失敗するのか

初心者がやりがちなミスが、「見た目の売値」だけを参考にして価格を決めてしまうことです。

たとえば、他の著者が1,000円で出しているから自分も同じ価格にしようと考えるケース。

しかしページ数やカラー設定が違えば印刷コストも異なり、実際の利益率はまったく違ってきます。

ページ数が多い本やカラー印刷の本では、印刷コストが数百円単位で増えることもあります。

結果として、ロイヤリティがほとんど残らず「売れても利益ゼロ」という状態に陥ることも少なくありません。

私自身も初めて紙版を出したとき、ページ数を増やした結果、販売価格は上げたのに利益が減ってしまった経験があります。

印刷コストを正確に理解していれば、こうした誤算を避け、利益を確保したうえで適正な価格を設定できます。

 

電子書籍と紙書籍(ペーパーバック)の違い:印刷コストの有無

電子書籍(Kindle本)には、そもそも印刷コストという概念がありません。

データの配信コストはAmazon側で処理されるため、著者が負担するのはロイヤリティ計算における配信費(Delivery Fee)のみです。

一方、ペーパーバックでは販売のたびに印刷が発生します。

Amazonは在庫を持たず、注文ごとに1冊ずつ印刷して発送するオンデマンド方式を採用しているため、そのたびに印刷代がかかる仕組みです。

つまり、電子書籍と紙書籍では「原価の有無」が根本的に違います。

 

電子版のロイヤリティ計算や70%・35%の違いについては、電子書籍側の仕組みに特化して解説している『KDPの印税とは?70%・35%の違いと条件を徹底解説』もあわせてチェックしておくと、全体像がよりつかみやすくなります。

 

この違いを理解しておくことで、「電子版は利益率が高いが、紙版は印刷コストを前提に設計が必要」という考え方が自然に身につきます。

また、米国など海外KDPでは印刷コストのテーブルやインク設定が異なる場合がありますが、日本で出版する際は必ず日本版の公式情報を確認しましょう。

 

 

日本版KDP(Kindle Direct Publishing)における印刷コストの仕組み

印刷コストは、KDPの中でも特に「紙の本」を扱う著者にとって重要な要素です。

販売価格を設定する際、どのくらい印刷にコストがかかるかを把握していないと、利益をほとんど得られないケースも少なくありません。

ここでは、日本版KDPにおける印刷コストの計算方法と仕組みを整理します。

 

ページ数・インク種別・マーケットプレイスが印刷コストを決める仕組み

印刷コストは、主にページ数・インクの種類・販売する国(マーケットプレイス)の3要素で決まります。

このうち、日本で出版する場合はAmazon.co.jpの基準が適用されます。

日本では印刷方式が統一されており、インク種別は「黒インク」と「プレミアムカラー」の2種類です。

白黒印刷は固定費+ページ単価(例:206円+2円×ページ数)、カラー印刷は固定費+4円×ページ数で計算されます。

ページ数が増えるほど印刷代も上がる仕組みで、見た目の差以上に原価が変わります。

特に、挿絵や図表が多い書籍では、カラー指定をするとコストが数倍になることもあります。

経験上、印刷コストを抑えるために、写真をモノクロ化して出版している著者も多いです。

マーケットプレイスによって通貨やコストテーブルが異なるため、海外販売をする場合は公式ヘルプで各国の数値を確認してください。

 

公式ヘルプに記載の印刷コストテーブル・計算式の見方(日本版)

KDPの日本版公式ヘルプには、印刷コストの詳細なテーブルが掲載されています。

この表には、ページ帯ごとに印刷代が定義されており、
・24〜108ページまでは一律料金(例:422円)
・110ページ以上は固定費+ページ単価の式(例:206円+2円×ページ数)
といった形で設定されています。

つまり、108ページと110ページでは、わずか2ページの差でもコスト構造が変わるのです。

この点を知らずにページを追加してしまい、「思ったよりも最小価格が高くなった」というケースも多く見られます。

公式ヘルプのテーブルは毎年更新される可能性があるため、記事や動画ではなく、必ずKDPの日本語版公式ページで最新情報を確認してください。

 

