Kindle本のキーワードターゲティングとは?広告キーワードの選び方
のべ600名以上・累計10,000冊以上の出版を支援してきた石黒秀樹が解説します。
Kindle本にAmazon広告を出すとき、どのキーワードを設定すればよいか迷いやすいところです。
キーワードターゲティングとは、読者がAmazonで入力する検索語句に対して、広告主が表示対象の語句を自分で指定する設定です。
選ぶ基準は、検索されそうかどうかよりも本の内容との関連性になります。
また、KDPで登録する検索キーワードと、Amazon Adsの広告キーワードは別の設定です。ここを混同すると、片方を直したつもりでもう片方が変わらないという状態になります。
この記事では、仕組みの違い、キーワード候補の出し方、部分一致・フレーズ一致・完全一致の使い分け、設定後の整理方法をまとめます。
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Kindle広告のキーワードターゲティングとは読者の検索語句を狙う手動設定
目次
キーワードターゲティングは、スポンサープロダクト広告のマニュアルターゲティングで使える設定です。
自分の本と関連するジャンル名やテーマ、読者が検索しそうな語句を広告キーワードとして登録します。
Amazon Adsの画面では、推奨として表示された候補を選ぶ方法と、自分で語句を入力する方法があります。
どちらの場合も判断の軸は同じで、その語句で検索した読者に自分の本が合うかどうかで選びます。
KDPの検索キーワード(最大7個)とは目的も設定場所も違う
「Kindleのキーワード」という言葉は、KDPで出版するときに登録する検索キーワードを指す場合もあります。
名前は似ていますが、次のように役割が分かれています。
| 項目 | KDPの検索キーワード | 広告キーワード |
|---|---|---|
| 主な目的 | Amazonストアで本を見つけてもらうための書籍情報 | 広告を表示させる検索の対象を指定する |
| 設定場所 | KDPの本の詳細設定 | Amazon Adsの広告設定 |
| 設定数 | 最大7個 | マニュアル広告グループでは最大1,000キーワード |
KDPで7個の検索キーワードを登録しても、その語句が広告キーワードとして自動的に設定されるわけではありません。
反対に、Amazon Adsで追加した広告キーワードが、KDP側の7個を書き換えることもありません。
KDP側のキーワード設計については、Kindle出版で検索に埋もれないキーワードを設計する方法で詳しく確認できます。
書籍情報として設定する検索キーワードの条件は、KDP公式のキーワードに関するヘルプにも案内があります。
自動ターゲティングとの違いは表示対象を誰が決めるか
自動ターゲティングでは、Amazon側が本の情報をもとに表示対象を探します。
これに対してキーワードターゲティングは、広告主が狙いたい語句を自分で選ぶ方式です。
どちらか一方しか使えないわけではなく、Amazon Ads公式でも自動と手動を並行して運用する方法が案内されています。
自動広告で反応のあった検索ワードを確認し、その語句を手動広告の候補へ回す使い方もできます。
両方の役割分担は、Kindle広告の自動と手動ターゲティングの違いで詳しく確認できます。
広告キーワードは検索されそうな語句より本との関連性で選ぶ
候補を出す前に、絞り込みの基準を一つ決めておくと迷いにくくなります。
基準は、その語句で検索した読者が自分の本を見たときに内容がずれていないかです。
Amazonの書籍向けガイドでも、ジャンル、競合作品、著者、出版社、作品固有のテーマなどが候補として示されています。
思いついた順に登録するのではなく、候補の出どころを次のように分けて考えると整理しやすくなります。
- ジャンル・サブジャンルに関する語句
- 読者の悩み・目的・テーマに関する語句
- 類似する本のタイトルや著者名
- Amazon Adsの推奨キーワード
- Amazonの検索候補や広告実績から見つけた語句
ジャンルは大分類で止めずサブジャンルまで細かくする
最初に出しやすいのが、本が属するジャンルやサブジャンルを表す語句です。
本の内容を大きく言い表す語句なので、候補の土台として並べやすくなります。
