Kindle出版のコミュニティ運営&サポート歴5年。
のべ600名以上・累計10,000冊以上の出版を支援してきた石黒秀樹が解説します。

A+コンテンツを提出したあとに却下されると、どの表現が引っかかったのか分からず、手が止まりやすくなります。

最初にやるべきことは、文章の書き直しではなく、現在の状態とAmazonから示された修正内容の確認です。

却下の原因は特定の単語だけとは限らず、画像内の文字やaltテキスト、外部誘導なども審査の対象になります。

価格やレビュー、No.1といった使えない表現を整理しながら、確認する順番と再提出までの流れをまとめます。

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A+コンテンツが却下されたら原因を6カテゴリーに分けて確認する

却下されても、A+コンテンツを最初からすべて作り直す必要はありません。

現在の状態を切り分けたうえで、原因を6つのカテゴリーに分けて確認すると問題箇所を絞り込めます。

確認するカテゴリー 主な確認内容
価格・販促・購入誘導 価格、割引、無料、購入を促す表現
レビュー・引用・推薦 カスタマーレビューの転載、引用元や推薦の条件
時間に左右される表現 最新、新しい、Kindle Unlimitedへの言及など
主張・賞・認証 No.1、満足保証、受賞歴、実証済みなど
外部誘導・比較 外部リンク、QRコード、連絡先、競合商品との比較
画像・altテキスト 画像品質、画像内の文字、代替テキスト

見落としやすいのは、確認対象がテキスト入力欄だけではないという点です。

画像内の文字やaltテキストも含め、A+コンテンツ全体を一つの内容として見直します。

「却下・警告・ASINエラー・審査中」のどれかを切り分ける

まず、本当に「却下」された状態なのかを確認します。似た表示でも、直す場所が変わるためです。

  • 却下:提出したコンテンツ側の修正が必要
  • 警告:表示された問題点を確認し、提出前に修正する
  • ASINエラー:適用しようとしている本やASIN側を確認する
  • 審査中:結果が出るまで状態を確認する

