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KDPで出版申請した本に「Blocked(ブロック)」と表示されると、「もう出版できないのか」「アカウントまで停止されるのか」と不安になる方も多いでしょう。

結論からいうと、KDPの「Blocked」は、その書籍がKDPのコンテンツガイドラインを満たしておらず、出版または編集がブロックされている状態です。

ただし、1冊の書籍がBlockedになったことと、KDPアカウント自体が停止・閉鎖されたことは同じではありません。

まずKDPから届いたメールや本棚の表示を確認し、「何が問題になっているのか」を正確に把握することが重要です。

この記事では、KDPブロックの意味、よくある原因、通知を受け取ったときの確認方法、修正・問い合わせの流れ、再発を防ぐためのチェックポイントまで順番に解説します。

 

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KDPブロックとは?Blockedの正しい意味

 

KDPでは、出版する書籍の状態がBookshelf(本棚)に表示されます。

その中の「Blocked」は、KDP公式で「コンテンツガイドラインを満たしておらず、出版または編集がブロックされている状態」とされています。

つまり、「現在Amazonが通常の審査をしている」という意味ではありません。

何らかの理由によって、その書籍をそのまま出版・編集できない状態になっています。

「レビュー中」と「Blocked」は違う

 

特に間違えやすいのが、「In Review(レビュー中)」との違いです。

ステータス 意味
Draft 書籍情報を編集中で、まだ出版申請していない状態
In Review KDPがフォーマットやコンテンツガイドラインを確認している通常の審査中
Publishing レビューを通過し、Amazonでの公開処理が進んでいる状態
Live Amazonで出版され、購入できる状態
Blocked コンテンツガイドラインを満たしておらず、出版または編集がブロックされている状態

 

In Reviewは通常の出版工程ですが、Blockedは問題への対応が必要な状態です。

「レビュー中」の意味や長引いた場合の対処については、『KDPの「レビュー中」とは?審査期間・長引く原因・対処法を徹底解説』で詳しく解説しています。

ブロックと自分で行う配信停止も違う

 

KDPには、自分で販売を停止する「Unpublish」という操作もあります。

Unpublishは、著者自身が販売を取り下げる操作です。

一方、BlockedはKDP側の判断によって出版・編集できなくなっている状態なので、意味が異なります。

また、BlockedになったタイトルはKDP本棚から削除できないと公式に案内されています。

書籍のブロックとアカウント停止は分けて考える

 

もう1つ重要なのが、書籍単位のBlockedとKDPアカウント自体の問題を混同しないことです。

本棚の特定タイトルに「Blocked」と表示されている場合は、まずその書籍について確認します。

一方、KDPからアカウント停止・契約終了などに関する通知が届いている場合は、書籍ブロックとは別の問題です。

「Blockedと表示された=KDPアカウントが停止された」という意味ではありません。

KDPでブロックされたら最初に確認する3つのこと

 

ブロックされたときに最も避けたいのは、原因が分からないまま原稿を変更したり、新しい書籍として登録し直したりすることです。

最初に次の3点を確認します。

1.KDPから届いたメールを確認する

 

KDPでは、書籍について追加確認や対応が必要な場合、登録しているメールアドレスへ連絡が届くことがあります。

まず次の場所を確認してください。

  • 受信トレイ
  • 迷惑メールフォルダ
  • プロモーションなどの自動振り分けフォルダ

メールには、対象タイトルや問題となっている内容、必要な対応などが記載されている場合があります。

メールを読まずに自己判断で修正するのではなく、KDPから届いた案内を最優先にしてください。

2.KDP本棚で対象タイトルを特定する

 

複数の本を出版している場合は、どのタイトルがBlockedになっているのか確認します。

電子書籍とペーパーバックなど、同じ作品でも出版形式ごとに状態が異なる場合があるため、対象フォーマットも確認してください。

3.ブロック理由が分からなければKDPへ問い合わせる

 

KDP公式では、Blockedになったタイトルについて疑問がある場合は、KDPへ問い合わせるよう案内しています。

原因を推測して何度も変更するより、通知だけでは理由が分からない場合はサポートへ確認する方が確実です。

問い合わせるときは、次の情報を整理しておくと状況を伝えやすくなります。

  • 書籍タイトル
  • 出版形式
  • ASINなどの識別情報
  • 現在表示されているステータス
  • KDPから届いたメールの内容
  • いつBlockedになったか