売値設定と最小希望小売価格:印刷コストからロイヤリティまでの流れ

KDPでは、印刷コストを基準に「最小希望小売価格(Minimum List Price)」が自動的に計算されます。

これは「この価格未満では販売できない」というラインです。

たとえば、印刷コストが400円、ロイヤリティ率が60%の場合、最小価格はおおよそ670円前後に設定されます。

価格をこれより下げると、ロイヤリティが0円になるため注意が必要です。

販売価格を決めるときは、「印刷コスト+Amazon手数料+著者の利益」という三層構造で考えるのが基本です。

実際に設定してみると、「1,000円の本が思ったより利益が少ない」と感じる方が多いですが、それは印刷代の影響が大きいからです。

利益を出すためには、印刷コストを見込んだうえで、ページ数を調整するか、価格を少し上げることを検討しましょう。

 

印刷コストを含めたトータルの収支設計や損益分岐点の考え方については、『自費出版の利益はいくら?印税・売上分配と損益分岐点を徹底解説』で、電子書籍・紙書籍をまとめて整理しています。

 

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自分の本で印刷コストを確認する手順(初心者向けステップ)

印刷コストの概念を理解したら、次は実際に自分の本のコストを確認してみましょう。

KDPでは、出版前に印刷コストを試算できる公式ツールが用意されています。

ここでは、初心者でも迷わず進められる3つのステップを紹介します。

 

ステップ①:ページ数とインク種を決める(実務上のチェックポイント)

最初のステップは、自分の書籍が何ページで、どの印刷タイプかを決めることです。

ページ数は、表紙を除く本文ページの合計でカウントされます。

白黒印刷にするか、プレミアムカラーにするかは、本文内の図や写真の内容によって判断します。

例えば、小説やビジネス書のように文字中心の本であれば白黒印刷が一般的です。

逆に、写真集やイラスト中心の作品では、カラー印刷でないと表現が伝わりません。

ページ数やカラー設定を決める段階で、後の印刷コストがほぼ確定します。

したがって、この時点で「何円の範囲で作りたいか」を意識しておくと、価格設計がスムーズになります。

 

ステップ②:KDP公式「印刷コスト計算ツール」で数値を入力→最小価格を確認

ページ数とインクタイプを決めたら、次はKDP公式の「印刷コスト&ロイヤリティ計算ツール」を使います。

AmazonのKDPダッシュボード、または公式ヘルプからアクセスできます。

ページ数・インクの種類・販売国を入力するだけで、印刷コストと最小価格が自動で表示されます。

このとき、裁ち落としや表紙仕上げの種類を変えても印刷代は変動しません。

「表紙をマットにしたら高くなるのでは?」と誤解されがちですが、KDPではこれらの要素は価格に影響しない仕様です。

最小価格を確認したら、その金額を下回らないように販売価格を設定しましょう。

 

まだKDPアカウントの登録自体が済んでいない場合は、先に『Kindle出版のKDPアカウント作成とは?登録手順と注意点を徹底解説』を参考に、ダッシュボードにログインできる状態を整えておくとスムーズです。

 

ステップ③:売値を印刷コスト以上/ロイヤリティ確保できる額に設定するコツ

最後のステップは、実際の販売価格を設定する段階です。

ここでのポイントは、「印刷コストをカバーしつつ、どの程度の利益を残すか」を明確に決めておくことです。

初心者がやりがちなミスは、価格を低く設定しすぎること。

印刷代が400円かかる本を500円で出すと、Amazonの手数料を差し引いた時点でロイヤリティはゼロになります。

経験上、ロイヤリティ率60%のペーパーバックでは、印刷コストの約2倍程度の販売価格を設定すると、利益が安定しやすいです。

また、販売後にページ数を変更すると印刷代も変わるため、改訂版を出す際は必ず再計算しましょう。

KDPの公式仕様では、販売価格の再設定はいつでも可能なので、最初から完璧に合わせようとせず、運用しながら調整していくのも一つの方法です。

 

 

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よくあるミスと回避ポイント:印刷コストでつまずく著者の典型例

印刷コストの仕組みを理解していないと、思わぬところで赤字を招いてしまうことがあります。

特に初めてペーパーバックを出版する人ほど、「気づかないうちにコストを上げてしまっていた」というケースが多いです。

ここでは、実際によくある3つの失敗パターンを紹介します。

私自身、最初の出版時に「えっ、ここも影響しないの?」と驚いた部分もあるので、体験を交えながら解説します。

 

