GoogleドキュメントでKindle出版する方法とは?無料でできる手順と注意点を徹底解説
のべ600名以上・累計10,000冊以上の出版を支援してきた石黒秀樹が解説します。
「GoogleドキュメントだけでKindle出版はできるの?」
Microsoft Wordを持っていない方や、追加費用をかけずに電子書籍を作りたい方にとって、Googleドキュメントは現実的な選択肢です。
結論からいうと、Googleドキュメントで原稿を作成し、Microsoft Word形式(.docx)へ変換すればKDPへ入稿できます。
ただし、ブラウザで開いているGoogleドキュメントを、そのままKDPへアップロードすることはできません。見出しや段落、画像の配置を電子書籍向けに整えたうえでDOCXとしてダウンロードし、KDPのプレビューで表示を確認する流れになります。
この記事では、原稿の作り方、目次の設定、DOCXへの変換、KDPへのアップロード、レイアウトが崩れたときの対処法までを順番に解説します。
🎥 1分でわかる解説動画はこちら
Googleドキュメントを使ったKindle出版の流れを、1分で確認できるようにまとめています。
映像で全体像をつかんだうえで、細かい設定や注意点は以下の本文で確認してください。
使用するツールを決める前に、章立て、見出し、目次、入稿までの全体像を確認したい方は、『Kindle出版の原稿の書き方とは?作成手順・Word設定・目次を徹底解説』も参考にしてください。
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GoogleドキュメントでKindle出版する全体の流れ
目次
Googleドキュメントで作成した原稿は、Kindle出版に使用できます。KDPが受け付けているDOCX形式へ書き出せるためです。
作業の流れは次のとおりです。
- Googleドキュメントで原稿を作成する
- 見出しスタイル、段落、画像を整える
- 「Microsoft Word(.docx)」形式でダウンロードする
- DOCXファイルをKDPへアップロードする
- KDPのプレビューで表示を確認する
- 問題があればGoogleドキュメント側で修正し、再変換する
「Googleドキュメントで執筆し、DOCXへ変換して入稿する」と考えると、作業の順番を間違えにくくなります。
Googleドキュメント形式のままでは入稿できない
Googleドキュメントは、Googleドライブ上で管理されるクラウド型の文書です。KDPが受け付けるのは、DOCXやEPUBなどの対応ファイルであり、共有用のURLやGoogleドキュメント形式のファイルではありません。
原稿が完成したら、画面上部の「ファイル」から「ダウンロード」を選び、「Microsoft Word(.docx)」を選択してファイルを書き出します。
向いている本と向いていない本
Googleドキュメントは、文章が中心の書籍と相性のよいツールです。
- 実用書・ビジネス書
- 自己啓発書
- エッセイ
- 小説
- 文章中心の教材
一方、複雑な表、段組み、テキストボックス、画像の自由配置を多用する書籍には向きません。写真集や図解が主役の本を作りたい場合は、別のツールを検討したほうが手戻りを減らせます。
また、電子書籍は読者の端末や文字サイズによって表示が変わります。Googleドキュメント上のページ区切りや余白は、そのままKindleで再現されません。紙のページを組むのではなく、文章の構造を作る意識で原稿を整えてください。
DOCX以外の形式も知りたい場合
Googleドキュメントを使う場合はDOCXへの変換がもっとも簡単ですが、Kindle出版ではEPUBやKPFといった形式を使う方法もあります。対応形式やPDF入稿の注意点を全体像から押さえたい方は、『Kindle出版のデータ形式とは?対応ファイルとアップロード手順を徹底解説』もあわせて確認してください。
Googleドキュメントを使うメリットとデメリット
無料で使える反面、苦手な作業もあります。自分の原稿に合うかどうかを、着手前に判断しておきましょう。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| Wordがなくても無料で原稿を作成できる | 精密なレイアウト調整には向かない |
| クラウドへ自動保存され、編集履歴も残る | DOCX変換時に書式が変わる場合がある |
| パソコン・スマホ・タブレットから編集できる | 変換後の確認作業が必ず必要になる |
| 共有機能で共同編集や外注がしやすい | テキストボックスや段組みを多用すると崩れやすい |
費用をかけずに執筆から入稿まで進められる
Googleアカウントがあれば、文章の入力、見出しの設定、画像の挿入、DOCXへの書き出しまで無料で行えます。入力内容はクラウドへ自動保存されるため、保存を忘れて原稿を失うリスクを減らせます。編集履歴が残るので、誤って削除した文章を以前の状態へ戻せる場合もあります。
さらに、同じアカウントでログインすれば複数の端末から同じ原稿を開けます。自宅ではパソコン、移動中はスマートフォンというように、隙間時間を執筆に充てやすくなります。
共同編集や外注との相性がよい
Googleドキュメントでは、他の人へ閲覧権限や編集権限を渡せます。ライターや校正者と同じ文書上でコメントや修正をやり取りできるため、ファイルをメールで送り直す手間がなく、最新版が分からなくなる問題も起きにくくなります。