たとえば、自分のKDP本棚にないASINをA+コンテンツへ追加した場合はエラーになります。これは、表現が原因で却下された状態とは別です。

文章に手を入れる前に、どの段階で止まっているのかを判断してください。

Amazonから届いた修正指示と該当箇所を照合する

却下されている場合は、Amazonから示された修正内容を最初に読みます。

問題箇所の手掛かりが示されているなら、全体を書き換える前に、その指摘とA+コンテンツ内の文章・画像を照らし合わせます。

そのうえで、同じ種類の表現がほかのモジュールにも残っていないかを確認します。1か所を直しても、別のモジュールに同じ表現が残っていれば解消しません。

現在の禁止・制限事項は、KDP公式のA+コンテンツガイドラインで確認できます。

固定のNGワード一覧を探すより原因カテゴリーで確認する

却下原因を網羅した固定のNGワード一覧が、公式に公開されているわけではありません。

そのため「この単語だけ消せば通る」という進め方は、修正の空振りにつながりやすくなります。

同じ言葉でも、その前後で何を主張しているかによって判断が変わります。単語ではなく、文の目的ごと見直してください。

確認の順番は、価格・購入誘導、レビュー、期間表現、主張、外部誘導、画像の流れが整理しやすい形です。

A+コンテンツの作成方法や登録手順そのものは、Kindle出版のA+コンテンツの作り方と登録手順で確認できます。

価格・購入誘導・レビューに関するNG表現

販売ページだからこそ使いたくなる表現が、A+コンテンツでは制限されています。

価格や割引、購入を直接促す文言、カスタマーレビューには明確な制限があります。

価格・割引・「無料」などの販促表現は掲載できない

A+コンテンツには、価格やプロモーションに関する情報を掲載できません。価格、割引、キャンペーン情報などが制限の対象です。

また、「お手頃」「ボーナス」「無料」など、販促を目的とした表現も認められていません。

一時的なセールや割引の告知も同様です。価格の安さを本のメリットとして訴求している箇所は削除します。

代わりに、価格が変わっても内容が成立する説明、たとえば本のテーマや収録内容を中心に組み立てます。

「今すぐ購入」など購入を直接促すCTAは使えない

読者へ購入を直接求める文言も掲載できません。「今すぐ購入」「カートに追加」といった行動を指示する表現が該当します。

A+コンテンツは商品の魅力を説明する場所であり、購入行動を命令する場所ではないと考えると判断しやすくなります。

修正する際は、言葉だけを穏やかに置き換えても不十分です。その段落が何を伝える文章なのか、目的から見直してください。

購入を後押ししたい場合は、本を読むと何が分かるのか、どのような構成なのかを具体的に書く形に変えます。

カスタマーレビューの転載と条件を満たさない引用・推薦は使えない

Amazonのカスタマーレビューを、A+コンテンツへ転載することはできません。高評価のレビューであっても、販売ページの内容を引用しないようにします。

一方で、引用や推薦そのものがすべて禁止されているわけではありません。

公式ガイドラインの条件を満たす引用・推薦は、最大4件まで掲載できます。

日本向けのKDP公式案内では、有名な出版物や著名人からの引用・推薦に条件が設けられています。著者名と日付を示し、出版物から引用する場合はそのタイトルも明記します。

個人や顧客など、私人からの引用・推薦は使用できません。

引用元を示さないまま「読者から絶賛」などと書いている箇所は、条件を満たせないため削除します。

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「最新」「No.1」など期間や根拠に問題のある表現

事実を書いているつもりでも、掲載できない表現があります。

時間とともに古くなる情報と、根拠を確認できない優位性の主張が代表例です。受賞歴のように、条件を満たせば掲載できるものもあります。

「最新」「新しい」やKindle Unlimitedへの言及は避ける

KDP公式では、時間に左右される情報をA+コンテンツへ掲載しないよう案内されています。

「今」「新しい」「最新」などは、時間の経過で内容が正しくなくなる可能性があるためです。祝日など、特定の時期を前提にした内容も同じ扱いになります。

さらに、Kindle Unlimitedへの言及も認められていません。現在KUで読める本であっても、その点を訴求材料にしないようにします。

長く掲載しても内容が変わらない、本そのものの特徴を説明する文章へ差し替えてください。

No.1・100%満足保証など根拠のない主張は使えない

商品を過度に持ち上げる主張にも制限があります。「ナンバーワン」「トップレベル」「100%満足保証」などは使用できません。

ここで「圧倒的」「最高」などへ言い換えて回避しようとすると、同じ問題が残ります。

強い言葉を探すのではなく、その主張自体が必要かどうかを判断してください。

本に何が収録されているか、どのテーマを扱っているかなど、読者が確認できる情報へ置き換えます。

賞・認証・実証済みには掲載条件がある

受賞歴や認証は、条件を満たせば掲載できます。

賞を掲載する場合は、受賞した日付と授与した組織を示します。また、2年より前に受けた賞は掲載できません。

「認証済み」「実証済み」といった主張も、言葉を添えるだけでは条件を満たしません。認証機関、研究、出版物などの根拠と、その年を示す必要があります。

根拠を示せない場合は、表現を弱めて残すより、その主張ごと削除する方が確実です。

競合との比較・外部リンク・連絡先は掲載できない

競合する商品との比較は認められていません。商品名を出さずに「その他の商品」などと表現して比較する方法も避けます。

A+の比較表で比較できるのは、自分のKDPアカウント内にある他の本です。他社や他の著者の商品より優れていることを示す用途には使えません。

Webサイトへのリンクや、外部サイトへ誘導する文章も掲載できません。QRコード、電話番号、住所、メールアドレスなど、Amazon外へ誘導する連絡先も対象です。

自分が運営するサイトであっても、A+コンテンツから外部へ誘導する形では掲載しないようにします。

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文章に問題がなくても画像・altテキストで却下されることがある

