KDPのシリーズ設定とは?シリーズページの作り方と表示条件
のべ600名以上・累計10,000冊以上の出版を支援してきた石黒秀樹が解説します。
KDPで2冊目以降を出版すると、シリーズ名を入力すればAmazonにシリーズページが自動で作られるのか迷いやすいところです。
日本向けKDPでは、各巻へシリーズ情報を入力しただけでは、Amazon.co.jpのシリーズページは完成しません。
シリーズ情報を設定した本を出版または再出版し、そのうえでシリーズページへ表示したい本のASINをAmazonへ知らせる手順があります。
この記事では、各巻の設定方法からシリーズページの作成手順、表示できる本の条件、1-Clickまとめ買いとの違いまでを順番に整理します。
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KDPのシリーズ設定とは?日本向けは入力だけでは完了しない
目次
KDPのシリーズ設定とは、複数のKindle本へ同じシリーズ名と巻の順番を登録し、同じ作品群として関連付けるための情報入力です。
ただし、この入力はAmazon.co.jp上のシリーズページを作る作業とは別だと考えてください。
日本向けでは、次の流れで進みます。
| 手順 | 行うこと |
|---|---|
| 1 | KDP本棚でシリーズに含める本を確認する |
| 2 | 各巻に同じシリーズ名を設定する |
| 3 | 順番がある場合はシリーズ番号を設定する |
| 4 | シリーズ情報を反映して出版または再出版する |
| 5 | シリーズに含める各巻のASINを確認する |
| 6 | 表示したいASIN一覧をAmazonへ知らせる |
| 7 | Amazon.co.jpで表示を確認する |
先にシリーズページを作ろうとするのではなく、対象となる各巻の情報を整えてから連絡へ進む順番です。
シリーズ情報の登録とシリーズページ作成は別の作業
KDPの登録画面でシリーズ名や番号を入力すると、その本にシリーズ情報がひも付きます。
一方、読者がAmazon.co.jpで見るシリーズページは、対象本のASINをAmazonへ知らせたあとに用意されます。
登録画面の設定が終わっていても、商品ページからシリーズページへ移動できない段階では、まだ途中と考えてください。
海外向けの作成方法をそのまま当てはめない
KDPのヘルプには、海外向けの「シリーズを作成する」操作を中心にした案内もあります。
日本向けは手順が異なるため、そのまま当てはめると出版とASIN連絡の工程を見落とす可能性があります。
Amazon.co.jpでシリーズ化する場合は、KDP公式のシリーズに関する案内で日本向けの条件を確認しながら進めてください。
各巻にシリーズ名とシリーズ番号を設定する方法
シリーズページを申請する前に、対象となる各Kindle本のシリーズ情報をそろえます。
確認するのは、シリーズ名の表記が一致しているかと、巻の順番が正しいかの2点です。
KDP本棚から対象のKindle本を開いてシリーズ情報を入力する
KDP本棚を開き、シリーズへ追加したいKindle本の詳細情報へ進みます。
シリーズに関する入力欄で、その本が属するシリーズ情報を設定していきます。
シリーズのタイトル欄にはシリーズ名だけを入力し、個別の本のタイトルや巻数を混ぜません。
各巻のタイトルではなく、複数巻に共通する名称を入れると考えると迷いにくくなります。
本棚の画面全体の見方は、KDPの本棚(Bookshelf)の見方と管理画面の使い方で確認できます。
すべての巻で同じシリーズ名にそろえる
シリーズとしてまとめる本には、同じ正確なシリーズ名を設定します。
同じ作品群でも、巻ごとに表記が違っている状態は避けてください。
シリーズ名を決めたあとは、対象となるすべてのKindle本で同じ表記を使います。
巻数や個別タイトルをシリーズ名へ足さず、シリーズ全体で統一しておきます。
順番があるシリーズは正しいシリーズ番号を入力する
第1巻、第2巻のように読む順番が決まっているシリーズでは、各巻へシリーズ番号を設定します。
シリーズ番号は、Amazon上で巻を正しい並び順に整理するための情報です。
KDP公式では、シリーズ番号に0や小数は使用できないと案内されています。
設定前に、その本がシリーズ全体のどの位置に当たるのかを確認しておきましょう。
番号を取り違えると、シリーズページでも意図した順番になりません。
シリーズ名と番号を確認できる場所を用意する
KDPでは、登録画面への入力だけでなく、シリーズ情報が正しいと確認できる情報も必要とされています。
シリーズ名と、順番がある場合はシリーズ番号を、次のいずれかの場所で確認できる状態にします。
- 表紙
- 本文
- 商品説明
