Kindle出版とYouTubeはどっちが副業向き?作業時間と収益性を比較
のべ600名以上・累計10,000冊以上の出版を支援してきた石黒秀樹が解説します。
Kindle出版とYouTubeは、どちらも自分で作ったコンテンツを収益につなげられる副業ですが、作業の発生の仕方と収益化の条件が大きく異なります。
結論から言えば、まとまった時間で1冊を仕上げたい人はKindle出版、コンテンツ制作を繰り返し続けられる人はYouTubeが向いています。
この記事では、作業時間の構造、収益化の条件、収益源の広がり方、公開後の続け方の4点から両者を比較します。
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結論:1冊完成型ならKindle出版、継続投稿型ならYouTube
目次
両者の違いは「どちらが稼げるか」ではなく、作業が1回で区切れるか、投稿ごとに繰り返し発生するかにあります。まず全体像を整理します。
| 比較項目 | Kindle出版 | YouTube |
|---|---|---|
| 制作の単位 | 1冊の本 | 1本ずつの動画 |
| 作業の発生の仕方 | 完成までまとめて発生する | 投稿のたびに繰り返し発生する |
| 収益化の入口 | 登録者数などの参加基準はない | 収益機能ごとに段階的な参加条件がある |
| 主な収益源 | 販売ロイヤリティ、Kindle Unlimited | 広告、YouTube Premium、メンバーシップ、Supersなど |
| 向きやすい人 | 文章や知識を整理してまとめたい人 | 動画で継続的に発信したい人 |
Kindle出版が向くのは、テーマを一つの成果物にまとめたい人
Kindle出版は、テーマと構成を決め、原稿と表紙を作り、KDPへ登録して1冊を完成させる流れが中心です。作業に「1冊完成」という区切りを作りやすい点が特徴です。
YouTubeのように、チャンネル登録者数や視聴時間を先に満たさないと収益化できないという参加基準もありません。本が販売されるか、対象作品がKindle Unlimitedで読まれれば、条件に応じてロイヤリティの対象になります。
ただし、作業がほとんど不要という意味ではありません。企画、執筆、表紙制作、登録という制作作業は必要です。
YouTubeが向くのは、制作を繰り返しながら視聴者を育てたい人
YouTubeは、1本作って終わりではなく、動画を継続的に投稿して視聴者を増やしていく運営と相性があります。企画、撮影、編集、投稿という作業を繰り返せるかどうかが前提になります。
その代わり、条件を満たせば広告以外にもメンバーシップやSuper Chatなど複数の収益手段を利用できます。視聴者を増やしながら収益源を広げられる点は、Kindle出版との大きな違いです。
作業時間は「合計何時間か」ではなく作業が何回発生するかで比べる
作業時間を比べるときは、平均○時間という数字よりも、どの作業が何度発生するかを見る方が実態に近づきます。
Kindle出版は1冊分の工程がまとまって発生する
Kindle出版で発生する主な作業は次のとおりです。
- 本のテーマや構成を決める
- 原稿を作成して内容を確認する
- 表紙を用意する
- KDPへ必要情報とファイルを登録する
これらは1冊を完成させるためにまとめて発生し、出版すればいったん区切りが付きます。まとまった作業時間を確保できる人ほど進めやすい構造です。
YouTubeは企画・撮影・編集・投稿が動画ごとに繰り返される
YouTubeでは、投稿するたびに次の工程が発生します。
- 動画の企画や内容を決める
- 必要に応じて撮影や収録を行う
- 動画を編集する
- YouTubeへ投稿する
形式によって作業内容は変わりますが、制作が繰り返される点は共通です。1回だけ長時間を確保できるかより、一定の頻度で制作時間を確保し続けられるかが判断材料になります。
また、何本投稿すれば収益が得られるという固定基準はありません。投稿本数だけでなく、登録者数や視聴状況が収益化条件に関係します。
平均制作時間は公表されていないため、時間数での比較は成り立たない
Kindle本1冊やYouTube動画1本に必要な平均制作時間は、どちらも公式には示されていません。文字量や動画の長さに加え、制作方法や経験によって必要時間は大きく変わります。
