Kindle広告の自動と手動ターゲティングの違いとは?使い分けを解説
のべ600名以上・累計10,000冊以上の出版を支援してきた石黒秀樹が解説します。
Kindle本にAmazon広告を出すとき、自動ターゲティングと手動ターゲティングのどちらを選ぶべきか迷いやすくなります。
新しい検索語や商品を見つけたいなら自動、狙う対象を自分で管理したいなら手動と考えると整理しやすくなります。どちらか一方が常に優れているわけではありません。
広告データがない段階は自動で候補を集め、反応のある検索語や商品が見えてきたら手動キャンペーンを追加する流れが基本です。
この記事では、2つの違い、選び方の判断基準、自動から手動へ発展させる手順までを順番に確認します。
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自動と手動の違いは「表示対象を誰が決めるか」にある
目次
Kindle本のスポンサープロダクト広告では、自動と手動で広告の表示対象を決める方法が異なります。
自動ではAmazon Adsが関連する検索や商品を判断し、手動では著者自身がキーワードや商品を指定します。
| 比較項目 | 自動ターゲティング | 手動ターゲティング |
|---|---|---|
| 表示対象の決め方 | Amazon Adsが自動で判断 | 著者が自分で指定 |
| 主な役割 | 検索語や商品の候補を発見する | 狙う対象を細かく管理する |
| 向いている段階 | 広告開始時・データ収集時 | 狙う対象が明確になった段階 |
| 主な対象 | 関連する検索・商品を自動で判定 | キーワード・商品を指定 |
| 併用 | 手動と並行して利用可能 | 自動と並行して利用可能 |
初心者向け・上級者向けという分け方より、自動は候補を見つける方法、手動は見つけた対象を管理する方法と考える方が実際の運用に近くなります。
自動ターゲティングはAmazon Adsが表示対象を判断する
自動ターゲティングでは、キーワードや商品を一つずつ指定する必要がありません。
Amazon Adsが商品の検索ワードや商品情報などをもとに、関連する検索や商品へ広告を一致させます。書籍の場合は、ジャンルなどの本に関する情報も判断に使われます。
そのため、どの検索語や本を狙えばよいか分からない段階でも広告を始めやすいという特徴があります。
ただし、配信を任せきりにする方法ではありません。運用しながら、どの検索語や商品で反応が出ているかを確認していく前提の設定です。
手動ターゲティングは著者がキーワードや商品を指定する
手動ターゲティングでは、広告を表示したいキーワードや商品を著者自身が選びます。
読者が検索しそうな言葉を狙う方法と、関連する特定の商品を狙う方法の2方向があり、狙う範囲を自分で決められます。
一方で、手動を選べば自動より必ず売上や広告効率が高くなるわけではありません。実際の成果は、本との関連性、入札額、商品ページの内容など複数の条件で変わります。
どちらを選ぶかは今持っている広告データで判断する
自動と手動で迷った場合は、狙う対象をどこまで把握できているかを基準にすると決めやすくなります。
| 現在の状態 | 選びやすい方法 |
|---|---|
| 初めてKindle広告を出す | 自動ターゲティング |
| 狙う検索語がまだ分からない | 自動ターゲティング |
| 新しい検索語や商品を探したい | 自動ターゲティング |
| 狙いたい検索語が明確 | 手動ターゲティング |
| 狙いたい類似書籍や商品が明確 | 手動ターゲティング |
| 自動で有効な候補が見つかった | 新しい手動キャンペーンを追加 |
| 新しい候補も継続して探したい | 自動と手動を並行運用 |
広告データがない段階は自動から始める
広告を初めて出す段階では、どの検索語や商品が反応するかを判断する材料がありません。
Amazon Adsでも、スポンサープロダクト広告を初めて利用する場合は自動ターゲティングから始める方法が案内されています。
まず自動で実際の反応を集め、その結果を見てから手動へ広げると、勘だけで対象を決めずに済みます。
狙う検索語や類似書籍が明確なら最初から手動でも選べる
自動から始める方法は分かりやすいものの、すべての広告で必須というわけではありません。
狙いたいキーワードや類似書籍がすでに決まっているなら、最初から手動ターゲティングを選べます。
逆に、候補がほとんど分からない段階で手動だけに絞ると、発見できる対象を自分の想定内に限定することになります。
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自動ターゲティングは検索語や商品の候補を発見するために使う
自動ターゲティングの役割は、自分では思いつかなかった検索語や関連商品を見つけることです。
広告を始めたばかりの段階に限らず、手動を運用している最中に新しい候補を探す用途にも使えます。
「ほぼ一致」「おおまか一致」「代替商品」「補完商品」の4分類がある
自動ターゲティングでは、表示対象がすべて同じ扱いになるわけではありません。Amazon Adsでは4つの分類に分けて案内されています。
- ほぼ一致:商品と密接に関連する検索へ広告を表示するための分類です。
- おおまか一致:商品とより広く関連する検索を対象にする分類です。
- 代替商品:広告する本と似た商品を見ている読者への表示に関わる分類です。
- 補完商品:広告する本と関連する別の商品への表示に関わる分類です。
この4分類は、手動キーワードで設定するマッチタイプとは別の仕組みです。名称が似ているため、混同しないようにしてください。
