KDPの表紙エラーとは?原因と正しい直し方を徹底解説
のべ600名以上・累計10,000冊以上の出版を支援してきた石黒秀樹が解説します。
KDPへ表紙をアップロードしたときに、「アップロードできない」「画像に問題があります」「表紙を修正してください」といったエラーや警告が出ることがあります。
表紙エラーが起きた場合、闇雲に画像を作り直す必要はありません。
まず「画像ファイルの仕様」、次に「表紙に書かれた情報とKDP登録情報」、最後に「プレビューやKDP側の処理状況」の順で確認すると、原因を切り分けやすくなります。
この記事では、Amazon KDPで電子書籍の表紙エラーが出る主な原因と直し方を、JPEG・TIFF、RGB、画像サイズ、タイトル・著者名の不一致、表紙の内容、ペーパーバックとの違いまで順番に解説します。
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KDPの表紙エラーが出たら最初に確認する5項目
目次
- 1. KDPの表紙エラーが出たら最初に確認する5項目
- 2. KDP電子書籍の表紙サイズを確認する
- 3. 表紙がアップロードできないときの原因と直し方
- 4. 「画像はアップロードできるのに審査で止まる」場合は表紙内容を確認する
- 5. 表紙へ価格や一時的なキャンペーン情報を入れない
- 6. 白い表紙がAmazon上で消えたように見える場合
- 7. Canvaで作った表紙がアップロードできないとき
- 8. マーケティング表紙と本文内の表紙を混同しない
- 9. KDPの処理が終わらない・原因不明のエラーが出る場合
- 10. KDPの表紙作成ツールと自作表紙はどちらかを選ぶ
- 11. 表紙を変更した後に反映されない場合は別問題
- 12. KDP表紙エラーのチェックリスト
- 13. ペーパーバックの表紙エラーは電子書籍とは原因が違う
- 14. KDP表紙エラーでよくある質問
- 15. まとめ|KDPの表紙エラーは「画像仕様→登録情報→プレビュー」の順で確認する
電子書籍の表紙で問題が起きたら、まず次の5項目を確認してください。
- 画像形式がJPEGまたはTIFFか
- 画像がRGBで保存されているか
- 画像サイズがKDPの要件を満たしているか
- ファイル容量が50MB未満か
- タイトル・著者名などがKDP登録情報と矛盾していないか
この5項目を順番に確認すると、技術的な問題なのか、表紙内容の問題なのかを切り分けやすくなります。
電子書籍の表紙はJPEGまたはTIFF
KDPへ電子書籍のマーケティング表紙としてアップロードする画像は、JPEG(.jpg/.jpeg)またはTIFF(.tif/.tiff)を使用します。
CanvaなどでPNGとして作成している場合は、JPEGとして書き出してからアップロードしてください。
カラープロファイルはRGB
電子書籍の表紙画像はRGBで保存します。
印刷用データをPhotoshopなどから流用する場合は、CMYKになっていないか確認してください。
特にペーパーバック用として作った表紙を電子書籍へ流用するときは、電子版と紙版で仕様を混同しないよう注意が必要です。
ファイル容量は50MB未満
KDPへアップロードする電子書籍表紙は、50MB未満である必要があります。
ただし、容量を小さくしようとしてJPEGを強く圧縮すると、文字や細い線がぼやける可能性があります。
50MB以内に収まっているなら、必要以上に圧縮する必要はありません。
KDP電子書籍の表紙サイズを確認する
KDPが電子書籍表紙の理想サイズとして案内しているのは、縦2560px×横1600pxです。
縦横比では約1.6:1になります。
| 項目 | KDPの要件・目安 |
|---|---|
| 理想サイズ | 縦2560px×横1600px |
| 理想比率 | 高さ:幅=約1.6:1 |
| 最小サイズ | 縦1000px×横625px |
| 最大サイズ | 縦・横とも10000px以下 |
| 形式 | JPEGまたはTIFF |
| 容量 | 50MB未満 |
| カラー | RGB |
2560×1600pxでなければエラーになるわけではない