そのため、時間数を並べるより次の3点で判断する方が現実的です。
- 1つの成果物を完成させる働き方が合うか
- コンテンツ制作を継続的に繰り返せるか
- 文章制作と動画制作のどちらが得意か
Kindle出版を限られた時間で進める方法については、Kindle出版は時間がない人でもできる?スキマ時間で進める手順で詳しく確認できます。
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収益化の入口はKindle出版が単純で、YouTubeは段階的な条件がある
収益を得られる状態になるまでの条件は、両者で仕組みそのものが違います。
Kindle出版は参加基準がなく、販売とKindle Unlimitedが収益の入口になる
KDPで電子書籍を出版する場合、「読者が○人必要」といった収益化の参加基準はありません。出版した本が購入されたり、対象作品がKindle Unlimitedで読まれたりすると、条件に応じてロイヤリティが発生します。
販売ロイヤリティには35%と70%があります。Amazon.co.jpで70%を選ぶ場合は、価格の条件に加えてKDPセレクトへの登録など所定の条件を満たす必要があります。
出版前に読者を集めておく必要はありませんが、出版しただけで一定額の収益が保証される仕組みでもありません。
YouTubeは500人の段階と、広告収益が対象になる1,000人の段階が分かれている
「収益化条件は登録者1,000人だけ」と理解すると、現在の制度を正確に把握できません。日本ではYouTubeパートナープログラムの参加条件が段階に分かれています。
| 段階 | 主な条件 | 利用できる範囲 |
|---|---|---|
| 拡大版YPP | 登録者500人、直近90日間に3本の有効な公開動画、直近12か月で3,000時間の有効な公開視聴時間または直近90日で300万回の有効なShorts視聴 | 一部のファンファンディングやShopping機能への早期アクセス |
| 広告収益の段階 | 登録者1,000人、直近12か月で4,000時間の有効な公開視聴時間または直近90日で1,000万回の有効なShorts視聴 | 広告とYouTube Premiumの収益分配 |
つまり、500人の段階に到達しても広告収益の条件を満たしたことにはなりません。現在の参加条件は、YouTube公式のパートナープログラム案内でも確認できます。
条件を満たした後もチャンネル審査がある
必要な登録者数や視聴条件を満たした時点で、収益化が自動的に確定するわけではありません。申請後にチャンネル全体の審査があります。
YouTubeを選ぶ場合は、参加条件を満たすことと、審査を通過することを分けて見ておく必要があります。数字の達成だけで収益化の可否は判断できません。
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収益性は「最初の収益の得やすさ」と「収益源の広がり」を分けて判断する
収益性は月収の平均値では比較できません。収益が発生し始めるまでの条件と、その後に収益を広げる手段を分けて見ます。
| 比較項目 | Kindle出版 | YouTube |
|---|---|---|
| 収益が発生する条件 | 本が購入される、またはKindle Unlimitedで読まれる | 収益機能ごとの参加条件と審査を満たす |
| 収益の広げ方 | 販売と読み放題の2経路、出版数を増やす | 視聴者を増やし複数の収益機能へ広げる |
| 単純比較しにくい数値 | 平均月収、KENP単価 | 平均月収、RPMなど |
Kindle出版は販売ロイヤリティとKindle Unlimitedの2経路
Kindle電子書籍では、本が購入されたときの販売ロイヤリティが基本の収益源です。加えて、KDPセレクトへ登録した対象作品は、Kindle Unlimitedで読まれたページも収益につながります。
ただし、出版すれば一定額が入る仕組みではありません。購入されるか、実際に読まれることが前提になります。「出版できたか」と「収益を得られるか」は別の段階として考えてください。
YouTubeは条件を満たすほど収益機能を増やせる
YouTubeで利用できる収益手段には、次のようなものがあります。
- 動画再生ページの広告収益
