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A+コンテンツは、KDPで出版した本のAmazon商品詳細ページへ、画像やテキストなどを追加できる機能です。

通常の「内容紹介」を書き換えるものではなく、商品ページへ別枠で情報を足すための機能です。

設定したからといって、売上や検索順位が自動的に上がるわけではありません。購入を迷っている読者へ、文章だけでは伝わりにくい情報を届ける手段と考えると、掲載内容を決めやすくなります。

この記事では、A+コンテンツでできることから、KDPで作成して対象ASINへ適用し、承認用に提出するまでの流れを順番に確認します。

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Kindle出版のA+コンテンツとは?商品ページに画像やテキストを追加できる機能

A+コンテンツとは、Amazonの商品詳細ページへ画像やテキストなどを追加できる機能です。

通常の商品情報だけでは伝えきれない内容を、視覚的に補えます。たとえば、本の中身の雰囲気を画像で見せたり、シリーズ作品の違いを比較したりする使い方があります。

通常の「内容紹介」とは別枠で追加する

A+コンテンツと、KDPの本の情報として入力する「内容紹介」は別のものです。両者の違いは次のとおりです。

項目 内容紹介 A+コンテンツ
主な役割 本の内容を文章で紹介する 商品情報を画像やテキストなどで補足する
主な表現 文章 画像・テキスト・比較表など
設定場所 KDPの本の詳細情報 A+コンテンツの管理画面

そのため、A+コンテンツを作成しても、内容紹介が不要になるわけではありません。内容紹介で本の概要を伝え、A+では画像や比較で情報を足すと役割を分けられます。

通常の商品説明の書き方は、KDPの内容紹介欄の書き方で詳しく確認できます。

表示場所は「出版者から」付近で、位置は固定されていない

作成したA+コンテンツは、商品詳細ページの「出版者から」セクション付近に表示されます。

ページを開いた直後に見える場所とは限らず、確認にはスクロールが必要な場合もあります。KDP公式でも、表示位置は一定ではないと案内されています。

「商品説明の直下に必ず出る」と決めつけず、公開後は実際の商品ページで位置を探して確認しましょう。仕組みの概要はKDP公式のA+コンテンツに関する案内でも確認できます。

A+コンテンツで作れる内容とモジュールの考え方

A+コンテンツは、決まったレイアウトへ文章を流し込む機能ではありません。複数のモジュールから必要なものを選び、画像やテキストを組み合わせて構成します。

モジュールとは、A+コンテンツを組み立てるパーツのことです。掲載したい情報に合わせて、必要なパーツを選びます。

17種類のモジュールから最大5つを組み合わせる

KDP公式では、A+コンテンツ用に17種類のモジュールが用意されています。1つのレイアウトで使えるのは、そのうち最大5つです。

すべての種類を使う必要はありません。先に「何を伝えたいのか」を決め、その目的に合うモジュールだけを選びます。

  • 文章では伝わりにくい中身の雰囲気を見せたい場合は、画像中心のモジュール
  • 複数の本の違いを整理したい場合は、比較表のモジュール
  • 本の特徴を項目ごとに示したい場合は、画像とテキストを並べるモジュール

通常の商品情報と同じ説明を繰り返すのではなく、足りない情報を補う構成にすると、A+の役割がはっきりします。

比較表では最大5点のASINを並べられる

A+コンテンツには、複数の商品を並べて紹介できる比較表のモジュールもあります。KDP公式では、比較表で最大5点のASINを比較できると案内されています。

シリーズ作品など複数の本を出している場合は、それぞれの違いを読者へ示す方法として使えます。1冊を単独で説明するだけでなく、関連する本を整理して見せられる点が特徴です。