本文からNG表現を削除しても却下が続く場合は、画像側を確認します。

画像の品質、画像内の文字、altテキストもガイドラインの確認対象です。

ぼやけた画像・透かし・小さすぎる文字を確認する

まず、画像の見た目の品質を確認します。ぼやけた画像、低品質な画像、透かしが入った画像は使用しません。

画像内に文字を入れている場合は、スマートフォンの画面でも読める大きさかを確認してください。

小さすぎる文字を画像へ詰め込む構成は避けます。情報量が多い場合は、文章を無理に画像内へ収めない方が確認もしやすくなります。

画像内の文字もガイドラインの対象になる

確認するのは画像そのものだけでなく、画像に書かれている文字も含みます。

たとえば、テキスト欄から価格や購入を促す表現を削除していても、画像内に同じ文言が残っていれば問題は解消していません。

「最新」「無料」など、ここまでに挙げた制限対象の表現が画像に残っていないかを見直してください。

altテキストは画像の内容を説明する

画像に設定するaltテキストにも注意が必要です。

altテキストは、その画像に何が表示されているのかを説明する内容にします。画像と関係のない文章や、宣伝文だけを入れるのは避けます。

画像を差し替えたときは、以前の画像を説明するaltテキストが残っていないかも確認してください。

解像度は最低条件と推奨値を分けて考える

画像の解像度は、KDP公式ページの記載を分けて理解すると判断しやすくなります。

  • 日本語版のA+コンテンツガイドライン:72dpi以上という条件が示されている
  • A+コンテンツの作成案内:最良の結果として300PPI以上を推奨
  • 200DPI未満:低解像度として認識されるという案内がある

そのため、200DPI未満なら必ず却下される、とまでは断定できません。

最低条件に合わせるより、できるだけ鮮明な画像を用意しておくと、解像度を原因から外しやすくなります。

モジュールごとの画像寸法は、A+コンテンツの画像サイズとモジュール別の仕様で確認できます。

修正して再提出するまでの手順

原因を確認できたら、問題箇所だけを順番に直して再提出します。

手順 行うこと
1 Amazonから示された修正内容を確認する
2 問題のある表現・画像・altテキストを修正する
3 修正内容を確認する
4 対象のASINを適用する
5 承認用に提出する
6 提出後の状態を確認する

表現・画像・altテキストをまとめて修正する

指摘内容と照らし合わせながら、該当箇所を修正します。

文章を直したら、同じ表現が画像内に残っていないかを続けて確認します。画像を差し替えた場合は、altテキストが新しい画像と一致しているかも見ます。

一つの指摘を直したあと、同じ種類の問題が別のモジュールに残っていないかまで確認してください。

ASINを適用して「承認用に提出」する

修正が終わったら、A+コンテンツマネージャーから再提出します。対象のASINを確認して適用し、「承認用に提出」まで進めます。

ここで、KDP本棚にないASINを追加して発生するエラーは、表現が原因の却下とは別の問題です。

再提出できない場合は、コンテンツ側の問題かASIN側の問題かをもう一度切り分けてください。

再提出後は8営業日を目安に状況を確認する

KDP公式では、ガイドラインに準拠したA+コンテンツは8営業日以内に商品詳細ページへ表示されると案内されています。

ただし、処理量が多い場合は期間が延びる可能性があり、8営業日で必ず承認されるという意味ではありません。

提出直後に表示されないからといって修正を繰り返さず、まず現在の審査状態を確認します。

原因が分からず再び却下される場合はKDPサポートへ確認する

修正指示とガイドラインを確認しても原因を特定できず、再び却下される場合は、KDPサポートへの確認を検討します。

問い合わせる際は、却下されたという事実だけでなく、表示された内容と自分が修正した箇所を整理しておくと、状況を伝えやすくなります。

NGワードを推測して何度も書き換えるより、公式の案内をもとに確認する方が近道です。

連絡方法は、KDPサポートへの問い合わせ手順で確認できます。

却下されたときはNG表現と画像の両方を確認しよう

A+コンテンツが却下されたら、現在の状態とAmazonから示された修正内容を確認したうえで、価格・購入誘導、レビュー、期間表現、主張、外部誘導、画像の順に原因を切り分けます。

本文だけが原因とは限らないため、画像内の文字とaltテキストまで含めて見直してください。

修正後はASINを適用して再提出し、それでも却下が続く場合は、推測での書き換えを重ねずKDPサポートへ確認しましょう。

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【著者:石黒秀樹】

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