KDP登録方法と始め方の手順を初心者向けに徹底解説
のべ600名以上・累計10,000冊以上の出版を支援してきた石黒秀樹が解説します。
Kindle出版を始めるには、まずAmazonのKDP(Kindle Direct Publishing)に登録し、著者情報・銀行口座・税務情報の3つを設定する必要があります。この3つがすべて登録済みになって初めて、本の登録画面へ進めます。
この記事では、KDP登録の準備物から入力手順、つまずきやすい項目の対処法までを順番に説明します。
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KDP登録の全体像と、始める前に用意するもの
▶ 初心者がまず押さえておきたい「基礎からのステップ」はこちらからチェックできます:
基本・始め方 の記事一覧
KDPは、出版社を通さずに個人で電子書籍を販売できるAmazonのサービスです。アカウントの作成と維持に費用はかからず、売上に応じたロイヤリティを受け取る形になります。
登録作業そのものは一度きりで、完了すれば同じアカウントから何冊でも出版できます。
登録前に手元へ準備しておく3点
入力の途中で手が止まらないよう、次の3つを先に用意しておくと一度で登録を終えられます。
- 自分名義の銀行口座情報(銀行名・支店・口座番号・半角カタカナの口座名義)
- 住所と電話番号の英語表記(郵便番号を含む)
- 受信できるメールアドレス(Amazonアカウントに登録済みのもの)
税務情報と振込先は本人に紐づく情報のため、必ず自分名義のアカウントと口座で登録してください。勤務先や家族と共有しているAmazonアカウントを使うと、後から名義の不一致で修正が必要になります。
受け取れる金額の目安を先に把握しておきたい場合は、『KDPの手数料とは?70%と配信コストの仕組みを徹底解説』でロイヤリティと配信コストの計算方法を確認しておくと、口座登録の意味も分かりやすくなります。
買い物用のAmazonアカウントとKDPアカウントの関係
KDPへは、普段の買い物で使っているAmazonアカウントのIDとパスワードでログインできます。ただし、ログインしただけでは出版はできません。KDP側で著者情報・口座・税務情報を登録して初めて、出版用のアカウントとして有効になります。
「Amazonアカウントがあればすぐ出版できる」と考えていると、この一手間で戸惑いやすくなります。
1つのAmazonアカウントに対して、作成できるKDPアカウントは1つです。ジャンル別や家族用としてアカウントを分けると、規約違反と判断される可能性があります。分けたい事情がある方は、先にKDPアカウントを複数作ることが禁止される理由と正しい管理方法を確認してください。
登録作業が出版全体のどの位置にあるかを俯瞰したい場合は、『KDPの使い方とは?初心者が迷わず進める基本手順を徹底解説』が参考になります。
KDP登録の手順
ここからは、実際の登録画面に沿って入力する順番を説明します。準備した情報がそろっていれば、15〜20分程度で一通りの入力を終えられます。
手順1:KDPサイトへログインし、登録画面を開く
KDPの公式サイト(kdp.amazon.co.jp)を開き、Amazonアカウントでログインします。まだ著者情報を登録していない状態でログインすると、アカウント情報の入力画面が表示されます。
ページ内には英語表記が残る箇所もありますが、日本語に切り替えられる項目は日本語表示にしておくと入力しやすくなります。英語のまま表示される部分は、ブラウザの翻訳機能を併用すると内容を確認しながら進められます。
手順2:著者/出版者情報を入力する
氏名・住所・電話番号を入力します。ここで登録する氏名は、後から登録する銀行口座の名義と一致させてください。
住所は、郵便番号を含めて英語表記(ローマ字)で入力する形式です。「東京都千代田区丸の内1-1-1」であれば、「1-1-1 Marunouchi, Chiyoda-ku, Tokyo, Japan」のように、番地から始めて市区町村、都道府県の順に並べます。英語表記に不安がある場合は、日本郵便の公式サイトなどでローマ字表記を確認しながら入力すると確実です。
電話番号は、国番号「+81」を付け、市外局番や携帯番号の先頭の「0」を除いて入力します。「090-1234-5678」であれば「+819012345678」という形です。先頭の0を残したままにすると、本人確認の連絡が届かない原因になります。
なお、アカウントに登録する氏名と、本の表紙やAmazonの販売ページに表示する著者名は別のものです。著者名の設定場所や表示のされ方は、KDPの著者情報の設定方法と注意点で説明しています。
ジャンルごとに名前を使い分けたい場合は、1つのKDPアカウント内で複数のペンネームを使えます。管理方法はKDPで複数のペンネームを使う方法と注意点を確認してください。すでに出版済みの本の著者名を変えたい場合は通常の編集だけでは対応できないことがあるため、Kindle出版で著者名を変更する手順と注意点もあわせてご覧ください。
手順3:銀行口座を登録する
ロイヤリティの振込先となる口座を登録します。入力するのは、銀行コード・支店コード・口座番号・口座名義です。
口座名義は半角カタカナで入力し、姓と名の間に半角スペースを入れます。「ヤマダタロウ」ではなく「ヤマダ タロウ」という形です。全角文字が混ざったり、スペースが抜けたりすると、銀行情報が一致しないという趣旨のエラーが表示されます。
口座を登録しても、完了を知らせるメールは届きません。アカウント設定画面で登録内容が保存されていれば、手続きは進んでいます。銀行側の確認に数日かかる場合もあるため、出版直前ではなく早めに設定しておくと安心です。
入力内容を間違えた場合は、アカウント設定の支払い項目から再入力できます。口座を登録し直しても、書籍データが消えることはありません。
手順4:税務情報(Tax Information Interview)を入力する
Amazonは米国企業のため、源泉徴収の扱いを決める税務インタビューへの回答が必要です。英語のページが開きますが、選択式の質問が中心で、順番に答えていけば完了します。