ただし、広すぎるジャンル名だけでは、自分の本を探しているとは限らない読者まで対象に含まれます。
同じジャンルでも、読者層や目的が変われば入力される語句も変わります。
「この本は何についての本か」を一段階細かく言い表す語句まで書き出してみてください。
読者の悩みや目的から具体的な検索語を考える
本の内容そのものから、読者が入力しそうな語句を考える方法もあります。
ジャンル名だけでなく、読者が解決したい悩みや達成したい目的が候補になります。
実用書であれば、「何を知りたくて探しているのか」「何ができずに困っているのか」という視点で書き出します。
同じテーマの本でも、入門書なのか特定の問題を解決する本なのかで候補は変わります。
タイトルに入っている語句をそのまま移すだけでは、読者が実際に検索欄へ入力する表現とずれる場合があります。
類似する本のタイトル・著者名も候補にする
Amazon Ads公式の著者向け情報では、類似する本のタイトルや著者名もキーワード候補として示されています。
自分の本と同じ読者層が関心を持ちそうな作品や著者がある場合に検討します。
ただし、有名な本や著者だからという理由だけで追加する使い方は適していません。
その語句で検索している読者と、自分の本の内容に重なりがあることが前提になります。
推奨キーワードや実際の検索ワードから候補を足す
自分の想像だけでは、読者が使う検索表現を出し切れないことがあります。
そこで、Amazon側から得られる候補や実際の広告データも候補集めに使います。
Amazon Adsでは推奨キーワードが表示されるため、自分で入力した候補と組み合わせて選べます。
Amazonストアの検索候補から関連語を探す方法も、公式に案内されています。
自動ターゲティングを利用している場合は、検索ワードの実績からも新しい候補が見つかります。
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部分一致・フレーズ一致・完全一致は広告を出す範囲が異なる
キーワードを設定するときは、語句だけでなくどのマッチタイプで広告を出すかも決めます。
Amazon Adsでは、部分一致・フレーズ一致・完全一致の3種類を利用できます。
| マッチタイプ | 対象範囲 | 主な使い方 |
|---|---|---|
| 部分一致 | 3種類の中で最も広い | 関連する検索語を広く探す |
| フレーズ一致 | 部分一致より絞られる | 指定した語順を保ちながら範囲を持たせる |
| 完全一致 | 3種類の中で最も狭い | 狙いたい検索語を重点的に管理する |
どれか一つが常に優れているわけではなく、広く候補を探す役割と、狙った検索語へ絞る役割で使い分けます。
現在のマッチタイプの仕様は、Amazon Ads公式のターゲティングガイドでも確認できます。
部分一致は反応する検索語を広く探す段階で使う
部分一致は、3種類の中で最も広い範囲へ広告を表示できます。
指定したキーワードに関連する語句や類義語なども対象になる可能性があります。
そのため、どのような検索語で反応があるかを見つけたい段階に向いています。
一方で対象が広い分、想定していなかった検索へ表示される場合もあります。
部分一致を使うときは、設定したキーワードだけでなく、実際の検索ワードもあわせて確認します。
フレーズ一致は語順を保ちながら対象を絞る
フレーズ一致は、指定したキーワードの語順を保ちつつ、部分一致より対象を絞る方法です。
Amazon Ads公式では、複数形などの近いバリエーションも対象になる場合があると案内されています。
部分一致ほど広げたくないものの、完全一致ほど限定したくない場合に使います。
特定の語句の組み合わせを重視しながら、その前後を含む検索にも幅を残せます。
完全一致は反応が確認できた検索語を重点的に狙う
完全一致は、3種類の中で最も対象範囲が狭いマッチタイプです。
指定した語句と同じ語順の検索を中心に対象を絞り込みます。
すでに反応が確認できている検索語を、はっきり狙いたい場合に使いやすくなります。
ただし、完全一致にすれば成果が良くなると決まっているわけではありません。
本との関連性や広告実績を見ながら、部分一致やフレーズ一致と役割を分けて設定します。
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キーワードの個数は目標にせず上限と推奨を分けて考える
