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KDPでKindle出版を進めていると、「あ、著者名を変えたい…」という瞬間が必ずと言っていいほど出てきます。
ペンネームの変更、表記ゆれに気づいた、名前の誤字、世界観の統一──理由はいろいろあります。
しかし結論から言うと、Kindle出版では既に公開された書籍の“主著者名”は後から変更できません。
私自身もKDPを使い始めたころ、変更できると思い込んで苦労した経験があります。
本記事では、なぜ著者名が変えられないのか、どこまでが変更可能なのか、そして現実的に取るべきベストな対応策を、初心者にもわかりやすく整理していきます。
まずは最初の前提をしっかり押さえるところから始めましょう。
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【結論】KDPで既刊の著者名変更は原則できない—正しい対処方針を先に把握する
目次
Kindle出版では、すでにリリース済みの電子書籍に登録されている“主著者(Author)”フィールドは基本的に変更できないという仕様があります。
これはAmazon側のデータ管理の仕組みが関係しており、単なる見た目の表記ではなく「書誌情報そのもの」に紐づけられているためです。
このルールを知らないまま著者名を変更しようとして、KDP画面で何度やり直しても反映されず、「え、何が間違ってるの?」と混乱してしまう方が非常に多いのが現実です。
まずはこの“仕様”を理解したうえで、次にどの方法を選ぶべきかを判断していきましょう。
「KDP 著者名 変更」の結論と前提(Amazon.co.jp向け)
Amazon.co.jp(日本向けKDP)では、公開済み書籍の主著者名は原則として差し替え不可です。
これは日本だけではなく、他国KDPでも同様の方針で運用されています。
ただし、軽微な誤字や明らかな入力ミスなど、例外的にサポート対応の対象となるケースもあります。
「程度による」部分もあるため、疑わしい場合は公式ヘルプの確認、またはKDPサポートへの問い合わせが必要です。
また、著者名の変更を要求する際は、読者に誤解を与えないよう「なぜ変更が必要なのか」を明確に説明することが大切です。
とくに名義を大幅に変える場合は、読者側にも影響するため、慎重に判断するようにしましょう。
なぜ主著者名は後から差し替えできないのか(仕組みの概要/公式ヘルプ要確認)
主著者名が変更できない理由は、KDPの内部で「著者名=書籍データの基盤情報」として扱われているためです。
ASIN(Amazonの商品識別番号)と結びついており、これを後から書き換えると書籍の整合性が崩れてしまうからです。
もうひとつ、実務上の理由として「著者名の差し替えが悪用されるリスク」があります。
他人の作品を“名義だけ変えて乗っ取る”ような行為を防ぐため、主著者の変更は厳しく制限されています。
とはいえ、著者名の「見た目」だけであれば、著者ページ(Author Central)やプロフィール情報でブランドを統一することが可能です。
私も初期はこの仕様を誤解しており、KDP内で名前を変えようとして反映されず、「バグかな?」と思って何度も試してしまった経験があります。
もし、誤字・表記ゆれなどのレベルであれば、公式サポートが修正してくれる場合があります。
ただし「別名義にしたい」「世界観を変えたから名前も変えたい」などの意図では変更できないため、原則として“新名義で新版を作成する”というのが正攻法になります。
著者名を変えたいときの基本方針:新版作成と著者ページの名寄せで解決する
著者名を変更したいとき、多くの方が「既刊の名前だけ書き換えれば良い」と考えますが、KDPではそれができません。
そのため、実務では“新名義で新版を作成し、著者ページで全体を名寄せする”という方法がもっとも安全で確実です。
私自身、このやり方に切り替えてからトラブルが一気に減り、読者にも混乱が起きなくなりました。
慣れてしまえば難しい作業ではないので、一つずつ順番に見ていきましょう。
著者名を増やしたり共著にしたいケースの基本は、別記事『KDPで著者名を複数登録する方法とは?手順と注意点を徹底解説』で詳しく解説していますので、あわせてチェックしておくと全体像が整理しやすくなります。
新版作成(再出版)の考え方:電子書籍を主軸に名義統一を進める
著者名を変える場合は、既刊の書籍を編集するのではなく「新名義で新しく公開する=新版作成」が基本です。
これはKDPが“主著者名の差し替え”を許可していないため、結果的にこれが唯一の確実な方法になります。
