Kindle Createは日本語で使える?対応形式・漫画での使い方・使えないケース
のべ600名以上・累計10,000冊以上の出版を支援してきた石黒秀樹が解説します。
Kindle Createを使おうとすると、日本語の本でも使えるのか、漫画の場合はどう使うのかで迷いやすくなります。
結論として、操作画面は日本語へ切り替えられますが、日本語の原稿で作れる本の種類は限られます。
日本語のリフロー型やプリント・レプリカは対応対象外で、日本向けの一巻単位の漫画では利用できます。
この記事では、日本語での対応範囲、本の種類ごとの対応形式、漫画でKPFを作る手順、使わない方がよいケースまでを整理します。
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操作画面は日本語にできるが、日本語で作れるのは一巻単位の漫画
目次
Kindle Createの日本語対応は、画面の表示言語と、作成する本の対応言語を分けて考えると判断しやすくなります。
| 確認する内容 | 日本語での扱い |
|---|---|
| Kindle Createの操作画面 | 日本語へ変更できる |
| リフロー型 | 日本語は非対応 |
| プリント・レプリカ | 日本語は非対応 |
| ペーパーバック本文のフォーマット | 日本語は非対応 |
| 一巻単位の漫画 | 日本向けでも利用できる |
そのため、「Kindle Createは日本語対応か」という質問に、使える・使えないのどちらか一方だけで答えることはできません。
操作画面はWindowsでもMacでも日本語へ変更できる
Kindle Createのユーザーインターフェイス、つまりメニューやボタンの表示は日本語に変更できます。
Windowsでは「Help」から設定を開き、Languageの項目で日本語を選びます。
Macの場合は、Kindle Createの環境設定からLanguageを開いて日本語へ切り替えます。
英語表示のまま作業する必要はありませんが、画面を日本語にしても、日本語原稿で使える制作機能が増えるわけではありません。
日本語のリフロー型・プリント・レプリカ・ペーパーバックは対象外
リフロー型は、読者側で文字サイズや行間を変えられる形式で、小説や実用書など文章中心の本で使われます。
Kindle Createにはリフロー型を作る機能がありますが、日本語のリフロー型はKDP公式でサポート対象外と案内されています。
PDFの見た目をそのまま維持するプリント・レプリカも、日本語は対応対象に含まれていません。
さらに、Kindle Createにはペーパーバックの本文をフォーマットする機能もありますが、こちらも日本語の本は対象外です。
電子書籍と紙書籍の機能をまとめて考えず、本の形式ごとに日本語で使えるかを確認してください。
日本向けの一巻単位の漫画では利用できる
文章中心の本とは異なり、日本向けの一巻単位の漫画ではKindle Createを利用する方法がKDP公式で案内されています。
完成した漫画ページを読み込み、読む方向やページ順、見開きなどを設定してKindle用のファイルへ仕上げる使い方です。
必要に応じて、コマ単位で読みやすくするガイド付きビューも設定できます。
つまり、日本語かどうかではなく、文章中心の本なのか漫画なのかを先に確認することが判断の出発点になります。
本の種類ごとに読み込める形式が変わる
Kindle Createへ読み込めるファイル形式は、作成する本の種類によって異なります。
| 本の種類 | 読み込みに使う形式 | 日本語での扱い |
|---|---|---|
| リフロー型 | DOC・DOCX | 日本語は非対応 |
| プリント・レプリカ | 日本語は非対応 | |
| 漫画 | PDF・PNG・JPEG | 日本向けでも利用できる |
手元のファイル形式だけを見て、「DOCXだから使える」「PDFだから使える」と判断しないようにしてください。
日本語のWord原稿があっても、Kindle Createでリフロー型に仕上げる流れは前提にできません。
日本語の文章中心の本では、KDPが受け付けているDOCXやEPUBなど、別の入稿方法を検討します。
リフロー型と固定レイアウトの違いや、KDPで使えるファイル形式そのものについては、Kindle出版のリフロー型・固定レイアウト・対応ファイル形式で詳しく確認できます。
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日本語漫画をKindle CreateでKPFにする手順
日本語漫画でKindle Createを使う場合は、完成した漫画ページを読み込み、Kindle用の表示設定を整えてKPFへ出力します。
| 手順 | 行うこと |
|---|---|
| 1 | 文字を含めた漫画ページを完成させる |
| 2 | Kindle Createで「マンガ」のプロジェクトを作成する |
| 3 | 読む方向や見開きを設定する |
| 4 | ページ順や必要なページを確認する |
| 5 | 必要に応じてガイド付きビューや目次を設定する |