ただし、比較表を埋めるためだけに関連の薄い本を並べても、読者の判断材料にはなりません。並べる本は、迷っている読者が実際に比べたくなる組み合わせに絞ります。

1つのA+コンテンツを複数のASINへ適用できる

作成したA+コンテンツは、1冊専用の設定ではありません。1つのA+プロジェクトへ複数のASINを適用できます。

同じ内容を複数の形式や関連書籍へ表示したい場合は、それぞれの対象ASINを追加します。KDP公式では、販売中の本だけでなく予約注文の本にも追加できると案内されています。

ただし、適用できるのは自分のKDPアカウントにある本のASINだけです。他の出版者の商品ページへ自由に掲載できる仕組みではありません。

ASINの意味やISBNとの違い、確認方法はKDPのASINとは?ISBNとの違いと確認方法を徹底解説で詳しく確認できます。

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KDPでA+コンテンツを作成・登録する手順

A+コンテンツは、本の詳細情報を編集するだけでは公開できません。専用の管理画面で作成し、対象ASINを適用してから承認用に提出します。

手順 行うこと
1 KDPのマーケティングページからA+コンテンツの管理を開く
2 モジュールを追加し、画像とテキストを入力する
3 表示する本のASINを追加して適用する
4 パソコンとモバイルの表示を確認して承認用に提出する

作り込んだデザインが完成しても、ASINの適用と提出が終わっていなければ商品ページには出ません。4つの工程を最後まで進めます。

1.A+コンテンツの管理画面を開いて新規作成する

KDPへログインし、マーケティングページを開きます。現在のKDP公式では、「A+コンテンツ」から「A+コンテンツの管理」へ進んで作成する流れが案内されています。

新規作成を始めると、コンテンツ名や言語などの入力を求められます。コンテンツ名は管理用の名前で、商品ページには表示されません。あとから見分けやすい名前を付けておくと、複数のA+を作ったときに探しやすくなります。

現在の作成手順は、KDP公式のA+コンテンツ作成手順でも確認できます。

2.モジュールを追加して画像とテキストを入力する

次に、掲載したい内容に合わせてモジュールを追加します。モジュールを選び、それぞれに必要な画像とテキストを入力して全体を組み立てます。

この段階で見た目だけを基準に選ぶと、内容が中途半端になりがちです。本の特徴を説明するのか、画像で中身を補足するのか、関連作品を比較するのかを先に決めてから選びます。

画像には、モジュールごとに推奨される大きさや条件があります。具体的なピクセル数はA+コンテンツのモジュール別画像サイズで確認してください。

3.表示する本のASINを追加して適用する

コンテンツを作成したら、表示対象となる本を指定します。対象本のASINを追加し、A+コンテンツを適用する工程です。

「内容を作る」と「対象ASINへ適用する」は別の作業です。ここを飛ばすと、どの商品ページへ表示するかが決まっていない状態のまま残ります。

複数の形式や関連書籍へ同じ内容を出したい場合は、対象となるASINをそれぞれ確認して追加します。

4.パソコンとモバイルの表示を確認して承認用に提出する

ASINを適用したら、提出前にプレビューを見ます。KDPでは、デスクトップとモバイルの両方でプレビューを確認できます。

パソコンで整って見えても、画面の小さい端末では画像内の文字が読みにくくなることがあります。次の点を両方の表示で見ておきましょう。

  • 画像に入れた文字が小さくつぶれていないか
  • 画像とテキストの組み合わせが意図した順番で並んでいるか
  • 本の内容と関係のない情報が混ざっていないか

確認できたら、承認用に提出します。提出した時点で商品ページへ即時表示されるわけではありません。

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A+コンテンツの効果は購入前の判断材料を増やせること

A+コンテンツの主な効果は、通常の商品情報だけでは伝えにくい内容を追加できることです。画像や比較表を使えるため、読者が本の特徴をつかむための材料が増えます。

画像や図解で文章では伝わりにくい特徴を補える

内容紹介は、文章で本の中身を伝える場所です。A+コンテンツでは、そこへ画像を使った視覚的な情報を追加できます。

たとえば、図解や表が多い本、手順を追って学ぶ本などは、文章の説明だけでは伝わりにくいことがあります。誌面のイメージが分かる画像を添えると、読者は自分に合う本かどうかを判断しやすくなります。