- エディトリアルレビュー
- 公式Webサイト
- Goodreads
- A+コンテンツ
すべての場所へ同じ情報を書く必要はありません。
示されている場所のいずれかで、正確なシリーズ情報を確認できれば問題ありません。
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Amazon.co.jpにシリーズページを作成する手順
各巻の設定が終わったら、Amazon.co.jp上のシリーズページを作る段階へ進みます。
日本向けでは、出版した対象本のASINを確認し、Amazonへ知らせる流れです。
シリーズ情報を反映して出版または再出版する
シリーズページの対象にできるのは、KDPで出版されている本です。
すでに販売中の本へシリーズ情報を追加した場合は、変更を反映するために再出版します。
入力を保存しただけの状態ではなく、設定内容が反映された本を出版状態にしておきます。
シリーズへ含める本が複数ある場合は、巻ごとに設定と出版状態を確認してください。
シリーズに含める本のASINを確認する
次に、シリーズページへ載せたい各Kindle本のASINを調べます。
ASINとは、Amazonが商品を識別するために使う番号です。
連絡の前に、どの本を同じシリーズページへまとめるのかが分かる形でASINを一覧にします。
一覧にしておくと、対象の巻を入れ忘れたときにも気づきやすくなります。
シリーズページに表示したいASIN一覧をAmazonへ知らせる
対象本を出版または再出版したら、シリーズページへ表示したいASINをAmazonへ連絡します。
日本向けKDPでは、この連絡工程が公式に案内されています。
海外向けの「シリーズを作成する」操作だけを参考にせず、日本向けの案内に沿って進めてください。
問い合わせ画面のカテゴリ名や並び順は変わる可能性があるため、現在表示されている項目を基準に選びます。
連絡方法そのものは、KDPの問い合わせ方法とサポートへの連絡手順で確認できます。
商品ページからシリーズページの表示を確認する
Amazon側でシリーズページが用意されたら、対象本の商品詳細ページから表示を確かめます。
KDP公式では、シリーズ本の商品詳細ページに出るシリーズ情報の付近から、シリーズページへ移動できると案内されています。
シリーズページでは、シリーズ内の本、巻の順番、利用できる形式を確認できます。
対象の巻が抜けていないか、意図した順番に並んでいるかも見ておきましょう。
シリーズページの仕組みは、KDP公式のAmazonシリーズページに関する案内でも確認できます。
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Amazon.co.jpのシリーズページに表示できる本の条件
シリーズ名が同じであれば、どの本でもシリーズページへまとめられるわけではありません。
日本向けでは、出版状態、言語、販売形式などの条件を満たす必要があります。
| 確認項目 | 日本向けでの扱い |
|---|---|
| シリーズ名 | 対象巻で同じ正確な名称を設定する |
| シリーズ番号 | 順番がある場合は正しく設定する |
| 言語 | シリーズ内で同じ言語にそろえる |
| 販売状態 | 対象本が購入可能である必要がある |
| ペーパーバック | Amazon.co.jpのシリーズページには含められない |
| パブリックドメイン本 | シリーズ作成の対象外 |
| コンテンツが少ない本 | シリーズ作成の対象外 |
同じシリーズ名・同じ言語で購入可能な状態にそろえる
シリーズ内の本には、同じ正確なシリーズ名を設定します。
あわせて、日本向けではシリーズ内の本の言語をそろえる必要があります。
対象本がAmazonで購入できる状態になっているかも確認してください。
KDP公式では、シリーズ中の本が購入できなくなった場合、すべてが再び購入可能になるまでシリーズとしての販売が停止されると案内されています。
設定内容だけでなく、各巻の販売状態まで見ておくと、表示が止まったときの原因を切り分けやすくなります。
ペーパーバックはAmazon.co.jpのシリーズページに含められない
Amazon.co.jpのシリーズページには、ペーパーバックを含めることはできません。
電子書籍と紙書籍を同じシリーズとして見せたい場合でも、日本向けのシリーズページでは紙版が対象外になります。
海外Amazonのシリーズ機能では扱いが異なるため、混同しないよう注意してください。
パブリックドメイン本やコンテンツが少ない本は対象外
KDPでは、すべての電子書籍をシリーズとして登録できるわけではありません。
パブリックドメイン本と、コンテンツが少ない本はシリーズ作成の対象外と案内されています。
