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Kindle出版を始めたいと思ったとき、最初に必要になるのがKDP(Kindle Direct Publishing)の登録です。

しかし、AmazonアカウントでKDPへログインしただけで、すぐにすべての出版準備が完了するわけではありません。

KDPで本を出版し、ロイヤリティを受け取るためには、本人・アカウント情報、銀行口座、税務情報などを正しく設定する必要があります。

初めての人は、「AmazonアカウントとKDPアカウントは別?」「本名を登録すると公開される?」「銀行口座や税務情報はいつ登録する?」など、登録項目の違いで迷いやすいでしょう。

この記事では、KDPの登録方法を最初から順番に解説し、本人情報・銀行口座・税務情報・本人確認、さらに登録後に出版を始めるまでの流れまでまとめます。

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KDPとは?Kindle出版を始めるためのAmazon公式サービス

▶ 初心者がまず押さえておきたい「基礎からのステップ」はこちらからチェックできます:
基本・始め方 の記事一覧

目次

KDPは「Kindle Direct Publishing」の略称で、Amazonが提供するセルフ出版サービスです。

出版社を通さなくても、個人や法人がAmazonで本を出版できます。

KDPでは電子書籍と紙の本を出版できる

KDPでは、代表的に次の形式を出版できます。

  • Kindle電子書籍
  • ペーパーバック
  • ハードカバー

タイトル、著者名、原稿、表紙、販売価格などをKDPへ登録し、出版申請後の審査を経てAmazonで販売されます。

KDPアカウントの登録自体に利用料金はかかりません。

AmazonアカウントとKDPアカウントの関係

すでにAmazonアカウントを持っている場合は、そのアカウントでKDPへサインインできます。

KDP公式でも、既存のAmazonアカウントを利用する方法が案内されています。

一方、買い物用Amazonアカウントと出版用のアカウントを分けたい場合は、KDP用として別のAmazonアカウントを作ることも可能です。

ただし、ペンネームやジャンルごとに複数のKDPアカウントを作るという意味ではありません。

KDPアカウントを複数運用する際の注意点は、『Kindle出版のKDPアカウント複数とは?禁止理由と正しい管理方法を徹底解説』で詳しく解説しています。

Kindle出版を始めるために必要な登録は大きく3つ

「Kindle出版の登録」と聞くと、KDPアカウントを作ることだけをイメージしがちです。

しかし、初心者向けに整理すると、必要な設定は大きく次の3つに分けられます。

登録項目 主な役割
本人・アカウント情報 誰が出版者なのかを登録する
銀行口座 ロイヤリティを受け取る
税務情報 税務上の立場や源泉徴収の扱いを設定する

さらに、KDPから求められた場合には本人確認を行います。

「KDPにログインできた=登録作業がすべて終わった」ではありません。

本人情報、支払い情報、税務情報まで確認しておくことが大切です。

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KDP登録前に準備しておくもの

登録画面を開いてから必要な情報を探すより、先に準備しておくとスムーズです。

Amazonアカウント

すでにAmazonを利用している場合は、メールアドレスとパスワードなどのログイン情報を準備します。

Amazonアカウントを持っていない場合は、新しく作成してからKDPへ進めます。

氏名・住所などの本人情報

KDPのアカウント情報には、出版者として正確な情報を登録します。

個人でKDPを利用する場合、アカウント情報には現在の法的氏名を使用します。

ペンネームで本を出版する場合でも、本人情報までペンネームにするわけではありません。

KDPに登録する本人名と、Amazonの商品ページに表示する著者名は別です。

銀行口座

KDPからロイヤリティを受け取るための銀行口座を準備します。

銀行口座では、KDPへ入力する口座名義や銀行情報と、銀行側に登録されている情報を一致させることが重要です。

銀行口座の設定については、『Kindle出版の銀行口座登録とは?印税を受け取るための正しい設定方法を徹底解説』も確認してください。

税務情報

KDPでは税務プロファイルの設定も必要です。

税務インタビューでは、居住国、個人・法人などの区分、TINなど、現在の税務上の状況に応じた情報を入力します。