新版を作るメリットのひとつは、書籍データ(ASIN)が新しくなることで、内容や方向性を整えやすくなる点です。
たとえば、旧名義で書いていた路線からガラッと変える場合も、新しい名義であれば読者が混乱する可能性も低くなります。
私も昔、初期の名義を急いで決めてしまい、「やっぱりブランド名と合ってない…」と気づいた経験があります。
その時は新版を作って移行しましたが、結果的にスムーズでしたし、読者からの問い合わせもゼロでした。
新版を作る際は、以下の点を意識しておくとスムーズです。
・旧名義と新名義は“別人格”として扱うイメージで進める
・タイトルや説明文で「新しい名義で出版」など、必要に応じて補足を入れる
・旧名義の既刊は非公開にせず、必要なら説明文だけ整える
新版作成は少し手間に感じるかもしれませんが、長期的に見るとトラブルを避け、名義を統一しやすい最適解になります。
著者ページ(Author Central)での名寄せ:旧名義の既刊と新名義の新刊を束ねる
新版を作ったあとは、著者ページ(Author Central)で名義を整えていきます。
ここでは“見た目としての著者名”を統一することができます。
著者ページには「著者情報」「著者写真」「紹介文」などがあり、Author Centralでは複数名義を同一アカウントで管理できますが、公開の著者ページは名義ごとに分かれます。
関係性は説明文やリンクで案内しましょう(公式ヘルプ要確認)。
これにより、読者が検索したときに「バラバラの著者ページが複数存在する」という事態を防げます。
実務上、旧名義と新名義がバラバラに存在すると「同一人物なのか?」「どっちが正しいの?」と読者が迷いやすくなります。
とくにKindleはサジェストや関連書籍の表示が強力なので、名寄せしておくことで売上の流れが途切れにくくなります。
Author Centralは反映に時間がかかることがあるため、気長に待つ姿勢も大切です。
「反映されていない?」と焦って何度も設定を変えるより、反映には時間差があるため、数時間〜数日かかる場合があります。
進捗は時間をおいて再確認してください(公式ヘルプ要確認)。
検索表示・読者導線を整えるコツ(シリーズ機能/説明文の整備)
名義の整理が終わったら、読者が迷わないように書籍ページ全体の導線を整えます。
とくにシリーズ機能と説明文は、名義の違いがあっても読者を迷わせないための強力な味方になります。
シリーズ機能では、旧名義の作品と新名義の作品をまとめることもできます。
ただし、作品の方向性が大きく違う場合は、あえて別シリーズにするほうが読者にとって親切なこともあります。
このあたりは「どう見られたいか」を基準に柔軟に判断すると良いでしょう。
また、説明文に「名義統一のため新版として公開しました」など、必要な一言を入れておくと読者の誤解を避けられます。
私自身もこの書き方をしてから、読者からの質問が減り、スムーズに新作の導線へつながるようになりました。
検索表示に関しては、KDP内部の検索やAmazon検索は名義よりも内容や売上データの影響が強いため、名義変更そのものがランキングへ直接不利と断定はできません。
影響は書誌・実績・クリック率など複合要因です(公式ヘルプ要確認)。
ただし、旧名義と新名義が混在すると“見た目の統一感”が崩れ、クリック率が落ちるケースもあるので、ページ全体の整備は意外と重要です。
以上が「著者名を変えたいときの基本方針」とその具体的な対応方法です。
このステップを押さえておけば、読者に迷惑をかけず、あなた自身のブランドも丁寧に育てていくことができます。
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【手順】Kindle出版で「新名義」へ移行する実務フロー
新名義へ移行するときは、いきなり“KDPで名前を変更しようとする”のではなく、手順を踏んで進めることが大切です。
著者名の扱いは書誌情報の中でも影響が大きく、間違った操作をすると非公開になったり、読者導線が混乱したりすることがあります。
私の経験上、「名義の方針を固める → 新名義で書籍を準備 → 著者ページで統一感を出す → 旧名義の整理」という流れがもっともスムーズです。
ここでは、その4ステップを順番に解説します。
ステップ1:新名義の方針決定(表記ゆれ・ローマ字/かな・漢字の統一)
最初にすべきは「どの名義に統一するか」を決めることです。
名義の決め方でよく相談されるのは以下のような部分です。
・ローマ字にするか、日本語表記にするか
・名字+名前にするか、ペンネーム風にするか
・旧名義からどの程度変えるか
表記ゆれがあると、Amazon検索で複数の著者ページができたり、読者があなたを見つけにくくなったりします。