検索ワードレポートから手動で狙う候補を探す
自動キャンペーンは、配信を続けるためだけのものではありません。検索ワードレポートを確認し、手動で狙う候補を見つける使い方ができます。
Amazon Adsでは、自動キャンペーンの検索ワードレポートをマニュアルキャンペーンへ活用する方法が案内されています。クリックや購入につながった検索語だけでなく、商品ターゲティングの候補となるASINも確認できます。
移行のタイミングについては、何クリック集まれば手動へ進むといった一律の基準が決まっているわけではありません。Amazon Adsでは2週間程度の運用が目安として示されていますが、すべての本で判断材料がそろう期間とは限りません。
期間だけで区切らず、手動で狙えるだけの検索語や商品が実際に見つかっているかを確認しましょう。
ターゲティングの仕組みそのものは、Amazon Ads公式のスポンサープロダクト広告ターゲティングガイドでも確認できます。
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手動ターゲティングは狙う対象を絞って管理するために使う
手動ターゲティングは、広告を出したい対象がある程度見えている場合に使いやすい方法です。
自動で集めたデータをもとに対象を絞り込む使い方もできます。設定できる方向は、キーワードと商品の2種類です。
キーワードターゲティングと商品ターゲティングを選べる
手動では、キーワードと商品という2つの方向から表示対象を設定します。何を狙いたいのかによって使い分けます。
- キーワードターゲティング:読者が検索する言葉をもとに広告を表示します。
- 商品ターゲティング:特定の商品や関連する商品などを対象に広告を表示します。
キーワードの探し方と設定方法は、Kindle本のキーワードターゲティングとは?広告キーワードの選び方で確認できます。
特定の本やASINを狙う方法は、Kindle本の商品ターゲティング(ASIN指定)の使い方にまとめています。
キーワードは部分一致・フレーズ一致・完全一致から選ぶ
手動のキーワードターゲティングでは、言葉を登録するだけでなく、どこまで広く一致させるかを3つのマッチタイプで指定します。
- 部分一致:設定したキーワードに関連する検索へ広く対応します。
- フレーズ一致:設定した語句を含む検索に絞って対応します。
- 完全一致:設定したキーワードと限定的に一致する検索を狙います。
広く候補を探したい場合と、特定の検索へ集中したい場合で選び分けます。自動と手動を比べる段階では、手動なら表示対象の広さまで自分で決められるという点を押さえておけば判断できます。
自動から手動へは切り替えではなく別キャンペーンとして追加する
自動で反応が見えてきたときに、同じキャンペーンを手動へ変更しようとすると行き詰まります。
掲載開始後のキャンペーンでは、ターゲティング戦略そのものを変更できません。自動のデータを活かす場合は、手動キャンペーンを新しく作成します。
掲載開始後はターゲティング戦略を変更できない
Amazon Ads公式では、キャンペーンが掲載状態になったあとにターゲティング戦略を変更できないと案内されています。
「自動から手動へ切り替える」という言い方で誤解しやすい部分ですが、実際には自動キャンペーンと手動キャンペーンを別々に管理します。
自動で有効な検索語が見つかった場合も、既存キャンペーンの種類を書き換えるのではなく、新しい手動キャンペーン側でそのターゲットを設定します。
自動の結果を確認して新しい手動キャンペーンを作る
自動から手動へ発展させるときは、次の順番で進めます。
| 順番 | 行うこと |
|---|---|
| 1 | 自動ターゲティングで広告を運用する |
| 2 | 検索ワードレポートなどで反応を確認する |
| 3 | 手動で狙いたい検索語や商品を選ぶ |
| 4 | 新しい手動ターゲティングのキャンペーンを作る |
| 5 | 自動と手動それぞれの結果を確認する |
この流れなら、自動は候補の発見、手動は重点運用という役割分担がはっきりします。日数で機械的に区切らず、手動で狙う判断材料がそろってから次のキャンペーンを作成しましょう。
自動を残して手動と並行運用することもできる
手動を始めたからといって、自動キャンペーンを必ず停止する必要はありません。
Amazon Adsでは、自動ターゲティングを手動キャンペーンの補完として利用する方法も案内されています。自動では新しい検索語や商品を探し続け、手動ではすでに把握した対象を狙うという分け方です。
ただし、併用すれば成果が改善すると決まっているわけではありません。それぞれのキャンペーン結果を見ながら、継続する対象を選んでください。
成果を比べるときは入札額とACOSも確認する
自動と手動の違いだけを見ても、どちらが採算に合っているかまでは分かりません。
ターゲティングとは別に、入札額と広告費に対する売上も合わせて確認します。表示機会や費用が違えば、同じ売上でも評価は変わるためです。
入札額の考え方は、Kindle広告の入札額(CPC)の決め方で確認できます。
広告費と売上の採算判断は、Kindle広告のACOSと黒字ラインの計算方法にまとめています。
自動で候補を発見し、手動で重点的に管理する。この役割分担を前提に、今の広告データの量に合わせて設定を選んでください。
【著者:石黒秀樹】
Kindle出版サポート歴5年。
累計受講生600名以上。
受講生の累計出版数10,000冊以上。(2026年時点)
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