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のべ600名以上・累計10,000冊以上の出版を支援してきた石黒秀樹が解説します。

Kindleシリーズを出版しても、1巻は読まれるのに2巻以降へつながらないことがあります。

次巻を売るために必要なのは、シリーズ本を増やすことではありません。

Amazonの商品ページ、1巻を読み終えた直後、次巻の発売前後という3か所に導線を置くことが基本です。

この記事では、シリーズ情報の整え方から巻末リンクの作り方、次巻の公開状態に応じた案内の切り替え方まで、1巻から次巻へつなぐ手順を順番に説明します。

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Kindleシリーズの次巻導線は3か所に置く

シリーズ設定を登録しただけでは、読者が次巻へ進めるとは限りません。

本を見つける場所、読み終える場所、次巻が出る前後の3か所に、それぞれ役割の違う導線を用意します。

導線を置く場所 役割
Amazonの商品ページ シリーズ全体の存在に気づいてもらう
1巻を読み終えた直後 巻末から2巻へ直接進めるようにする
次巻の発売前後 予約注文や著者フォローで接点を残す

3つを別々の施策として考えず、1巻から次巻まで続く1本の流れとして設計します。

各巻のシリーズ情報をそろえてシリーズページにつなげる

最初に整えるのは、Amazon上で各巻が同じシリーズとして扱われている状態です。

シリーズページがあれば、読者は1冊ずつ検索しなくても、シリーズに含まれる電子書籍をまとめて確認できます。

シリーズ名と巻数を各巻で統一する

シリーズとしてまとめる本には、各電子書籍で同じシリーズ名とシリーズ番号を設定します。

1巻と2巻でシリーズ名の表記が違うと、読者から見てもシリーズとして把握しにくくなります。

表記をそろえたシリーズ名を使い、読む順番がある場合は巻数も正しく設定してください。

日本向けのシリーズには、対象の本が購入可能であることや同じ言語であることなど、公式に定められた条件があります。

また、Amazon.co.jpのシリーズページにはペーパーバックを含められないため、ここではKindle電子書籍の導線として考えます。

Amazon.co.jpではシリーズページの表示まで確認する

各電子書籍へシリーズ情報を入力しただけで、作業完了とは考えないようにします。

日本向けKDPでは、シリーズ情報を設定した電子書籍を出版または再出版したあと、対象のASINをAmazonへ知らせる案内があります。

そのうえで、実際の商品ページからシリーズページへたどれるかを自分の目で確認します。

設定内容が正しくても、読者側でシリーズとして表示されなければ、販売導線としては機能していません。

シリーズページの作成手順や表示条件は、KDPのシリーズ設定とシリーズページの作り方で詳しく確認できます。

日本向けの最新条件は、KDP公式のシリーズに関する案内もあわせてご覧ください。

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1巻の巻末から2巻へ直接進める導線を作る

シリーズページを整えたら、次は読者が実際に読み終える場所へ入口を置きます。

読了直後はシリーズへの関心が残っているタイミングです。ここで探し直す手間が発生すると、そのまま離脱につながります。

次巻が発売済みなら商品ページへリンクする

2巻がすでに販売されている場合は、1巻の巻末から2巻の商品ページへ直接案内します。

KDPのハイパーリンクに関する案内でも、シリーズ本の前後巻へのリンクは許可される例として示されています。

「第2巻はこちら」のように、リンク先が次巻だと分かる形で置きます。

読者がAmazonでシリーズ名を入力し、検索結果から2巻を探す作業をなくすことが目的です。

なお、リンクを置けば次巻の購入率が何%上がるといった数値は、KDP公式で示されていません。効果を保証する施策ではなく、次巻までの手間を減らすための導線として扱います。

