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Kindle本の中にリンクを入れたいとき、外部サイトへ飛ばしてよいのか、目次や脚注はどうつなげるのかで迷いやすくなります。

結論として、Kindle本では内部リンクと外部リンクのどちらも利用できます。

ただし外部リンクにはKDPのルールがあり、固定レイアウト本ではリンクの扱いも変わります。

この記事では、リンクの種類の分け方、KDPが示すルール、Wordでの設定方法、変換後の確認手順を順番に説明します。

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Kindle出版のリンク設定は内部か外部かで確認する内容が変わる

リンクを設定するときは、いきなりURLを貼るのではなく、どの種類のリンクなのかを先に分けると判断しやすくなります。

内部リンクと外部リンクでは、指定する移動先も、確認すべきルールも異なります。

項目 内部リンク 外部リンク
移動先 同じ本の中の別の場所 Webサイトなど本の外
主な用途 目次、章、図表、付録、用語集、脚注 シリーズの他巻、補助資料、著者のSNSなど
設定時に指定するもの 見出しやブックマークなど文書内の位置 リンク先のURL
特に確認すること 意図した位置へ移動するか KDPで許可される用途・リンク先か

作業の流れは、種類を分ける、KDPのルールに合うか確認する、WordやEPUBで設定する、Kindle形式へ変換して動作を確認する、という順番になります。

同じ本の中へ移動するものが内部リンク

読者を同じKindle本の別の場所へ移動させるリンクが内部リンクです。

目次から各章へ移動する、本文から付録や脚注へ移動するといった使い方が該当します。

内部リンクではURLを入力するのではなく、同じ文書内の見出しやブックマークを移動先として指定します。

本の外へ移動するものが外部リンク

Webサイトや関連資料など、本の外にあるページへ移動させるリンクが外部リンクです。

外部リンクの場合は、URLを設定できるかどうかだけでなく、KDPで許可される用途やリンク先なのかまで確認する必要があります。

設定できることと、掲載してよいことは別の話だと考えておきましょう。

固定レイアウト本は電子書籍端末でのリンク対応を前提にしない

レイアウト形式によっても、リンクの前提が変わります。

KDP公式では、固定レイアウト本の内部・外部ハイパーリンクは、電子書籍端末上では現在サポートしていないと案内しています。

そのため、固定レイアウト本にリンクを入れれば、すべてのKindle環境で同じように動くとは判断できません。

一方で、この案内だけを根拠に、すべてのKindleアプリや閲覧環境で絶対に動作しないと広げて断定することも避けます。

固定レイアウトでリンクを使う場合は、読者が実際に利用する環境で動作を確かめることを前提にしてください。

内部リンクは目次・章・図表・脚注などへの移動に使う

内部リンクは、同じ電子書籍内の関連する箇所へ読者を移動させる機能です。

目次だけの機能ではなく、章内の項、付録、用語集、相互参照、脚注にも利用できます。

用途 主な移動先
目次 章・節など
本文中の参照 関連する章・表・図など
補足情報 付録・用語集など
脚注 注釈と元の本文

ただし、すべての内部リンクを同じ形で作ればよいわけではありません。

目次から章、本文から付録や用語集へ移動できる

KDP公式では、内部リンクの用途として、目次から各章へ移動するリンクなどが挙げられています。

章の冒頭に置いた目次から項やセクションへ移動したり、本文から付録や用語集へ移動したりする使い方もあります。

紙の本のようにページをめくって探せない分、適切な内部リンクが読書中の移動を助けます。

ページや図表を参照する記述は該当箇所へリンクさせる

本文中に別の場所を指し示す記述がある場合も、内部リンクが関係します。

KDPでは、ページ、章、表、図、グラフなどへの相互参照について、電子書籍では正しい関連箇所へリンクさせるよう案内しています。

本文で別の図表を見るよう示しているなら、その対象へ移動できる状態にします。

参照先と違う場所へ飛ぶと、読者は目的の情報を探し直すことになります。

リンクを設定したあとは、文字にリンクが付いているかだけでなく、移動先まで正しいかを確認してください。

脚注は本文と注釈を双方向リンクにする

内部リンクの中でも、脚注には別の扱いがあります。

KDP公式では、本文から脚注へのリンクと、脚注から本文へ戻るリンクの両方を設定するよう案内しています。

読者が注釈を読んだあと、元の文章へ戻れる構造にするという考え方です。

端末によっては、脚注がページ移動ではなくポップアップとして表示される場合もあります。

Word・EPUBでの具体的な作成手順は、Kindle本の脚注・注釈の作り方で確認できます。

脚注以外の内部リンクは双方向にしない

脚注が双方向だからといって、すべての内部リンクを同じ構造にする必要はありません。

KDP公式では、脚注ではない内部リンクを単純な双方向リンクにしないよう案内しています。

双方向にすると、端末によって意図しない脚注ポップアップとして扱われる可能性があるためです。

本文から別章の説明へ移動させる通常の相互参照まで、機械的に戻るリンクと組み合わせないようにしましょう。

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外部リンクは本と直接関係するページに限定される

Kindle本からWebサイトなどへ移動する外部リンクも利用できます。

ただし、好きなURLを自由に掲載できるという意味ではありません。

KDPでは、本の内容や読者体験を直接的に高め、本の内容と直接関係するリンクであることを前提としています。

リンク先 KDP公式上の扱い
シリーズの前後巻 許可される例として掲載
関連する補助資料・Webサイト 本と直接関係する場合の例として掲載
本・著者に関連するソーシャルメディア 許可される例として掲載
Amazon以外の電子書籍ストア 禁止される例
顧客情報の入力を要求するWebフォーム 禁止される例
違法・有害なコンテンツなど 禁止される例