- Shortsの広告収益
- YouTube Premiumからの収益分配
- チャンネルメンバーシップ
- Super ChatやSuper Stickers、Super Thanks
- Shopping関連の機能
それぞれYouTubeパートナープログラムの条件が関係するため、開設直後からすべてを利用できるわけではありません。裏を返せば、視聴者が増えるほど同じチャンネル内で収益源を複数に広げられる可能性があります。
収益の入口の単純さではKindle出版、収益源の種類ではYouTubeに強みがある、という整理になります。
平均月収やRPM、KENP単価では収益性を決められない
副業比較では「Kindleは月○円」「YouTubeは1再生○円」といった数字が気になりやすいところです。しかし、初心者の平均月収を示す公式な数値はなく、YouTubeのRPMも全チャンネル共通の固定値ではありません。
Kindle Unlimitedについても、1KENPあたりの報酬は固定単価ではありません。毎月のKDPセレクト・グローバル基金などをもとに決まるため、1ページ=常に○円という説明は成り立ちません。
平均値を探すより、収益が発生する仕組みと、そこに必要な継続作業を比べる方が判断に役立ちます。
公開した後の続け方にも違いがある
比較で見落としやすいのが、本を出した後、動画を投稿した後の負荷です。
Kindle本は完成後も販売やKindle Unlimitedで読まれる可能性が残る
出版した本はAmazon上で販売され続けます。その後に購入されたり、対象作品がKindle Unlimitedで読まれたりすれば収益につながる可能性があります。
原稿や表紙を作り直さない限り収益が発生しない、という仕組みではありません。ただし、「完成後も収益が発生する可能性がある」と「放置しても稼げる」は別です。出版後に何もしなくても売れ続けると保証されているわけではありません。
YouTubeは投稿が長期間止まると収益化が続くとは限らない
YouTubeでも、過去に公開した動画が後から視聴されることはあります。一方で、6か月以上アップロードや投稿がないチャンネルについて、YouTubeは収益化を停止する権利を留保しています。
これは6か月経過で必ず停止されるという意味ではなく、長期間活動しないチャンネルの収益化が維持されると断定はできないということです。
YouTubeを選ぶなら、条件を達成するまでではなく、達成した後も投稿を続けられるかまで見込んでおく必要があります。
どちらを選ぶかは、副業に使える時間の性質で決める
最終的には収益額の見込みではなく、自分が続けられる制作方法に合う方を選ぶのが現実的です。
| こんな人 | 向いている選択肢 | 判断理由 |
|---|---|---|
| 文章や知識をまとめるのが得意 | Kindle出版 | 1冊という完成型の成果物にしやすい |
| 制作作業に区切りを付けたい | Kindle出版 | 1冊完成という作業単位を作れる |
| 収益化の入口を単純にしたい | Kindle出版 | 登録者数や視聴時間の参加基準がない |
| 動画で伝える方が得意 | YouTube | 映像や音声を使った発信を続けやすい |
| 企画・撮影・編集を繰り返せる | YouTube | 継続投稿型の運営と相性がよい |
| 複数の収益機能へ広げたい | YouTube | 条件を満たせば収益手段を増やせる |
迷う場合は「まとまった制作型」か「継続投稿型」かで切り分ける
どちらも興味があって決められない場合は、副業に使える時間の性質から考えると整理しやすくなります。
- 1つのテーマをまとめて完成させたい:Kindle出版
- 一定の頻度で制作を続けたい:YouTube
- 文章中心で進めたい:Kindle出版
- 動画や音声中心で発信したい:YouTube
収益性だけで選ばず、自分が続けられる作業構造と一致しているかを確認してください。Kindle出版そのものが自分に合うか迷う場合は、Kindle出版はやめとけと言われる理由と向いている人・向かない人も判断材料になります。
【著者:石黒秀樹】
Kindle出版サポート歴5年。
累計受講生600名以上。
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