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Kindle出版を始めるとき、「裏表紙って必要なの?」と迷う方は少なくありません。

結論から言うと、Kindle電子書籍では裏表紙は不要ですが、ペーパーバックでは裏表紙が必要です。

電子書籍と紙の本では表紙データの作り方そのものが違うため、この違いを理解しておかないと、不要な裏表紙を作ってしまったり、ペーパーバックのカバーサイズが合わず差し戻されたりすることがあります。

この記事では、Amazon KDPにおける裏表紙の扱いについて、電子書籍とペーパーバックの違い、紙版カバーの作り方、バーコード・背表紙・塗り足し・安全域まで初心者向けに解説します。

 

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↓この動画では、この記事のテーマを“1分で理解できるように”まとめています。
実際の流れを映像で確認したあと、詳しい手順や注意点は本文で解説しています。

動画では全体の流れを簡単にまとめています。

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Kindle出版の裏表紙は必要?結論は電子と紙で違う

Kindle出版で裏表紙が必要かどうかは、電子書籍なのかペーパーバックなのかで変わります。

出版形式 裏表紙 アップロードする表紙
Kindle電子書籍 不要 表面の画像1枚
ペーパーバック 必要 裏表紙+背表紙+表表紙をまとめた1枚のPDF

電子書籍だけを出版するなら、裏表紙を別に作る必要はありません。

一方、ペーパーバックでは紙の本として印刷・製本されるため、裏表紙を含むカバー全体を作成します。

Kindle電子書籍では裏表紙は不要

Kindle電子書籍では、Amazonの商品ページに表示するマーケティング表紙として、表面の画像を1枚アップロードします。

KDP公式では、電子書籍表紙の対応形式としてJPEGまたはTIFFを指定しています。

理想的なサイズは縦2560px×横1600pxで、RGB、50MB未満などの要件があります。

電子書籍には紙のような「本の裏側」が存在しないため、裏表紙ファイルを別途アップロードする場所もありません。

電子書籍の表紙は1枚だけ用意する

電子書籍の場合は、

  • 表表紙

だけを画像として用意します。

背表紙や裏表紙を横につなげた画像を電子書籍用表紙としてアップロードしないようにしてください。

電子書籍表紙のサイズについては、『Kindle出版の表紙サイズとは?初心者でも失敗しない最適設定を徹底解説』で詳しく解説しています。

裏表紙に入れたかった情報は商品ページや本文へ

紙の本では裏表紙に、あらすじ・著者紹介・推薦文などを入れることがあります。

電子書籍では、こうした情報を裏表紙へ入れる必要はありません。

代わりに、

  • Amazonの商品説明
  • A+コンテンツ
  • 本文末の著者紹介
  • 巻末ページ

などを活用できます。

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ペーパーバックでは裏表紙が必要

ペーパーバックでは、紙の本として実際に印刷されるため裏表紙が必要です。

KDP公式では、ペーパーバックのカバーについて、裏表紙・背表紙・表表紙を1つのPDFファイルにまとめるよう定めています。

電子書籍のように表面のJPEG画像だけをアップロードする方法とは異なります。

ペーパーバックのカバーは1枚の展開データ

紙版のカバーを開いた状態で見ると、基本的には次の並びになります。

裏表紙 → 背表紙 → 表表紙

これらを1枚のPDFとしてKDPへアップロードします。

必要なカバーサイズは、本の判型だけでなく、ページ数や用紙などによっても変わります。

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ペーパーバックの裏表紙サイズは本ごとに変わる

「裏表紙は何ピクセルで作ればいい?」という疑問もありますが、ペーパーバックでは電子書籍のように固定の2560×1600pxで考えることはできません。

紙版カバー全体の幅は、

  • 裏表紙の幅
  • 背表紙の幅
  • 表表紙の幅
  • 左右の塗り足し

を合計して決まります。

高さも、仕上がりサイズに上下の塗り足しを加えて計算します。

背表紙幅はページ数と用紙で変わる

背表紙の厚さは、本文のページ数と用紙の種類によって変わります。

たとえば白い用紙とクリーム用紙では、1ページあたりの厚みが異なるため、同じページ数でも背表紙幅が変わります。

本文のページ数を確定してからカバーを作成するのが安全です。

KDPのカバーカリキュレーターとテンプレートを使う

ペーパーバックの裏表紙を作るとき、初心者が自分で背幅を計算する必要はほとんどありません。

KDP公式のカバーカリキュレーターとテンプレート生成ツールを利用できます。

次の情報を入力すると、現在の本に合ったカバー寸法を確認できます。

  • 印刷タイプ
  • 用紙
  • 判型
  • ページ数

生成されたテンプレートには、

  • 表表紙
  • 背表紙
  • 裏表紙
  • 安全領域
  • 塗り足し
  • バーコード領域

などが示されます。

初心者は公式テンプレートの上にデザインを重ねる方法が最も分かりやすいでしょう。

ペーパーバックの塗り足しは0.125インチ(約3.2mm)