判型や裁ち落とし・表紙仕上げで印刷代が変わるという誤解

初心者の多くが最初に誤解するのが、「本のサイズ(判型)や表紙の仕上げによって印刷コストが変わる」という点です。

実際には、KDP日本版では印刷コストはページ数とインクの種類でのみ決定されます。

たとえば、A5サイズでもB5サイズでも、同じページ数とインク設定なら印刷代は同額です。

また、「マット仕上げの表紙にすると高くなるのでは?」と心配する人もいますが、これも影響しません。

裁ち落としの有無(余白をトリミングする設定)についても同様で、印刷代は変動しない仕様になっています。

このあたりは「公式ヘルプに小さく書かれているだけ」なので、見落とす人が多い部分です。

 

売値を最小価格未満に設定して印税が出ないケース

次に多いのが、「価格を安く設定しすぎて、印税がまったく入らない」ケースです。

KDPでは、印刷コストを基に最小希望小売価格(Minimum List Price)が自動的に決まります。

これは「この価格より安くするとロイヤリティ(印税)が0円になる」という下限値です。

たとえば印刷コストが400円の本を500円で出したとしても、販売価格から印刷代と手数料を引くと利益が残らず、ロイヤリティがゼロになります。

販売画面上では普通に販売できるため、出版後に初めて「印税が入っていない」と気づくパターンもあります。

特に、他の著者と価格をそろえようとしてこのミスを起こす人が多いです。

価格設定時は、必ずKDP公式のロイヤリティ計算ツールで最小価格を確認しておきましょう。

 

ページ数を増やしたあと印刷コストが跳ね上がることを見落とすパターン

もう一つ注意すべきなのが、「ページ数を増やしたことでコスト構造が変わる」パターンです。

KDP日本版の印刷コストは、108ページ以下と110ページ以上で計算方式が異なります。

固定料金帯を超えると「固定費+ページ単価」という計算式に切り替わり、2ページ増えただけでコストが急に上がることもあります。

たとえば、108ページのときは422円で済んでいた印刷代が、110ページになると「206円+2円×110ページ=426円」と微増します。

わずか数円の差に見えても、販売数が増えれば利益への影響は大きくなります。

とくに、図表や余白を増やしてページ数を増やす編集では、意図せずコストを上げてしまうことがあります。

最終稿をアップロードする前に、必ずページ数を再確認しておきましょう。

また、改訂版を出すときも、ページ数が変わったら再計算を忘れずに行うのが安全です。

 

まとめ:印刷コストを理解してKindle出版の紙書籍を成功させるために

印刷コストは、KDPペーパーバックの収益構造を左右するもっとも重要な要素です。

ページ数・インク種別・販売国の3つを正確に把握し、価格設定の前に必ず計算しておくことで、赤字のリスクを避けられます。

印刷代は「見えない固定費」です。

しかし、ここを理解しておくことで、販売戦略も明確になり、「いくらで売ればどれくらい利益が出るのか」をコントロールできるようになります。

初心者のうちは、まずKDP公式ツールで印刷コストを試算し、結果を見ながら販売価格を決める流れに慣れることが大切です。

慣れてくると、ページ数や構成を工夫して、コストと内容のバランスを取れるようになります。

もし海外マーケットにも出したい場合は、国ごとに印刷コストのテーブルが異なるため、Amazon公式の各国ヘルプを確認してください。

日本版の仕組みをしっかり理解しておけば、海外販売でも応用できます。

KDPのペーパーバック出版は、知っておくほど無駄が減り、安定した利益を生みやすくなります。

印刷コストを味方につけて、ぜひ自分の本をより良い形で読者に届けていきましょう。

 

KDPペーパーバック以外の選択肢も含めて、自分に合った出版スタイルを比較検討したい方は、『自費出版と商業出版の違いとは?費用・流通・契約を初心者向けに徹底解説』もあわせて読んでおくと、全体の選択肢が整理しやすくなります。

 

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【著者:石黒秀樹のプロフィール】

Kindle出版サポート歴5年。
これまでに、のべ600名以上の出版をサポートし、
サポートメンバー全体で累計5,000冊以上の出版実績があります。(2025年時点)

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