最初に名義を固めておくと、新作を出すときにも迷わず進められます。
また、Amazonは「著者名の一貫性」を重視する傾向があるため、ブランドとしての見られ方も考慮しながら決めるのがコツです。
KDPアカウント自体の仕組みや基本設定から整理したい方は、『Kindle出版のKDPアカウント作成とは?登録手順と注意点を徹底解説』もあわせて読んでおくと、名義運用まわりの理解がよりクリアになります。
私自身、初期は「ローマ字表記」で進めていたのですが、検索性を考えてひらがな表記に統一したところ、著者ページの閲覧数が増えた経験があります。
ステップ2:新名義で原稿・メタデータを準備(電子書籍のKDP登録)
名義を決めたら、新名義で新しい原稿やメタデータ(タイトル、説明文、キーワードなど)を準備します。
ここで注意したいのは、「既刊の編集画面を開き、著者名だけ変える」という操作を絶対にしないことです。
KDPの仕様上、この操作では主著者名は変更されず、審査で差し戻されるか、最悪の場合は書籍の公開が止まる可能性があります。
新名義で作品を登録する際は、以下に気をつけて進めましょう。
・著者名欄には新名義を入力
・旧名義と新名義が同時に並ばないように整理
・説明文に必要なら「名義統一のため新版として公開」など軽く補足
メタデータは後から整えにくい部分なので、最初の登録時点で丁寧に作ることをおすすめします。
私はこのステップを丁寧にやるようになってから、後から修正する手間が大幅に減りました。
ステップ3:著者ページ連携とストア表示の確認(Amazon.co.jp)
書籍を公開したら、著者ページ(Author Central)で新名義の設定を行います。
ここで著者写真、プロフィール文、SNSリンクなどを整えることで、ブランドとしての一貫性が出ます。
著者ページでは、新旧どちらの名義で出版した本も統合して表示させることができるため、名義が分散している場合でも読者の迷いを防ぎやすくなります。
ただし、著者ページの反映には24〜48時間ほどかかることがあります。
実務でも「設定したのに反映されていない」と不安になる方が多いのですが、時間をおいて確認するのが基本です。
また、ストアページで次の点もチェックします。
・著者名の表示が想定どおりか
・シリーズや関連書籍の並びが崩れていないか
・旧名義の本と新名義の本の導線が自然か
表示に違和感がある場合は、著者ページや説明文の微調整で改善できることも多いです。
ステップ4:旧名義既刊の扱い(残す/説明追記/シリーズ整理)
最後に、旧名義で出版した既刊の扱いをどうするか決めます。
基本的には「旧名義のまま残す」方が安全です。
旧名義を削除したり、無理に統一しようとすると、読者が混乱したり、レビューを失ったりする可能性があるためです。
ただし、説明文に「この本は旧名義で出版された作品です」と一言添えると、読者への誤解を防げます。
シリーズを使って新旧の導線をつなぐのも効果的です。
作品の方向性が大きく変わっていない場合は、旧名義の本をそのまま導線として活かすのも良い選択肢です。
逆に、ジャンルが大きく変わる場合は、新名義側でシリーズを作り、新しい読者層を育てていく形が合うこともあります。
私の経験では、「旧名義を残しつつ、新名義で積み上げていく」という形がもっとも読者に優しく、ブランドとしても安定して育ちます。
以上が、新名義へ移行する際の4ステップです。
順番に進めれば難しい作業はなく、長期的にもトラブルを避けられる確実な方法となります。
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ケース別の対処法:誤字・表記ゆれ・共同著者追加など「よくある質問」
著者名に関するトラブルは、KDPを使っていると意外なほど多く発生します。
一見同じ“著者名変更”でも、ケースによって取るべき行動が大きく変わるため、状況に合わせて正しい方法を選ぶことが大切です。
私がこれまで相談を受けた中でも、この4つは特に頻出のケースでした。
実務ベースで整理しながら、順番に解説していきます。
著者名の誤字・つづりミスを見つけた場合(サポート要確認の範囲)
もっとも多いのが、著者名の“軽微な誤字”です。
たとえば、名字の漢字を間違えた、ローマ字の一文字が抜けている、といったミスです。
このレベルであれば、KDPサポートへ問い合わせることで修正してもらえる場合があります。
あくまで「本人の明らかなミス」であり、かつ「名義そのものを変える意図ではない」ことが前提です。
私も一度だけ、ローマ字のつづりを打ち間違えたことがありますが、その際はサポートが丁寧に対応してくれました。
ただし、審査部門の判断が入るため、必ず修正されるとは限りません。