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KDPでブロックされる主な理由

 

KDPが個別のブロック理由をすべて公開しているわけではありません。

ただし、KDPのコンテンツガイドライン、メタデータガイドライン、コンテンツ品質ガイドなどから、出版前に特に確認すべきポイントを整理できます。

コンテンツガイドラインに適合していない

 

KDPでは、コンテンツガイドラインに適合しない書籍を拒否・削除することがあります。

ガイドラインの対象は本文だけではありません。

  • 本文
  • タイトル
  • 表紙
  • 商品説明

なども対象です。

違法・権利侵害コンテンツや、Amazonが不適切と判断するコンテンツ、読者に悪い体験を与えるコンテンツなどは出版できない場合があります。

詳しくは、『KDPのコンテンツガイドライン違反とは?審査落ちを防ぐチェックポイントを徹底解説』も確認してください。

著作権・商標・出版権などの問題

 

KDPへアップロードするコンテンツについて、必要な権利を持っていることは著者・出版社側の責任です。

例えば、

  • 第三者の文章
  • 写真
  • イラスト
  • 図表
  • 表紙素材
  • 翻訳作品
  • 商標・ブランド

などを使用している場合は、その利用権を確認する必要があります。

KDP公式では、権利を持っていないコンテンツをアップロードまたはアップロードしようとした場合、書籍の拒否・削除だけでなく、アカウント状態やロイヤリティにも影響する可能性があると案内しています。

「インターネットにあった」「無料素材だった」というだけでは、出版利用できる根拠にはなりません。

素材を利用する場合は、商用利用や電子書籍での利用条件を確認してください。

タイトルや表紙などのメタデータに問題がある

 

メタデータとは、Amazonの商品ページに登録する書籍情報です。

主に、

  • タイトル
  • サブタイトル
  • シリーズ情報
  • 著者名
  • 内容紹介
  • キーワード
  • カテゴリー
  • 表紙

などがあります。

KDP公式では、タイトル欄には表紙に表示されている実際のタイトルを入力するよう求めています。

また、表紙に表示されるタイトル・サブタイトル・著者名・シリーズ情報は、登録したメタデータと一致させる必要があります。

無関係・誤解を招くキーワードを設定している

 

KDPでは、検索結果を操作する目的で不正確なキーワードを設定することは認められていません。

禁止される例として、

  • 他の著者名
  • 他の著者の本
  • 「ベストセラー」など販売順位に関する語句
  • 「無料」など広告・プロモーション表現
  • 書籍内容と無関係なキーワード

などが公式ガイドラインで示されています。

SEOを意識する場合でも、本の内容を正確に説明するキーワードだけを設定してください。

キーワードについては、『Kindle出版のキーワード設定とは?売れる電子書籍に変わる実践ガイド』でも詳しく解説しています。

カテゴリーが書籍内容と合っていない

 

カテゴリーについても、書籍の中心的な内容と関連するものを選ぶ必要があります。

KDP公式では、読者を誤解させたり検索結果を操作したりする目的で、不正確なカテゴリーを選ぶことを認めていません。

単に競合が少ないからという理由で、内容と関係のないカテゴリーを設定するのは避けましょう。

読者体験を損なう品質上の問題がある

 

KDPでは、読者に悪い体験を与える書籍についても品質基準を設けています。

例えば、

  • 間違った本文ファイルをアップロードしている
  • 商品説明と実際の本の内容が違う
  • 目次リンクが正しく動かない
  • 外部リンクが機能しない
  • 不適切な外部サイトへ誘導している
  • 同じ内容が過度に繰り返されている
  • 読書に適さないレイアウトになっている

などです。

出版前にプレビューし、読者が正常に読める状態になっているか確認してください。

AI生成コンテンツの申告や内容に問題がある

 

現在のKDPでは、AIが生成した文章・画像・翻訳を使用した場合、出版時または編集・再出版時にAI生成コンテンツとして申告する必要があります。

AIが実際のコンテンツを生成した場合は、その後に人間が大幅に編集していてもAI生成として扱われます。

一方、自分で作成した文章や画像をAIで校正・改善しただけのAI支援については、申告する必要はありません。

また、AI生成・AI支援のどちらであっても、著作権などの権利を含め、KDPガイドラインに適合しているかを確認する責任は出版者側にあります。

AIを使ったこと自体がブロック理由になるという意味ではありません。

重要なのは、必要な申告を行い、内容と権利を確認することです。

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KDPブロックを解除するにはどうすればいい?