| 6 | プレビューしてプロジェクトを保存する |
| 7 | KPFをエクスポートしてKDPへ入稿する |
完成した漫画ページを用意して「マンガ」プロジェクトを作る
吹き出しやセリフを含め、読者へ見せるページ内容は読み込み前に完成させておきます。
Kindle Createは作画やセリフ入れを行うソフトではないため、作画ソフト側で仕上げてから読み込む流れになります。
Kindle Createを開いたら、新規プロジェクトから「マンガ」を選び、PDF・PNG・JPEGのページを読み込みます。
画像そのものの作り方や漫画向けの画質・サイズ設計は、Kindle出版で漫画を出すときの固定レイアウトと画質設定で確認してください。
読む方向・ページ順・見開きを設定する
漫画プロジェクトでは、最初に読む方向を設定します。
日本の漫画で使われる右から左の流れも含め、作品のページ構成に合った読む方向を選択します。
読み込んだあとは、ページの追加、削除、並べ替え、置換も行えます。
見開きで見せたいページがある場合は、作品の構成に合わせて見開きの設定を行ってください。
必要に応じてガイド付きビューと目次を設定する
ガイド付きビューは、漫画をコマ単位で表示するときの範囲や順番を指定する機能です。
画面の小さい端末でも読み進めやすいよう、どの部分をどの順番で見せるかを調整します。
ただし、マンガWeb Readerではガイド付きビューを利用できないとKDP公式で案内されています。
読者が作品内を移動しやすいように、必要に応じて目次も設定します。
プレビュー後にKCBを保存しKPFをエクスポートする
設定が終わったら、ページ順や表示に問題がないかプレビューで確認します。
修正が必要な場合は、KPFを書き出す前にKindle Create上で調整してください。
プロジェクトを保存すると、後から編集するためのKCBファイルが作成されます。
KCBは改訂時に必要になるため、KPFを作ったあとも保管しておきます。
エクスポートすると、ページ順や見開き、ガイド付きビューなどの設定を含むKPFファイルが生成されます。
KDPへ提出するのは、エクスポートしたKPFファイルです。
入稿前後の表示確認については、Kindle出版のオンラインプレビューとKindle Previewerの使い方で詳しく確認できます。
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Kindle Createを使わない方がよいケースと誤解しやすい点
Kindle CreateはAmazon公式の制作ツールですが、すべての日本語本で使う必要はありません。
日本語の小説・実用書など文章中心の本には使わない
日本語の小説や実用書などリフロー型の本では、Kindle Createを制作ルートの前提にしません。
公式ツールだからという理由で、Word原稿をすべてKindle Createへ通してから出版する必要はありません。
同じ日本語の本でも、漫画なら選択肢になり、文章中心の本なら別の入稿方法になります。
画面を英語に切り替えても対応範囲は変わらない
UIの言語を英語へ変更しても、日本語リフロー型が対応するわけではありません。
英語表示にすると別の制作項目が見える場合もありますが、画面に選択肢があることと、その言語で提出できることは別です。
判断の基準は、KDP公式がその言語と本の種類をサポートしているかどうかに置いてください。
MOBIを作る古い手順やKindle Comic Creatorの情報と混同しない
古いKindle出版情報では、漫画の入稿形式としてMOBIやKindle Comic Creatorが案内されていることがあります。
KDPでは固定レイアウトのMOBI受付も終了しており、2025年3月18日以降、MOBI形式の受付は行われていません。
そのため、MOBIを作ってKDPへアップロードする手順は、現在の日本語漫画には当てはまりません。
旧Kindle Comic Creatorと現在のKindle Createを同じツールとして扱わず、KPFを書き出す現在の手順を基準にします。
Kindle Comic CreatorとMOBI終了後の提出方法については、Kindle Comic Creatorの現在の扱いと固定レイアウト提出方法で確認できます。
判断基準は「日本語かどうか」ではなく本の種類
Kindle Createは操作画面を日本語にできますが、日本語の本ならすべて使えるわけではありません。
- 日本語のリフロー型、プリント・レプリカ、ペーパーバック本文は対象外
- 日本向けの一巻単位の漫画は、PDF・PNG・JPEGを読み込んでKPFを作成できる
- 文章中心の日本語本は、DOCXやEPUBなど別の入稿方法を検討する
自分が作る本が文章中心なのか漫画なのかを先に確認すれば、Kindle Createを使うかどうかは迷わず判断できます。
【著者:石黒秀樹】
Kindle出版サポート歴5年。
累計受講生600名以上。
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