修正可否はケースバイケースなので、「絶対に直せる」とは思わずに相談する姿勢が大切です。
ペンネーム変更・改名(別名義への切替は新版作成で対応)
ペンネームの変更や“改名”にあたるケースは、誤字の修正とはまったく扱いが異なります。
これは完全に「別名義に切り替える行為」と判断されるため、既刊の著者名を変更することはできません。
そのため、ペンネーム変更=新版作成(新ASINで再出版) が正しい対応になります。
私もブランド統一のためにペンネームを変更した経験がありますが、新版として出したほうが読者への印象も整理され、結果的にスムーズでした。
無理に既刊の名義を変えようとすると、審査で止まるだけでなく、最悪の場合は書籍が非公開になることもあります。
改名は大きな変更なので、説明文で軽く触れておくと誤解が起きにくく、読者にとっても親切です。
ローマ字⇔かな/漢字表記の統一(検索性とブランドの観点)
著者名の表記ゆれは、KDP初心者が気づきにくい落とし穴のひとつです。
「Yamada Taro」「やまだたろう」「山田太郎」など、複数の表記が混在していると、Amazon上では別人として扱われます。
これは著者検索の精度にも影響し、読者があなたの本を見つけにくくなる原因になります。
また、著者ページも複数に分かれるため、ブランドとしての統一感が損なわれてしまいます。
表記の統一は、名義変更というより「ブランド整理」に近い作業です。
できれば早い段階で1つの表記に決め、今後の本はすべてその名義で統一していくことをおすすめします。
実務では、ひらがな・漢字・ローマ字のどれを選んでも問題ありませんが、検索性を考えると「ひらがな」か「漢字」が扱いやすい印象があります。
これは、検索ユーザーの入力傾向とも関係しているためです。
共同著者・編者の追加/並び替え(Contributors欄の更新可否の考え方)
共同著者(Co-author)や編者(Editor)を追加したいケースもよくあります。
この場合、主著者(Author)の変更はできませんが、Contributors欄の追加・更新が可能なケースがあります。
ただし、ここでも注意したいポイントがあります。
「主著者を差し替える」意図を含む更新は許可されないため、あくまで“補足的な役割として追加する”範囲に留めることが重要です。
共同著者を追加することで、読者から「この本は誰がメインで書いたの?」と混乱されるケースもあります。
必要であれば、説明文で関係性を軽く触れておくと良いでしょう。
過去の経験では、Contributorsの追加を行った後、反映までに数日かかることがありました。
すぐに反映されない場合も慌てず、時間を置いて確認するのが基本です。
以上が、著者名に関する「よくある質問」へのケース別の対応方法です。
間違った操作をしてしまうと、公開停止などのリスクもあるため、一つずつ状況に合わせて判断することが大切です。
影響と注意点:レビュー・ランキング・KDPセレクト等の扱い
著者名を変更したいとき、多くの方が気にするのが「レビューは残せるの?」「ランキングはどうなる?」という部分です。
実務では、名義変更そのものよりも、この“周辺の影響”のほうがトラブルを生みやすいため、事前に理解しておくことがとても重要です。
私も過去に名義を統一した際、確認不足でいくつか想定外のことが起きた経験があります。
同じ失敗を避けるためにも、このH2では影響範囲と注意点をまとめて解説します。
同じ失敗を避けるためにも、このH2では影響範囲と注意点をまとめて解説します。著者名だけでなく出版全体で後悔を減らしたい方は、『自費出版で後悔しないための完全ガイド|失敗事例と対策を徹底解説』もあわせてチェックしておくと、リスクの洗い出しと事前対策がしやすくなります。
レビューと評価の引き継ぎ可否(ASINの違いに注意/公式ヘルプ要確認)
もっとも気になるポイントが「レビューの扱い」です。
結論から言うと、レビューは“ASINに紐づく”ため、旧名義の本と新名義の新版は別の作品として扱われます。
つまり、新版を作るとレビューは引き継がれません。
旧作のレビューを残したい場合は、旧名義の本をそのまま公開維持しておく必要があります。
私も最初のころ、新版を出せばレビューも自然に反映されると思い込んでいたのですが、実際にはASINが変わるので引き継がれませんでした。
この仕様はAmazon全体で一貫しているため、例外的な移行が行われることは基本的にありません。
ただし、レビュー欄に「この著者は別名義で活動していた」などの注記を入れることはできないため、説明文のほうで読者への補足を行う形が現実的です。
不確かな点は、念のため公式ヘルプで最新情報を確認しておくと安心です。
