Kindle出版のコミュニティ運営&サポート歴5年。
のべ600名以上・累計10,000冊以上の出版を支援してきた石黒秀樹が解説します。

Kindle本を決まった日に発売したい場合、原稿が完成する前から販売準備を始められる仕組みが予約販売です。

現在のKDPでは、Kindle電子書籍を発売日の最大1年前から予約注文の受付対象にできます。

ただし、発売日だけを先に決めればよいわけではありません。最終原稿には提出期限があり、間に合わなかった場合の影響も小さくないためです。

設定できる条件、具体的な設定手順、発売前に使えるメリット、締切に関する注意点を順に整理していきます。

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Kindle出版の予約販売とは発売前から予約注文を受け付けられる仕組み

予約販売とは、まだ発売していないKindle本の商品ページをAmazonに公開し、発売日より前に読者からの注文を受け付けられる機能です。

読者へ本が配信されるのは、設定した発売日になります。設定時に押さえておく条件は次のとおりです。

確認項目 現在のKDPでの扱い
予約販売の対象 新しいKindle電子書籍
予約を開始できる時期 発売日の最大1年前から
同時に設定できる数 最大10タイトル
最終原稿の提出 予定発売時刻の72時間より前まで

利用するか迷ったときは、この条件に沿って無理のない発売日を組めるかどうかから確認しましょう。

対象はKindle電子書籍で発売日の最大1年前から設定できる

KDPの予約注文機能を利用できるのは、新しく出版するKindle電子書籍です。

現在は、予定している発売日の最大1年前から予約注文を受け付けられます。

解説記事によっては「発売日の90日前から」と書かれている場合がありますが、これは以前の条件です。設定できる時期を短く見積もらないよう、現在の最大1年という条件で日程を考えてください。

一方、ペーパーバックには電子書籍と同じ予約注文機能がありません。紙書籍にも発売日に関する設定はありますが、別の仕組みとして分けて考えます。

また、パブリックドメイン作品は予約注文の対象外です。

対象や条件は、KDP公式のKindle本の予約注文に関する案内でも確認できます。

同時に設定できる予約注文は最大10タイトル

予約注文として同時に設定しておけるKindle電子書籍は、最大10タイトルです。

1冊だけ予約販売する場合はほとんど問題になりませんが、複数の本を先の発売日まで並行して設定するときは上限に近づいていないか確認しましょう。

予約期間を長く取れるからといって、予約販売中の本を無制限に増やせるわけではありません。

設定前に最終原稿を締切までに完成できるか確認する

予約販売で最初に判断すべきなのは、設定した発売日までに最終原稿を確実に提出できるかという点です。

KDPでは、最終原稿を予定発売時刻の72時間より前までに提出する必要があります。

そのため「この日に出したい」という希望だけで日付を決めず、原稿の完成予定日から逆算しましょう。本文が大きく変わる可能性が残っている段階なら、余裕のない発売日は避けた方が安全です。

提出期限までの残り時間は、KDPの管理画面にタイマーとして表示されます。発売日設定はGMTを基準に扱われるため、日本時間で「発売日の3日前」と自分で数えるのではなく、画面に表示される締切を基準にしてください。

KDPでKindle本を予約販売する設定手順

予約販売は、KDP本棚から電子書籍を作成し、発売方法として予約注文を選んで発売日を設定する流れで進めます。

発売日を保存したあとに、原稿・表紙・価格などを完成させて提出します。

  1. KDP本棚からKindle電子書籍を新規作成する
  2. タイトルや著者情報などの詳細情報を入力する
  3. 予約注文を選択して発売日を設定する
  4. 保存後に原稿提出までの残り時間を確認する
  5. 原稿・表紙・権利・価格を設定する
  6. 最終原稿をアップロードする
  7. 予約注文用として提出する
  8. 本棚とAmazonの商品ページを確認する

画面上の項目名や配置は変更される場合があるため、実際に表示されているKDPの画面を優先して進めましょう。

本棚からKindle電子書籍を作成して予約注文を選ぶ

KDPへログインし、本棚から新しいKindle電子書籍を作成します。

タイトルや著者情報など、出版に必要な書籍情報を入力していきます。

発売方法を決める段階では、すぐに販売する設定ではなく予約注文を利用する設定を選び、希望する発売日を指定します。

予約注文はペーパーバック側の設定ではないため、作成中のフォーマットがKindle電子書籍になっているかも合わせて確認してください。

発売日を保存して原稿提出までの残り時間を確認する

発売日を指定したら、いったん保存して最終原稿の提出期限を確認します。

KDPでは提出までの残り時間がタイマーで表示されるため、予定している制作スケジュールで間に合うかどうかを早い段階で判断できます。

ここで無理があると分かった場合は、原稿の提出前に発売日を見直す方が安全です。

原稿・表紙・価格を設定して「予約注文用に提出」する

発売日を設定しただけでは、Amazonでの予約受付は始まりません。

原稿と表紙をアップロードし、権利や価格などの必要な情報を設定します。最終原稿が完成したら内容を確認したうえで、予約注文用の提出まで完了させてください。

下書きとして保存した状態のままでは、商品ページは公開されません。

設定方法の詳細は、KDP公式の予約注文のセットアップでも確認できます。

本棚とAmazonの商品ページで予約受付を確認する

提出後は、KDP本棚で対象作品の状態を確認します。

あわせて、Amazon側に予約注文できる商品ページが公開されているかも見ておきましょう。

予約販売が始まると、発売日前でも商品詳細ページが表示され、読者が注文できる状態になります。実際のコンテンツが配信されるのは設定した発売日です。

本棚の見方や作品ごとの状態確認については、KDPの本棚(Bookshelf)の見方と管理画面の使い方で詳しく確認できます。

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Kindle予約販売のメリットは発売前から販売準備を進められること

