Kindle出版のAIプロンプト集|構成・本文・タイトル・内容紹介の型
のべ600名以上・累計10,000冊以上の出版を支援してきた石黒秀樹が解説します。
Kindle出版でAIを使うとき、指示の出し方が決まらず最初のプロンプトで止まってしまうことがあります。
解決策は、万能な指示を1つ作ることではありません。構成・本文・タイトル・内容紹介の4工程に分け、それぞれ専用のプロンプトを使う方法です。
この記事では、各工程でそのまま使えるプロンプトの型と、生成後に人間が確認する項目をまとめます。読者やテーマなどの前提条件を先に固定しておけば、工程が変わっても本の方向性がずれにくくなります。
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Kindle出版のAIプロンプトは4工程に分けて使う
目次
Kindle本の制作では、構成→本文→タイトル→内容紹介の順にプロンプトを分けます。前の工程で確定した情報を次の工程へ渡していく形です。
「本を一冊書いて」と一度に依頼すると、途中で方向を修正しにくくなります。工程ごとに区切れば、構成の段階で人間が手を入れ、その確定内容をもとに本文を作らせられます。
| 工程 | AIに依頼する内容 | 人間が確認する内容 |
|---|---|---|
| 構成 | 章立てや各章の役割 | 重複・不足・テーマとの一致 |
| 本文 | 章や節ごとの文章 | 事実・矛盾・表現・権利関係 |
| タイトル | 完成内容に合う候補 | 内容との一致・KDP上の表現 |
| 内容紹介 | 本の内容を伝える下書き | 本文との一致・禁止情報の有無 |
タイトルと内容紹介を後半に置いているのは、完成した原稿を渡したほうが、本の中身とのずれを確認しやすいためです。
すべての工程で使う共通入力情報の型
各工程のプロンプトを作る前に、本全体で共通して使う前提情報を一度だけ整理します。工程ごとに前提が変わると、構成と本文、タイトルと内容紹介の方向性がずれる原因になります。
用意するのは次の6項目です。
- 誰に向けた本なのか
- 読者が抱えている悩みや疑問は何か
- 本の中心テーマは何か
- 読み終わった読者に何を理解してほしいか
- 使用してよい事実や資料は何か
- 書かない内容や避けたい表現は何か
「初心者向け」とだけ指定するより、読者が今どこで困っているのかまで書いたほうが、説明の深さを調整しやすくなります。読後の到達点を固定しておくと、話題が横へ広がるのも防げます。
【共通入力情報】
読者:[想定読者を入力]
読者の悩み:[解決したい疑問や悩みを入力]
本のテーマ:[テーマを入力]
本の結論:[読後に理解してほしいことを入力]
使用できる事実:[確認済み情報を入力]
扱わない内容:[範囲外のテーマを入力]
注意事項:確認できない数字・事実・体験・引用を創作しないでください。情報が不足している場合は、推測せず不足していることを示してください。
この共通情報を土台に、各工程専用の条件を追加していきます。
プロンプトへ最初から入れておく禁止条件
AIへ「足りない情報を補ってください」とだけ指示すると、確認していない事実まで自然な文章として追加される場合があります。生成後に見つけて直すより、最初から禁止条件として書いておくほうが手戻りが減ります。
- 確認できない事実や数字を作らないよう指定する
- 体験していない出来事を体験談として書かせない
- 引用文や出典を推測で作らせない
- 権利上問題ないとAIだけで断定させない
数字・固有名詞・引用・制度・権利関係は、最終的に人間が確認します。プロンプトの役割は完成品を出させることではなく、確認可能な下書きを効率よく作ることだと考えると、条件を決めやすくなります。
構成プロンプトの型と生成後の確認手順
構成作成では、テーマを渡して目次を出させるだけでは足りません。読者の悩みから読後の到達点までを一本につなぐことを条件に含めます。章数を先に固定するより、理解に必要な順番を考えさせる形です。
そのまま使える構成作成プロンプト
各章が何の疑問を解決するのかを明示させるのが、この型の要点です。入力部分を本のテーマに合わせて書き換えて使います。
【構成作成プロンプト】
あなたは電子書籍の構成を設計する編集者です。
以下の情報をもとに、読者の悩みを解決するKindle本の章構成を作成してください。
読者:[想定読者]
読者の悩み:[悩み・疑問]
本のテーマ:[テーマ]
本の結論:[読後の到達点]
使用できる事実:[確認済み情報]
扱わない内容:[範囲外テーマ]
【構成条件】
- 最初の章から読者の中心的な疑問に答える流れにしてください。
- 各章には明確な役割を持たせてください。
- 前後の章で同じ内容を繰り返さないでください。
- 読者の理解に不要な一般論を追加しないでください。
- 確認できない事実や数字を新しく作らないでください。
【出力形式】
各章について「章タイトル」「この章で解決する疑問」「読者が理解すること」をセットで出力してください。