コンテンツが少ない本の例としては、ノートや日記などが挙げられています。
なお、シリーズページは複数の本をAmazon上で関連付ける機能であり、複数作品を1冊にまとめる合本版とは別のものです。
1冊にまとめて出版したい場合は、Kindle本の合本版・ボックスセットの作り方とは?規約と注意点を参照してください。
シリーズページが表示されても1-Clickまとめ買いできない場合がある
シリーズページが正常に表示されても、シリーズ全体を1-Clickでまとめ買いできるとは限りません。
シリーズページの表示条件と、1-Clickまとめ買いの利用条件は別だからです。
| 状態 | まとめ買いの扱い |
|---|---|
| 予約注文本が含まれる | シリーズページには表示できるが、シリーズ全体の1-Clickまとめ買いは利用できない |
| 25冊を超えるシリーズ | 1-Clickまとめ買いの対象外 |
| 販売中タイトルが2冊未満 | 1-Clickまとめ買いの対象外 |
| 複数版がある | 1-Clickまとめ買いを利用できない場合がある |
| Kindleで販売されていない商品を含む | 1-Clickまとめ買いを利用できない場合がある |
予約注文本を含むとシリーズ全体のまとめ買いは利用できない
シリーズ内に予約注文中のタイトルがあっても、シリーズページ自体には表示できます。
ただし、予約注文本を含むシリーズでは、シリーズ全体の1-Clickまとめ買いを利用できません。
予約販売中の巻があるからといって、シリーズ設定に失敗したわけではないという判断になります。
冊数や販売形式によってまとめ買いの対象外になる
KDP公式では、1-Clickまとめ買いを利用できない条件が複数示されています。
たとえば、25冊を超えるシリーズや、販売中のタイトルが2冊未満のシリーズは対象外です。
複数版がある場合や、Kindleで販売されていない商品が含まれる場合も、利用できないことがあります。
まとめ買いができない状態でも、読者はシリーズページから各巻を個別に購入できます。
まとめ買いボタンがなくてもシリーズ作成失敗とは限らない
シリーズページを開いたとき、1-Clickまとめ買いのボタンが見当たらないことがあります。
この場合、ボタンがないという理由だけでシリーズページ作成に失敗したと判断しないようにしてください。
まず、対象巻がシリーズページへ正しく並んでいるかを確認します。
そのうえで、予約注文、冊数、販売形式といった1-Click非対応の条件に当てはまっていないかを見ます。
シリーズ設定後に次巻へ読者をつなげる方法は、Kindleシリーズで次巻を売るための導線設計で扱っています。
シリーズ設定で判断に迷ったときの確認方法
KDPのシリーズ設定では、海外向けの情報と1-Clickの条件が混ざると判断しにくくなります。
日本向けで断定を避けたい点と、最終的な確認項目を整理します。
反映時間を「72時間以内」と決めつけない
KDPの一般的なシリーズ作成案内には、反映時間として72時間以内という記載があります。
ただし、日本向けの手順では同じ反映期限が明記されていません。
そのため、Amazon.co.jpでも申請後72時間以内に必ずシリーズページが完成するとは限らないと考えておきます。
日本向けでは、シリーズ情報を設定して出版し、ASINをAmazonへ知らせる流れを基準に進めてください。
順番のないシリーズは現在のKDP画面と日本向けの案内で確認する
読む順番が決まっていないシリーズについては、KDP公式ページの間で案内が一致していません。
日本向けのページには、シリーズ番号を空欄にすると出版日順になるという説明があります。
一方、別のKDP公式ページには、順番のないシリーズは米国のみという記載もあります。
日本で順番のないシリーズを使えるかどうかは一律に断定できないため、設定前に現在のKDP画面と日本向けの案内を見比べてください。
表示を確認してからシリーズ設定完了と考える
シリーズ設定は、Amazonへ連絡した時点ではなく、実際の表示を確認した時点で完了と考えると判断しやすくなります。
- シリーズに含める巻がすべて表示されているか
- 各巻が正しい順番で並んでいるか
- シリーズ名の表記が全巻で統一されているか
- 対象本の商品ページからシリーズページへ移動できるか
日本向けは「各巻を設定する→出版する→ASINを知らせる→表示を確認する」の順で進めます。
1-Clickまとめ買いが表示されない場合も、シリーズページ自体が正しく作られているかどうかと切り分けて確認しましょう。
【著者:石黒秀樹】
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