日本在住だからといって、「TINについて何も確認しなくてよい」と一律に考えるのは避けてください。

日本在住者のTIN・マイナンバーについては、『Kindle出版のTIN入力とマイナンバー対応を徹底解説|日本在住者の正しい手順と注意点』で詳しく解説しています。

本人確認書類は求められた場合に準備する

KDPでは、アカウントによって本人確認を求められる場合があります。

本人確認が必要な場合は、KDPへサインインした際に案内が表示されます。

その場合は、パスポートや運転免許証など、KDPが認める政府発行の本人確認書類を準備します。

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KDP登録方法を5ステップで解説

ここから実際の登録手順を順番に見ていきます。

ステップ1:AmazonアカウントでKDPへサインインする

KDP公式サイトへアクセスし、Amazonアカウントでサインインします。

既存のAmazonアカウントを利用する場合は、普段使用しているメールアドレスとパスワードでログインできます。

ログインするとKDP Bookshelfへ進めます。

ステップ2:本人・出版者情報を登録する

KDPのアカウント設定を開き、画面に従って氏名や住所などを登録します。

個人の場合は、本人確認や支払い、税務などに利用できる正しい法的氏名を入力します。

例えば、

KDPアカウントの本人情報:山田太郎
Amazonの商品ページの著者名:青空タロウ

という設定が可能です。

ペンネームで出版したい場合でも、KDPの本人情報をペンネームにしないよう注意してください。

ステップ3:銀行口座を登録する

続いて、ロイヤリティを受け取る銀行口座を登録します。

KDPアカウントの支払い設定から銀行口座を追加し、画面で求められる情報を入力します。

主に、

  • 銀行口座の所在地
  • 口座名義人
  • 口座名義人の住所
  • 口座番号など銀行所在地に応じた情報

などを設定します。

口座名義や住所は、銀行に登録されている内容に合わせることが重要です。

ネット上の古い入力例をそのままコピーするのではなく、現在のKDP画面と自分の銀行情報を確認しながら入力しましょう。

ステップ4:税務プロファイルを登録する

KDPアカウントの「Tax Information」から税務プロファイルを設定します。

画面の質問に従って、

  • 個人・法人などの区分
  • 居住国
  • 税務上の氏名
  • TIN
  • 租税条約に関する情報

などを入力します。

税務情報は出版者の状況によって回答が異なります。

「日本人ならこの項目を選べばよい」と古い解説だけを見て決めず、現在の税務インタビューに従って回答してください。

ステップ5:税務情報のステータスを確認する

税務プロファイルを送信したら、KDPアカウントのTax Informationでステータスも確認します。

検証された税務情報は「Complete」と表示されます。

税務情報は入力しただけで終わりではありません。

KDPでは、税務情報を受領・検証できていない場合、新しい本の出版や既存書籍の更新が制限される場合があります。

登録後は「Complete」になっているかまで確認してください。

KDPで本人確認を求められた場合の対応

本人確認は、すべてのユーザーが同じタイミングで求められるとは限りません。

「Identity verification required」が表示されたら対応する

本人確認が必要なアカウントには、KDPへサインインした際に案内が表示されます。

表示された手順に従って本人確認を進めます。

本人情報と身分証の情報を一致させる

本人確認では、KDPの本人確認情報に登録した氏名や国と、提出する政府発行IDの情報を一致させます。

ここで注意したいのは、

  • 本人確認情報
  • 税務情報
  • 銀行口座情報

は、それぞれ目的が異なることです。

本人確認は本人確認書類、税務情報は税務上の情報、銀行情報は銀行に登録されている情報を基準に入力します。

KDPアカウント名とペンネームの違い

初めてKDPへ登録するときに特に迷いやすいのが、本人名と著者名の違いです。

KDPアカウントには法的氏名を登録する

個人の場合、KDPアカウントの本人情報には法的氏名を入力します。

これは支払い・税務・本人確認などに利用される情報です。

ペンネームは本を作るときの著者欄へ入力する

Amazonの商品ページに表示したい著者名は、本を作成するときの著者情報で設定します。

そのため、

KDP本人情報=本名
本の商品情報=ペンネーム

という使い分けができます。