許可例に挙がっていても無条件に認められるわけではない

KDP公式が示す許可例には、シリーズの前後巻、内容に関連するマルチメディアや補助資料、関連Webサイト、本や著者に関連するソーシャルメディアなどがあります。

ただし、種類が一致していれば認められるという意味ではありません。

同じWebサイトへのリンクでも、本の内容を補足する目的なのか、本と無関係なページなのかで扱いは変わります。

また、著者のSNSは許可例に含まれますが、Amazonはリンクを独自の判断で削除できると案内しています。

許可例に入っていることを根拠に、掲載が保証されると考えないようにしてください。

個人情報を入力させるフォームや他ストアへのリンクは禁止される

外部リンクには、KDPが明確に禁止例として示しているリンク先があります。

代表的なものは、Amazon以外の電子書籍ストアと、顧客情報の入力を要求するWebフォームです。

メールアドレスや住所などを読者に入力させるフォームは、禁止例に含まれています。

違法・有害・不正・不快なコンテンツや、マルウェア、フィッシングにつながるリンクも認められません。

Webサイトへのリンク自体は許可されている、という情報だけで判断しないようにしましょう。

判断は「本との関連性」から「禁止条件」の順で確認する

外部リンクを判断するときは、許可例と禁止例を照らし合わせるだけで終わらせないほうが確実です。

  1. リンク先が本の内容や読者体験と直接関係するか確認する
  2. KDPが禁止しているリンク先に該当しないか確認する
  3. 読者がリンク先を理解できる文字列で設定する
  4. Kindle形式へ変換したあと、実際の移動先を確認する

なお、アフィリエイトURL、短縮URL、計測用パラメータの付いたURLについては、KDP公式情報だけで一律の可否を断定できません。

公式に明記されていないリンク形式を、そのまま利用できると判断しないようにしてください。

外部リンクの現在のルールは、KDP公式のハイパーリンクに関するガイダンスでも確認できます。

公開後にリンク切れが起きた場合は無効化する

外部リンクは、出版時に開ければ終わりというわけではありません。

リンク先のページが削除されたりURLが変わったりすると、公開後にリンク切れになります。

KDPでは、制作者側で制御できない事情で外部リンクが切れた場合、リンクを無効化して非アクティブであることを示すよう案内しています。

参考資料へのリンクについては、アーカイブサービスを利用する方法も案内されています。

外部リンクを使うときは、掲載時点だけでなく、リンク先を長期的に読者へ提供できるかという視点も持っておきましょう。

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Wordでのリンクの貼り方は外部と内部で指定内容が異なる

Wordでリンクを作るときは、リンクにする文字を選び、その文字に移動先を設定します。

外部リンクではURLを指定し、内部リンクでは同じ文書内の見出しやブックマークを指定します。

外部リンクはURLを指定して設定する

リンクにしたい文字を選択し、リンク設定へ進みます。

KDP公式では、「挿入」から「リンク」へ進み、リンク先のURLを入力する方法が案内されています。

入力したURLに誤りがあると、意図しないページへ読者を移動させてしまいます。

設定時にURLを見直し、変換後にも実際のリンク先を開いて確かめてください。

内部リンクは見出しやブックマークを移動先に指定する

同じ文書内へリンクする場合は、URLではなく文書内の位置を指定します。

Wordでは「このドキュメント内」から、見出しやブックマークをリンク先として選べます。

目次から章へ移動させる場合は、該当する章の見出しを移動先として指定します。

目次そのものの作成手順は、Kindle出版でWordの目次を作る方法で確認できます。

EPUBで原稿を作る場合も、リンク元と正しいリンク先が対応していることが前提です。

EPUB自体の作り方は、Kindle出版のEPUB形式の作り方と注意点で詳しく確認してください。

リンク文字列は移動先が分かる表現にする

リンクを貼る文字の選び方にも注意が必要です。

KDPでは、リンク先の内容が分かる自己記述的なリンク文字列を使用するよう案内しています。

「ここをクリック」「詳細を表示」だけでは、読者は移動先を判断できません。

「第3章の設定方法」「著者の公式SNS」のように、リンク文字だけで内容を想像できる表現にしましょう。

設定後はKindle形式へ変換して移動先を1つずつ確認する

Wordで目的の場所へ移動できても、その時点では確認を終えません。

読者が実際に開くのはWordファイルではなく変換後の電子書籍のため、最終的な確認対象はKindleへ変換したあとのリンクになります。

Word上で正常に動く内部リンクが、すべてのKindle環境で同じ動作になるとは断定できません。

変換後に確認する項目

  • 内部リンクが意図した章・節・図表・付録へ移動するか
  • 本文で示した参照先と、実際のリンク先が一致しているか
  • 脚注から元の本文へ戻れるか
  • 外部リンクが意図したWebページを開き、リンク切れになっていないか
  • 固定レイアウト本の場合、読者が使う閲覧環境で動作するか

内部リンクは、反応するかどうかではなく正しい位置へ移動するかまで確認します。

1つずつ開いて確かめると、章や図表の参照先を取り違えている状態にも気づけます。

プレビュー全体の確認方法は、Kindle出版のプレビュー確認とKindle Previewerの使い方で確認できます。

リンクの配置と文字列も最後に見直す

動作確認が終わったら、リンクの置き方そのものも点検します。

KDPでは、同じコンテンツページ内で同じリンクを繰り返すことを避けるよう案内しています。

同じリンクを必要以上に並べていないか確認し、読書の流れを妨げる配置は整理しましょう。

あわせて、「ここをクリック」のように移動先が分からない文字列だけになっていないかも見直します。

必要な場所に必要なリンクだけを置き、リンク文字から移動先が分かる状態になれば、リンク設定は完了です。

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【著者:石黒秀樹】

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