でんでんコンバーターでKindle出版する方法とは?手順と注意点
のべ600名以上・累計10,000冊以上の出版を支援してきた石黒秀樹が解説します。
でんでんコンバーターは、ブラウザ上で原稿をアップロードするだけで、Kindle出版に使えるEPUB 3を作成できる無料の変換サービスです。
対応しているのは、文字サイズや画面幅に合わせて本文が流れるリフロー型EPUBだけです。
小説・エッセイ・技術書のような文章中心の本には使えますが、漫画や絵本のようにページ内の配置を固定したい本には向いていません。
ここでは、原稿の準備からEPUBの生成、Kindle Previewerでの確認、KDPへの入稿までの手順と、つまずきやすい注意点をまとめます。
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でんでんコンバーターでKindle出版する4つの手順
目次
でんでんコンバーターを使った出版は、原稿作成 → EPUB変換 → 表示確認 → KDPへアップロードという流れで進みます。
途中でMOBIファイルへ変換する工程はありません。
| 手順 | 行うこと |
|---|---|
| 1 | 本文をテキスト・Markdownで準備し、見出しやページ区切りを設定する |
| 2 | ファイルをアップロードし、タイトルやページ送りを設定してEPUBを生成する |
| 3 | ダウンロードしたEPUBをKindle Previewerで確認する |
| 4 | そのEPUBをKDPへアップロードして出版手続きを行う |
1.原稿をテキスト・Markdownで準備する
最初に、本文となるテキストファイルを用意します。
記法は、MarkdownやPHP Markdown Extra、でんでんマークダウンを利用できます。
必要なのは本文テキスト1ファイル以上だけで、画像やCSSは最初から用意しなくても変換できます。
章タイトルやページを区切りたい位置がある場合は、この段階で記法を入れておきます。原稿側の構造が整っていれば、変換後の目次や章の切り替わりも確認しやすくなります。
2.ファイルをアップロードしてEPUBを生成する
原稿がそろったら、でんでんコンバーター公式サイトからファイルをアップロードします。
続いて、タイトル・著者名・ページ送り方向などを入力し、EPUBを生成してダウンロードします。
画像やCSSを一緒に使うこともできますが、まずは本文だけで正常に変換できる状態を作ると、問題が起きたときに原因を切り分けやすくなります。
3.Kindle Previewerで表示を確認する
生成したEPUBは、そのまま入稿せずKindle Previewerで開きます。KDP公式も、アップロード前にKindle Previewerで検証することを推奨しています。
確認するのは、本文・見出し・画像・目次・縦書きの表示が意図どおりかという点です。
元のテキストに問題がなくても、変換後に見え方が変わることがあります。おかしな箇所があれば、元原稿や設定を直してEPUBを作り直します。
Previewerの具体的な操作方法は、Kindle出版のプレビュー確認方法で確認してください。
4.完成したEPUBをKDPへ直接アップロードする
表示に問題がなければ、そのEPUBをKDPの電子書籍原稿として提出します。
現在のKDPは、仕様に準拠したEPUBをそのまま受け付けます。
アップロード後は、KDP側のプレビューでも表示を確認してから出版手続きへ進みます。
KDP管理画面での入稿操作は、Kindle出版のアップロード手順で確認できます。
でんでんコンバーターが使える本・使えない本
判断の基準は、本のジャンルではなくページ内の配置を固定する必要があるかです。
| 本のタイプ | でんでんコンバーターとの相性 |
|---|---|
| 小説 | 文章中心のため向いている |
| エッセイ | 文章中心のため向いている |
| 技術書 | 文章中心の構成なら利用しやすい |
| 漫画 | 固定レイアウトが必要なため向いていない |
| 絵本 | 固定配置が必要な場合は向いていない |
| 複雑な雑誌形式 | 複雑なレイアウトには向いていない |
文章中心の本なら挿絵入りでも変換できる
でんでんコンバーター公式でも、小説・エッセイ・技術書といった文章中心のコンテンツを得意分野として案内しています。
本文はテキストを基本に作り、見出しやページ区切りをMarkdown記法で指定します。必要に応じて画像やCSSも追加できるため、文章しか扱えないわけではありません。
画像が入っているかどうかは判断基準になりません。文章中心の本へ挿絵を入れる程度であれば、問題なく利用できます。
漫画・絵本など固定レイアウトの本は別の方法を選ぶ
でんでんコンバーターは、固定レイアウトEPUBを出力するツールではありません。
ページ内の文字や画像の位置を維持したい本には、別の制作方法が必要です。公式でも、漫画・絵本・複雑な雑誌形式は不得意なコンテンツとされています。
特に漫画のように1ページ全体を1枚の完成画像として見せる本では、リフロー型と固定レイアウトを混同しないよう注意してください。
固定レイアウトでの制作も検討する場合は、Kindle Createの対応形式と使い方もあわせてご覧ください。
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変換前の原稿を整える3つの条件