「最初に何個登録すればよいのか」は気になりやすいところです。
しかし、すべてのKindle本に共通する正解の個数はありません。
Amazon公式の資料でも、推奨されるキーワード数の案内は一律ではありません。
数字を満たすために関連性の低い語句を足すと、狙いたい読者像がぼやけます。
まずジャンルやテーマなど関連性の高い語句を集め、必要に応じて推奨や実績から候補を追加します。個数は、その結果として決まるものです。
25個・100個という数字は必須条件ではない
Amazon Adsの書籍向けガイドでは、最高のパフォーマンスを得るために最低100個から始めるという推奨が示されています。
一方、別のAmazon Ads公式情報では、明確なキーワード数はないとしたうえで最低25個を推奨しています。
いずれもシステム上の必須条件ではなく、運用上の目安として案内されている数字です。
「25個そろえないと広告を出せない」という制限ではないと分かっていれば、数合わせのための追加を避けられます。
書籍向けのキーワードの考え方は、書籍販売のキーワード戦略ガイドで確認できます。
1キーワードと1広告グループには設定上限がある
キーワードそのものにも、設定できる長さの上限があります。
1つのキーワードは最大10語・80文字です。
また、Amazon Adsのヘルプでは、マニュアルターゲティングの1広告グループにつき最大1,000キーワードと案内されています。
この1,000という数字も、そこまで登録した方がよいという意味ではありません。
上限は入れられる枠であり、実際に使う数は関連性で決めます。
設定後は検索ワードの実績を見てキーワードを整理する
キーワードターゲティングは、候補を登録した時点で完成する設定ではありません。
どの検索ワードで反応があったのかを確認し、残す語句と見直す語句を分けます。
自分が設定した「キーワード」と、読者が実際に入力した「検索ワード」は別物として見ると判断しやすくなります。
とくに部分一致では想定より広い検索が対象になるため、検索ワードの確認が調整の材料になります。
反応のある検索ワードは狙うキーワードとして残す
広告データを見ると、最初に想定していなかった検索ワードで反応が見つかる場合があります。
その中から、本との関連性があり、反応も確認できる検索ワードを次のキーワード候補へ移します。
Amazon Ads公式でも、自動ターゲティングの検索ワードレポートから成果のある語句を見つける方法が案内されています。
候補を発見する段階と、重点的に狙う段階を分けておくと、想像だけでキーワードを増やさずに済みます。
関係のない検索は除外キーワードで抑える
検索ワードを確認すると、本の内容とは関係の薄い検索が含まれることがあります。
その場合は、除外キーワードを使って不要な検索への表示を抑えます。
表示された検索語をすべて除外する必要はありません。
自分の本との関連性を見て、狙う理由がないと判断した検索を整理します。
対象範囲の広いキーワードを使う場合は、追加する作業と除外する作業をセットで進めます。
キーワード以外の設定とは役割を分けて考える
広告の設定には、検索語句を基準にしないものや、キーワード選定とは別に決める項目もあります。
特定の本を直接狙いたい場合は商品ターゲティング
キーワードターゲティングは、検索語句を基準に広告対象を決める方法です。
これに対し、特定の商品やASINを狙う場合は商品ターゲティングという別の設定を使います。
「どの言葉で検索する読者を狙うか」と「どの商品を見ている読者を狙うか」は分けて考えます。
ASINを指定する具体的な考え方は、Kindle本の商品ターゲティングで競合本を狙う方法で詳しく確認できます。
入札額はキーワードの選び方とは別に決める
キーワードを選んだあとには、それぞれの対象に対する入札額の設定も関係します。
ただし、どのキーワードを狙うかと、いくらで入札するかは別の判断です。
関連性の高い語句を選んでも、入札額によって表示のされ方は変わります。
入札額の決め方は、Kindle広告の入札額(CPC)の決め方で確認できます。
【著者:石黒秀樹】
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