2560×1600pxは理想的なサイズであり、絶対的な固定サイズではありません。
したがって、表紙エラーが出たときに「2560×1600ではないからエラーだ」と即断する必要はありません。
まず最小寸法・最大寸法などの要件を満たしているか確認します。
表紙サイズについて詳しくは、『Kindle出版の表紙サイズとは?初心者でも失敗しない最適設定を徹底解説』も確認してください。
小さな画像を無理に引き伸ばさない
元画像が小さい場合、2560×1600pxへ拡大しただけでは本来の画質は戻りません。
KDPでも、小さな元画像を推奨サイズまで無理に引き伸ばすことは勧めていません。
表紙がぼやける場合は、設定上のdpiだけを変更するのではなく、元の画像素材そのものが十分なピクセル数を持っているか確認してください。
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表紙がアップロードできないときの原因と直し方
PNGやPDFを電子表紙としてアップロードしている
電子書籍のマーケティング表紙はJPEGまたはTIFFで用意します。
CanvaなどでPNGを書き出している場合は、JPEGへ変更して再アップロードします。
CMYKで保存している
印刷用に作った表紙ではCMYKになっていることがあります。
電子書籍表紙はRGBを使用するため、画像編集ソフトでカラープロファイルを確認し、必要に応じてRGBへ変換して再出力します。
画像の縦横サイズが小さすぎる
最低寸法を下回る表紙は使用できません。
ただし、小さい画像を単純に拡大すると粗くなるため、可能であれば元データから作り直してください。
ファイル容量が50MB以上ある
高解像度の写真や複雑な画像を使用している場合は、ファイル容量も確認します。
50MBを超えている場合は、元画像のサイズやJPEGの保存設定を調整します。
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「画像はアップロードできるのに審査で止まる」場合は表紙内容を確認する
画像ファイル自体には問題がなくても、出版審査で表紙の修正を求められることがあります。
この場合は、表紙に書かれた文字とKDPの商品情報を確認します。
タイトルがKDP登録情報と矛盾していないか
KDPでは、表紙に表示されているタイトルと、出版設定で入力したタイトルが一致している必要があります。
たとえばKDPには、
「初心者のためのKindle出版」
と登録しているのに、表紙では、
「初心者のためのKindle出版 完全攻略」
となっていれば、商品情報との不一致として問題になる可能性があります。
タイトルを表紙側で勝手に追加・省略しないことが重要です。
サブタイトルも確認する
サブタイトルをKDPへ登録している場合は、表紙との整合性も確認します。
表紙へ新しい副題を追加した場合などは、KDPの商品情報にも反映すべき内容なのかを確認してください。
著者名・共同著者名を確認する
表紙に記載している著者名も、KDPへ登録した著者・寄稿者情報と矛盾させないようにします。
ペンネームを使用する場合も、表紙とKDPの商品情報で同じ著者名を使用すると分かりやすくなります。
シリーズ情報も確認する
シリーズ名や巻数を表紙へ記載する場合は、KDPへ登録したシリーズ情報と食い違っていないかも確認してください。
表紙へ価格や一時的なキャンペーン情報を入れない
KDPでは、電子書籍のマーケティング表紙に価格や一時的な販促情報を掲載しないよう案内しています。
たとえば、
- 今だけ99円
- 期間限定セール
- 無料キャンペーン中
- ○月○日まで特別価格
などです。
販売価格は変更できるため、表紙へ固定的に記載すると実際の商品情報と食い違う可能性があります。
ランキング・実績表示も正確性を確認する
ランキングや受賞歴などを表紙へ掲載する場合も、読者を誤認させない正確な情報であることが重要です。
一時的な順位や確認できない実績を恒久的な表紙デザインとして使用することは避けた方が安全です。
白い表紙がAmazon上で消えたように見える場合