ペンネームについては、『KDPで複数ペンネームは使える?安全運用の仕組みと注意点を徹底解説』も参考にしてください。

KDPではペンネームごとに複数アカウントを作らない

複数のペンネームを使うからといって、その数だけKDPアカウントを作る必要はありません。

複数ペンネームは1つのKDPアカウントで管理できる

例えば、

ビジネス書:山田ビジネス
小説:月野リオ

のように、同じKDPアカウントから異なるペンネームで本を出版できます。

ペンネームを分けたいからという理由でKDPアカウントまで増やさないようにしましょう。

KDPセレクトへの登録は必須ではない

KDPへ本を登録する際、「KDP Select」という言葉を見て、参加しなければ出版できないと思う人もいます。

しかし、KDPセレクトはKindle電子書籍を出版するための必須条件ではありません。

KDPセレクトはKindle電子書籍向けの90日間プログラム

KDPセレクトは、Kindle電子書籍を対象とした90日間のプログラムです。

参加すると、その電子書籍はKindle Unlimitedの対象になります。

無料キャンペーンなど、KDPセレクト向けの販促機能を利用できる場合もあります。

KDPセレクト期間中は電子版をKDPで独占配信する

KDPセレクトへ登録すると、対象電子書籍のデジタル版について独占配信条件があります。

登録期間中は、同じ電子書籍のデジタル版をほかの電子書店や自分のWebサイトなどで配布できません。

紙・音声など、デジタル電子書籍以外の形式には別の扱いがあります。

「KDP登録」と「KDPセレクト登録」は別

ここを混同しないことが重要です。

KDPアカウント登録はAmazonでセルフ出版するための手続きです。

KDPセレクト登録は、出版するKindle電子書籍ごとに参加を判断する任意のプログラムです。

KDPセレクトの詳細は、『KDPセレクトの登録とは?90日独占の仕組みとメリット・注意点を徹底解説』で確認してください。

KDP登録でよくある間違いと注意点

Amazonアカウントと著者名を同じものだと思う

KDPの本人情報と、Amazonの商品ページに表示する著者名は別です。

ペンネームは本の商品情報で設定します。

ペンネームを本人情報として登録する

個人の場合、KDPの本人情報には法的氏名を使用します。

公開用のペンネームと混同しないようにしてください。

銀行口座名義を自己流で入力する

銀行情報で重要なのは、ネット上の入力例ではなく、自分の銀行に登録されている情報との一致です。

口座名義・住所などは銀行側の登録情報を確認してください。

税務インタビューを古い記事だけ見て入力する

KDPの税務画面や制度は変更される可能性があります。

特にTINや租税条約については、自分の税務上の状況と現在のKDP画面に従って入力してください。

KDPセレクトへの登録が必須だと思う

KDPセレクトは任意です。

参加しなくてもKindle電子書籍をKDPで出版できます。

一方で、参加すればKindle Unlimitedの対象になるなどのメリットがあるため、販売戦略に応じて判断します。

KDP登録が完了したら本を作成する

本人情報、銀行口座、税務情報など必要な設定が終わったら、KDP Bookshelfから本の作成へ進みます。

書籍情報を入力する

Kindle電子書籍では、主に次のような情報を設定します。

  • タイトル
  • サブタイトル
  • 著者名
  • 内容紹介
  • キーワード
  • カテゴリー
  • 原稿
  • 表紙
  • 販売価格

著者名にペンネームを使用する場合は、この段階で設定します。

原稿と表紙をアップロードする

KDP登録と本の制作は別の工程です。

アカウント設定が終わったら、原稿と表紙を準備してアップロードします。

原稿の作り方は、『Kindle出版の原稿の書き方とは?作成手順・Word設定・目次を徹底解説』で詳しく解説しています。

プレビューで表示を確認する

原稿をアップロードしたら、プレビュー機能を使って表示崩れがないか確認します。

特に、

  • 改ページ
  • 見出し
  • 画像
  • 目次
  • 文字化け

などをチェックしましょう。

KDPでは電子書籍だけでなく紙の本も出版できる

KDPアカウントから、ペーパーバックやハードカバーを出版することもできます。

ただし、電子書籍と紙の本では原稿・表紙・印刷設定などの仕様が異なります。

初めての場合は、まずKindle電子書籍の出版方法を理解してから紙版へ進むと整理しやすいでしょう。

KDPへ出版申請したらいつAmazonに公開される?