KDPセレクト・ロイヤリティ・販売実績への影響(移行時の留意点)
名義を変更したあとに気になるのが、KDPセレクトやロイヤリティに関する影響です。
名義を変更したあとに気になるのが、KDPセレクトやロイヤリティに関する影響です。読み放題やロイヤリティの具体的な仕組みを整理したい方は、『Kindle Unlimitedの著者収入とは?仕組みとKDPセレクトを徹底解説』もあわせて読むことで、「名義変更」と「収益まわり」の関係を立体的に理解できます。
まず、KDPセレクト(読み放題)は“書籍ごとに登録”となるため、新版を作った場合は再度登録が必要になります。
旧作が読み放題に入っていても、新版が自動で引き継がれることはありません。
ロイヤリティについては、名義を変えても還元率や支払いスケジュールが変わるわけではないため、その点は安心して大丈夫です。
ただし、新版を出すと売上履歴はリセットされるため、一時的にランキングが下がることがあります。
私は過去に名義統一をした際、旧作の売上履歴のおかげで安定していたランキングが、新版ではいったん落ち着いてしまったことがあります。
とはいえ、読者導線を整えておけば、数週間で元の流れに戻ることが多い印象です。
また、販売実績はASIN単位で管理されるため、移行前後は分析時に数字が分散します。
KDPレポートを見るときは、旧ASINと新ASINを合わせて確認すると、全体像がつかみやすくなります。
刺激的表現の抽象化と規約順守(教育・注意喚起の文脈を維持)
著者名変更の話題とは別に、名義を変えるタイミングで「方向性を変えたい」という方も多いです。
とくに、以前より刺激の強い表現を扱っていた場合は、KDPのガイドラインに沿って内容を見直すことが重要です。
Amazonはコンテンツガイドラインに基づき、表現の過激さや文脈を厳しくチェックする傾向があります。
名義を変えるときに作品の方向性も変える場合は、表現を抽象化し、教育・注意喚起の文脈を保つことが安全です。
実務では、内容そのものよりも「どういう目的で書かれているか」が審査で重視されることがあります。
同じテーマであっても、啓発・解説の文脈であればスムーズに通るケースが多いため、この視点は非常に重要です。
また、名義変更を理由に方向性を急に変えると、既存の読者が戸惑うこともあります。
説明文で軽く背景を示すだけでも、読者の印象は大きく変わるので、移行期は特に丁寧に対応するのがおすすめです。
以上が、名義変更に関わる「レビュー・ランキング・KDPセレクト等」の重要な注意点です。
影響範囲を理解しておけば、移行後の運用で悩む場面もぐっと減ります。
トラブル時の対処:KDPサポートへの問い合わせポイント
著者名に関する問題は、どうしても自己解決が難しいケースがあります。
その場合はKDPサポートに問い合わせることになりますが、闇雲に連絡すると必要な情報が不足していて再案内になることも多いです。
私も最初のころ、必要事項を揃えずに問い合わせてしまい、返信まで何日もかかってしまった経験があります。
スムーズにやり取りするためには、事前準備と書き方がとても重要です。
ここでは、問い合わせ前に必ず揃えておくべきチェック項目と、そのまま使える問い合わせ文面を紹介します。
問い合わせ前のチェックリスト(スクショ・該当ASIN・変更理由の整理)
KDPサポートは「事実関係が明確であること」を重視します。
そのため、問い合わせ前に次の3点を揃えておくと、返信が早く、話がスムーズに進みます。
● **1.該当書籍のASIN**
書籍を特定できる情報として必須です。
ASINがないと状況確認ができないため、最初の文面で必ず明記します。
● **2.問題箇所のスクリーンショット**
KDPの管理画面、商品ページ、著者ページなど、どこで問題が起きているかを画像で示すと、サポートが状況を把握しやすくなります。
特に“誤字”の場合は、スクショがあるかどうかで対応スピードが変わります。
● **3.変更理由(事実ベース/短く明確に)**
主観より事実が大切です。
たとえば「誤字を修正したい」「旧名義の誤入力に気づいた」など、簡潔に理由を伝えます。
逆に、「イメージに合わなくなったので変更したい」などの理由は通る可能性が低いので、そもそも問い合わせ対象にはなりません。
これらの3点を揃えておくと、サポート側で追加質問が発生しにくく、何度もメールを往復する手間を減らせます。
著者名の問題は慎重に扱われるため、事前の準備がとても大切です。
問い合わせ文面テンプレ(日本向け:簡潔・事実ベース)
問い合わせ文面は、短く・事実のみ・感情を書かない、これが基本です。