これはアップロードエラーではありませんが、白や非常に淡い背景の表紙では、Amazonの商品ページの白背景と同化して境界が分かりにくくなることがあります。
KDPでは、この場合に3〜4px程度の中間グレーの細い枠を表紙の周囲へ追加する方法を案内しています。
白背景だから審査に落ちるわけではありません。
あくまでAmazon上で表紙の境界を見やすくするための対策です。
Canvaで作った表紙がアップロードできないとき
Canvaで表紙を作成している場合は、まず書き出し設定を確認します。
JPEGでダウンロードする
KDPへ電子書籍表紙として直接アップロードする場合は、JPEGで書き出します。
1600×2560pxを基準にする
新しく作る場合は、幅1600px・高さ2560pxでキャンバスを作成すると、KDPが案内している理想的なサイズになります。
完成後に小さく表示して確認する
画像ファイルとして問題がなくても、Amazonの検索結果では表紙は小さく表示されます。
縮小した状態で、
- タイトルが読めるか
- 文字がぼやけていないか
- 重要な部分が見えなくなっていないか
- 背景と文字のコントラストが十分か
を確認してください。
Canvaでの表紙制作については、『Kindle出版+Canvaで失敗しない表紙作成徹底解説』で詳しく解説しています。
マーケティング表紙と本文内の表紙を混同しない
Kindle電子書籍には、Amazonの商品ページで表示される「マーケティング表紙」と、本の中で表示される内部カバーがあります。
商品ページ用のマーケティング表紙は、KDPの出版設定画面から別途アップロードします。
EPUBなどを作成する場合は、内部カバーも電子書籍データ内で適切に指定します。
内部表紙を重複させない
KDPのガイドラインでは、内部カバー画像とは別にHTMLの表紙ページを追加すると、表紙が二重表示されたり変換時に問題が起きたりする可能性があるため注意するよう案内されています。
「表紙を見せたいから」と同じ表紙画像を複数回入れないようにしてください。
内部表紙と商品情報も整合させる
内部カバーにもタイトル・著者情報を入れる場合は、マーケティング表紙やAmazonの商品情報と矛盾しないようにします。
KDPの処理が終わらない・原因不明のエラーが出る場合
表紙の仕様を確認しても原因が分からない場合は、ファイル自体ではなく、一時的なアップロード処理やブラウザ側の問題も切り分けます。
次の順番で試してください。
- KDP画面を再読み込みする
- 一度ログアウトして再ログインする
- ブラウザを最新バージョンにする
- 別の対応ブラウザで試す
- 少し時間を置いて再アップロードする
同じエラーが繰り返される場合は、何度も画像を変更する前にKDPサポートへ問い合わせる方が早い場合があります。
KDPの表紙作成ツールと自作表紙はどちらかを選ぶ
KDPでは、自分で作った表紙画像をアップロードする方法と、Cover Creatorを使って表紙を作成する方法があります。
自作したJPEG・TIFFを使用する場合は、自分の表紙をアップロードする方法を選択します。
Cover Creatorを使う場合は、ツール内で表紙を作成します。
どちらの方法で表紙を作っているのか分からなくなった場合は、KDPの表紙設定を確認してください。
表紙を変更した後に反映されない場合は別問題
すでに出版済みの本で、新しい表紙をアップロードしたあとに「表紙が変わらない」という場合は、アップロードエラーとは検索意図が異なります。
公開後の表紙差し替えや反映については、『KDPの表紙変更方法とは?公開後でも安全に差し替える手順を解説』で確認してください。
KDP表紙エラーのチェックリスト
電子書籍の表紙がアップロードできない、または審査で修正を求められた場合は、次の順番で確認します。
- JPEGまたはTIFFになっている
- RGBで保存されている
- 最低1000×625pxを下回っていない
- 縦・横とも10000pxを超えていない
- できれば2560×1600px前後で作成している
- 50MB未満になっている
- 画像を過度に圧縮していない
- 小さい元画像を無理に拡大していない