シリーズ作品一覧を置いて3巻以降も見つけやすくする

巻末には、次巻への案内に加えてシリーズ作品一覧を置く方法もあります。

KDPの電子書籍書式ガイドでは、後付に作品一覧を含められます。

1巻の巻末で2巻・3巻などのタイトルを並べれば、シリーズが続いていることを伝えられます。

複数巻を出版している場合は、「次に読む本」と「シリーズ全体」を分けて見せると整理しやすくなります。

まず2巻へ直接進める案内を先に置き、そのあとに作品一覧を並べる順番です。

リンク先が分かる文言にして同じリンクを繰り返さない

リンクの文言は、クリックした先に何があるか分かる書き方にします。

KDP公式でも、「ここをクリック」のような表現ではなく、リンク先を説明する文言が推奨されています。

「第2巻の商品ページ」「シリーズ第2巻を確認する」など、移動先が分かる表現を使いましょう。

同じページ内で同じリンクを何度も繰り返すことも避けます。

リンクを増やして急かすのではなく、読み終えた位置に自然な形で1つ置く方が効果的です。

リンクの設定方法やKDPで認められるリンクの範囲は、Kindle出版のリンク設定とルールで詳しく確認できます。

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次巻の公開状態に合わせて案内を切り替える

1巻を出した時点で、次巻がすでに販売されているとは限りません。

巻末に置く案内は、次巻が今どの状態かによって変えます。

次巻の状態 置く導線
発売済み 次巻の商品ページへリンクする
予約販売中 予約注文ページへ案内する
商品ページがない 著者フォローを補助導線にする

まだ存在しないページへ無理に誘導するのではなく、その時点で読者が取れる次の行動を用意するという考え方です。

予約販売中なら予約注文ページへ案内する

2巻が発売前でも、予約販売の商品ページが公開されていれば、そこを次の行動先にできます。

読者は1巻を読み終えた時点で、発売前の2巻を個別に予約注文できます。

ただし、予約注文中の本がシリーズに含まれている間は、シリーズ全体の1-Clickまとめ買いを利用できません。

その本自体はシリーズページから個別に予約できるため、次巻への案内としては使えます。

予約販売の設定方法や原稿の締切については、Kindle出版の予約販売の設定方法と注意点で確認してください。

商品ページがない段階は著者フォローを補助導線にする

次巻の商品ページがまだない段階では、リンクできる販売ページがありません。

この場合は、著者フォローを次の本が公開されたあとにつながる補助的な接点として使います。

Amazonでは、条件を満たしたフォロワーへ新刊や予約注文の通知が届く場合があります。

ただし、すべてのフォロワーへ必ず届く仕組みではありません。あくまで補助として考えます。

通知の対象にするには、その本を著者セントラルへ追加しておく必要があります。

著者ページの登録手順は、Kindle出版の著者ページと著者セントラルの作り方で詳しく確認できます。

1巻無料は次巻の導線を整えたあとに使う

シリーズ販売では、まず1巻を無料にすればよい、という順番にはなりません。

先に2巻へ進める導線を完成させ、そのあとで1巻へ入る読者を増やすという順番で進めます。

無料キャンペーンは1巻の入口を広げる施策

KDPセレクトでは、登録期間90日につき最大5日間の無料キャンペーンを設定できます。

無料期間中の1巻にはロイヤリティが発生しないため、1巻そのもので収益を得る施策ではありません。

また、無料で読んだ人が必ず2巻を購入するわけではありません。

1巻無料で次巻の売上が何倍になるといった一般化できる効果も、KDP公式には示されていません。

次巻を売る仕組みそのものではなく、1巻に触れてもらうきっかけを増やす施策として扱いましょう。

2巻へ進める状態を作ってから読者を増やす

1巻に多くの読者が入っても、読み終えたあとに2巻を見つけられなければ、そこで流れが切れます。

シリーズページの表示、巻末の次巻リンク、次巻の商品状態を先に確認しておきます。

そのうえで無料キャンペーンを使えば、入口を広げた先に次巻への道筋がある状態になります。

無料キャンペーンの対象条件や設定手順は、Kindle出版の無料キャンペーンの効果と設定手順で確認できます。

公開前後に1巻から次巻までたどれるか確認する

設定画面を見るだけでなく、読者と同じ流れで1巻から次巻までたどれるかを確認します。

シリーズ情報、巻末リンク、次巻の商品ページがそれぞれ存在していても、1本の導線としてつながっているとは限りません。

公開前後に確認する4項目

次の順番で見ていくと、抜けを見つけやすくなります。

  • Amazonの商品ページからシリーズページを確認できるか
  • 1巻の巻末から正しい次巻へ進めるか
  • リンク先の次巻が販売中または予約受付中か
  • シリーズ作品一覧の巻数や順番に誤りがないか

特に巻末リンクは、URLを設定した時点で終わりにせず、実際に目的の次巻へ移動できるかまで確かめます。

読者が次巻を探し直さない状態なら導線は完成

シリーズの販売導線で目指すのは、複雑な仕組みを増やすことではありません。

1巻を読んだ人が「次はどれだろう」と検索し直さず、そのまま次巻を確認できる状態を作ることです。

商品ページでシリーズ全体を見せ、読了後に次巻を示し、発売前なら予約注文や著者フォローで接点を残します。

この流れを整えてから1巻への入口を広げると、シリーズ全体を見据えた販売設計になります。

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【著者:石黒秀樹】

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