個人で出版する場合は、種別として「個人(Individual)」を選び、居住国に「日本(Japan)」を指定します。米国の納税者番号(TIN)については、日本在住の個人であれば「持っていない(I do not have a TIN)」を選ぶのが基本です。ここで誤って米国TINを持っている前提で進めると、入力が先に進まなくなったり、想定と異なる税率が適用されたりすることがあります。
法人として登録する場合や海外在住の場合は条件が変わるため、KDPのヘルプ内の案内に沿って選択してください。
最後に電子署名(E-sign)として英字で氏名を入力し、送信します。送信後に「有効(Active)」と表示されれば完了です。「保留(Pending)」と表示された場合も、1〜2日ほどで切り替わることがあります。1週間以上変化がない場合は、KDPサポートへ問い合わせてください。
手順5:登録が完了しているか確認する
ログイン後に表示される「本棚(Bookshelf)」が、KDPの管理画面です。ここから右上のアカウント名をクリックし、アカウント設定を開いて、次の3つの状態を確認します。
| 確認項目 | 登録できている状態の表示 |
|---|---|
| 著者/出版者情報 | 氏名・住所・電話番号がすべて入力済み |
| 銀行口座 | 口座情報が保存され、未設定の表示が残っていない |
| 税務情報 | ステータスが「有効(Active)」 |
本棚に「新しいタイトルを追加」のボタンが表示され、上の3項目に未設定や保留が残っていなければ、登録は完了しています。
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登録でつまずきやすい項目と対処法
KDP登録で手が止まりやすいのは、口座名義の書式、税務インタビューの選択、そして登録後に出版画面へ進めないケースです。原因ごとに確認する場所が異なります。
口座情報でエラーが表示される場合
エラーの多くは、名義の書式が原因です。次の点を順に見直してください。
- 半角カタカナで入力しているか(全角カタカナ・漢字・ひらがなは不可)
- 姓と名の間に半角スペースが入っているか
- 口座名義がKDPに登録した氏名と一致しているか
- 銀行コード・支店コードに入力漏れや桁数の誤りがないか
口座情報の不備があっても、本の出版そのものは進められます。ただし、そのままにしているとロイヤリティの振込が実行されません。出版前に修正しておくのが確実です。
税務情報の入力で選択に迷う場合
日本在住の個人が出版する場合、迷いやすいのは種別とTINの2か所です。「個人(Individual)」「日本(Japan)」「TINを持っていない」の組み合わせが基本形になります。
送信後にステータスが保留のままでも、それだけで登録が失敗したとは限りません。数日待っても有効に変わらない場合は、入力した氏名や住所が著者情報と食い違っていないかを確認したうえで、KDPサポートへ問い合わせてください。
登録したのに出版画面へ進めない場合
ログインはできるのに新規タイトルを追加できないときは、次の順で確認します。
- アカウント設定を開き、著者情報・口座・税務情報に「未設定」や「保留」が残っていないか確認する
- 入力後に保存ボタンを押し忘れていないか確認する
- ブラウザのキャッシュを削除する、または別のブラウザや端末からログインし直す
これらを試しても状況が変わらない場合は、アカウント側に制限がかかっている可能性もあります。ログインできない、出版機能が使えない、閉鎖の通知が届いたといった場合は、KDPアカウントが閉鎖・停止された場合の復活手順と注意点を確認してください。
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登録後に進む出版手続きの流れ
登録が完了したら、本棚から「+電子書籍またはペーパーバックを追加」を選び、書籍の情報を入力していきます。この段階で必要になるのは、原稿ファイル・表紙画像・書籍情報(タイトル、著者名、説明文、カテゴリー、キーワード)の3点です。
原稿はWord(.docx)やEPUBなどの形式でアップロードします。タイトルや説明文に他社の商標やブランド名を含めないことなど、入力内容にも規約上のルールがあります。
出版申請を行うと、Amazon側の確認を経て販売が開始されます。誤字脱字や表紙の不備は公開後の修正に手間がかかるため、申請前に見直しておくと安心です。
公開後に読者へ届く形にしていくには、販売ページの説明文やカテゴリー設定も関わってきます。読者とのミスマッチを減らす考え方は、『KDPで売れない原因とは?読者不一致を防ぐ設計と改善ポイント徹底解説』でまとめています。
なお、出版を休止したい場合でも、KDPアカウントの削除は慎重に判断してください。公開中の書籍や未払いのロイヤリティに影響する可能性があります。検討している方は、KDPアカウントを削除する正しい手順と注意点を先に確認しておきましょう。
KDP登録の要点
登録で押さえるべき内容を整理します。
- 登録に必要なのは、著者情報・銀行口座・税務情報の3点
- 買い物用のAmazonアカウントでログインできるが、KDP側の設定は別途必要
- アカウントは1人1つ。用途別に分けない
- 住所と電話番号は英語表記、電話番号は「+81」+先頭の0を除いた番号
- 口座名義は半角カタカナ、姓と名の間に半角スペース
- 税務情報は「個人」「日本」「TIDなし」を選び、ステータスが有効になるまで確認する
- アカウント設定に未設定や保留が残っていると、出版画面へ進めない
準備物をそろえてから取りかかれば、登録は一度の作業で完了します。設定が終わったら、本棚から書籍の登録へ進んでください。
【著者:石黒秀樹】
Kindle出版サポート歴5年。
累計受講生600名以上。
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📘最後までお読みいただき
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