アップロード前に、文字コード・ファイル名・Markdown記法を確認しておくと、変換後の手戻りを減らせます。
文字コードはUTF-8、ファイル名は半角英数字にする
本文のテキストファイルは、UTF-8で保存することが推奨されています。異なる文字コードのままだと、正常に扱えない場合があります。
ファイル名は、半角英数字・半角ハイフン・半角アンダースコアが推奨です。日本語を含む名前では動作しないことがあるため、原稿ファイルも画像ファイルも同じルールでそろえておきます。
章ごとに原稿を分ける場合も、連番などで並び順が分かる名前にしておくと管理しやすくなります。
アップロードできるのは最大100ファイル、1ファイルあたり3MBまでです。これはあくまでアップロードの上限で、Kindle本として適切な分量を示す基準ではありません。
見出しとページ区切りをMarkdown記法で指定する
章タイトルや節タイトルは、Markdownの「#」を使って見出しにします。
公式チュートリアルでは、本文中の見出しに「##」以上を使う方法が案内されています。「#」1つは、扉ページに表示する本のタイトルとして扱う考え方です。
章タイトルを大きな文字として書くのではなく、見出しとして構造化すると、そのまま目次の生成にも使われます。
EPUB内部でページを区切りたい位置には、3個以上の半角「=」を並べ、前後に空行を置きます。空行を大量に入れて見た目を調整するのではなく、用意されている記法で指定してください。
画像やCSSは必要なときだけ追加する
画像はPNG・JPEG・GIFに対応しています。ただし、画像もCSSもEPUB生成の必須ファイルではありません。
見た目を細かく調整したい場合はCSSも使えますが、指定内容によって本文の表示が変わります。特に縦書き・横書きは、CSSを追加するとページ送りの設定だけでは決まらなくなるため注意が必要です。
EPUBという形式そのものや、ほかの作成方法についてはKindle出版のEPUB形式と作り方で解説しています。
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変換画面での設定項目
ファイルをアップロードしたあと、書籍情報と表示方法を設定してからEPUBを生成します。
タイトル・著者名とページ送り方向を設定する
変換画面では、書籍のタイトルや作成者などを入力し、あわせてページ送りの方向を選びます。
でんでんコンバーターでは、「左から右」が基本的に横書き、「右から左」が縦書きという対応です。日本語の縦書き書籍を作るなら、ページ送りも右から左になります。
独自CSSを追加している場合は、本文の縦横がCSSの指定にも左右されます。設定を選んだ時点で最終的な表示が確定するとは限らないため、生成後のEPUBで確かめてください。
扉ページ・目次ページ・表紙ページの扱いを確認する
扉ページと目次ページは自動生成できます。目次は本文に設定した見出しをもとに作られるため、原稿側の見出し構造がそのまま反映されます。
表紙については「表紙ページをスキップする」という設定があり、でんでんコンバーター公式ではKindleストア向けの場合にこの設定を有効にすることが推奨されています。
扉・目次・表紙はそれぞれ役割が違うため、まとめて考えず1つずつ設定内容を確認しましょう。
でんでんコンバーターを使うときの注意点
古い解説記事と現在のKDP仕様が食い違っている部分があるため、次の3点は先に押さえておくと安全です。
MOBIへ変換する工程は現在必要ない
以前の解説では、EPUBを作ったあとMOBIへ変換する手順が紹介されている場合があります。
しかし、現在はEPUBをKDPへ直接アップロードできるため、MOBIへの変換は不要です。
古い手順をそのまま参考にすると、いま必要のないファイル変換を挟むことになります。EPUBを生成したらKindle Previewerで確認し、そのままKDPへ提出してください。
EPUBを生成できても出版承認が保証されるわけではない
変換が成功したことと、KDPで出版できることは別です。
KDPでは、Kindleパブリッシング・ガイドラインなどに適合しているかどうかも確認されます。エラーが出なかったからそのまま出版できる、と判断はできません。
でんでんコンバーター公式が案内しているのはEPUBの生成についてであり、KDPの審査通過まで保証するものではありません。最終的な判断は、Kindle PreviewerとKDP側の確認結果を基準にします。
修正は完成EPUBではなく元原稿に戻って行う
プレビューで問題が見つかったら、元原稿や変換設定を直してEPUBを作り直すのが基本です。
見出しの扱いが違えば元のMarkdownを、縦横の表示が違えばページ送り方向やCSSを確認します。
修正後は新しいEPUBをもう一度Kindle Previewerで開き、直した箇所だけでなく、ほかの章や目次に影響が出ていないかも見ておくと安心です。
【著者:石黒秀樹】
Kindle出版サポート歴5年。
累計受講生600名以上。
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📘最後までお読みいただき
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