 

Blockedになったときは、「とにかく再提出すればよい」とは限りません。

KDP公式ではBlockedタイトルについて疑問がある場合は問い合わせるよう案内しているため、まずKDPから届いた通知内容を基準に対応します。

STEP1.通知内容から問題を特定する

 

まずKDPから届いたメールを読み、どの項目について指摘されているのか確認します。

例えば、

  • コンテンツ
  • 著作権・出版権
  • タイトル・メタデータ
  • 表紙
  • 本文ファイル
  • 品質

など、どの領域の問題なのかを整理します。

メールだけでは判断できない場合は、推測だけで修正せずKDPサポートへ確認してください。

STEP2.必要な権利資料を準備する

 

権利関係について確認を求められた場合は、必要に応じて証明できる資料を整理します。

例えば、

  • 権利者からの許諾
  • 素材サイトのライセンス
  • 契約書
  • 自分が権利者であることを確認できる情報

などです。

KDPから具体的な資料を指定された場合は、その案内に従ってください。

STEP3.KDPの指示に沿って修正する

 

修正可能な状態で、KDPから具体的な指摘を受けている場合は、その部分を修正します。

例えばメタデータが原因なら、

  • タイトル
  • 著者名
  • 表紙
  • キーワード
  • カテゴリー
  • 内容紹介

などを見直します。

フォーマットや品質の問題なら、本文・画像・目次・リンクなどを確認します。

STEP4.修正後はプレビューする

 

本文や表紙を変更した場合は、再提出前に必ずプレビューしてください。

特に、

  • 文字化けがない
  • 画像が正常に表示される
  • 目次が正しく動く
  • リンク先が正しい
  • 本文が欠落していない

ことを確認します。

レイアウトの確認方法については、『Kindle出版のプレビュー確認とは?オンラインとPreviewerの使い方を徹底解説』も参考にしてください。

STEP5.必要に応じてKDPへ問い合わせ・異議申し立てを行う

 

ブロック理由が分からない場合や、自分には必要な権利がありKDPの判断について確認したい場合は、KDPへ問い合わせます。

KDPのコンテンツガイドラインでは、タイトルを削除した場合に著者・出版社へ通知し、決定について異議申し立てできると案内されています。

問い合わせでは感情的な文章より、

  • 対象書籍
  • 通知内容
  • 確認した問題点
  • 修正した内容
  • 必要な権利を持っている場合はその根拠

を簡潔に整理して伝える方が状況を説明しやすくなります。

KDPブロック時に避けたい対応

 

原因が分からないまま何度も修正する

 

ブロック理由を特定せず、「ここかもしれない」と複数箇所を変更すると、何が問題だったのか分からなくなります。

まず通知内容を確認し、必要ならサポートへ問い合わせてください。

同じ本を新規タイトルとして作り直す

 

Blockedになったからといって、同じ書籍を新しいタイトルとして登録し直せば解決するとは限りません。

問題となった内容が残っていれば、根本的な解決にならないためです。

まず既存タイトルの問題を確認してください。

Blockedの本を削除しようとする

 

KDP公式では、BlockedになったタイトルはBookshelfから削除できないと案内されています。

削除方法を探すのではなく、問題がある場合はKDPへ問い合わせます。

書籍ブロックなのに新しいKDPアカウントを作る

 

書籍のBlockedとKDPアカウントの問題は別です。

1冊がBlockedになったことを理由に、新しいKDPアカウントを作成する対応はしないでください。

まず現在のアカウントでKDPから届いた案内に対応します。

KDPブロックを防ぐための出版前チェックリスト

 