複雑なレイアウトを再現する用途には向かない
次の要素を多用すると、DOCXへの変換時やKDPへのアップロード後に表示が崩れる可能性があります。
- テキストボックス
- 段組み
- 画像の回り込み
- セルを結合した複雑な表
- 特殊フォント
- 細かく設定した余白
- 多色の装飾
見出し、本文、箇条書き、画像を中心としたシンプルな構造にしておくと、変換後のトラブルを減らせます。
GoogleドキュメントとWordでは内部の書式が異なる
見た目が似ていても、内部の処理は同じではありません。DOCXへ変換した際、次のような変化が起こることがあります。
- 行間や段落前後の余白が変わる
- 画像の位置がずれる
- 見出しの階層が正しく引き継がれない
- 不要な改ページが入る
- 箇条書きの記号や番号の形が変わる
文章中心の原稿であれば大きな問題が起きないこともありますが、変換後の確認は省略しないでください。DOCXに変換した後の設定やレイアウト調整については、『Kindle出版のWord設定とは?崩れない電子書籍の作り方を徹底解説』も参考になります。
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GoogleドキュメントでKDP原稿を作る手順
見た目を装飾するより、KDPが構造を認識できる原稿にすることを優先します。基本の順番は次のとおりです。
- 新しいGoogleドキュメントを作成する
- 章立てを決める
- 章タイトルと小見出しへ見出しスタイルを設定する
- 本文を段落として入力する
- 必要な画像を行内で挿入する
- 目次とリンクを確認する
- 不要な装飾や空白行を削除する
書籍タイトルと章立てを先に作る
本文を書き始める前に、全体の骨組みを決めます。実用書であれば、次のような構成が一例です。
- はじめに
- 第1章:基礎知識
- 第2章:準備
- 第3章:具体的な手順
- 第4章:失敗例と対処法
- まとめ
- 著者プロフィール
先に章立てを決めておくと、話題の重複や説明の抜けを防ぎやすくなります。
章タイトルには「見出し1」を設定する
文字を選択した状態で、ツールバー左側のスタイル欄から見出しを指定します。使い分けの目安は次のとおりです。
- 章タイトル:見出し1
- 章内の主要項目:見出し2
- 主要項目の補足:見出し3
太字にしたり文字サイズを大きくしたりしただけでは、見出しとして認識されない可能性があります。見た目ではなく、見出しスタイルとして設定してください。階層が正しく設定されていれば、目次の生成もスムーズです。
本文は段落として入力し、空白で位置を調整しない
一つの内容のまとまりごとに段落を分けます。スペースキーやTabキーを連打して位置を揃える方法は避けてください。Enterキーを繰り返して空白行を作ると、変換後やKindle上で大きな余白として残る場合があります。
段落は短めにまとめると、スマートフォンの画面でも読みやすくなります。
改ページは空白行ではなく機能を使う
新しい章を画面の先頭から始めたい場合は、空白行ではなく改ページ機能を使います。
ただし、リフロー型の電子書籍では読者の端末や文字サイズによって表示位置が変わります。紙の本のように、すべての端末で同じ見え方になるとは限りません。改ページは章の区切りなど必要な場所だけに使い、細かな位置調整には使わないようにします。
画像は「行内」で配置する
画像を挿入したら、配置オプションから「行内」を選びます。回り込みや前面配置を使うと、DOCX変換後に位置がずれたり、本文と重なったりする可能性があります。
安定しやすい配置手順は次のとおりです。
- 画像を入れる位置で段落を分ける
- 画像を行内で挿入する
- 中央寄せにする
- 画像の下から本文を続ける
スマートフォンで撮影した画像をそのまま貼り付けると、ファイルが重くなりアップロードに時間がかかることがあります。挿入前に必要な大きさへ縮小し、圧縮しておきましょう。画像の解像度や形式については、『Kindle出版の挿絵サイズとは?スマホ表示に最適な縦横ピクセル数を徹底解説』で確認できます。
装飾は必要最小限にする
太字、文字色、下線を使いすぎると、変換後の内部構造が複雑になり、崩れの原因を特定しにくくなります。文章中心の本であれば、次の範囲に抑えると安定しやすくなります。
- 章と項目は見出しスタイル
- 強調したい部分だけ太字
- 手順は番号付きリスト
- 要点は箇条書き
- 補足に必要な画像だけ挿入
特殊なフォントに依存したデザインも避けてください。Kindle端末では、読者側の設定によってフォントが置き換えられる場合があります。
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Googleドキュメントで目次を作る方法
Kindle本では、目次から各章へ移動できることが読者の使いやすさに直結します。目次を機能させる前提として、章や小見出しへ見出しスタイルが設定されている必要があります。
見出しスタイルを設定してから目次を挿入する
見出しを設定したうえで、「挿入」メニューから目次を追加します。挿入位置は、本文が始まる前が一般的です。
Googleドキュメント内で目次リンクが動いていても、DOCXへ変換した後に同じ動作になるとは限りません。KDPのプレビューで、次の点を確認してください。
- すべての章が目次に表示されているか
- 目次から該当する章へ移動できるか
- 見出しの階層が正しく反映されているか
- 不要な小見出しまで目次に入っていないか