予約販売の中心的なメリットは、本を発売する前からAmazon上で販売準備を進められることです。

商品ページを先に公開できるため、発売日に向けた告知と注文の受付を並行して行えます。

発売日前から商品ページを公開して予約を受け付けられる

通常の出版では、販売が始まってから商品ページを利用します。予約販売なら、発売日前に商品詳細ページを公開できます。

読者はそのページで内容や発売日を確認し、発売前の段階で予約注文できます。

完成してから初めて本の存在を知らせるのではなく、発売日までの期間も告知に使える点が通常出版との違いです。

ただし、予約期間を長く取れば自動的に売れる仕組みではありません。発売前の期間を販売準備に充てられる機能だと捉えると判断しやすくなります。

予約注文は発売前からランキングやマーチャンダイジングに反映される

KDP公式では、予約注文は発売前からKindleストアの売上ランキングやマーチャンダイジングに寄与すると案内されています。

そのため、「予約された分が発売日にまとめて加算される」という理解は正確ではありません。

また、予約販売を設定すればランキング上位になると決まっているわけでもありません。ランキング効果を前提にするのではなく、発売前から商品ページと予約受付を使える点を判断材料にしましょう。

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予約販売の注意点は最終原稿の締切と設定後の変更制限

予約販売を利用するときは、最終原稿の提出期限を最優先で確認してください。

締切が近づくと変更にも制限がかかるため、発売日ぎりぎりまで原稿を作る前提で設定するのは避けた方が安全です。

最終原稿は予定発売時刻の72時間より前までに提出する

予約販売では、予定発売時刻の72時間より前までに最終原稿をアップロードし、提出まで済ませます。

原稿ファイルを手元に用意しておくだけでは足りません。KDP上での提出が完了している必要があります。

期限は日本時間で単純計算せず、本棚に表示される締切タイマーを基準にしてください。

発売前72時間に入ると原稿や書籍情報の変更が制限される

予定発売時刻まで72時間を切ると、予約販売中の本には変更の制限がかかります。

原稿や一部の書籍情報を直したくても、通常どおりには変更できない期間があるということです。

72時間前は「原稿を完成させる目安」ではなく、修正の余地がなくなる区切りだと考えて、表紙や説明文も早めに整えておきましょう。

締切超過やキャンセルは1年間の予約販売停止につながる

最終原稿を期限までに提出できなかった場合、予約注文はキャンセルされます。

さらに、新しい予約注文を1年間設定できなくなるため、通常出版より締切の影響が大きくなります。自分の判断で予約注文をキャンセルした場合も、原則として同じ制限の対象です。

「間に合わなければキャンセルすればよい」という前提で設定しないようにしてください。

締切の考え方と間に合わなかった場合の扱いは、KDP予約販売の原稿締切とペナルティで詳しく確認できます。

発売日の延期や価格変更にもルールがある

予約販売の開始後にも変更できる項目はありますが、自由に何度でも直せるわけではありません。

発売日の延期は、ペナルティなしで一度だけ最大30日という例外的な扱いです。本ごとに使える制度ではないため、延期を前提に発売日を決めるのは避けましょう。

価格を変更する場合は、すでに予約した読者へ適用される価格にも注意します。原則として予約期間中に値下げすると既存の予約購入者にも低い価格が適用され、値上げした場合も先に予約した読者には低い価格が維持されます。

変更できる項目と条件は、Kindle予約販売中の価格・発売日の変更ルールで詳しく確認できます。

予約販売と通常出版は原稿の完成見込みで使い分ける

予約販売を使うかどうかは、発売前に予約を受け付けたいかどうかだけでなく、原稿を期限までに完成できるかで判断します。

判断する状況 向いている方法
発売日を先に決めて事前告知したい 予約販売
発売前から商品ページで予約を受け付けたい 予約販売
最終原稿を期限までに完成できる見込みがある 予約販売を検討しやすい
原稿の完成時期がまだ読めない 通常出版の方が安全

発売日を決めて事前告知したいなら予約販売が向いている

予約販売が向いているのは、発売日を先に決め、その日へ向けて販売準備を進めたい場合です。

商品ページを先に公開できるので、発売日を示しながら本を案内できます。原稿完成までの予定が立っているなら、選択肢として検討しやすい方法です。

原稿完成の見通しが立たないなら通常出版の方が安全

反対に、完成時期がはっきりしない段階では、無理に予約販売を設定する必要はありません。

72時間より前という提出期限を確実に守れないなら、通常出版の方が安全です。締切を過ぎたときの影響が大きいためです。

「発売日を決めれば執筆が進みそう」という理由だけで、余裕のない日程を組まないようにしましょう。

Kindle予約販売は締切を守れる日程で設定しよう

Kindle予約販売は、発売前から商品ページを公開し、予約注文を受け付けながら発売日へ向けて準備できる仕組みです。

設定できるのはKindle電子書籍で、発売日の最大1年前から、同時に最大10タイトルまで受け付けられます。

一方で、最終原稿は予定発売時刻の72時間より前までに提出しなければならず、間に合わなければ1年間の制限が生じます。

完成の見込みが立っているなら予約販売、時期が読めないなら通常出版と分けて判断すると、無理のない発売計画を立てられます。

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