ペーパーバックのカバーでは、背景色や画像を仕上がり位置まで印刷したい場合、断裁時に白いフチが出ないよう塗り足しが必要です。

KDPでは、カバーについて上・下・外側に0.125インチ(約3.2mm)の塗り足しを追加します。

背景画像や背景色は、この塗り足し部分まで伸ばしてください。

塗り足しが不足すると、Print Previewerでエラーになる可能性があります。

裏表紙の文字は仕上がり線から内側へ配置する

裏表紙の紹介文や著者名など、切れてはいけない文字は安全領域の内側へ配置します。

KDP公式では、表表紙・裏表紙の文字について、仕上がり線から少なくとも0.125インチ(約3.2mm)内側へ配置するよう案内しています。

テンプレート上の安全領域を基準に配置すると分かりやすいでしょう。

背表紙に文字を入れられるのは79ページ以上

ペーパーバックでは、すべての本に背表紙文字を入れられるわけではありません。

KDPでは、79ページ以上のペーパーバックで背表紙文字を利用できます。

79ページ未満の本で背表紙へタイトルなどを入れると、カバーを修正するよう求められます。

なお、KDPのCover Creatorを使う場合は、背表紙文字が利用できる最低ページ数が80ページと案内されています。

裏表紙のバーコードはどうする?

KDPのペーパーバックでは、裏表紙にバーコードが必要です。

ISBNを使用して出版する場合、バーコードは販売・流通に使われます。

KDPにバーコードを追加してもらう場合

自分でバーコードをカバーへ配置しない場合、KDPが裏表紙へバーコードを追加します。

そのため、テンプレートに表示されるバーコード領域には重要な文字やロゴを配置しないようにします。

背景画像はバーコード領域まで伸ばしてよい

ここは誤解しやすいポイントです。

バーコード領域へ「何も置いてはいけない」という意味ではありません。

背景色や背景画像はカバー全体へ伸ばせます。

ただし、バーコードが載る位置に重要な文字・ロゴ・QRコードなどを置かないことが重要です。

裏表紙には何を書く?

KDPのペーパーバックでは、裏表紙へ必ずあらすじや著者紹介を書かなければならないわけではありません。

デザインに合わせて必要な情報を選びます。

あらすじ・本の紹介

本の内容が短時間で伝わる紹介文を入れる方法があります。

長文を詰め込むより、読者が本の内容を理解できる短い文章にまとめる方が読みやすくなります。

著者プロフィール

著者の経歴や専門分野を簡潔に紹介することもできます。

ただし、Amazonの商品ページにも著者情報を掲載できるため、裏表紙へ大量のプロフィール情報を詰め込む必要はありません。

推薦文・キャッチコピー

本の特徴を伝える短いコピーや、権利上問題のない推薦文を載せる方法もあります。

事実ではない実績や、読者を誤認させる内容は避けてください。

QRコード

QRコードを掲載する場合は、リンク先や内容がKDPのガイドラインに反しないことを確認します。

また、バーコード領域と重ならない位置へ配置してください。

裏表紙にISBNを自分で書く必要はある?

ペーパーバックではISBNが必要ですが、裏表紙にISBN番号を大きくデザインとして書かなければならないわけではありません。

バーコードにはISBN情報が含まれます。

KDPの無料ISBNを利用する場合も、自分でバーコード画像を作成する必要はありません。

ペーパーバックの裏表紙でよくあるエラー

カバー全体のサイズが違う

本文のページ数が変わったのに、以前作ったカバーをそのままアップロードすると、背表紙幅が合わなくなることがあります。

最新ページ数でカバーカリキュレーターを使い直してください。

塗り足しが足りない

背景を端まで印刷したいのに塗り足しまで画像が伸びていないと、白フチが生じる可能性があります。

カバーの外側まで0.125インチ(約3.2mm)伸ばします。

文字が安全領域から出ている

裏表紙の文章やロゴが仕上がり線に近すぎると、断裁のズレによって切れる可能性があります。

テンプレートの安全領域内に収めます。

79ページ未満なのに背表紙文字を入れている

79ページ未満のペーパーバックでは背表紙文字を入れないでください。

バーコードと重要情報が重なっている

KDPがバーコードを配置する場合、バーコード領域に重要なテキストやQRコードなどを置いていると問題になります。

テンプレートでバーコード位置を確認してください。

裏表紙の背景画像は全面に入れていい?