シリーズや関連書籍を比較表で整理できる

複数の本を出版している場合は、比較表で関連する本を並べられます。読者は一冊ずつ検索し直さなくても、同じページで選択肢を見比べられます。

比較する項目は、対象読者、扱うテーマの範囲、読む順番など、読者が迷いやすい部分に絞ると分かりやすくなります。

売上や検索順位の上昇が保証される機能ではない

KDP公式では、A+コンテンツによって売上・コンバージョン率・検索順位が一定割合上がるとは明記されていません。

そのため、「A+を設定すれば必ず売れる」「Amazon内の検索対策に直接効く」といった説明をうのみにしないでください。

効果を考えるときは、まず商品ページの情報を分かりやすく補えているかという基準で判断します。

A+コンテンツを登録する前に確認したい注意点

A+コンテンツには、どのような宣伝文でも掲載できるわけではありません。掲載内容にはKDPのA+コンテンツガイドラインが適用されるため、提出前の確認が必要です。

価格・割引・購入を強く促す表現などは掲載できない

A+コンテンツでは、掲載できない情報があります。代表的なものは次のとおりです。

  • 価格や割引、キャンペーンなど時間によって変わる情報
  • 「今すぐ購入」のように購入を直接促す表現
  • カスタマーレビューの引用
  • 権利を持っていない画像やテキスト

Kindle Unlimitedに関する記載も、期間や条件によって変わる内容には注意が必要です。現在の掲載ルールはKDP公式のA+コンテンツガイドラインで確認できます。

提出後に却下された場合の原因と修正方法は、KDPのA+コンテンツが却下される原因と修正方法で詳しく確認してください。

Amazon.co.jp向けと海外マーケットプレイスは分けて考える

A+コンテンツは、公開するマーケットプレイスを意識して作ります。kdp.amazon.co.jpから公開する内容はAmazon.co.jp向けとして扱われます。

日本語で作ったA+が、そのまま全世界のAmazonへ一括で反映されるものとは考えないでください。

なお、KDPにはA+コンテンツの作成を支援する生成AI機能もありますが、現在確認されている対象は英語・米国向けです。日本向けの通常手順では、この機能の利用を前提にしません。

提出から表示までは8営業日以内が目安

承認用に提出しても、すぐ商品詳細ページへ出るとは限りません。現在のKDP公式では、ガイドラインに準拠したコンテンツは8営業日以内に表示されると案内されています。

処理量が多い時期は、さらに時間がかかる可能性もあります。古い解説にある「1〜2営業日」といった期間を現在の基準として判断せず、提出後は余裕をもって商品ページを確認しましょう。

掲載内容に迷ったときの決め方と公開後の確認

A+コンテンツを作るときは、情報量を増やすこと自体を目的にしないでください。内容紹介では足りない情報を、画像・テキスト・比較表で補うという基準に戻ると、載せる内容を選びやすくなります。

掲載する内容に迷ったら、次の順で考えます。

  1. 読者が購入前に知りたいことを書き出す
  2. そのうち、内容紹介ですでに伝わっているものを外す
  3. 残った情報を、画像で見せるか比較表で並べるか決める
  4. ガイドラインで制限されている表現が含まれていないか確認する

最大5つまで使えるからといって、5つ埋める必要はありません。伝えたい情報が2つなら、モジュールも2つで十分です。

公開後は、Amazonの商品詳細ページで「出版者から」付近を実際に確認します。表示位置は固定されていないため、すぐ見つからない場合はページをスクロールして探してください。パソコンとスマートフォンの両方で見ておくと、意図どおりに表示されているか判断できます。

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【著者:石黒秀樹】

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