KDP登録が終わり、本の設定を完成させて出版申請すると審査へ進みます。

出版申請からLiveまでは通常3営業日程度が目安

KDP公式では、出版申請した本や更新内容がAmazonでLiveになるまで、通常は3営業日程度が目安とされています。

ただし、本の種類やマーケットプレイスによって異なります。

低コンテンツ本では最大10営業日程度かかる場合があります。

Kindle電子書籍の商品詳細ページは最大72時間が目安

新しいKindle電子書籍の商品詳細ページは、最大72時間程度かかる場合があります。

そのため、出版申請して数時間で商品ページが表示されなくても、すぐに異常とは判断できません。

Amazon検索への反映はLive後さらに時間がかかる場合がある

KDP公式では、本がLiveになったあとAmazon検索結果へ表示されるまで、最大72時間かかる場合があると案内されています。

商品ページが公開された時点と、検索結果に表示される時点は同じとは限りません。

審査時間について詳しく知りたい場合は、『Kindle出版の審査にかかる時間とは?遅延原因と対策を徹底解説』を確認してください。

KDP登録後に変更できる情報

KDPへ登録した情報は、変更が発生した場合に更新できるものがあります。

銀行口座を変更できる

支払い設定から、新しい銀行口座を追加・変更できます。

変更するときも、口座名義や住所などは銀行側に登録されている情報と一致させます。

税務情報を更新できる

税務上の状況が変わった場合は、KDPアカウントのTax Informationから税務プロファイルを更新・確認できます。

本人情報を変更した場合は再確認が必要になることがある

結婚などで法的氏名が変わった場合は、KDPアカウントの本人情報を更新します。

変更内容によっては、本人確認を再度求められる場合があります。

KDP登録についてよくある質問

KDPの登録は無料ですか?

はい。

KDPアカウントの登録自体に利用料金はかかりません。

普通のAmazonアカウントでKDPを利用できますか?

はい。

既存のAmazonアカウントでKDPへサインインできます。

KDP専用のAmazonアカウントを作れますか?

買い物用と出版用を分けたい場合、別のAmazonアカウントを用意してKDPを利用することはできます。

ただし、すでにKDPを利用している人がペンネームやジャンルごとにKDPアカウントを増やすという意味ではありません。

ペンネームでKDP登録できますか?

本の著者名にはペンネームを使用できます。

一方、個人のKDPアカウント本人情報には法的氏名を登録します。

銀行口座はいつ登録しますか?

KDPアカウントの支払い設定から登録します。

ロイヤリティを正常に受け取るため、出版前に設定内容を確認しておくことをおすすめします。

日本在住者はTIN不要ですか?

「日本在住ならTINについて確認不要」と一律には言えません。

米国TINを持っていなくても外国TINが関係する場合があり、租税条約の軽減を受ける際にもTINが関係します。

現在の税務インタビューに従って回答してください。

本人確認は全員必要ですか?

KDPでは本人確認を求められる場合があります。

必要な場合はKDPへログインした際に案内が表示されます。

KDPセレクトに登録しないと出版できませんか?

いいえ。

KDPセレクトは任意のプログラムです。

参加しなくてもKindle電子書籍をKDPで出版できます。

KDP登録後すぐに本を出版できますか?

必要なアカウント情報・税務情報などが正常に設定され、原稿・表紙・書籍情報を用意できれば出版申請へ進めます。

本人確認や税務情報の検証が必要な場合は、完了まで一部機能が制限されることがあります。

出版申請した本はいつ販売開始されますか?

通常は出版申請から3営業日程度が目安ですが、本の種類やマーケットプレイスによって異なります。

Kindle電子書籍の商品詳細ページは最大72時間程度、Live後の検索結果への反映にも最大72時間かかる場合があります。

まとめ|KDP登録では本人情報・銀行・税務を正確に設定する

KDP登録は、Kindle出版を始めるための最初のステップです。

重要なポイントをまとめると、次のとおりです。

  • KDPはAmazonのセルフ出版サービス
  • KDPアカウントの登録自体は無料
  • 既存のAmazonアカウントでKDPへサインインできる
  • Kindle出版に必要な登録は本人・アカウント情報、銀行口座、税務情報の3つに大きく整理できる
  • 個人の場合、KDP本人情報には法的氏名を使用する
  • ペンネームは本の商品情報で設定する
  • 銀行情報は銀行に登録されている情報と一致させる
  • 税務プロファイルを設定し、ステータスまで確認する
  • 本人確認を求められた場合は政府発行IDなどで対応する
  • ペンネームごとにKDPアカウントを増やさない
  • KDPセレクトは出版の必須条件ではない
  • KDPセレクトはKindle電子書籍向けの90日間プログラム
  • KDPセレクトへ参加するとKindle Unlimitedの対象になる
  • 登録後はBookshelfから電子書籍や紙の本を作成できる
  • 出版申請からLiveまでは通常3営業日程度が目安
  • Kindle電子書籍の商品詳細ページは最大72時間程度が目安

KDP登録で最も大切なのは、ネット上の古い入力例をそのまま真似することではなく、自分の本人情報・銀行情報・税務情報を現在のKDP画面に沿って正確に登録することです。

登録が完了したら、原稿・表紙・書籍情報を準備し、KDP Bookshelfから最初の本の出版へ進みましょう。

───

【著者:石黒秀樹】

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📘最後までお読みいただき
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