- タイトルが商品情報と矛盾していない
- 著者名が商品情報と矛盾していない
- サブタイトル・シリーズ情報も確認した
- 価格・期間限定キャンペーンなどを表紙へ入れていない
- 内部表紙を重複させていない
- プレビューで文字や画像が正常に表示されている
ペーパーバックの表紙エラーは電子書籍とは原因が違う
ここまで説明した内容は、主にKindle電子書籍の表紙です。
ペーパーバックは、裏表紙・背表紙・表表紙を含む1枚のPDFカバーを使用するため、エラー原因が大きく異なります。
本文ページ数で背表紙幅が変わる
ペーパーバックの背表紙幅は、本文のページ数や用紙によって変わります。
本文を修正してページ数が変わった場合は、以前作ったカバーサイズが合わなくなる可能性があります。
KDPのカバーカリキュレーターとテンプレートを使い、現在のページ数に合ったサイズで作成してください。
塗り足しは3.2mm
背景画像や色を断裁位置まで印刷したい場合は、仕上がり線の外側まで0.125インチ(約3.2mm)の塗り足しを付けます。
塗り足しが不足していると、Print Previewerでエラーになることがあります。
背表紙へ文字を入れるには79ページ以上必要
KDPでは、ペーパーバックの背表紙へ文字を入れるには最低79ページ必要です。
79ページ未満の本で背表紙へタイトルなどを入れると、修正が必要になります。
ペーパーバックはPrint Previewerを確認する
紙版では、
- カバー全体の寸法
- 背表紙幅
- 塗り足し
- 安全領域
- バーコード領域
などをPrint Previewerで確認してください。
電子書籍用のJPEG表紙を、そのままペーパーバックの完成カバーとして使用することはできません。
KDP表紙エラーでよくある質問
2560×1600pxにすれば必ずエラーは直りますか?
いいえ。
2560×1600pxはKDPが示す理想サイズですが、エラー原因はファイル形式・容量・商品情報との不一致など複数あります。
サイズだけで判断せず、順番に確認してください。
PNGではアップロードできませんか?
電子書籍のマーケティング表紙として直接アップロードするKDP公式対応形式はJPEGまたはTIFFです。
PNGで制作している場合はJPEGなどへ書き出します。
300dpiでなければエラーになりますか?
300dpiでないことだけを理由に必ずアップロードエラーになるわけではありません。
KDPの表紙仕様ページには72dpiという項目があり、同時により良い品質のため300PPI以上の画像も推奨されています。
初心者の場合はdpiの数字だけではなく、元画像のピクセル数と実際の表示品質を確認してください。
タイトルの記号が違うだけでも修正した方がいいですか?
KDPの商品情報と表紙情報は整合している必要があります。
細かな表記差がある場合も、意図的なタイトル変更なのか単なる表記揺れなのかを確認し、商品情報と表紙が同じ本を示している状態に整えてください。
何度やっても直らない場合はどうしますか?
KDPが表示している具体的なエラー内容を確認し、それでも原因を特定できなければKDPサポートへ問い合わせてください。
原因が分からないまま何度も別の設定へ変更すると、かえって問題の切り分けが難しくなります。
まとめ|KDPの表紙エラーは「画像仕様→登録情報→プレビュー」の順で確認する
KDPで表紙エラーが出ても、最初から表紙をすべて作り直す必要はありません。
まず電子書籍表紙について、
- JPEGまたはTIFF
- RGB
- 適切なピクセル数
- 50MB未満
になっているか確認します。
次に、タイトル・著者名・サブタイトル・シリーズ情報などがKDPの商品情報と矛盾していないかを確認します。
それでも問題が解消しない場合は、KDPのプレビューやアップロード状態を確認し、必要に応じてKDPサポートへ問い合わせます。
「画像仕様 → 商品情報との整合性 → プレビュー → サポート」の順で原因を切り分けることが、表紙エラーを解決する最短ルートです。
【著者:石黒秀樹】
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