はい。

写真や背景色を裏表紙全面へ使用できます。

ただし、端まで印刷する場合は塗り足しまで伸ばし、文字など重要な情報は安全領域内へ配置してください。

また、バーコードが自動配置される場合は、その上に重要な情報が重ならないようにします。

ペーパーバックのカバーはPDFで提出する

ペーパーバックの完成カバーは、裏表紙・背表紙・表表紙をまとめた1枚のPDFとしてアップロードします。

電子書籍用のJPEG表紙とは別データとして管理してください。

紙版の画像については、KDP公式ではカバー画像を最低300DPIで配置するよう案内しています。

また、印刷品質のため、カバー画像はCMYKで作成することが推奨されています。

Canvaで裏表紙を作る場合の注意点

Canvaを使ってペーパーバックカバーを作ることもできます。

ただし、電子書籍表紙のように「1600×2560px」を選ぶのではありません。

まずKDPのカバーカリキュレーターで自分の本のカバー寸法を取得し、そのサイズに合わせてCanvaのキャンバスを作成します。

テンプレートをCanvaへ読み込み、ガイドとして使いながら、

  • 裏表紙
  • 背表紙
  • 表表紙

を1つのデザインとして作ります。

最後はPDFとして出力し、KDPのPrint Previewerで確認してください。

電子書籍とペーパーバックで同じ表紙を使える?

表表紙のデザイン自体は共通化できます。

たとえば電子書籍用に作った表紙デザインを、ペーパーバックの表表紙部分へ流用することは可能です。

ただし、ファイルそのものをそのまま使うことはできません。

電子書籍では表面1枚、ペーパーバックでは裏表紙・背表紙まで含む展開カバーが必要だからです。

「デザインは流用できるが、入稿ファイルは別物」と覚えておきましょう。

裏表紙を作成する基本手順

1.本文を完成させる

まず本文を完成させ、最終ページ数を確定します。

2.カバーカリキュレーターを使う

判型・ページ数・用紙などを入力し、必要なカバー寸法を取得します。

3.公式テンプレートをダウンロードする

PNGまたはPDFのテンプレートをダウンロードします。

4.デザインツールへ読み込む

Photoshop・Illustrator・Canvaなどへテンプレートを読み込みます。

5.表紙・背表紙・裏表紙を作る

背景は塗り足しまで伸ばし、文字やロゴは安全領域へ配置します。

6.バーコード領域を確認する

KDPにバーコードを追加してもらう場合は、重要な情報をバーコード領域へ置かないようにします。

7.PDFで書き出す

完成したカバーを1枚のPDFとして保存します。

8.Print Previewerで確認する

アップロード後は必ずPrint Previewerで、

  • カバーサイズ
  • 塗り足し
  • 安全領域
  • 背表紙位置
  • バーコード位置

を確認してください。

Kindle出版の裏表紙でよくある質問

電子書籍にも裏表紙を入れた方が本らしくなりますか?

電子書籍用のマーケティング表紙として裏表紙は不要です。

紙版のような裏表紙を追加しても、Amazonの商品ページ用表紙として使われるわけではありません。

ペーパーバックの裏表紙は空白でもいいですか?

デザイン上、シンプルにすることは可能です。

ただし、カバー自体には裏表紙部分が必要で、背景やバーコード領域などを含む正しいカバー寸法で作成する必要があります。

裏表紙にあらすじは必須ですか?

必須ではありません。

あらすじ、著者紹介、推薦文などはデザインや販売方針に合わせて選べます。

背表紙は必ず必要ですか?

物理的な背表紙部分はカバー全体に含まれますが、文字を入れられるかどうかはページ数によります。

79ページ未満では背表紙文字を入れないでください。

電子書籍と紙版を同時に出す場合は?

電子書籍用表紙とペーパーバック用カバーを別々に用意します。

同じ表表紙デザインを利用しながら、それぞれKDPの仕様に合わせて書き出します。

まとめ|Kindle出版の裏表紙は電子では不要、紙では必要

Kindle出版で裏表紙が必要かどうかは、出版形式によって明確に分かれます。

Kindle電子書籍では裏表紙は不要で、表表紙の画像1枚を用意すればOKです。

一方、ペーパーバックでは、

  • 裏表紙
  • 背表紙
  • 表表紙

を1枚のPDFカバーとして作成します。

紙版を作る場合は、KDP公式のカバーカリキュレーターとテンプレートを利用し、ページ数に合った背幅・0.125インチの塗り足し・安全領域・バーコード領域を確認してください。

「電子=表紙1枚」「紙=裏+背+表の展開カバー」と覚えておけば、裏表紙の扱いで迷うことはほとんどありません。

裏表紙だけでは伝えきれない情報をAmazonの商品ページで補いたい場合は、『Kindle出版のA+コンテンツとは?作成手順・活用法・注意点を初心者向けに徹底解説』も参考にしてください。

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【著者:石黒秀樹】

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