すべてのブロックを事前に防げるわけではありませんが、出版前に基本項目を確認することで明らかな不備は減らせます。

メタデータを確認する

 

  • 表紙とKDPのタイトルが一致している
  • サブタイトルが一致している
  • 著者名が一致している
  • シリーズ情報が一致している
  • 内容と無関係なキーワードを設定していない
  • 販売順位や「無料」など禁止される表現をキーワードへ入れていない
  • 書籍内容と関係のあるカテゴリーを選択している

権利関係を確認する

 

  • 本文を出版する権利を持っている
  • 使用画像の利用条件を確認している
  • 引用について必要な条件を満たしている
  • 翻訳作品なら必要な出版権を確認している
  • 商標・ブランドなど第三者の権利を侵害していない

本文品質を確認する

 

  • 正しい本文ファイルをアップロードしている
  • 文字化けがない
  • ページや段落が崩れていない
  • 画像が正常に表示される
  • 目次リンクが正常に動く
  • 不要・不適切な外部リンクがない
  • 同じ内容を過度に繰り返していない

AI生成コンテンツを確認する

 

  • AI生成の文章・画像・翻訳を正しく申告している
  • 内容に事実誤認がない
  • 第三者の著作権・商標などを侵害していない
  • 読者を誤解させる内容になっていない
  • 人間が最終確認している

KDPブロックについてよくある質問

 

KDPでBlockedになったらアカウントも停止されますか?

 

Blockedは書籍ステータスの1つであり、それだけでKDPアカウント停止を意味するものではありません。

ただし、KDP公式では権利を持たないコンテンツのアップロードなど、一部の重大な問題はアカウント状態にも影響する可能性があると案内しています。

KDPから届いた通知内容を確認してください。

KDPブロックは必ず解除できますか?

 

必ず解除できるとはいえません。

KDP公式は、Blockedをコンテンツガイドラインを満たしていない状態と定義しています。

疑問がある場合はKDPへ問い合わせ、通知内容に応じて対応します。

ブロックされた本は削除できますか?

 

いいえ。

KDP公式では、BlockedタイトルはBookshelfから削除できないと案内されています。

ブロックされたらすぐ再提出すればよいですか?

 

原因によります。

自己判断で再提出するのではなく、まずKDPからのメールやBlockedになった理由を確認してください。

KDP側から対応方法が指定されている場合は、その案内に従います。

問い合わせれば何日で解除されますか?

 

解除までの日数を一律に示すことはできません。

確認内容や問題の種類によって異なるため、「1〜3営業日で解除」などと決めつけず、KDPからの返信と案内を基準にしてください。

AIで作った本はブロックされますか?

 

AIを利用したことだけでブロックされるというルールではありません。

AI生成コンテンツについて必要な申告を行い、コンテンツガイドラインと知的財産権を守る必要があります。

KDPブロックとコンテンツガイドライン違反の違いは?

 

コンテンツガイドラインは、KDPで出版できる内容について定めたルールです。

Blockedは、その書籍がコンテンツガイドラインを満たしておらず、出版または編集できない状態を示すステータスです。

まとめ|KDPブロックは原因を推測せず通知内容から確認する

 

KDPの「Blocked」は、書籍がコンテンツガイドラインを満たしておらず、出版または編集がブロックされている状態です。

ポイントをまとめると、次のとおりです。

  • Blockedは通常の「レビュー中」とは異なる
  • 書籍のBlockedとKDPアカウント停止は同じではない
  • BlockedタイトルはBookshelfから削除できない
  • まずKDPから届いたメールを確認する
  • 著作権・出版権などの権利を確認する
  • タイトル・表紙・キーワードなどのメタデータを確認する
  • 読者体験を損なう品質問題がないか確認する
  • AI生成コンテンツは現在のKDPルールに従って申告する
  • 原因が分からない場合はKDPへ問い合わせる
  • 必ず解除できるとは断定しない
  • 同じ本を新規登録して問題を回避しようとしない

KDPブロックが発生したら、最初にすべきことは「原因を推測すること」ではなく、「KDPから届いた通知を確認すること」です。

通知内容と公式ガイドラインを基準に問題を整理し、必要な修正や問い合わせを順番に進めましょう。

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【著者:石黒秀樹】

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