論理目次の仕組みや確認方法は、『Kindle出版の目次とは?論理目次の作り方と確認方法を徹底解説』で詳しく解説しています。
太字にしただけでは目次へ反映されない
見た目が見出しのようでも、通常の本文として入力されていれば、章として認識されない場合があります。目次に章名が出てこないときは、まず該当箇所のスタイルが「本文」のままになっていないかを確認してください。
不要なリンクが残っていないか確認する
他のWebサイトや別の原稿から文章をコピーすると、意図しないリンクが残ることがあります。入稿前に本文内のリンクを一つずつ見直し、リンク切れや編集用ページへのリンクが混ざっていないか確認しましょう。外部リンクそのものが本当に必要かどうかも、あわせて判断します。
DOCXへ変換してKDPへアップロードする手順
原稿が完成したら、入稿用のファイルを書き出します。
- Googleドキュメントで原稿を開く
- 画面上部の「ファイル」を選択する
- 「ダウンロード」を選択する
- 「Microsoft Word(.docx)」を選択する
- ダウンロードされたファイルをパソコンへ保存する
これでKDPへアップロードできるDOCXファイルが用意できます。
変換後に確認する項目
変換によって、Googleドキュメント上の見え方から変化する場合があります。次の項目を確認してください。
- 見出しスタイルが維持されているか
- 章タイトルが途中で分断されていないか
- 画像の位置が変わっていないか
- 不要な空白ページができていないか
- 箇条書きや番号が崩れていないか
- 段落間の余白が大きく変わっていないか
Wordを持っている場合は、変換後のファイルを開いて確認できます。持っていない場合は、KDPへアップロードした後のプレビューで確認し、修正が必要ならGoogleドキュメントへ戻ります。
ファイル名で版を管理する
修正を重ねると、どのファイルが最新なのか分からなくなりがちです。番号を付けて保存しておくと、取り違えを防げます。
- book-title-v01.docx
- book-title-v02.docx
- book-title-final.docx
Googleドキュメント側の原稿を「原本」とし、DOCXは書き出し用のファイルとして扱うと管理が簡単です。
KDPへアップロードしてプレビューで確認する
KDPの本の詳細設定画面で原稿ファイルをアップロードし、処理が終わったらプレビューを開きます。確認したいのは、次の点です。
- 目次から各章へ移動できるか
- 画像が本文と重なっていないか
- 意図しない空白ページがないか
- 文字サイズを変えても読みやすいか
- スマートフォン表示で段落が詰まりすぎていないか
表示に問題があった場合は、DOCXを直接手直しするのではなく、Googleドキュメントで修正してから再度書き出すほうが、原本と入稿ファイルの内容がずれません。
レイアウト崩れやエラーが起きたときの対処法
崩れの多くは、原稿の作り方に原因があります。症状ごとに、確認すべき箇所を整理しました。
| 症状 | 考えられる原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 目次に章が表示されない | 見出しスタイルが未設定 | 該当箇所へ見出し1・2を設定し直す |
| 画像が本文と重なる、位置がずれる | 行内以外の配置 | 行内配置へ変更し、中央寄せにする |
| 空白ページや大きな余白ができる | Enterキーの連打、改ページの多用 | 不要な空白行と改ページを削除する |
| 箇条書きや番号が崩れる | 記号を手入力している | リスト機能で入力し直す |
| 意図と違う書体で表示される | 特殊フォントの使用 | 標準的なフォントに統一する |
| アップロードに時間がかかる | 高解像度の画像が多い | 挿入前に画像を縮小・圧縮する |
原因が特定できないときは、崩れている章だけを新規のGoogleドキュメントへ書式なしで貼り付け、見出しと画像を設定し直す方法もあります。装飾を一度リセットすると、問題の切り分けがしやすくなります。
入稿前のチェックリスト
DOCXを書き出す前に、次の項目を確認してください。
- 章タイトルと小見出しへ見出しスタイルを設定した
- 本文の位置をスペースやTabで調整していない
- 不要な空白行と改ページを削除した
- 画像はすべて行内で配置し、サイズを調整した
- 意図しないリンクが残っていない
- 装飾は太字と見出し中心に抑えた
- 目次にすべての章が並んでいる
- ファイル名で版を管理している
Googleドキュメントは、無料で執筆から入稿用ファイルの作成まで完結できるツールです。見た目を作り込むより、見出しスタイルと段落で構造を整えることが、崩れない原稿への近道です。
書き出したDOCXは必ずKDPのプレビューで確認し、修正はGoogleドキュメント側で行う流れを守れば、Wordがなくても安定した電子書籍を作れます。
【著者:石黒秀樹】
Kindle出版サポート歴5年。
累計受講生600名以上。
受講生の累計出版数10,000冊以上。(2026年時点)
AIとテンプレートを活用した、 再現性の高いKindle出版の仕組みをお伝えしています。
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📘最後までお読みいただき
ありがとうございました。
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