出力形式で3点セットを指定しているのは、章タイトルだけの構成だと本文を書き始めたときに内容が重複しやすいためです。「第1章は基礎、第2章は応用」といった抽象的な役割ではなく、読者が何を理解できるのかまで書かせます。
生成された構成の確認手順
AIが作った構成はそのまま確定させず、全体を横断して見ます。確認する順番は次のとおりです。
- 読者の最も大きな疑問へ早い段階で答えているか
- 各章に異なる役割があり、似た結論を繰り返していないか
- 前の章を読んでいれば理解できる順番になっているか
- 本のテーマから離れた話題が増えていないか
- 最後まで読むと設定した到達点へ届くか
同じテーマを扱う章が2つ並んでいても、役割が違えば問題ありません。どちらも同じ疑問へ同じ結論を返している場合は、統合を検討します。
「第2章と第4章の重複部分だけを指摘してください」のように、確認対象を限定してAIへ再チェックさせる方法もあります。ただし、残す章と削る章は本の目的を踏まえて人間が決めます。
構成から原稿完成までの流れを詳しく確認したい場合は、AIでKindle本の原稿を書く方法と構成から本文までの手順も参考にしてください。
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本文プロンプトの型は章・節単位で使う
本文は一冊分を一度に生成させず、確定した構成に沿って章や節単位で作成します。範囲を区切ると、その部分で説明すべき内容と前後との関係を確認しやすくなります。
そのまま使える本文作成プロンプト
文章量だけを指定するのではなく、何を説明し、何を扱わないのかを渡します。前後の章の情報を入れる欄があるのは、同じ説明の繰り返しや次章の先取りを抑えるためです。
【本文作成プロンプト】
以下の確定済み構成と情報だけを使い、指定した章の本文を作成してください。
本のテーマ:[テーマ]
想定読者:[読者]
本全体の結論:[結論]
今回作成する章:[章タイトル]
この章の役割:[解決する疑問]
この章で読者が理解すること:[到達点]
前の章の要点:[必要な場合のみ入力]
次の章で扱う内容:[必要な場合のみ入力]
使用できる事実:[確認済み情報]
扱わない内容:[範囲外テーマ]
【執筆条件】
- 最初にこの章の結論を示してください。
- 結論の理由と具体的な説明を続けてください。
- 前後の章と同じ説明を繰り返さないでください。
- 確認できない数字・事実・引用・体験談を作らないでください。
- 不足情報がある場合は推測で埋めないでください。
- 初心者にも理解できる具体的な文章にしてください。
【出力】
指定した章の本文だけを出力してください。次の章の内容まで先回りして詳しく説明しないでください。
前後の章の情報を渡すときの書き方
前後の章の欄には、章タイトルではなく担当範囲を書きます。たとえば前章で用語を説明済みなら「用語の定義は前章で説明済み」と伝えます。操作方法を次章で扱うなら「この章では仕組みまで説明し、操作手順は次章へ残す」と指定します。
こう書き分けると、章ごとの説明量が偏りにくくなります。生成後は、その章だけを読むのではなく、前後を続けて読んで確認します。
生成された本文で人間が確認する項目
本文が自然に読めることと、内容が正確であることは別です。表現だけでなく、事実そのものを確認してから完成原稿にします。
- 数字や条件が確認済み情報と一致しているか
- 人物名・サービス名などの固有名詞が正しいか
- 引用や権利関係に問題がないか
- 前後の章で同じ説明を繰り返していないか
- 章ごとの結論が互いに矛盾していないか
- 説明が不足して読者が理解できなくなっていないか
一章ずつ問題がなくても、複数の章をつなぐと矛盾が見つかる場合があります。章単位の確認に加えて、原稿がそろった段階で全体を読み直します。
AIへ再確認させるときも、「間違いがないか確認して」ではなく、事実、重複、矛盾と項目を分けて指示すると、結果を判断しやすくなります。
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タイトルプロンプトの型は完成原稿を渡してから使う
タイトルは構成段階で固定せず、完成した本の内容をAIへ渡して候補を作る順番にします。キーワードを詰め込むのではなく、誰向けの何の本なのかが伝わる候補を比較するためです。
そのまま使えるタイトル作成プロンプト
テーマだけでなく、完成した本の読者・結論・主要内容を入力します。自由に考えさせる部分と、守らせる条件を分けて指定します。
【タイトル作成プロンプト】
以下の完成したKindle本の内容をもとに、タイトル候補を作成してください。
想定読者:[読者]
読者の悩み:[悩み・疑問]
本のテーマ:[テーマ]
本の結論:[読後に理解できること]
主要な内容:[完成原稿の要点]
特に伝えたい特徴:[必要な場合のみ入力]
【タイトル条件】
- 実際の本の内容と一致するタイトルにしてください。
- 本で扱っていない内容をタイトルへ追加しないでください。
- 無関係なキーワードを繰り返さないでください。
- 販売順位を示す表現や無料などの販促表現を入れないでください。