長文で状況を説明しようとすると、要点がぼやけてしまうため、テンプレを使うほうがスムーズです。
以下は、そのままコピペして使える文面です。
必要な部分だけ書き換えて利用してください。
―――【テンプレここから】―――
件名:著者名の誤字修正について(ASIN:○○○)
KDPサポート担当者さま
お世話になっております。
以下の書籍について、著者名の表記に誤字があるため、修正が可能か確認したくご連絡いたしました。
● 該当ASIN:○○○
● 現在の著者名表記:○○○
● 正しい表記:○○○
● 誤入力の理由:入力時のミスによるものです
● 対象箇所のスクリーンショット:添付
もし修正が難しい場合は、その旨をご教示いただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
―――【テンプレここまで】―――
問い合わせ文面では「誤字である」という事実を明確に書くことが大切です。
名義変更の意図があるように見えると、対応が拒否されるケースがありますので注意しましょう。
また、テンプレ内にも記載していますが、対応不可だった場合でもサポートから必ず案内が届くため、その後の方針を決めるうえで非常に参考になります。
以上が、KDPサポートへ問い合わせる際のポイントとテンプレートです。
著者名に関する問い合わせは慎重に扱われるため、準備と書き方が結果を大きく左右します。
【補足最小限】ペーパーバック名義を変える場合の注意(ISBN・表記一致)
電子書籍と違い、ペーパーバックの名義変更には「ISBN」という物理的な制約が関わってきます。
そのため、名義を変えたいときは電子書籍以上に慎重な判断が必要です。
私自身も最初は見落としていたのですが、紙の書籍は“出版物としての登録情報”が強く紐づいているため、単純な差し替えができません。
ここでは最低限押さえておきたいポイントだけをまとめます。
紙は「ISBNと名義の一致」を確認(必要に応じて再版判断)
ペーパーバックにはISBN(国際標準図書番号)が割り当てられています。
ISBNはその本のタイトル、著者名、版情報などをセットで管理しているため、**著者名だけを後から変えることはできません。**
つまり、著者名を変更したい場合は“再版扱い”として新しいISBNを取得する必要があります。
これはKDPでも同じで、既存のISBNのまま著者名を差し替えることはできません。
一方で、表紙デザインや本文の軽微な修正であれば、同一ISBNで更新できる場合があります。
しかし、著者名は「書籍の基本情報」に該当するため、例外扱いにはなりません。
紙の再版は、印刷版の審査・データ差し替え・流通更新などが発生するため、電子書籍よりも作業が多くなる傾向があります。
そのため、紙も展開している場合は、名義変更のタイミングを慎重に見極めることが大切です。
また、ハードカバーの可用性や要件は時期・地域で変動する可能性があります。
必要時は最新の公式ヘルプを確認してください。基本的にはペーパーバックと電子書籍の2点を中心に管理するとよいでしょう。
まとめ:Kindle出版の著者名変更は「新版+名寄せ」が現実解
Kindle出版における著者名の変更は、どうしても“後から一括変更”という方法が用意されていません。
これはAmazon側のシステム仕様によるもので、著者名は書籍の根幹情報として厳密に扱われているためです。
そのため、最も安全で実務的なアプローチは、 「新版作成(新ASINで再出版)」+「著者ページで名寄せ」
という2本柱になります。
過去の名義を完全に消す必要はありませんし、無理に変えようとすると審査で止まるリスクも出てきます。
それよりも、旧名義の作品はそのまま残し、新名義での実績を積み上げていくほうが読者にもAmazonにも自然です。
私の経験でも、名義統一は“整理しながら積み上げていく”意識で進めたほうがスムーズでした。
短期的にはレビューが分散したり、ランキングが落ち着いたりすることもありますが、きちんと導線を整えれば問題ありません。
最後に、名義変更は心理的にも大きな決断ですが、正しい手順を踏めばリスクを最小限に抑えて進められます。
この記事を参考に、あなたの新しい名義での出版活動がよりスムーズにスタートできれば幸いです。
【著者:石黒秀樹のプロフィール】
Kindle出版サポート歴5年。
これまでに、のべ600名以上の出版をサポートし、
サポートメンバー全体で累計5,000冊以上の出版実績があります。(2025年時点)
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───
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