- タイトルとサブタイトルを合わせて200文字未満にしてください。
【出力形式】
方向性の異なるタイトル候補を複数提示し、それぞれ「誰に何が伝わるタイトルなのか」を簡潔に説明してください。
販促表現を条件で除外しているのは、「売れそうなタイトル」とだけ依頼すると、内容との一致より強い表現が優先される場合があるためです。KDPでは、入力するタイトルと実際の本のタイトルを一致させる必要があります。
候補を絞り込むときの確認順序
候補が出そろったら、AIの評価順ではなく次の順番で確認します。
- 完成した本の中心内容と一致しているか
- 想定読者が自分向けの本だと判断できるか
- 本にない内容を期待させる表現がないか
- KDPで避けるべき販促表現などがないか
候補数を増やすこと自体は目的ではありません。目立つかどうかより、読者・テーマ・得られる内容が自然に伝わるかで比べます。強い表現でも、本文とのずれが大きい候補は外します。
タイトルそのものの設計方法や選び方については、Kindle出版で売れるタイトルの作り方と型・実例で詳しく確認できます。
内容紹介プロンプトの型は最終原稿から作る
内容紹介も構成案からではなく、完成した原稿の内容をもとに下書きを作ります。本文にない内容を追加せず、誰のどんな疑問に答える本なのかが伝わる文章へまとめます。
そのまま使える内容紹介作成プロンプト
最終タイトルと完成原稿の要点を渡し、実際の本に存在する情報だけを使わせます。
【内容紹介作成プロンプト】
以下の完成したKindle本の情報をもとに、Amazonの商品ページで使用する内容紹介の下書きを作成してください。
タイトル:[最終タイトル]
想定読者:[読者]
読者の悩み:[悩み・疑問]
本の結論:[読後に理解できること]
主要な内容:[完成原稿の要点]
目次:[確定した目次]
【作成条件】
- 完成した本文に存在する内容だけを使ってください。
- 読者が抱える疑問と、本で分かることを具体的に示してください。
- 本文にない成果や効果を追加しないでください。
- URLやメールアドレスなどの連絡先を入れないでください。
- レビューやレビュー依頼、価格・注文情報、広告・販促情報を入れないでください。
- 確認できない実績や体験を作らないでください。
【出力形式】
読者の悩み、本で分かること、主な内容が自然につながる内容紹介として出力してください。
内容紹介へ入れない情報と文字数の考え方
内容紹介には掲載できない情報があるため、下書きの段階から条件として除外しておきます。
- URLやメールアドレスなどの連絡先
- レビューや推薦文
- レビューを依頼する文章
- 価格や注文に関する情報
- 広告や販促を目的とした情報
文字数については、KDPの公式案内で4,000文字が上限とされています。HTMLを使う場合はタグも文字数に含まれるため、上限いっぱいまで書く前提にしないほうが調整しやすくなります。
また、内容紹介はキーワードを並べる場所ではありません。Amazon検索向けのキーワードには別の入力欄があるため、役割を分けて使います。
AIで作った原稿はKDPの申告区分を確認してから出版する
本文プロンプトでAIに文章そのものを生成させた場合、KDPではAI生成コンテンツとして扱われます。後から人間が大幅に編集しても、元がAI生成であればこの区分です。
一方、人間が書いた文章をAIで編集・改善・誤字確認した場合や、AIでアイデアだけを出して文章は人間が書いた場合はAIアシストに分類されます。AIを使ったかどうかではなく、最終的な文章を誰が生成したのかで分かれます。
AI生成コンテンツを含む本を出版・再出版する際は申告が求められ、AIアシストには申告が求められていません。区分の詳細や申告の手順は、Kindle出版で生成AIを使うときの申告ルールで確認できます。
出版前の最終チェックリスト
申告を済ませれば確認が完了するわけではありません。必要な出版権や知的財産権を確保する責任は、出版者側にあります。原稿を確定する前に次の項目を見直します。
- 本文の事実や数字が正しいか
- 引用や使用素材について必要な権利があるか
- 前後の章に矛盾や不要な重複がないか
- タイトルと内容紹介が実際の本と一致しているか
- AI生成コンテンツに該当する場合は必要な申告を行っているか
4つの工程ごとにプロンプトを分け、その都度人間が確認する流れにすれば、AIの出力をそのまま採用せずに内容を管理しながらKindle本を仕上げられます。
【著者:石黒秀樹】
Kindle出版サポート歴5年。
累計受講生600名以上。
受講生の累計出版数10,000冊以上。(2026年時点)
AIとテンプレートを活用した、 再現性の高いKindle出版の仕組みをお伝えしています。
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📘最後までお読みいただき
ありがとうございました。
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